合わない仕事を続けた結果どうなる！？体験談や退職の判断基準を解説

「やりたい仕事ではない」「努力しても結果が出ない」など仕事でうまくいかないことが続くと、相性が悪いのではと考えてしまいがち。
実際、転職して仕事内容を大幅に変えた途端にワークエンゲージメントが向上する人は多く、仕事との相性がいかに大切かわかります。

そこで今回は、合わない仕事を続けるとどうなってしまうのか解説します。
仕事が合わないと感じたときの対処法にも触れるので、ご参考ください。

向いてない・合わない仕事を続けた結果…よくある結末5選

と漫然とした不安を抱いている人は、下記をチェックしてみましょう。
同年代の平均年収の倍以上を稼げるなどよほどメリットのある仕事でない限り、合わないまま続けるのはほとんど意味がないことがわかります。

体調やメンタルバランスが崩れる

仕事由来のストレスが増えて、体調やメンタルバランスが崩れるのが深刻な課題です。
「少しだけ頭が痛い」「なんとなく寝不足が続いている」などちょっとした症状でも、じわじわと進行して取り返しがつかなくなることも。
最終的にうつと診断されて社会復帰まで時間がかかってしまうなど、思わぬ結末になります。

また、慢性的な頭痛・睡眠不足が影響して仕事への集中力が欠けてしまい、簡単なミスやトラブルを繰り返すなど負のループに突入する恐れもあるので要注意。
ストレスがストレスを生むスパイラルに入っていると気づいたのであれば、早々に働き方を見直した方がよいでしょう。

昇進・昇給できず年収が下がる

合わない仕事を続けていても、社内評価されることはありません。
努力しても評価されず、会社側も「期待に応えてくれる人材ではない」と烙印を押してしまい、どんどん昇進・昇格が遠のきます。
結果、もともとは部下だった人にポジションを追い抜かされたり、気づいたときには新卒同等の給与まで下がってしまったりすることも。

期待年収を大きく下回った状態では、働くモチベーションも維持できません。
やがて「給料通り最低限の仕事だけしていればいいや」と考え、スキルも下がってしまうのも大きな問題です。

職場での人間関係が悪くなる

「昇進・昇格できずモチベーションが下がる」「慢性的な集中力不足でミスが増える」などネガティブ要素が増えると、どうしても職場での人間関係も悪くなります。
最初は優しく接してくれていた同僚も、何度も同じミスをカバーしているうちにうんざりしてしまい、なるべく関わらないよう距離を置いてくるかもしれません。
モチベーションが下がってる様子が上司に伝われば更に人事評価が悪くなり、月々の収入だけでなく賞与にも影響してしまいます。

お互いに不信感を抱く状態が長く続くと、いつか業務上最低限必要なコミュニケーションもできなくなります。
職場の雰囲気がギスギスする要因となるため、深刻化する前に手を打った方がよいでしょう。

仕事にやりがいを感じず生活がつまらなくなる

仕事を頑張る意味を見出せなくなり、やりがいも楽しさもどんどん失われてしまいます。
生活に張り合いがなくなり、プライベートでも何となく気分が落ち込むなど、よいサイクルを作れなくなります。

「なるべく働きたくない」「無理矢理働かされている気がする」など、ワークエンゲージメントが下がってしまうレベルになったら要注意。
どこに転職しても同じだと感じてしまい、環境を変えるエネルギーも不足してしまうので危険です。

理想的なライフイベントが遠ざかる

年収が下がり、プライベートを楽しむ余裕もなくなり、常にストレスフル…という状態が続くと、当然ながら理想的なライフイベントも遠ざかります。
結婚・出産・子育てに意欲的になれなかったり、そもそも恋愛が怖くなったりすることも。
「大人になったら世界一周旅行に出たい」などの夢も金銭的に遠ざかってしまい、漫然と毎日を過ごすだけになってしまいます。

ライフイベントのチャンスを逃したと気づくのは、大体が理想的なタイミングが過ぎた後。
後悔したときには遅く、カバーに時間がかかるかもしれません。

今の仕事は合わない？向き不向きを判断するポイント

仕事が合わないと感じたときは、下記を参考に向き不向きを判断してみましょう。
一時的な勢いで辞めて後悔したくない人も、自分を客観視するためにチェックするのがおすすめです。

働いていて楽しいか

働いていて純粋に楽しいと思えるか、自分の気持ちと向き合ってみましょう。
仕事内容が好きだったり、職場に相性の良い人がいて出勤すること自体が楽しかったり、理由は何でも構いません。
楽しいと思える要素が多いのであれば、慌てて仕事を変える必要はないでしょう。

仕事ぶりに対して周りから感謝されるか

自分の仕事ぶりに対して周りから感謝されるのであれば、やりがいや喜びを実感できます。
顧客から直接感謝の気持ちを受け取ったり、上司や同僚から「助かった」「ありがとう」の一言がもらえたりするのであれば、今のままでよいでしょう。

反対に、一切感謝されることなく「何のためにこの仕事をしているのか」わからないと、些細な出来事で心がポキッと折れてしまうことも。
まるで自分がいてもいなくても同じような感覚になり、いつの間にかやる気も失ってしまいます。

自分の強みを活かせているか

自分の強みを活かせる職場であれば、成果も実績も出しやすくやりがいを感じられます。
反対に、自分の強みとは正反対の役割を求められている場合、人一倍努力しなくてはならず疲れ果ててしまうことも。
自分の苦手なことが仕事になっているのであれば、まさに「仕事が合っていない」状態と言えます。

強みの活かせる仕事に変えた瞬間、今までの悩みが嘘だったかのように理想的な働き方ができるケースも多いですよ。

少しずつ自己成長できているか

少しずつでも自己成長できている場合、長く居続ける理由になります。
「知識が増えて働きやすくなってきた」「仕事に役立つ資格を取得できた」など自分のスキルアップを自覚できれば、やりがいも十分。

その他、去年の同じ頃と比べて明らかに営業成績が伸びた、など数値で判断できる成長もあるので、チェックしてみましょう。

上司や同僚とのコミュニケーションにストレスがないか

上司や同僚とのコミュニケーションにストレスがないか、人間関係を確認するのも大切です。
多少仕事がつらくても、取引先とのトラブルに見舞われても、上司や同僚が親切だと自然に頑張れてしまうもの。
「助けてもらった分、今度は自分が助ける側になろう」という前向きなモチベーションも呼び起こされるので、相乗効果で良い組織になります。

一方、職場の人間関係が悪すぎると、心休まるタイミングがなく仕事中は常にピリピリしてしまいがち。
同僚のミスに敏感になったり上司を信頼できなくなったり、自分自身が疑い深くなってしまうのもデメリットです。

合わない仕事はさっさと辞めるべき？退職の判断基準

ここでは、合わない仕事を辞める判断基準を紹介します。
下記のようなことがあれば遠慮せず退職・休職を検討し、自分に無理な負荷をかけすぎないのがポイントです。

明らかに体調を崩しているとき

明らかに体調が崩れていて、仕事にもプライベートにも支障が出ているのであれば一旦仕事を休みましょう。

一時的な疲労であれば、1～2日有給休暇を取ってリカバリーすることで回復できます。
それ以上の症状であれば定期的な通院・治療が必要になることが多いので、安易に自己判断せず医師など専門家に相談するのがおすすめ。

つらいときに休むことができれば、次またつらくなったときの精神的余裕にもつながりますよ。

メンタルバランスが崩れているとき

明確な体調不良がなくても、メンタルバランスの崩れは危険サインです。

自分自身でも気づかぬうちに症状が進行してしまうケースが多く、ある日突然布団から出れなくなった、という事例もあるので気を付けましょう。
メンタルヘルスも早期発見・早期治療が大切だからこそ、しっかり休むことが求められます。

医師の助言があったとき

医師が「仕事を休むべき」と助言している場合、まずは素直に受け入れましょう。
生活や仕事が不安定になることを懸念してギリギリまで頑張ってしまう人は多いですが、却って症状が悪化する場合があります。

できる限り休職期間を短期に抑えるためにも、まずは医師の診断に従うのが効果的です。

本気でやりたいことがあって後悔しそうなとき

本気でやりたいことがあって、今のまま仕事ばかりしていると後悔しそうなときは、思い切って休職するのもひとつの手段です。
「20代のうちに世界一周してみたい」「どうしても自費出版したいテーマがある」など、やりたいこととは真剣に向き合いましょう。

職場からの理解が得られず苦戦する可能性もありますが、相談してみたら意外にもあっさり受け入れてもらえるケースもありますよ。

仕事が合わないと感じたら取るべき行動

下記では、仕事が合わないと感じたときに取るべき行動を解説します。
明確に不満があっても何から改善していけばいいかわからないときは、参考にしてみましょう。

会社に合わせて働き方を変える

会社に合わせて自分の働き方を変え、思い切って自己改革していく方法があります。
人とのコミュニケーションやチームワークが苦手だと思っていても、本気で改善を目指せば意外にもあっさり自分を変えられるかもしれません。
反対に、個人プレー重視の会社であれば自分のスキルを上げながら高い成果を出すなど工夫しましょう。

会社が従業員に何を求めているかは、企業ごとにさまざまです。
まずは自分が期待されていることを知り、それに合わせるよう調整していけばストレスが緩和されていくはずです。

仕事に必要なスキルを習得する

スキル不足が原因でストレスになっている場合、安易に転職せず徹底的なスキルアップを狙うのがおすすめです。
知識を補うため自ら参考書を買って勉強したり、社会人でも通えるスクールを利用したりするのも効果的。
上司や先輩社員へ積極的に質問してノウハウを盗むなど、投資額ゼロでできる行動も多いです。

仕事に対して前向きに努力している姿が伝われば、社内での見る目が変わるかも。
一目置かれる存在となれば大きな仕事を任せられるようになり、やりがいも増えていきますよ。

休職して一時的に仕事から離れる

気持ちをリフレッシュするためにも、休職して一時的に仕事から離れるのもよいでしょう。
その間に転職活動をするなど、他の仕事に目を向けてみるのもおすすめ。
家族・親戚・友人がどんな仕事をしているか聞いてみたり、ミートアップイベントに参加してみたり、仕事に関する知見を広める時期として活用しましょう。

情報収集を繰り返しているうちに、自分にぴったりの仕事が見つかる可能性もあります。
または「やっぱり今の仕事が良さそう」と思って戻ってくる可能性も考え、退職ではなく休職するのが理想です。

退職してゆっくりする時間を取る

退職して無職になり、ゆっくりする時間を取る道も検討しましょう。
一時的に生活の心配が出てしまいますが、十分な貯蓄があれば慌てて再就職先を見つける必要もありません。
ハローワーク等では職業訓練講座を開講しているので、これまで全く関わりのなかった講座を申し込んでみてもよいでしょう。

ただし、あまりにも無職期間が長くなると再就職時のハードルになるため要注意。
いずれ再就職するつもりがあるなら、半年から1年程度のブランクに抑えるのが理想です。

転職して本当に合う仕事を探す

本当に合う仕事を探すため、転職活動を始めるのもおすすめです。
今すぐにでも退職・休職したい事情がないのであれば、今の仕事を続けながら転職活動するのがおすすめ。
収入が途絶えないため転職に焦りを感じることがなく、じっくり応募先の良さや自分の適性と向き合えます。

その分転職活動に割ける時間は短くなってしまいますが、近年は平日夜間や土日祝日のカウンセリングに対応している転職エージェントも増えているので活用してみましょう。

副業して収入面での不満を解消する

社内評価や収入面だけが不満であり、人間関係・仕事内容に不満がないのであれば、副業して副収入を得るのもひとつの手段です。
副収入を確保できると年収も上がるので、生活レベルを改善しやすくなります。
副業を意識して本業のスケジュールを調整するなどメリハリがつくようになり、オンオフ切り替えながら働けるのもメリット。

高単価案件に参画するには一定以上のスキルが求められるため、自然とスキルアップ欲も高まりますよ。

自分に合う・向いてる仕事の見つけ方

仕事との相性は、働く満足感や充実感にもつながる大切な要素です。
ここでは、自分に合う仕事・向いている仕事の見つけ方を紹介します。

転職エージェントにおすすめの仕事を紹介してもらう

転職エージェント等で提供されているキャリアコンサルティングを受け、おすすめの仕事を紹介してもらうのが近道です。
エージェントによっては質問に回答するだけで診断できる「適性検査」「キャリア診断」などを実施しているので、参加してみましょう。

また、完全マンツーマンでのコンサルティングで自己分析を繰り返しながら、自分が持つ価値観を浮き彫りにしていくフェーズもあります。
繰り返すうちに「自分はどんな仕事が好きか」「仕事の何に喜びを見出すか」等がわかってくるので、仕事選びの材料として役立ちますよ。

転職エージェントでは具体的に求人を紹介してもらえるので、キャリアコンサルティングから面接指導まで一気通貫型のサポートを受けられるのがメリット。
ひとりで転職できるか不安な人こそ、転職エージェントを活用しましょう。

適職診断や市場価値診断を受ける

適職診断や市場価値診断を受け、自分のステータスを数値やデータで可視化する方法もあります。

適職診断は、自分の考え方の癖やモチベーションの在処に合わせて最適な職種を提示してくれるのが特徴。
市場価値診断は、特定の業界で転職した場合、自分にどの程度の年収・ポジションが提示されるかシミュレーションできる診断です。

まだ気になる業界が定まっていない人は「適職診断」、既に気になる業界がある人は「市場価値診断」と使い分けるのがおすすめです。

さまざまな業種・職種でアルバイトしてみる

退職してから再就職までのブランク期間、または土日祝日など会社公休日に、さまざまな業種・職種でアルバイトしてみるのも効果的です。
自分の体でどんな仕事か体験できるので、リアルな目線で相性を判断できるのがメリット。
インターネット上の情報収集や特定の人から寄せられる口コミだけに偏らない、自分だけの判断を後押しします。

親戚・友人・知人の話を参考にする

身の回りの人がどんな仕事をしていて、どんな点にやりがいを感じているのか、参考にしてみるのもよいでしょう。
特に、つまづいた状態から復活した経験や転職活動の体験談が聞ければ、自分にとって役立つ情報が手に入るかもしれません。
距離感の近い人こそ、仕事について語り合うのが照れくさくてなかなか深い話ができてないことも多いです。

これを機に周りの人の「仕事観」を知り、自分の考えと照らし合わせてみてはいかがでしょうか。

合わない仕事を続けている人によくある質問

最後に、合わない仕事を続けている人から寄せられる「よくある質問」を紹介します。
気になる項目がある人は、目を通してみましょう。

合わない仕事を続けるメリットはありますか？

合わない仕事を続けるメリットは、ほとんどありません。
あえて言うなら「再就職先が見つかるまでの収入源となる」程度であり、仕事のやりがいにはつながらないでしょう。
再就職先が見つかり次第退職するなど、早めに行動するのがおすすめです。

どの程度合わないと感じたら転職するべきですか？

自分の体調やメンタルに異変を感じたときや、社風または業界特有の働き方がどうしても無理だと感じたときは、「合わない」と判断してよいです。
本格的に転職活動を考えるべきタイミングであり、あまり判断を先送りにしない方がよいかもしれません。

不安なときは今の仕事を続けながら転職活動し、「いい会社があれば移る」くらいの気持ちで情報収集するのがおすすめです。

仕事を休職・退職したときに受けられる補助金などはありますか？

医師の診察を受け、ドクターストップがあって休職・退職したときは「傷病手当金」を受給できます。
標準報酬月額の3分の2を基本として手当金を受けられるので、生活費の大きな助けとなるでしょう。

退職して再就職先が見つかるまでの期間には、「失業保険」が受けられます。
雇用保険の加入歴が要件を満たしていないと申請できない他、待期期間を経てからの受給となるため、すぐに現金が振り込まれるわけではありません。
いずれの場合でも1～2ヶ月分程度の生活費を蓄えていた方が安心できます。

まとめ｜合わない仕事を続けた結果は悲惨かも！？

合わない仕事を続けるメリットはほとんどなく、気が付かないうちに体調やメンタルバランスを崩してしまうことは少なくありません。
合わないと感じる場合は思い切って転職先を探すなど、自分なりに環境を変える方法を探してみてくださいね。

転職エージェントでもキャリアコンサルティングを受け付けているので、マンツーマンでのアドバイスが欲しい人は相談してみるのもおすすめです。