Facebook広告は費用対効果が高い?広告効果を高めるポイントを徹底解説!

昨今企業の広告手法としても人気を高め続けるSNS広告。

中でもFacebook(フェイスブック)国内で2,600万人以上のアクティブユーザーを抱えビジネスシーンでの利用も多いため、企業の広告担当者からも注目を集め続けています。

Facebook広告は他の媒体と比較しても様々な優れた特徴があり、上手に活用すれば高い費用対効果を生み出してくれる媒体です。

本記事ではFacebook広告の広告効果を高めるための具体的なポイントについて解説していきます。

Facebook広告が他の媒体より費用対効果が高い5つの理由

Facebook広告その他の広告媒体と比較しても非常に費用対効果の高い媒体です。

その理由について、Facebook広告の特徴から詳しくみていきましょう。

①ターゲティング精度が高い

Facebook広告の大きな特徴としてあげられるのが、ターゲティング機能の精度が高い点です。

Facebookは実名での登録となっていることもあり、氏名や性別、学歴や会社情報などの登録情報をもとに詳細なターゲティングを行うことが可能です。

登録情報以外にも、Facebookや関連するWebサイト上での行動履歴などのデータもターゲティングの内容に反映できるため、より細かな設定での配信が可能になります。

②幅広いユーザー層にアプローチできる

冒頭で触れたように、Facebookの日本国内のアクティブユーザーは2022年11月時点で2,600万人超となっていて、そのユーザー層は幅広いです。

若年層よりは20代以上の成人利用率が高くなっており、ビジネスシーンでの活用も目立ちます。

加えてFacebookを運営会社Meta社が同じく運営している「Instagram」のユーザーに対しても広告配信が可能なため、若い世代へのアプローチも可能となっています。

Instagram広告については下記の記事も合わせてご覧ください。

インスタグラム広告の費用はどれくらい?広告の種類別費用相場などを分かりやすく解説!

③低予算で出稿できる

Facebook広告は100円からの低額の予算での出稿が可能となっています。

Facebook広告の平均的なクリック単価(CPC)は198円となっており(*1)、Googleリスティング広告の平均310円、GDN72円(*2)と比較しても平均コストが低くなっているのは大きなメリットです。

はじめは低予算で運用を開始し、分析を繰り返しながら徐々に予算を増やしていくような動きができます。

(*1)参考:『Facebook Ad Benchmarks for YOUR Industry [Data]
(*2)参考:『Google Ads Benchmarks for YOUR Industry [Updated!]

④いいねやシェアによる優れた拡散力がある

Facebook広告は基本は下記のような形で、タイムラインの中に一般の投稿と一緒に出稿されるため、自然な拡散を期待できます。

昨今は広告に抵抗のあるユーザーも増えているため、自然に広告を訴求できる点は大きな魅力のひとつです。

⑤多彩な広告フォーマットで視覚的に表現ができる

Facebookは広告フォーマットが多彩で、静止画以外にも動画、スライドショータイプの広告なども利用が可能です。

視覚的なインパクトを与えるための選択肢が多く、ユーザーの属性に合わせて最適なフォーマットを使用することが運用のカギを握ります。

Facebook広告の費用対効果を計算する2つの方法

本項では、Facebook広告の効果を高める具体的な方法について見ていく前に、費用対効果の考え方、計算方法について解説しておきます。

Facebook広告の費用対効果を測るには、主に下記の2つの方法が用いられます。

ROASによる費用対効果の計算方法

ROASとはReturn On Advertising Spendの略称で、投下した広告費に対してどれだけの売上を回収できたかを表す指標です。

Facebook広告のROASを計測する場合は、以下のような計算式を用います。

Facebook広告経由の売上÷Facebook広告の広告費×100=Facebook広告のROAS(%)

ROASの数値を評価していくにあたっては、自社の商品・サービスの粗利率も考慮していく必要があります。

ROASは利益が考慮されていないため、ROASが100%を上回っていても粗利率次第では広告費を回収できていない場合がありますので、他の指標と合わせて判断することが必要になります。

CPAによる費用対効果の計算方法

CPAはCost Per Aquisitionの略称で、問い合わせや申込みなどのコンバージョンを1件獲得するのにかかった広告費用を表す指標です。計算式は以下のようになります。

Facebookの広告費÷Facebook広告で獲得したコンバージョン数=Facebook広告のCPA(円)

例えば、月100万円の広告費で200件コンバージョン獲得できた場合、1件あたりの獲得費用は5,000円かかったことになります。

ROASと同様粗利率を考慮する必要がありますが、広告同士の効果を比較するには便利な指標なので押さえておきましょう。

Facebook広告の費用対効果を高める5つのコツ

それではここからは、Facebook広告の費用対効果を高めていくための具体的なコツについてみていきましょう。5つにわけて解説します。

コツ1:運用目的に合った配信面・課金方式を選ぶ

先にも触れましたが、Facebook広告には写真広告や動画広告、スライドショー広告に加え、ストーリーズ広告やカルーセル広告など多岐にわたる配信面が用意されており、それぞれ課金方式もクリック課金方式やインプレッション課金方式など複数用意されています。

運用目的やターゲットにあった配信面・課金方式を選択していくことが重要です。

Facebook広告の配信面・課金方式や費用相場については下記の記事でより具体的に触れているので、あわせてチェックしてみてください。

Facebook広告の料金目安は?CPCとCPMの費用相場も解説

コツ2:クリエイティブの質を高める

使用するクリエイティブの質を高めていくことも重要です。

特にFacebook広告の場合は視覚的要素がカギを握る配信面が多いため、いかにユーザーの興味関心を惹くクリエイティブを作れるかどうかが広告効果に大きく影響します。

デザイナーや代理店に制作を依頼したり、ABテストを実施するなどして改善を図っていきましょう。

コツ3:ターゲティングで配信先を絞る

Facebook広告はターゲティングの精度が高いと先に解説しました。

基本項目からターゲティングを行うコアオーディエンス、アクセス履歴などからより詳細な絞り込みを行うカスタムオーディエンス、既存顧客と共通の特徴を持つユーザーに対してリーチできる類似オーディエンスなど、活用できるターゲティング機能が充実しています。

適切なオーディエンス設定を行い配信先を絞れるよう、設定項目を吟味し運用しながら調整・改善を繰り返していきましょう。

コツ4:LPOを実施する

広告クリックされたあとのランディングページの改善も効果を高める重要な要素です。ランディングページの改善をLPO(Landing Page Optimization)と呼びます。

広告内容と流入先のページの関連性の高めることや、ページの操作のしやすさや読み込み速度など使い勝手を改善するなど、多岐にわたる改善が必要になります。

LPOについては下記の記事で詳説しているので、ぜひ合わせてお読みください。

LPOとは?実施の流れから具体的な施策まで徹底解説

コツ5:効果測定を繰り返して改善を行う

ここまで解説してきたコツを実践して広告効果を高めていくためには、効果測定を繰り返して改善を重ねていくことが前提となります。

ABテストなどの機能や専門の分析ツールを用いつつ、素早くPDCAサイクルを回していくことでより効果を実感できるでしょう。

Facebook広告で効果が出ないときの3つの改善ポイント

最後にFacebook広告で思うような効果が出ない際に特にチェックしておきたい3つの改善ポイントについてお話しします。

コンバージョンポイントは正しいかどうか

効果があがらない際にまず確認したいのが、コンバージョンポイントを適切に設定できているかどうかです。

例えばBtoB向けのサービスや不動産販売といった購入ハードルの高い商材を扱う場合、早期に売上につなげたいからと最初から「購入」をコンバージョンに設定していてもなかなか成果獲得は難しいでしょう。購入ハードルが高い場合は、問い合わせやお役立ち資料配布、セミナー開催など、購入に向けた中間段階にあるステップをコンバージョンとして設定するのが有効です。

自社の商品・サービスにあったコンバージョン設定になっているかどうかは、あらためて確認してみてください。

ターゲティングを細かく絞りすぎていないか

Facebook広告はターゲティング設定に優れてると解説しましたが、細かく絞りすぎてしまっていないかどうかは注意が必要です。

ターゲットを設定する際には広告表示の予想数である潜在リーチ数が表示されますので、目標数値から逆算して十分な潜在リーチがとれそうなターゲティングになっているか確認しておくとよいでしょう。

広告の設定を短期間で変更しすぎていないか

素早くPDCAサイクルを回していくことは重要ですが、短期間に広告設定を変更しすぎると悪影響を与える可能性があるため注意が必要です。

なぜならFacebook広告はAIが運用のなかで学習を進め最適な配信を実行してくれるから。

AIの学習には相応の期間が必要になるため、あまりに高頻度で変更を加えてしまうと学習した内容が初期化され、効果を発揮するのに時間がかかってしまうのです。

細かな分析・改善は大事ですが、むやみな変更は避けるように注意してください。

Facebook広告の効果を高めるには広告代理店への依頼もおすすめ!

Facebook広告運用の効果を本格的に高めていきたい場合は、広告代理店の活用もおすすめです。

広告代理店は広告運用のプロとして、最新の情報や豊富な経験・ノウハウをもとに確かな運用提案を行ってくれます。

昨今はFacebookをはじめSNS広告運用を強みとする代理店も急増しています。

Facebook広告に特化したおすすめの広告代理店や、代理店選びの際のポイントは下記の記事で解説していますので参考にしてください。

Facebook広告の運用代行おすすめ代理店10選!選び方のポイントを詳しく解説!

まとめ

いかがだったでしょうか。

Facebook広告はポイントを押さえることで着実に費用対効果を高めていくことができる優秀な広告媒体です。

ただし効果を積み上げていくためには、継続的にPDCAを回していくことが重要となるでしょう。

本記事の内容を参考にしていただき、ぜひ試行錯誤してみてください。