仕事に行きたくない朝に泣く人へ！涙を止める対処法と退職時の注意点

朝に涙が出る人には、そんな悩みをお持ちの方も多いはず。

朝に仕事に行きたくなくて涙が出るのは、無理をしているサインかもしれません。

このまま放置してしまうと、心の病につながる可能性もあるため、無理をせずに自分を大切にすることが大事です。

この記事では、仕事に行きたくない原因やその対処法、退職を検討すべき理由まで詳しく解説します。

仕事に行きたくない朝に涙が止まらないのは甘えではない！無理をせず自分を大切に

参照元：厚生労働省-職場におけるメンタルヘルス対策の状況

令和2年（2020年）の厚生労働省の調査によると、仕事や職業生活に関することで強い不安、悩み、ストレスを感じている労働者の割合は54.2％であり、全体の半数を超えています。

このデータからもわかるように、仕事に行きたくない朝に涙が止まらないのは、決して珍しいことではありません。他にも多くの人が経験していることなのです。

次の章では、その原因について解説していきます。自分を責めすぎずに、適切な対処法を身につけていきましょう。

朝、仕事に行きたくなくて泣く原因！新卒・20代・30代が直面するストレスやトラブル

参照元：厚生労働省-職場におけるメンタルヘルス対策の状況

朝、仕事に行きたくなくて泣く原因は主に3つあります。

それぞれ詳しく解説していきます。

職場環境や労働条件の悪さ

過剰な業務量や長時間労働、休憩時間が取れないなど、身体的・精神的な負担が大きい状況が続くと、仕事への意欲が失われます。

厚生労働省によると、過労死等に関する請求件数は3,099件あり、そのうち支給決定件数は801件、うち死亡件数は136件で、労働環境の改善が必要です。
参照元：厚生労働省-令和3年度「過労死等の労災補償状況」を公表します

職場環境や労働条件の悪さは深刻な問題であり、労働者の心身に大きな影響を与えています。仕事に行きたくなくて泣く朝を避けるためには、職場環境や労働条件の改善に取り組む必要があります。

仕事のミスやトラブル

仕事上でのミスやトラブルが原因で、上司や同僚からの叱責を受けると、精神的なプレッシャーが大きくなり、ストレスを感じます。

実際に、先ほどのデータを見ると、ストレスを感じる労働者のうち約3割が仕事でのミスやトラブルが原因となっています。

とくに、新卒や若手社員は、経験が浅くミスが多くなるため、このような悩みを抱えることが多いのです。

職場の人間関係によるストレス

職場の人間関係によるストレスは、多くの人が日々感じる悩みであり、長期的にはメンタルヘルスにも影響を与える可能性があります。

たとえば、上司と部下のコミュニケーションが不十分であったり、職場内でのいじめや嫌がらせがあったりする場合があります。

また、職場での競争が激しいこともストレスの原因となり得るでしょう。

職場の人間関係によるストレスに対処するためには、自分自身の感情や悩みを把握し、適切な対処法を見つけることが重要です。

仕事に行きたくない朝の涙を止める対処法

次に仕事に行きたくない朝の涙を止める対処法を5つ紹介します。

これらの対処法を参考にして、朝の涙を止めましょう。

長期の休暇を取ることでリフレッシュ

長期休暇を利用してリフレッシュすると、仕事へのモチベーションを回復できます。

また、運動や瞑想などのリラクゼーション法を取り入れることも効果的です。

ストレス反応とは対照的に、弛緩反応は心拍数や血圧を下げ、酸素消費量とストレスホルモンを減少させます。理論的には、リラクゼーション法を定期的に行うことで弛緩反応を自発的に生み出し、ストレスの悪影響に対抗することもあり得ます。

引用元：厚生労働省『「統合医療」に係る 情報発信等推進事業』

リフレッシュしてモチベーションを回復できると、仕事に行きたくない朝を克服できるでしょう。

カウンセリングや相談を活用する

ストレスや悩みを抱えたままでは、仕事への意欲が低下します。その際は、専門家と話すことで、問題解決の糸口を見つけられるかもしれません。

その際は、メンタルヘルスカウンセリングや、民間のカウンセリングサービスを利用しましょう。

ストレスの原因や対処法を専門家と一緒に考えると、心の負担を軽減できます。

悩みを抱え込まず、適切な相談先を見つけて、心のサポートを受けましょう。

異動や転職を検討してみる

職場環境や人間関係、仕事内容が原因で仕事に行きたくない気持ちがある場合は、環境を変えることで解決できるかもしれません。

異動を検討する場合は、上司や人事部門に相談しましょう。

一方、転職を検討する場合は、自分の経験やスキルを活かせる職場を探すことが大切です。

転職活動を進める中で、自分のキャリアや働き方について、あらためて考える良い機会となります。

転職エージェントや求人サイトを利用して、自分に合った企業や職場を見つけましょう。

自分の体調や精神状態をチェックする

自分自身の体調や精神状態をチェックし、適切なケアを行うと、仕事へのモチベーションが回復します。

具体的には以下の項目をチェックします。

このような場合、十分な睡眠をとり、バランスの良い食事を摂取し、適度な運動を行うことで、体調を整えられます。

ストレスが溜まっている場合は、リラックスできる時間を設けたり、趣味や友人との交流を通じてストレスを発散できます。

また、自分の感情を整理するために、日記を書くのも良いでしょう。

体調や精神状態が整うと、仕事への意欲が回復し、行きたくない気持ちが和らぎます。

自分自身の状態を把握し、仕事に向き合うことが大切です。

信頼できる人に話を聞いてもらう

仕事に行きたくない時は、信頼できる人に話を聞いてもらいましょう。

その際には、まず自分の気持ちや状況、具体的な悩みや問題を正直に伝えます。

また、相手の意見やアドバイスに対して、素直に受け入れ、感謝の気持ちを伝えることも忘れてはいけません。

周囲の支援を上手に活用しながら、仕事に臨みましょう。

仕事に行きたくない朝、泣くほどつらい時は退職を検討すべき理由

次に退職を検討すべき理由について紹介します。

これらの理由を参考に、泣くほどつらい時は退職を検討してみてください。

自分の健康を最優先に考えるべき

長期にわたってストレスがたまり続けると、自律神経失調症やうつ病などの症状が現れることがあります。

これらの症状が悪化すると、日常生活にも支障をきたすことがあるため、早期に対処することが重要です。

健康を損なってまで働くことは、将来的に自分や家族にも悪影響を与えます。

仕事に行きたくない時は、自分の健康状態を把握し、必要であれば退職を検討する勇気を持つことが大切です。

転職は現代では珍しいことではない

転職は現代では珍しいことではありません。

転職に対する考え方が変化し、キャリアアップや働きやすい環境を求めるために、積極的に転職を検討する人が増えています。

厚生労働省の令和3年（2021年）の雇用動向調査結果によると、転職入職率は以下のようになっています。

年齢	男性	女性
19歳以下	16.6%	14.4%
20～24歳	15.3%	12.9%
25～29歳	11.5%	13.3%
30～34歳	9.2%	11.0%
35～39歳	7.8%	9.8%
40～44歳	5.4%	8.6%
45～49歳	4.5%	8.4%
50～54歳	4.6%	8.5%
55～59歳	5.2%	6.7%
60～64歳	12.0%	8.5%
65歳以上	8.1%	5.6%

参照元：厚生労働省-令和3年雇用動向調査結果の概況

このデータからもわかるように、女性は20代から30代の間で転職入職率が高く、男性も転職が一般的になっています。

また、女性のパートタイム労働者の転職入職率は、一般労働者より高い傾向にあるのです。

人手不足は会社側の責任である

働く従業員の負担が増える原因の一つが、人手不足による労働力の過剰な要求です。

この問題は、会社側が労働環境の改善や効率的な業務運営を行わなければ解決しないことが多く、従業員が無理をしてまで働き続ける必要はありません。

仕事に行きたくないと感じた場合、その理由が人手不足による過剰労働であれば、会社側に改善を求める権利があります。

しかし、改善が見込めない場合は、自分の健康や将来を考慮して、退職や転職を検討することが適切です。

会社は一つだけではなく、たくさんの選択肢がある

自分が働く場所は、現在の会社だけではありません。

さまざまな業種や企業規模の会社が存在し、自分に合った働き方が見つけられます。

とくに現代の働き方は多様化が進んでおり、フリーランスや独立開業、リモートワークなど、従来の会社員という働き方だけでなく、自分に適した働き方を選択できるのです。

また、異業種への転職も一般的になっており、自分のスキルや経験を活かした新しい職場での活躍が期待できます。

仕事に行きたくないと感じる場合、まず自分の働き方や環境について検討し、現在の会社が本当に自分に合っているのか、他に適した選択肢があるのかを見極めることが大切です。

選択肢を広げると、仕事に対するストレスや不安を解消し、より充実した職業人生につながるでしょう。

経済面での心配が少ない場合

退職をためらう理由のひとつとして、経済面での心配が挙げられます。

しかし、失業保険が貰える人は、退職後も一定期間の経済的な補償があるため、生活費の心配が少なくなります。

自己都合退職の場合でも、一定の条件を満たせば、待機期間を経た後に失業保険が受けられるでしょう。

また、過労や職場環境などが原因で働くことが困難と判断された場合や医師の診断書があれば、特定理由離職者に認定される可能性があります。

失業手当の受給要件が緩和されたり、給付期間が長くなったり、給付内容が手厚くなるかもしれません。

経済面での心配が少ない状況下であれば、自分に合った環境や働き方を、時間に余裕を持ちながら見つけられるでしょう。

仕事に行きたくない朝に決断した退職時の注意点

最後に退職時の注意点を5つ紹介します。

退職を決断した際には、上記の注意点を理解しておきましょう。

無断欠勤やバックレはNG

無断欠勤やバックレをすると、会社側は混乱し、業務に支障が出ます。

また、あなた自身の信用も失われることになり、今後の転職活動にも悪影響を与えるかもしれません。

大人であり社会人である以上、マナーを重視した行動が求められます。

退職を決意した場合は、まずは上司や人事担当者に相談し、適切な手続きを踏んで退職しましょう。

後先考えずに転職・退職をしないこと

転職先でも同じような労働環境に直面する可能性があるため、転職・退職には慎重な判断が求められます。

現在の職場での問題点や改善すべき点を明確にし、転職先で同じような状況が繰り返されないように注意しましょう。

転職活動を行う際には、自分がどのような職場で働きたいか、どのような条件が望ましいかをリストアップし、企業選びに時間をかけることが大切です。

後先考えずに転職・退職をすると、短期間で何度も転職を繰り返すことになり、職歴が不安定になることもあります。

自分の将来を見据えた転職・退職を心がけましょう。

退職の相談は関係のない人に行う

上司や同僚は、あなたが辛い状況になるまで何もしてくれなかった人たちであり、今更相談しても、望むようなアドバイスが得られるとは考えにくいです。

代わりに、信頼できる友人や家族、または専門のカウンセラーやキャリアコンサルタントに相談することがおすすめです。

彼らはあなたの立場に立って考えてくれるだけでなく、客観的な意見やアドバイスを提供してくれます。

退職を検討する際は、信頼できる関係のない人に相談し、客観的な意見やアドバイスをもとに、より良い決断を心がけましょう。

退職前に仕事の整理をしておく

後任者や社内の関係者、クライアントに迷惑をかけないためにも、最後まで責任を持って仕事に取り組んでから退職しましょう。

プロジェクトの進行状況や重要なデータ、担当業務に関する情報を整理し、後任者がスムーズに引き継げるようにします。

退職前に仕事の整理をしておくと、自分自身への評価や信頼にも繋がり、今後のキャリアにも良い影響を与えることでしょう。

退職代行サービスを利用してスムーズに退職する

退職代行サービスとは、退職を希望する本人に代わって、弁護士や専門の代行業者が会社へ退職の意志を伝えるサービスです。

このサービスを利用すると、退職にまつわるストレスや悩みを軽減し、スムーズな退職手続きを実現できます。

退職代行サービスは、退職の意志伝達だけでなく、必要な手続きも代行してもらえるため、退職が円滑に進みます。

ただし、業者選びには注意が必要です。

退職代行の業者の中には、交渉ができない「非弁業者」が存在するため、信頼性や実績がある業者を選ぶことが重要です。

また、サービスによっては、費用が高額になる場合もあるため、自分に合ったサービスを選択しましょう。

まとめ：仕事に行きたくない朝はもうこない！泣く悩みを力に変え、前向きな未来へ進もう

この記事では、仕事に行きたくないと感じる原因や対処法、退職を検討すべき理由を解説しました。最後にもう一度内容を確認しておきましょう。

仕事に行きたくない時の対処法は5つです。

これらの対処法を把握し実践することで、仕事に行きたくない朝を乗り越え、前向きな未来へ前進できます。

また、退職を検討する際には、冷静に判断し、最善の選択をすることが大切です。

ぜひこの記事で紹介した方法を活用して、明るい未来への一歩を踏み出してくださいね。