転職したいけどスキルがない20代必見！面接で見られるポイントや成功のコツは？

転職面接では新卒面接と違い、スキル・実績・経験など「実務で役立つ強み」を聞かれることが多いです。
中途採用をしているほとんどの会社では即戦力を求めているため、スキル面をアピールできないと内定が遠のいてしまうことも……。
そのため、「20代での転職で誇れるようなスキルがない」という人は不安を覚えるかもしれません。

そこで本記事では、転職したいけれどスキルがない20代に向けて、転職成功の秘訣をお伝えします。

スキルがなくても大丈夫？20代の転職市場

引用：厚生労働省「労働白書」

厚生労働省による調査では、24歳頃に初めての転職をする人が多いことがわかりました。30歳を迎える頃には、転職回数が2回以上ある人も増加します。
つまり、20代での転職は珍しくないと言えるでしょう。
特に女性は妊娠・出産に合わせて職場を変える人が多いため、20代のうちに約7割程度が転職しています。

引用：厚生労働省「雇用の構造に関する実態調査」

年齢別の詳しい調査を見てみると、20代前半での転職回数は平均1.4回、20代後半での転職回数は平均1.9回だとわかります。
転職したことのない人は調査対象に含まれていませんが、2回以上転職してもキャリアを続けられている人が多いので、転職に対して大きく不安に思う必要はないでしょう。

20代ならスキルがなくても転職できる理由

社会人経験の長い30代40代と比較される中途面接では、スキルのない20代は内定が出にくいと考えてしまいがち。
しかし、実は20代にしかないメリットもたくさんあるのです。

ここでは、スキルがない20代でも転職できる理由を解説します。

20代はスキルより熱意やポテンシャルが評価されるから

20代など若手人材を積極採用している企業では、スキルより熱意やポテンシャルを重視しています。
その他にも、仕事内容への理解度、社風との相性、求める人物像とのマッチング度合いなどを重視していることも。
「社内に新しい風を入れたい」「やる気のある若手を入れて職場の空気を変えてみたい」などポジティブな理由で採用活動をしているため、20代であることを後ろめたく感じる必要はありません。

また、20代を採用している企業は長い目で教育・研修しようと考えていることが多く、指導体制が万全なこともメリット。
即戦力となることを期待されていないからこそ、リラックスして働き続けられますよ。

未経験歓迎求人は若手人材にこそ強みがあるから

実務経験がなくても応募できる「未経験歓迎求人」であれば、20代など若手人材であるほど合格しやすいです。
あえて未経験を積極採用している企業は、じっくり人材教育しようと考えていることが多いです。
そのため、30代40代より就業可能年数の長い20代が優先されやすくなります。

次世代リーダーとして育成してもらえる可能性も高いので、将来的に経営やマネジメントに関われる可能性も増えるでしょう。

企業文化に染まっていない20代を積極採用する企業が多いから

20代は前職の企業文化に染まっていないことが多く、いわゆる「我流」で業務を進めることがありません。
転職先の指導に沿って素直に働き方を変えてくれたり、自社文化を理解して柔軟な考え方を持ってくれたりする20代は、企業にとって扱いやすい存在でもあります。

一方、40代50代になって社会人経験が長い人は自分なりのやり方に固執しやすく、転職先からの指導を素直に受け入れられないことも。
「こだわりが強くて指導しにくい」「反発されることが多くて困っている」という経験をした企業こそ、20代を積極採用する傾向にあるのです。

20代特化型の転職エージェントが多いから

20代特化型の転職エージェントは数多く、転職時の頼もしい存在となります。
第二新卒や既卒の転職を支援してくれたり、20代未経験からの転職をサポートしてくれたりするので、職歴面での不安が多い人でも安心。
スキルがなくても魅力的に聞こえる自己PRを一緒に考えてくれるなど、選考通過率向上に向けた取り組みもしてくれます。

さらに20代のサポート実績が豊富な転職エージェントであれば、結婚・出産・子育て・転勤も見据えたキャリアプランを作れるのがポイント。
「20代なのにもう転職するの？」などネガティブなアドバイスもされないので、積極的に活用してみましょう。

スキルがない20代の転職成功までの3STEP

スキルがあると有利な転職市場において、スキルがなくても転職を成功させるにはそれなりの工夫が必要です。
下記でやるべきことを3ステップ式に解説するので、何から手をつければいいかわからない人は参考にしてみましょう。

転職理由と理想的なキャリアプランを可視化する

まずは、そもそもなぜ転職したいのか、理由を可視化します。
例えば給料の低さや待遇の悪さに悩んで転職したい場合、給与水準の高い会社や頑張りに応じて正当に昇給できる人事評価制度を導入している企業を探すのがおすすめ。
人間関係に疲れて転職したいのであれば、事前にミートアップイベントや職場見学会のある企業を選び、自分との相性を判断してから応募するとよいでしょう。
転職理由次第で応募先に求める条件が変わってくるため、まずは根本の課題意識から探っていくのが大切です。

また、キャリアプランを可視化して転職活動に臨むのも効果的です。
「20代のうちにマイホームを買えるような収入がほしい」
「子育てと両立できるような働き方ができる会社にしたい」
など、理想的なキャリアを思い描くことができれば、転職の軸も見えてきます。

相性の良い転職エージェントや転職サイトを探す

20代で転職するのであれば、転職エージェントに在籍しているプロのキャリアアドバイザーを頼るのがおすすめ。
キャリアアドバイザーは履歴書・職務経歴書の添削や模擬面接など具体的な選考対策をしてくれるだけでなく、キャリア全般に関する相談に乗ってくれます。
「そもそも転職すべきか迷っている」などぼんやりした悩みにも寄り添ってもらえるので、転職意思が固まっていない状態で登録しても問題ありません。

年収診断や相性診断もしてくれるので、理想的な応募先を選定したい人にもおすすめですよ。

徹底的な自己分析を経て自己PRする

スキルのない状態から転職したいのであれば、魅力的な人物だと思ってもらえるような自己PRが欠かせません。
そのためには、下記のような項目を掘り下げる「自己分析」を徹底する必要があります。

応募先が求める人物像に近ければ、20代でスキルがなくても十分に採用される可能性があります。
また、事前にどんな人物か正確に伝えておくことにより、入社後のギャップをなくすこともできるので一石二鳥。

転職の際はどうしても業界分析や企業分析にばかり力を入れてしまいがちですが、自己分析に割く時間も確保しておきましょう。

スキルのない20代が転職を成功させるコツ

転職活動のゴールは、ただ内定を得るだけに留まりません。
「転職の成功」は入社後の活躍にあるため、目先のメリットだけに飛びつかないよう注意しましょう。

下記では、スキルのない20代が転職を成功させるコツを解説します。

心からやりたい仕事に応募する

今後30年40年と働き続けることを前提に考えるのであれば、20代のうちに心からやりたい仕事に就いておくのがおすすめです。
せっかく20代のうちに転職するのであれば、やりたいことを諦めない転職活動にしてみましょう。
仕事を楽しいと思えれば自然とモチベーションも上がり、スキルや経験も身に付きやすくなるはず。

反対に、給料などの条件がよくてもあまりやりがいを感じない職種に就いた場合、いつの間にかモチベーションが下がってしまうことも。
20代であれば未経験転職もしやすいので、まずは自分のやりたいことを可視化してみましょう。

素直さと謙虚さを大切にする

20代に求められているのは、即戦力になれる高いスキルではありません。
それよりも素直さや謙虚さなど、仕事と向き合うスタンスを求められるのが一般的です。
厳しく指導されても正面から受け止め、速やかに改善していく素直さがあれば、指導者から一目置かれるはず。
そのため、面接で素直で明るい性格を伝えるなど工夫し、応募先に早く馴染めそうな印象を持たせるのが効果的。

「この人と一緒に働きたい」と思ってもらうことが、内定への近道になるのです。

企業理念や社風とのマッチ度合いをアピールする

面接の場では、企業理念や社風とのマッチ度合いをアピールするのがおすすめです。
企業理念や社風のどこに共感したか、実現のためにどんな行動をしたいかなど、自分の考えを掘り下げておきましょう。

このとき、企業理念・社風を一方的に褒めるだけのアピールにしてしまうのは禁物です。
あくまでも「自分の考えとの共通点」を伝えるよう意識し、志望動機に変えていくのがポイント。
結果的に説得力のある志望動機になるため、評価されやすく内定への一歩となります。

転職理由と志望動機を関連づけておく

転職理由と志望動機は密接にリンクしている項目であり、関連付けて伝えられれば説得力を増せます。

例えば、転職理由が「今の会社では昇進できるビジョンを持てない」だった場合、志望動機が「実力主義の人事評価制度を導入している御社であれば昇進・昇給をモチベーションに働ける」になっていると関連性が高くなります。
反対に、昇進可能性を転職理由にしているのに、志望動機が「テレワークできるから」などちぐはぐな答えだった場合、説得力が下がってしまうので要注意。

志望動機を裏付ける転職理由になっているか、面接前に確認しておきましょう。

転職エージェントのキャリアアドバイザーを頼る

具体的な選考対策につまづいたときは、転職エージェントのキャリアアドバイザーを頼りましょう。
キャリアアドバイザーは転職先の採用担当者と直接コミュニケーションを取っているため、企業側が求める人物像や求人出稿の狙いを理解しています。
自己分析した内容と照らし合わせながら相性を判断してくれたり、想定問答集を作ってくれたりするので、転職を効率よく進められますよ。

その他、根本的な課題を見つける自己分析を手伝ってくれるなど、さまざまなサポートが提供されているので活用して損はありません。
転職エージェントは完全無料で利用できるため、複数のサービスに登録してみるのもおすすめです。

採用担当者はどこを見る？スキルがない20代のチェックポイント

ここでは、採用担当者が面接で何を見ているか、どんな質問をされるか解説します。
特にスキルのない20代は下記について質問されることが多いので、事前に対策しておきましょう。

転職理由

なぜ転職を決意したのか、そもそもの課題意識を聞かれます。
就業年数によっては「就職から1年足らずで転職するのは、何か訳があってのことですか？」と突っ込んで質問されることも。
既に複数回転職している場合、それぞれの転職理由について1社ずつ質問されることもあります。
早期離職を良く思わない企業があることも理解したうえで、ポジティブな転職理由に聞こえるよう対策しておくことが大切です。

志望動機

転職理由と合わせて、志望動機を聞かれるのも一般的です。
「その会社ではなくてはいけない理由」を端的に伝えることができれば、評価が高くなるのでチャレンジしてみましょう。

反対に、他社にも当てはまるような曖昧な志望動機だと、本気度が低いと思われてしまいがち。
特に「テレワークできるから」「フルフレックスだから」などワークライフバランス重視の志望動機にした場合、仕事での貢献度合いを疑問視されてしまう可能性が高いです。
あくまでも志望動機はキャリア由来の内容にアレンジするなど、工夫しましょう。

第一印象

20代など若手人材の場合、第一印象を重視されることも多いです。
若手ならではのハツラツとした印象や素直で明るい性格が伝われば、イメージも良くなるはず。
40代50代に求められるようなどっしり感はさほど重視されないので、スキルがないことが自信のなさに現れないよう注意。
声のトーン、話すスピード、姿勢、表情なども見直し、自信を持って面接に臨みましょう。

モチベーション

業種・職種への興味や仕事内容への関心があり、高いモチベーションを感じるかなどもチェックされます。

仕事である以上、どうしても理不尽な出来事やストレスがかかる場面にも遭遇します。
それでも仕事自体にやりがいを感じていれば、ストレスが原因で早期離職してしまうこともありません。
また、やる気のある人は積極的に知識を吸収していく傾向が強く、社内教育を最適化しやすいのもメリット。

第一志望の会社があるときは、自分がどれだけ興味を持っているかを熱心に伝えていきましょう。

ポテンシャル

今はまだスキルがない20代であっても、30代40代になるにつれてスキルアップできそうか、ポテンシャルの高さを見られます。
ハングリー精神旺盛で自発的に学び取る姿勢を感じられる人であれば、今のスキルが低くてもポテンシャルを評価され、内定を勝ち取れます。
反対に、常に受け身な姿勢で積極的にコミュニケーションを取る様子が見られないと、伸びしろが低いとして不合格になることも。

20代の採用は将来への投資とも言えるため、ポテンシャルを評価する企業が多いのです。

ストレス耐性

自分なりのストレス発散法を持っていたり、困ったとき適切に周りを頼れたりする人であれば、十分なストレス耐性があると評価されます。
どんなにやりがいがある仕事でも完全なストレスフリー状態になることはほとんどなく、どうしても嫌なシーンが生じてしまいがち。
そんなとき自分でストレスを跳ねのけられるか、ストレスに負けて落ち込んでしまうか次第で、勤続年数も変わってきます。

自分が普段ストレスとどう向き合っているか、過去どんなエピソードがあったのかアピールしていくのが近道です。

今後のキャリアプラン

今後のキャリアプランを質問し、自社の理想と合うか照らし合わせることも多いです。
転勤や海外赴任を視野に入れてよいか、出世欲があるか、家族と過ごす時間や趣味との両立をどの程度優先したいかなど、さまざまな角度で質問されます。
キャリアプランは人により異なる他、明確な正解もないので正直に答えてよいでしょう。

ただし、あまりにもワークライフバランス重視の考えをしていて仕事が二の次になりそうなキャリアプランだった場合、本気度が感じられず不合格になってしまうことがあるので要注意。
あくまでも仕事で貢献することを前提に、自分のキャリアプランをイメージしておきましょう。

能力・強み・得意分野

社会人経験が浅い20代でも、能力・強み・得意分野を聞かれることがあります。
実務経験を経て得意だと思える分野があれば、思いきってアピールしてよいでしょう。

ただし、スキルに自信がないときは無理に実務経験由来のアピールにする必要はありません。
性格面での強み、幼少期から現在まで続けているスポーツや趣味、豊富な体力なども十分アピール材料となります。
少しでも仕事との共通点があれば、上手に言い換えて自己PRにすることが大切です。

転職したいけどスキルがない20代のNG行動

スキルがない20代で転職する場合、下記の行動をするのは絶対にNG！
せっかく面接に進んでも不合格になったり、入社を焦りすぎるあまり妥協の多い転職になったりすることも。
下記に心当たりがないか、チェックしてみましょう。

スキル必須の好待遇求人にばかり応募する

好待遇求人は、スキルや経験が必須であることが多いです。
特に下記のような求人は競争率が高く、スキルのある人と同じ土俵で戦わなくてはいけないため注意しましょう。

スキルがあり即戦力になるからこそ好待遇で迎え入れてもらえるので、まずは自分の市場価値に合った求人を探すのが先決。
上ばかり見た転職活動をしていると、時間や手間をかけた割に効果的な選考にならないので要注意です。

手当たり次第に応募する

少しでも採用可能性がありそうな会社に手当たり次第応募していると、1社にかける選考対策がおざなりになってしまいます。
明確な志望動機を考えられないまま面接当日を迎えてしまったり、企業分析が不十分で齟齬のある受け答えになったりすることも。
結果、「あまりリサーチしてないのだな」と評価が下がってしまい、内定が遠のきます。

「数打てば当たる」方式で転職活動することも可能ですが、よほど焦っているのでなければ1社にじっくり時間をかけて対策した方がよいでしょう。

ネガティブな転職理由を伝える

ネガティブな転職理由を伝えてしまうと、前職の悪口を言っているように聞こえるため要注意。
また、「愚痴っぽい性格なのかな」「次に転職するときはうちのことも悪く言われてしまいそう」と懸念されてしまうことも。
本当はネガティブな理由で転職する場合でも、面接当日はなるべくポジティブな言葉に変換しましょう。
前向きな性格だと思われやすく、印象もよくなりますよ。

転職するより前に今の仕事を辞めてしまう

内定先が決まるより前に今の仕事を辞めてしまうのは、よほどの事情がある限り避けましょう。
貯蓄が少ないことの多い20代の場合、目先の生活資金が足りなくなり、焦って転職を決める要因になってしまいます。
結果、よく企業分析しないまま入社してしまい、後で大きなミスマッチに苦しめられることも。

もし十分な貯蓄があっても、じっくり転職活動しているうちにブランク期間が長くなってしまうのも要注意。
できれば内定先を決めてから現職と退職の相談をするなど、タイミングには注意しておきましょう。

無理な条件交渉をする

転職を機に年収や待遇を上げる人は多いですが、無理な条件交渉は禁物です。
自分の市場価値に見合わない年収を提示した時点で、早々に選考から外れてしまうケースも少なくありません。
内定が出てから無理な交渉をした場合、心象が悪くなって入社後の働きやすさに影響することもあります。

迷ったときは転職エージェントのキャリアアドバイザーに相談し、交渉できる範囲を探るのがおすすめ。
自分に合った年収・待遇を提示してくれるので、20代でも無理なく条件交渉できますよ。

転職を先送りにする

スキルがないし自信を持てないからといって、転職を先送りにするのも要注意。
「30代になればスキルが上がっていくはず」と考えているうちに、未経験転職しやすい貴重な20代が終わってしまう可能性があります。
狙い通り30代で高いスキルが身につけばいいものの、年齢とスキルが見合わなかった場合、どんどん転職のハードルが上がってしまいます。

であれば早い段階で転職し、スキルアップできる環境に身を置くのがおすすめ。
今の会社で成長できる可能性が低いのであれば、転職は先送りにするべきではありません。

スキルがない20代の企業選びのポイント

どんな会社に転職すべきか迷ったら、下記を参考に応募先を選定しましょう。
ミスマッチがないよう企業分析も進めておけば、満足度の高い転職が叶います。

未経験者や異業種・異職種からの転職を歓迎しているか

未経験者や異業種・異職種からの転職を歓迎している求人であれば、即戦力になれない人でも採用してもらえる可能性が高いです。
経験や実績よりもポテンシャル・熱意を評価してもらえるので、スキルのない20代にもおすすめ。

もし現職と関連のある業種・職種であれば、同時に応募している未経験者より有利になるため更に内定が出やすくなりますよ。

必須の実務経験や資格・学歴があるか

必須の実務経験や資格・学歴があるか、求人要項をチェックします。
万が一必須条件を満たせないのであれば、その段階で応募先の候補からは外れます。
反対に、必須条件がない、もしくは必須条件を満たしているのであれば自信を持って応募してよいでしょう。
ただし実務経験が求められる場合、年数を評価されることがあるので注意が必要です。

企業理念や社風が自分と合うか

企業理念や社風を調べ、共感できる場合は応募先の候補に入れてよいでしょう。
商材ごとのブランドヒストリーやMVV（ミッション・ビジョン・バリュー）も調べ、自分と合うかチェックしておくことが大切です。

もし自分の考えに近い会社であれば、入社後もエンゲージメント高く働きやすいのがメリット。
やりがいやモチベーションにもつながるので、理想的な転職になる可能性が高いです。

社員の年齢層や男女比が理想に近いか

社員の年齢層や男女比を調べ、理想と照らし合わせることもおすすめです。
自分と同じ若手社員が多い会社であれば、エネルギッシュでラフなコミュニケーションが取れます。
反対に、40代50代以上が多い会社であればスキルを学び取りやすく、自身のキャリアアップにつながるかもしれません。
職種によっては男女比が極端に偏っている場合もあるので、働きやすさをチェックする意味でも確認しておきましょう。

教育体制が整っていてスキルアップできそうか

教育体制が整っている会社であれば、相談しやすいメンターがついてくれたり定期的な1on1ミーティングの機会があったりすることが多いです。
自発的にスキルアップを目指せる勉強会やセミナーを開催している会社であれば、専門的な技術や資格を取得できることも。
20代のうちにスキルを身につけておきたい人にこそ、最適な転職先となるでしょう。

明確な人事評価規程があって昇進・昇給できそうか

透明性が高い人事評価制度があり、評価基準や給与テーブルも明確な場合、努力に応じて昇進・昇給できます。
特に実力主義の会社であれば、20代30代のうちにハイキャリア人材になれることも。
年収だけでなく役職や待遇も上がっていくので、やりがいやモチベーションにつながります。
もし昇進・昇給できなくても自分の課題を可視化できるので、少しずつスキルアップできるのもメリットですよ。

転職したいけどスキルがない20代におすすめの転職先

下記では、転職したいけどスキルがない20代におすすめの転職先を紹介します。
おすすめの業種・職種どちらもピックアップしているので、参考にしてみましょう。

Web業界

Web業界では、下記の職種を募集していることが多いです。

経験や専門スキルが求められる職種ですが、20代であれば未経験歓迎の求人も多いです。
手に職つけて働けるので、30代以降の再転職もしやすいのがメリット。
テレワークやフリーランスとの相性もよく、将来の選択肢を大幅に増やせますよ。

人材業界

人材業界の代表例として、下記が挙げられます。

人材を扱う企業は多種多様であり、なかには20代特化型のサービスを展開している企業もあります。
その場合、在籍しているアドバイザーやコンサルタントも20代であることが多いです。
成果次第ではインセンティブがつくこともあるので、高い年収を希望する人はチャレンジしてみましょう。

プログラマー・エンジニア

プログラマーやエンジニアなど、IT系専門職を目指すのもおすすめ。
Web系エンジニアだけでなく、社内SEやIT系コンサルタントなども含まれます。
なかには20代のうちにプログラミングスクールを活用し、スキルを身につけてから転職する人も。
副業との相性もよく、技術とともに稼ぎ方が増えていくのも利点です。

営業職

営業職は未経験からでも転職しやすく、成果次第では大きなインセンティブ給がつくのが特徴です。
自分である程度仕事量をコントロールできるので、ワークライフバランスを重視したい人にもおすすめ。
興味のある商材を扱う会社に転職すれば、モチベーション高く働けます。

バックオフィス職

下記のようなバックオフィス職は、どの会社でも必ず必要な部署であるため求人数が多めです。

実務経験があると優遇されやすい職種だからこそ、20代のうちにチャレンジしておくのがおすすめ。
各種手続きや処理に関する専門知識も身につけることができ、スキルがない状態から脱却できますよ。

転職したいけどスキルがない20代におすすめの転職エージェント

下記では、転職したいけどスキルがない20代におすすめの転職エージェントを紹介します。
いずれも20代利用者の多い転職エージェントなので、気になるサービスがあればまず登録してみましょう。

リクルートエージェント

リクルートエージェントは、全国最大手レベルの転職エージェントです。
47都道府県全てに対応している他、20代から50代以上まで幅広い層を対象にキャリアアドバイスしているため、実績・経験ともに豊富なのがポイント。
キャリアアドバイザーの経験値も高く、業界ごとに専門的なアドバイスをしてもらえます。

転職サイトやハローワークには掲載されない、希少な非公開求人も多いのでチェックしてみましょう。
土日祝日や夜間のカウンセリングにも対応しているので、本職が忙しい方でも安心です。

マイナビエージェント

マイナビエージェントも全国をカバーしている転職エージェントであり、公開求人数・非公開求人数ともにトップレベルを誇ります。
特に20代30代など若手人材の転職実績が多く、第二新卒や既卒の利用率も高め。
早期離職を不安に感じる人でも転職できる可能性が高く、ネガティブな転職をポジティブに変えるサポートをしてくれます。
転職者一人ひとりに密な連絡や迅速な対応をしており、利用者満足度も高いのでぜひ活用してみましょう。

doda

dodaは、転職サイトと転職エージェントどちらの性質も持つ転職サービスです。
会員登録だけで公開求人は全て閲覧できるようになるため、スピード重視でどんどん応募しながら転職活動を始めたい人は、自己応募を進めましょう。
反対に、プロのキャリアアドバイザーと相談しながら応募先を選定したい人は、dodaのカウンセリングを活用するのがおすすめ。
きめ細かなアドバイスをしてくれるので転職活動の軸がブレることもなく、確実にステップアップできるのが魅力です。

DYM就職

DYM就職は、既卒・フリーター・ニートでも安心して就職・転職できる企業を紹介してくれる転職サービス。
カウンセリングを通して自分のやりたいことを徹底的に可視化できるので転職後のミスマッチも少なく、腰を据えて長く働ける企業を探せます。
扱う求人は東証プライム上場企業からベンチャー企業まで幅広く、偏りがないのもメリット。
面接の日程調整など面倒な交渉事も任せることができ、効率重視の転職活動が可能です。

UZUZ

UZUZは、第二新卒・既卒・フリーター出身者など20代を中心に転職サポートを手がけているのが特徴です。
完全未経験の業種・職種へも転職しやすく、中途入社の人にも手厚い教育y体制を整備している企業の求人が多いのがポイント。
平均12時間に及ぶ丁寧な個別サポートが提供されるので、自分が納得できるまでとことん付き合ってもらうことができます。
適職診断や年収診断もしてくれるので、自分の市場価値を明確にしておきたい人にもおすすめです。

えーかおキャリア

えーかおキャリアは、20代の就職・転職に特化している転職エージェントです。
入会から転職成功まで完全マンツーマンかつ担任制のサポートをしてくれるので、相性の良い専門家を味方につけられるのがポイント。
サポートは入社後まで続くため、転職回数が多くて不安な人や転職先に馴染めるか緊張してしまう人でも安心です。
キャリアカウンセリングはWebや電話でもできるので、今就業中の人でも安心。
未来が変わるきっかけをを掴みたい人は、登録してみましょう。

ハタラクティブ

ハタラクティブは、未経験から安定企業への就職・転職を目指す転職サービスです。
学歴や経験は完全不問の求人ばかり扱っているので、転職回数が多い人でも安心。
書類選考通過率は96％と驚異的な結果が出ており、評価の高い個別の面接対策を受けられます。
履歴書添削なども1社ずつ実施してくれるので、同時に複数社応募して対策が追い付かない！などの心配もありません。

タレントスクエア

タレントスクエアは、20代・30代に特化したスカウト型転職サイトです。
月間で100万人以上ユーザーが利用しており一般的な転職サイトやエージェントでは出会えないような好条件の非公開求人を多く取り扱っています。
登録するだけで様々なキャリアで悩む20代・30代の方のキャリアアップに繋がる特別なスカウトが届くので今すぐ転職したい人やいい求人はあれば検討したいという人におすすめのサービスです。

スキルがない20代の転職活動でよくある悩み

最後に、スキルがない20代の転職活動でよくある悩みを紹介します。
気になる項目がある人は、チェックしてみましょう。

20代の主な転職理由は？

20代の主な転職理由は、下記の通りです。

特に20代の場合、上司や同僚との人間関係や長時間労働が主な理由であることが多いです。
いずれもネガティブな転職理由なので、面接時の伝え方に注意しましょう。

20代のうちに転職回数が多いと不利になる？

20代の転職回数が1～2回であれば、大きく不利になることはありません。
また、3回以上転職している場合でも、一貫した転職理由があり共感を得られる場合は不利にならないでしょう。
反対に、転職理由に一貫性がなく早期離職を繰り返している場合は、不利になることも多いです。
一概に転職回数だけで決まる項目ではないため、回数ではなく伝え方に配慮することが大切です。

早期離職歴があるが転職できる？

早期離職にやむを得ない事情や理由があり、それを経て今後のキャリアプランが明確になっているのであれば、不利になりません。
伝え方次第では、「自分なりの考えをきちんと持って働いている人」などポジティブな印象につながることも多いです。
第二新卒特化型の転職エージェントやフリーター出身者に強い転職エージェントもあるので、活用していきましょう。

人間関係や激務が理由で転職する場合、面接ではどう伝えるべき？

人間関係や激務などネガティブな理由で転職する場合でも、面接ではなるべくポジティブに言い換えることが大切です。
厳密に言うと、人間関係や激務などの背景は「退職理由」であり、転職を決意したきっかけを問う「転職理由」ではありません。
まずは退職理由の背景にある要因を考えたうえで、それを解消するために転職する、というストーリーを描くのがおすすめです。

例えば「パワハラ気質の上司がいて常に部下が怯えている会社」の場合、根本的な課題は「トップダウン型の組織で社内コミュニケーションが停滞している」点にあると言えます。
であれば、転職先に求めるのは「ボトムアップ型で部下からの意見にも積極的に耳を貸してくれる社風」「社内コミュニケーションが活発で意見交換しやすい社風」になるでしょう。
該当する会社を探せば応募先も選定しやすく、転職理由・志望動機共に一貫した伝え方が可能です。

20代で転職すべき？30代で転職すべき？

今の会社に居続けるメリットを明確に感じないのであれば、20代で転職することをおすすめします。
20代は若手人材とみなされるためスキルがなくても転職しやすく、異業種・異職種へのキャリアチェンジも可能です。
万が一転職に失敗したときのダメージも少なく再度転職する余裕もあるため、リスクを減らせるのもメリット。

一方、30代になると「子どもや家族の都合を考えて転職しないと…」「30代後半で未経験転職するのはハードルが高い…」など、配慮しなければいけない項目も増えていきます。
無理に勤続年数を伸ばす必要はないので、自身のスキルアップやキャリアアップを第一に決断していきましょう。

まとめ｜20代であれば、スキルがなくても転職することが可能！

20代であれば、スキルがなくても転職することが可能です。
未経験歓迎求人への応募や、異業種・異職種へのキャリアチェンジも容易なので、どうしてもやりたい仕事があるときは20代のうちにチャレンジしてみるとよいでしょう。

どうしても転職が不安なときは20代特化型の転職エージェントを活用するなど工夫し、対策するのがおすすめです。
本記事で紹介した転職のコツや企業選びのポイントを参考に、ぜひ転職を成功させてくださいね。