「LINE広告って他のSNS広告と何が違うの?」
「広告の仕組みやターゲティングについて知りたい」
と思っている人も多いのではないでしょうか。
本記事ではLINE広告の基本的な特徴や仕組み、メリットデメリットなどを解説していきます。
この記事を読めばLINE広告と他のSNS広告との違いや、LINE広告ならではの強みなどを理解できるでしょう。
「LINE広告を始めたいけどよく分かっていない」という人はぜひ最後までご覧ください。
この記事の内容
LINE広告(旧LINE Ads Platform)の特徴とは
LINE広告(旧LINE Ads Platform)とは「LINEが運営するアプリ内」もしくは「LINE提携企業のアプリ内」に表示される広告です。
日本人であればほぼ誰でも利用している「LINE」を含むさまざまな配信面に広告を表示できるため、他のSNS広告と比べてアプローチできるユーザー数が多いのが特徴です。
また、LINE広告は運用型広告なので少額から始められる上に、ターゲティングを利用して自社に合ったユーザーにピンポイントで広告を表示可能です。
LINE広告のメリットと向いている業種
LINE広告のメリット
LINE広告のメリットは以下の3つです。
- 広告の配信面の種類が多い
- アプローチできる範囲が広い
- アクティブユーザー数が多い
それぞれ解説していきます。
広告の配信面の種類が多い
LINE広告はメッセンジャーアプリ「LINE」だけではなく、LINE株式会社が運営する「LINEマンガ」や「LINEショッピング」など豊富な配信面が存在しています。
また「LINE広告ネットワーク」に属している「クラシル」や「DELISH KITCHEN」など10,000を超える外部のアプリにも配信可能です。
ただ、LINE広告は特定の配信面を選んでの広告運用はできません。配信面は以下の3つから選択する必要があります。
- LINE(LINEやLINE関連サービス内)
- LINE広告ネットワーク
- 両方(自動配置)
つまり、「LINEマンガのみ広告を配信する」といった指定はできません。また、LINE広告ネットワーク内の特定アプリ(クラシルのみ)での広告表示も不可能です。
豊富な配信面がある一方で、広告主側の自由度が少ないという点には注意してください。
アプローチできる範囲が広い
LINE広告は他のSNS広告に比べて幅広い年齢層にアプローチ可能です。
総務省の「令和3年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」によると、LINEは全世代の約92%が利用していると公表されています。
60代においても約82%が利用しており、これは他のSNSと比べても圧倒的に多いです。SNSは基本的に若者の利用者割合が多く、年齢層が上がるにつれて割合が低くなっています。
例えばInstagramの年齢層を見てみましょう。
総務省の同じ調査によると10〜20代のInstagram利用率が70%以上なのに対して、50代は約39%、60代は約13%にまで利用率が下がります。
これはInstagramだけの話ではありません。TwitterやFacebook、TikTokなども60代以上の利用率は20%を下回っています。
特に高齢層にアプローチしたいと考えている人は、LINE広告の利用価値は大きいと言えるでしょう。
アクティブユーザー数が多い
LINE広告はアプローチできる年齢層が幅広いだけではなく、単純にアプローチできる人数も他のSNSとは比べ物になりません。
2023年時点におけるLINEの月間アクティブユーザー数は9,400万人です。
参考程度に他のSNSのアクティブユーザー数にも目を通しておきましょう。
SNSの種類 | 月間アクティブユーザー数 |
5,895万人 ※2022年時点 |
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2,600万人 ※2019年時点 |
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4,570万人 ※2022年時点 |
|
TikTok | 1,700万人 ※2021年時点 |
YouTube | 7,000万人 ※2022年時点 |
LINE広告が向いている業種
LINE広告が向いている例は以下の3つです。
- 購入ハードルが高くない
- 実店舗に来店して欲しい
- 商品やサービスの認知を高めたい
それぞれ解説していきます。
購入ハードルが高くない
LINE広告は購入ハードルが高い高単価の商材よりも、比較的ハードルが低い低単価もしくは「無料の資料請求」のような種類が向いています。
LINE広告はリスティング広告のように「特定のキーワードを検索したユーザーに対して広告を表示する」といった仕組みではありません。
ターゲティングによってある程度のユーザー属性は絞れるものの、特定のニーズを持った「顕在層」に広告を表示するのは難しいです。
つまりユーザーの購買意欲がそこまで高いわけではないため、高単価の商材には向いていない可能性が高いでしょう。
「ちょっとした興味」で購入を検討してくれる、低単価で購入ハードルが高くない商材を扱っている場合には検討する価値が大いにあると思います。
実店舗に来店して欲しい
LINE広告はターゲティングにて「特定の住所から〇km以内にいるユーザー」に向けて広告を配信できます。
つまり「実店舗に来店してほしい」という目的で運用する場合には特におすすめです。
実店舗からの距離を設定すれば近所の人に対して広告を表示できるため、費用対効果の高い広告運用ができるでしょう。
商品やサービスの認知を高めたい
メリットでも解説したようにLINE広告の強みは「アプローチできるユーザー数」です。
もちろん「コンバージョンの獲得」を目的とした広告運用も可能ですが、商品やサービスの認知拡大やブランディングを目的とする場合に力を発揮しやすいと言えます。
自社の広告運用の目的とターゲット層を明確にした上で、商品やサービスの認知・ブランディングを促進したい場合にはぜひ利用を検討してみてください。
LINE広告のデメリットと不向きな業種
LINE広告のデメリット
拡散される機能がない
LINE広告には広告に対して「いいね」や「シェア」などユーザーがアクションできる項目がないため、拡散性が弱いです。
例えばTwitter広告では、広告に対して「通常の投稿」と同様にいいねやリツイートができる機能が備わっており、広告に対していいねやリツイートがされるほど、本来アプローチできたユーザーよりも広範囲に対して広告を見てもらえるということです。
拡散性を利用したいと思っている人は、TwitterやFacebookなど他のSNSで広告運用する方が良いと言えるでしょう。
広告出稿までに時間がかかる
LINE広告は広告審査が厳しく、審査が通るまでに最低でも数日かかることが多いです。
「審査が遅いのはそこまでデメリットなのか?」と思われる人もいるかもしれません。
LINE広告に限らず運用型広告に関しては「広告効果をデータで確認→改善」のステップを効率良く進めていくことが非常に重要です。
つまり広告を改善するたびに審査時間が必要になる場合、非効率な広告運用になってしまいます。
LINE広告の運用は、あらかじめ審査時間の長さを考慮した上で広告運用のスケジュールを立てる必要があるでしょう。
利用できない業界や商材が多い
LINE広告は、他のSNS広告と比べて利用が禁止されている業界が多い傾向があります。
利用できない業界は以下の通りです。
- 宗教関連
- ギャンブル関連、パチンコ等(公営競技・公営くじは除く)
- アダルト関連
- 出会い系、マッチングサイト等(一部当社が認めた場合を除く)
- 連鎖販売取引
- たばこ、電子タバコ
- 武器全般、毒物劇物
- 生体販売
- 未承認医薬品⋅医療機器等
- 消費者金融などの貸金業、質屋(一部当社が認めた場合を除く)
- ネット関連ビジネス(情報商材、自己啓発セミナー等)
- チケット転売業
- その他弊社が不適合と判断した業種⋅業態、商品⋅サービス
利用できない業界や商材は2023年1月に緩和されて現在に至ります。
今後も利用できる業界や商材の基準が緩くなる可能性もあるため、上記に該当する場合でも利用できるようになるかもしれません。
LINE広告が不向きな業種
LINE広告は先ほど解説した「禁止されている業界」を除けば、そこまで不向きな業種はありません。
ただ、購入ハードルが高く商材の単価が高い場合はLINE広告が向いているとは言えないでしょう。
LINE広告は他のSNS広告と比べると競合がまだまだ少ないため、早めに始めることで先行者利益を受けられる可能性も十分にあると思います。
LINE広告の配信先
メリットでも解説したように、LINE広告は数多くの配信面を持っています。
配信面は大きく分けると15種類です。今回はその中でもメインの配信先となる以下の6つについて深掘りしていきます。
- ホーム
- トークリスト
- LINE NEWS
- LINE VOOM
- LINE マンガ
- LINE広告ネットワーク
それぞれ解説していきます。
ホーム
ホームとはLINEアプリ下部のボタンの一番左に位置している「友達・グループリスト」などを確認できる部分です。
LINEユーザーであれば日常的に利用する部分なので、多くの人にアプローチできる配信先となっています。
ホームのユーザー属性は以下の通りです。
- 男女比はほぼ半々
- 10〜50代以上まで幅広く利用されている
トークリスト
トークリストとはLINEのトーク一覧部分のことです。
LINEユーザーのうちほとんどはこのトークリストを主に使っています。トークリストにて広告が配信される場所は、トークリストの最上部です。
最上部に1つのみ表示されるため視認性も高く、高い広告効果を期待できる配信先だと言えます。
LINE NEWS
LINE NEWSとはLINEアプリ内の「ニュース」の部分です。ニュース記事の間に自然な形で広告が表示されます。
LINE NEWSの月間アクティブユーザー数が6,800万人以上であるため、LINEユーザーの大半が利用していると言えます。
LINE NEWSのユーザー属性は以下の通りです。
- 一般ユーザーに比べて購買意欲が高い
- 一般ユーザーと比べて「好きな商品を広めたい」という願望が強い
LINE VOOM
LINE VOOMは2021年11月から始まった新しいサービスで、アプリ下部ボタンの中央に位置しています。
LINE VOOMはTikTokやYouTubeショート、Instagramリールなどと同様に短時間の動画を配信できるサービスです。
LINE VOOMの月間アクティブユーザー数は6,800万人以上で、そのうち4,900万人は月に1回以上LINE VOOM上の広告に触れていると言われています。
LINE VOOMは10〜60代まで幅広く利用されており、男女比はやや女性の方が多いです。
LINE マンガ
LINE マンガとはここまで紹介した配信先とは異なり、LINEアプリ内のサービスではなく独立したアプリです。
アプリダウンロード数は2019年時点で2,300万を突破しているため、現在はより多くの人に利用されているでしょう。
LINE マンガのユーザー属性は以下の通りです。
- 男女比は半々
- 10〜30代で全体の9割近くを占めている
LINE広告ネットワーク
LINE広告ネットワークは、LINEが運営するサービス内に広告が表示されるわけではなく、LINE広告ネットワークに加盟している企業のアプリ内に広告が表示されます。
代表的なアプリは以下の通りです。
- クラシル
- ルナルナ
- クックパッド
- DELISH KITCHEN
この他にも10,000を超えるさまざまなアプリ内に広告が表示されるため、非常に幅広くアプローチできます。
LINE広告ネットワークのユーザー属性は以下の通りです。
- 男性が38%で女性が62%と女性割合が多い
- 10〜20代の利用者が約50%で20代が最も多い
その他の広告配信先と簡単な特徴は下記の表をご覧ください。
配信先の名称 | 配信先の特徴 |
ウォレット | LINE Payや送金などを利用できるLサービス |
LINE BLOG | アーティストやタレントなどの公式ブロガー2,500組以上が存在しているサービス |
LINEポイントクラブ | 友達追加や動画視聴など特定のアクションをすればポイントがもらえるサービス |
LINEショッピング | 1億点以上の商品を購入できるショッピングサービス |
LINEチラシ | エリアを設定してエリア内のチラシを確認できるサービス |
LINEクーポン | 飲食店やコンビニ、スーパーなどのクーポンを取得できるサービス |
LINEマイカード | ポイントカードをまとめて管理できるサービス |
LINEレシート | レシートを登録すると家計の支出管理やお店ごとの価格を比較できるサービス |
LINE Monary | 保険や投資、節約術などお金について学べるサービス |
ただ、先ほども解説したように配信面を自由に決められるわけではありません。
設定した広告クリエイティブやキャンペーンによって、「自動で広告の配信場所が決められる」点をあらかじめ理解しておきましょう。
LINE広告のキャンペーン目的の種類
LINE広告を配信する際には、広告の運用目的である「キャンペーン目的」を選ぶ必要があります。
キャンペーン目的の種類と特徴を表にまとめたので、ご覧ください。
キャンペーン目的の名称 | キャンペーン目的の詳細 |
ウェブサイトへのアクセス | ウェブサイトへのアクセスを増やしたい場合に利用する |
ウェブサイトコンバージョン | 商品やサービスの販売数(コンバージョン)を増やしたい場合に利用する |
アプリインストール | アプリのインストール数を増やしたい場合に利用する |
アプリのエンゲージメント | アプリ内における特定行動(アプリ内アイテム購入など)を増やしたい場合に利用する |
動画の再生 | 広告用動画の再生数を増やしたい場合に利用する |
友だち追加 | LINE公式アカウントの友だち数を増やしたい場合に利用する |
商品フィードから販売 | 自社のWebサイトやアプリを利用した人が興味を示した商品を広告に表示したい場合に利用する |
なお、キャンペーン目的によって設定できる広告クリエイティブが異なるため注意が必要です。
より詳しい内容を知りたい場合は、LINEの「キャンペーン目的別設定ガイド」をご覧ください。
LINE広告のターゲティングの種類
LINEのターゲティングは大きく以下の3つに分類されます。
- オーディエンスセグメント配信
- オーディエンス配信
- 類似配信
それぞれ解説していきます。
オーディエンスセグメント配信
「オーディエンスセグメント配信」とは、ユーザー属性によってターゲティングできる機能です。
年齢や性別などを絞って配信することによって「自社の求めるユーザー層」にピンポイントで広告を配信できます。
オーディエンスセグメント配信の具体的な項目は以下の表をご覧ください。
セグメント名 | 詳細 |
地域セグメント | 都道府県や市区町村ごとに選択できる
また特定の地域から「半径〇km以内」という指定もできる |
年齢セグメント | 「14歳以下」「15-19歳」「20-24歳」「25-29歳」「30-34歳」「35-39歳」「40-44歳」「45-49歳」「50-54歳」「55-59歳」「60-64歳」「65歳以上」の12区分から選択できる |
性別セグメント | 「男性」「女性」から選択できる |
OS | 「iOS」「Android OS」の選択や「各OSの特定バージョンのみ」といった選択もできる |
趣味・関心セグメント | 「ゲーム」や「ファッション」、「スポーツ」などユーザーの興味関心20種類以上から選択できる |
行動セグメント | 「転居の可能性」や「キャリアの変更」などユーザー行動から選択できる |
属性セグメント | 「配偶者や子供の有無」や「職業」、「年収」などユーザー本人の属性から選択できる |
オーディエンスセグメント配信は1つに絞る必要はありません。例えば「15歳〜19歳の男性で、ゲームに興味があるユーザーに対して広告を表示する」といったことも可能です。
ただ、最初からターゲティング項目を設定しすぎるのはおすすめしません。
というのも、ターゲティング項目を多く設定しすぎるとアプローチできる人数が少なくなり、本来獲得できたはずのユーザーを取りこぼしてしまう可能性もあるからです。
まずは広めに広告配信して、効果が悪い項目からターゲティングで除外していくイメージを持ちましょう。
オーディエンス配信
オーディエンス配信とは、すでに接点のあるユーザーに対してターゲティングして広告配信を行う機能です。
例えばオーディエンス配信を利用すれば、自社サイトで商品を閲覧したことがあるユーザーに対して広告を表示できます。
一度自社と接点を持っているユーザーは、それ以外のユーザーに比べてCVR(コンバージョン率)が高い傾向にあります。
オーディエンス配信で利用できる種類と特徴は以下の表をご覧ください。
オーディエンス名 | 特徴 |
ウェブトラフィックオーディエンス | 「サイトに来たことがある」もしくは「サイト内で購入したことがある」ユーザーを選択できる |
モバイルアプリオーディエンス | 「アプリを開いたことがある」または「アプリ内課金をしたことがある」ユーザーを選択できる |
IDFA/AAIDアップロード | 自社が保有するIDFA/AAIDからユーザーを選択できる ※IDFA/AAIDは端末ごとに割り振られているアプリ広告用の識別子 |
電話番号アップロード | 自社が保有する電話番号をアップロードし、LINEユーザーの中から該当するユーザーを選択できる |
メールアドレスアップロード | 自社が保有するメールアドレスをアップロードし、LINEユーザーの中から該当するユーザーを選択できる |
LINE公式アカウントの友だちオーディエンス | LINE公式アカウントを友だち登録しているユーザーを選択できる |
動画視聴オーディエンス | LINEで配信した動画広告を視聴したユーザーを選択できる |
画像クリックオーディエンス | LINEで配信した画像広告をクリックしたユーザーを選択できる |
例えば「ウェブトラフィックオーディエンス」を利用する場合に関しては、事前にWebサイト内に「LINE Tag」というタグを設置する必要があります。
そのタグを設置することによって、ユーザーAがサイトに来た場合に識別できるようになり、ユーザーAに向けて広告を配信できるようになるという仕組みです。
類似配信
類似配信とは、「オーディエンス配信」にて作成したオーディエンスリストをもとに、そのリストのユーザーに似ているユーザーに対して広告を配信できる機能です。
例えば、類似配信を利用することによって「ウェブトラフィックオーディエンス」にて作成したリストに該当するユーザーに近いユーザーに対し、広告が表示できます。
不特定多数に広告を配信するよりも、類似配信を利用した方が費用対効果は当然高くなるでしょう。
類似濃度は1〜15%まで1%間隔で設定でき、値が小さくなればなるほど「オーディエンスリストのユーザーに近い」ことを意味します。
つまり、より精度高く運用したいのであれば低いパーセントを設定する方が良いということです。
ただ、類似濃度が低ければ低いほど該当するユーザー数は少なくなってしまうため、運用の方針に合わせて濃度を調整しましょう。
LINE広告の広告クリエイティブの種類
LINE広告のクリエイティブの種類は以下の5つです。
- Card
- Square
- Vertical
- カルーセル
- Small Image
それぞれ解説していきます。
Card
Cardは、静止画(1200 x 628px)と動画(画面比率16:9)にて利用できるフォーマットです。
下記の表を見ても分かるように、ほとんどすべての配信面にて利用できる種類となっています。
Square
Squareは、静止画(1080 x 1080px)と動画(画面比率1:1)で利用できるフォーマットで、Cardと同様にほとんどすべての配信面で利用可能です。
Vertical
Verticalは、動画専用(画面比率9:16)のフォーマットでLINE VOOM専用となっています。
LINE VOOMの「フォロー中」に広告がタブ表示される場合には上部と下部が切れてしまうため、広告を作成する際には注意してください。
カルーセル
カルーセルとは、画像を最大10枚まで利用できる広告です。複数の商品を一度に見せたいアパレル業界などにおすすめの機能となっています。
Small Image
Small Imageは、トークリスト上部やLINE NEWS上に表示される小さめの画像広告です。
画像に文字を入れたとしてもユーザーは視認しにくい場合も多いため、広告作成時には注意してください。
LINE広告の課金方式と費用相場
LINE広告の課金方式は以下の3つです。
- クリック課金(CPC)
- インプレッション課金(CPM)
- 友だち追加課金(CPF)
それぞれの課金方式の詳細と費用相場について解説します。
クリック課金(CPC)
クリック課金(CPC)とは、広告がクリックされるたびに費用が発生する課金方式です。
逆に広告がクリックされなければ何度表示されても費用は発生しません。
広告をクリックする時点で何かしらの興味を抱いている可能性が高いため、「コンバージョン獲得」を目的としている場合におすすめです。
クリック課金の最低入札単価は1クリック24円となっており、費用相場は1クリックでおおよそ25〜200円です。
インプレッション課金(CPM)
インプレッション課金(CPM)とは、広告が1,000回表示されるたびに費用が発生する課金方式です。
認知獲得やブランディングを目的とする場合に最適な課金方式となっています。
インプレッション課金の最低入札単価は1,000回表示で200円となっており、費用相場は1,000回表示でおおよそ400〜650円です。
友だち追加課金(CPF)
友だち追加課金(CPF)とは、LINE公式アカウントの友だち追加をされるたびに費用が発生する課金方式です。
LINE公式アカウントを運用しており、友だち数を増やしたい場合には利用を検討してみてください。
友だち追加課金の最低入札単価は1友だち追加で50円となっており、費用相場はおおよそ150〜250円です。
LINE広告における費用の決まり方や費用対効果を上げるポイントなどは下記の記事をご覧ください。
LINE広告の費用はどのように決まる?課金方式や費用対効果を高めるポイントを詳しく解説!
LINE広告の費用が決まる仕組み
LINE広告は運用型広告の1つで、広告はオークション形式が採用されています。
オークション形式とは各企業が広告枠に対して入札金額を設定し、金額が高い企業から順に広告が表示される仕組みです。
この「入札額」を決める方法として、以下の2つが存在しています。
- 自動入札
- 手動入札
それぞれ解説していきます。
自動入札
自動入札とは言葉の通り、AIが自動的に入札額を決めてくれる入札方法です。
あらかじめ予算を決めておけば、その範囲内で最適な入札額を自動で調整してくれます。運用の手間が大幅に削減できることから、LINE広告運用者の8割以上が自動入札を利用しているようです。
ただ、AIによる機械学習を用いているため、初めのうちはデータ不足で精度が悪い可能性も考えられます。
自動入札を選ぶ際にはあらかじめ理解した上で運用しましょう。
手動入札
手動入札とは、手動で入札額を指定する入札方法です。クリック課金とインプレッション課金において利用できます。
LINE広告の運用に慣れているのであれば、手動入札の方が高い効果を期待できるでしょう。
ただ、運用には経験が必要な上に手間がかかるため、初心者の人は自動入札を利用するのがおすすめです。
LINE広告で成果を上げる運用のコツ
最後に運用のコツについて解説していきます。LINE広告で成果を上げる運用のコツは以下の3つです。
- ターゲティングを広く設定する
- 配信先を自動配置にして運用する
- クリエイティブのABテストをする
ターゲティングを広く設定する
LINE広告ではさまざまな項目でターゲティングを設定できるため、最初から色々設定してしまう人も多いです。
ただ、最初のうちは広めに配信して運用するのがおすすめです。
最初から範囲を狭く設定してしまうと、本来獲得できていたはずの顧客を取りこぼしてしまいます。
また、広告を広く配信することによって自動入札の機械学習が高頻度で行われるため、入札の精度が高くなる側面も。
まずはそこまで細かくターゲティングを設定せずに、広めに設定するようにしましょう。
ある程度データが溜まってきてから不要な項目のみターゲティングで除外していくイメージを持っておいてください。
配信先を自動配置にして運用する
LINE広告の配信先は以下の3つから選択できます。
- LINEサービス内(LINE NEWSやLINEマンガなどを含む)のみ
- LINE広告ネットワークのみ
- 両方(自動配置)
LINE広告は特定の配信面(LINEマンガのみなど)を選択して広告を配信することはできません。
初心者のうちはどれを選ぶべきか分からない人も多いと思うので、まずは両方(自動配置)を利用するのがおすすめです。
実際に運用した後のデータを確認して配信先を変更できるため、まずは広めに配信して効果を確認してみましょう。
クリエイティブのABテストをする
クリエイティブに関しては正解がないため、常にABテストをして最適解に近づくように努力しましょう。
もしクリエイティブのイメージが思いつかない場合には、「競合他社」や「近い業界の企業」を参考にして作成するのもおすすめです。
ABテストをする際には「タイトルであればタイトルのみ」など一点だけを変更してテストをしてください。
複数を一度に変更してしまうと「どの変更点が要因となって効果に差が出たのか」が分からなくなってしまいます。
時間はかかりますが、地道にABテストをして最適なクリエイティブを探しましょう。
自社でLINE広告の運用担当がいない場合には「広告代理店」の利用もおすすめです。広告代理店を利用すれば、運用業務をほとんど丸投げでLINE広告を利用できます。
ただ、LINE広告はリスティング広告などと比べて専門としている代理店は少ないです。
つまり、広告代理店を選ぶ際には「運用経験が豊富」で「LINE広告に精通している」企業を選ぶ必要があります。
下記の記事にて、LINE広告に強い広告代理店を10社紹介しました。興味がある人はぜひご覧ください。
LINE広告の運用代行おすすめ代理店10選!選び方のポイントまで詳しく解説
まとめ:LINE広告は競合が少なくておすすめ!
LINEは日本国内において圧倒的なユーザー数を誇り、年齢層も幅広いため、日本人のほとんどにアプローチできると言っても過言ではありません。
また、現時点でLINE広告は他のSNS広告と比べても競合が少ないため、早く始めることで費用対効果の高い広告運用を期待できます。
自社で運用できる場合は良いですが、もしリソースが足りない場合には広告代理店の利用も検討してみましょう。
運用型広告は初心者が闇雲に運用するよりも、運用代行費用を払った上で代理店にお願いする方が結果として費用対効果の高い運用ができる場合も少なくありません。
おすすめの代理店を紹介したURLを記事内に添付したので、興味がある人はぜひご覧ください。