【2023年最新】Google広告の種類とターゲティングなどを解説!

「Google広告の種類って何があるの?」
「ターゲティングの種類一覧も知りたい」

と思っている人も多いのではないでしょうか。

本記事ではGoogle広告の種類と各種類の特徴、ターゲティングの種類についても解説していきます。

この記事を読めば、Google広告の種類を網羅的に理解していただけるでしょう。

Google広告を始めたいと思っている人はぜひ参考にしてみてください。

Google広告とは

Google広告とはリスティング広告やディスプレイ広告などを配信できる「広告配信サービス」です。

広告の利用方法によっては、広告配信面はGoogleサービス内だけではありません。

200万以上のパートナーサイトにも掲載され、全世界の90%以上のインターネットユーザーにアプローチできると言われています。

Google広告は2018年7月以前は「Google AdWords(アドワーズ)」という名称でした。

名称以外に大きな変更点はないため、ネット上で「Google AdWords」を見かけても、Google広告と同じものだと認識しておいてください。

Google広告の基本的な内容や効果を高める方法などについては下記の記事からチェックしてください。

Google広告とは?8つの種類とその特徴、課金方式なども解説! Google広告とは?8つの種類とその特徴、課金方式なども解説!

​​ Google広告の広告効果は?Google広告の基本から具体的な広告効果まで解説!

Google広告の種類と特徴

Google広告には広告を利用する目的に応じてさまざまな広告の種類が存在しています。

有名なのはリスティング広告とディスプレイ広告ですが、目的によっては他により適した広告の種類がある場合も少なくありません。

広告の種類をそれぞれ理解して、自社にとって最適な広告を選びましょう。

Google広告の種類は以下の9つです。

  1. リスティング広告(検索連動型広告)
  2. ディスプレイ広告(GDN)
  3. 動画広告(YouTube)
  4. ショッピング広告
  5. アプリ広告
  6. ファインド広告
  7. ローカル検索広告
  8. P-MAXキャンペーン
  9. スマートアシストキャンペーン

リスティング広告(検索連動型広告)

リスティング広告(検索連動型広告)Google広告で最も利用されている広告の1つです。

検索エンジンの「検索結果画面」上部または下部に表示されており、「広告」または「スポンサー」と表記されています。

つまり、通常の自然検索(オーガニック検索)とは明確に分けられているわけです。

リスティング広告は特定のキーワードに対して広告を表示できます。上記の画像をご覧ください。

「港区 賃貸」というキーワードで検索した場合、港区の賃貸仲介会社が広告を出稿しているのが分かるかと思います。

特定のキーワードに対して広告が表示できる機能は「より購買意欲の高いユーザーに対して広告を表示できる」と同じ意味だと言えるでしょう。

つまり、「どのキーワードに対してリスティング広告を表示するのか」が非常に重要です。

ただ、潜在的な悩みはあるけど検索するまでには至っていない「潜在層」へのアプローチには不向きだと言えます。

リスティング広告の詳しい内容については下記の記事をご覧ください。

リスティング広告とは?利用すべき企業の特徴や仕組みなどを解説!

ディレスプレイ広告(GDN)

ディスプレイ広告(GDN)とはWebサイトやアプリ上に表示される広告です。広告が表示される場所は以下の3つが存在しています。

  1. Google関連サービス内
  2. Google提携パートナーのサービス内
  3. Googleアドセンス許可サイト内(個人ブログなど)

ディスプレイ広告はリスティング広告とは異なり、画像や動画などテキスト以外も使用できます。

つまり、リスティング広告では難しい「認知拡大」や「ブランディング」にも利用できるわけです。

また、ディスプレイ広告はキーワードに対して広告を表示するのではなく「〜といった特徴を持った人」や「〜系のサイト」などジャンルに分けて幅広く広告が表示されます。

リスティング広告ではアプローチしにくい「潜在層」にも広告を見てもらえるのはメリットだと言えるでしょう。

ディスプレイ広告に関しては以下の記事で詳しく解説しているため、興味がある人はぜひご覧ください。

GDNとは?YDA(旧YDN)との違いやメリット、費用相場なども徹底解説!

動画広告(YouTube)

動画広告とはYouTube内で表示される広告です。YouTubeのアクティブユーザー数は2022年時点で7,000万人に達しています。

動画広告全体の市場が飛躍的に伸びているため、YouTube広告も今後ますます注目度が高くなることは間違いありません。

動画広告は名前の通り「動画」を用いて表現できるため、表現の幅は非常に広いです。実体験として、YouTube広告で印象に残っている広告が1つはあると思います。

他の広告と比べても印象に残りやすいため、上手く訴求できれば広告インパクトは非常に大きいと言えるでしょう。

また、YouTube広告の特徴として「半強制的に広告を視聴してもらえる」という点もあります。

広告をスキップできない仕組みはユーザーに不快感を与えるリスクもありますが、より多くの人に興味を持ってもらえる可能性があるわけです。

ユーザーに不快感を与えないような動画作成も念頭に入れておきましょう。

ショッピング広告

ショッピング広告とは小売店を運営している人におすすめの広告です。

検索結果または「ショッピング」の最上部に表示されるため、ユーザーの目に留まりやすい傾向があります。

販売する各商品のタイトルや説明文、商品の特徴などを記入すればGoogleが最適なキーワードに対して自動的に広告を表示してくれます。

リスティング広告のように自分でキーワードをいちいち設定しなくても良いわけです。ただ、この機能は一概にメリットとは言い切れません。

手間が少なく広告を運用できる反面、「キーワードごとに入札を調整できない」点はデメリットだと言えるでしょう。

例えば「腰痛用クッション」を販売する場合、「クッション」よりも「クッション 腰痛」というキーワードでの広告表示を強化したいですよね。

ショッピング広告の仕組み上、キーワードごとに手動で強化することはできません。

あくまでGoogleが自動的に「どのキーワードで広告を表示するのか」を決めているわけです。

ショッピング広告に関しては下記の記事で詳しく解説しているため、気になる人はご覧ください。

Googleショッピング広告とは?初心者に向けて1から解説

アプリ広告

アプリ広告アプリのインストールを目的とした広告です。自社アプリがある場合に限り、詳細を確認しておきましょう。

ユーザーのデバイスごとに「Google Play」と「Apple Store」のどちらも広告をクリックした先のページとして選択できます。

アプリ広告が掲載される場所は以下の通りです。

  • Google検索
  • Google Play
  • YouTube
  • Googleディスプレイネットワーク
  • Google Discover(ディスカバー)

アプリ広告はショッピング広告と同様に、アプリの種類や広告文から最適なキーワードに対して広告が表示される仕組みです。

ファインド広告

ファインド広告とはGoogle運営サービス内に表示される広告です。ディスプレイ広告とは異なり、Googleが直接運営しているサービスのみに広告が表示されます。

具体的な広告の配信場所は以下の通りです。

  • YouTube(動画以外)
  • Gmail(プロモーション・ソーシャル)
  • GoogleアプリのDiscover

ユーザー属性や興味関心などのオーディエンスターゲティングは利用できますが、ディスプレイ広告とは異なり配信場所は自分で選択できません。

ただ、いずれもGoogleが直接運営しているサービスなので、ユーザーに対して「こんなサイトに広告を出しているのか」といったネガティブな印象を持たれる可能性は低いです。

ローカル検索広告

ローカル検索広告とは実店舗を運営している人向けの広告で、Googleマップの検索結果上部に表示されます。

ユーザーの現在地や「検索した地名」によって最適な店舗が表示される仕組みです。ショッピング広告やアプリ広告と同様に、Googleの機械学習によって最適なキーワードに対して広告が表示されます。

手間がかかりにくいため、実店舗を運営している場合には選択肢として入ってくるでしょう。

P-MAXキャンペーン

P-MAX(パフォーマンスマックス)キャンペーンとは「Google運営サービスのあらゆる場所」から自動的に広告を表示してくれる機能です。

もちろんリスティング広告やディスプレイ広告、YouTubeなども含まれています。P-MAXは2021年11月から利用できるようになった比較的新しいキャンペーンです。

これまでは「リスティング広告はリスティング広告の設定」「ディスプレイ広告はディスプレイ広告の設定」など、異なる種類の広告は個々で配信の設定をする必要がありました。

P-MAXキャンペーンを利用すれば、1つの設定であらゆる配信面から自動的に広告が表示されます。

その他ターゲティングや入札まですべて自動的に行ってくれるため、手間が非常にかかりにくいのがメリットです。

ただ「すべて自動的に配信してくれること」は必ずしも最適解とは言えません。現時点ではP-MAXを利用するよりも、広告運用のプロが手動で運用した方が費用対効果は高いです。

また、広告の詳細な分析ができないのはデメリットだと言えるでしょう。つまり、Googleの機械学習頼みの手法だと言えます。

ただP-MAXは機械学習によって精度が徐々に向上していくため、今後はますます利用価値の高い機能になる可能性が考えられます。

スマートアシストキャンペーン

スマートアシストキャンペーンとは広告の目的と「キーワードテーマ」を設定すれば、自動的に配信場所を決めてくれる機能です。

広告の目的は以下の3種類があります。

  • 電話問い合わせを増やす
  • ウェブサイトでの商品購入や申し込みを増やす
  • 店舗の来客数を増やす

スマートアシストキャンペーンで広告が配信される場所は以下のような例が挙げられます。

  • 検索結果
  • Googleマップ
  • Gmail
  • YouTube
  • Googleディスプレイネットワーク

スマートアシストキャンペーンで重要になるのは「キーワードテーマ選び」です。

設定したキーワードテーマによって最適な配信場所が決められるため、一度決めた後も定期的にチェックするようにしましょう。

Google広告のターゲティングの種類

Google広告はターゲティングを設定することによって、特定の「人」や「配信面」に限定して広告を表示できます。

ターゲティングを利用すれば「自社の求めるユーザー」に限定して広告を表示できるため、上手く活用すれば費用対効果は何倍にもなるわけです。

ただ、初めからターゲティング項目を設定しすぎるのはおすすめしません。ターゲティング項目は設定すればするほど当然アプローチできるユーザー数は少なくなります。

初めから絞りすぎると自社の見込み客を取りこぼす可能性が高いため、まずは広めに配信するのがおすすめです。

広めに広告配信した後、効果が悪い項目から順にターゲティングで絞っていくと良いでしょう。

Google広告のターゲティングは大きく分けて以下の3種類です。

  1. オーディエンスターゲティング
  2. コンテンツターゲティング
  3. その他のターゲティング

それぞれ解説していきます。

オーディエンスターゲティング

オーディエンスターゲティング「人」に対するターゲティングです。つまり、特定の属性を持つユーザーに絞って広告を配信できます。

オーディエンスターゲティングで利用できるターゲティング項目と特徴は、以下の表をご覧ください。

ターゲティング名 設定できる項目 詳細
ユーザー属性 年齢
性別
子供の有無
世帯年収
設定した項目に属するユーザーに広告を表示できる
詳しいユーザー属性 子供の有無
配偶者の有無
学歴
所有住宅の有無など
ユーザー属性の強化版
アフィニティセグメント ライフスタイル
趣味
習慣など
設定した興味関心に当てはまるユーザーに広告を表示できる
ライフイベント 引越し
結婚
転職など
人生の節目にいる人に広告を表示できる
購買意欲の高いセグメント アパレル
家電
ビジネスサービス
スポーツなど
特定分野の情報を積極的に検索しているユーザーに広告を表示できる
カスタムセグメント キーワード(例:シューズ おすすめ)
URL
アプリ
キーワード・URL・アプリ名を入力すると、設定項目に関連するユーザーに広告を表示できる
カスタマーマッチ(リマーケティング) 自社のWebサイト/アプリ/動画を利用したことがある 自社サイトを利用した経験があるユーザーに対して広告を表示できる
類似セグメント

カスタマーマッチに類似したユーザーに広告を表示できる

Google広告の機能である「リマーケティング(リターゲティング)」は有効なターゲティングの手法です。

不特定多数のユーザーに対して広告を表示するよりも、一度自社に興味を持ったユーザーに対して広告を表示した方がCVR(コンバージョン率)が高くなることは容易に想像できますよね。

Goolgle広告のリマーケティングについては下記の記事で解説しているので、興味がある人はチェックして見てください。

Google広告のリマーケティングとは?仕組みや設定方法を解説! Google広告のリマーケティングとは?仕組みや設定方法を解説!

コンテンツターゲティング

コンテンツターゲティング広告の「配信場所」に対するターゲティングです。

コンテンツターゲティングはオーディエンスターゲティングとの併用もできます。

例えば「ゲーム系のWebサイトを閲覧しているユーザーのうち、男性のみに広告を表示する」といった組み合わせも可能です。

コンテンツターゲティングの詳細は下記の表をご覧ください。

ターゲティング名 設定できる項目 詳細
トピック アート
ゲーム
ショッピング
スポーツなど
設定したトピックに該当するWebページに広告を表示できる
プレースメント WebサイトのURL 設定したURLに限定して広告を表示できる
コンテンツキーワード キーワード 設定したキーワードに関連するWebサイトに広告を表示できる

その他のターゲティング

上記2つに当てはまらないターゲティングも存在しています。下記の表をご覧ください。

ターゲティング名 詳細
曜日・時間 特定の曜日や時間に限定して広告を表示できる
地域 特定の地域に限定して広告を表示できる
デバイス 特定のデバイス利用者に限定して広告を表示できる

「その他ターゲティング」に関しても他の2つと併用して利用できます。

特に実店舗を構えており、特定地域のユーザーのみをターゲットとしている場合には「地域」は非常に重要なターゲティング項目だと言えるでしょう。

Google広告のタグの種類

Google広告を利用するためには事前に「タグ」を設置する必要があります。タグは端的に解説すると「コンバージョンデータなどを計測するもの」です。

つまりタグを設置しなければ効果測定ができないため、Google広告では必ず設定しなければなりません。

タグは大きく分けて以下の2種類が存在しています。

  1. グローバルサイトタグ
  2. イベントスニペット

それぞれ解説していきます。

グローバルサイトタグ

グローバルサイトタグとはコンバージョンの発生時に「ユーザー情報」を取得するためのタグです。

グローバルサイトタグを設置することで分かる情報は以下の通りです。

  1. ユーザーが自社サイトに訪問した日
  2. 自社サイトに訪問したユーザー属性
  3. 自社サイトへの広告経路

グローバルサイトタグは広告の遷移先(LP)だけではなく、データを計測したいすべてのページに設置する必要があります。

イベントスニペット

イベントスニペットとはコンバージョンの発生情報を取得するためのタグです。

グローバルサイトタグと組み合わせることによって、Googleの広告管理画面上に正しいデータを送信できます。

どちらか片方だけでは機能しないため、必ず2種類のタグを設置するようにしましょう。

Google広告の配信方法

Google広告の配信方法は以下のステップに沿って進めていきましょう。

  1. Google広告のアカウント開設
  2. 支払い情報の設定
  3. キャンペーンの設定
  4. 広告グループの設定
  5. 広告クリエイティブの作成
  6. 広告に対する審査(1〜2日程度)
  7. 広告の配信

Google広告は早ければその日のうちに利用を開始できます。ただ、広告の遷移先になる自社サイトやLPが必要です。

LPや自社サイトなどの広告をクリック先のページが用意できていない場合には、まずは遷移先の作成に注力しましょう。

運用担当がいない場合は代理店の利用がおすすめ

「Google広告を始めたいけど、自社に適切な人材がいない」

と思っている人もいらっしゃるでしょう。

自社のリソースが足りない、もしくは自社にGoogle広告を運用できる人材がいない場合には、広告代理店の利用もおすすめです。

広告代理店を利用すれば、自社に運用担当がいなかったとしてもGoogle広告のプロが代わりに広告を運用してくれます。

基本的に業務はすべて丸投げできるため、現状の業務に支障が出ることはありません。また、広告遷移先のLPなども同時に作成してくれる代理店もあります。

下記の記事でGoogle広告に強い広告代理店を10個紹介しました。興味がある人はぜひチェックして見てください。

Google広告のおすすめ代理店10選!Google広告の種類など基礎知識も解説!

まとめ:Google広告は自社に適した種類を選ぼう!

Google広告は広告の目的によってさまざまな種類が用意されているため、自社に合った広告を選択することが重要です。

「自社に運用できる人材がいない」
「どの広告の種類が良いか分からない」

という場合には広告代理店の利用も検討してみましょう。広告代理店を利用することによって、Google広告初心者の人でも効果を実感できる可能性が高いです。

自社運用ももちろんメリットもあるため、比較して検討してみましょう。