Facebookダイナミック広告とは?仕組みやカタログの作り方を解説

皆さんはFacebook広告のクリエイティブやオーディエンス設定を行うことを手間だと感じたことはありませんか。

特に多くの商品を持っているECサイトなどの場合、商品の数だけ広告のクリエイティブを作成することは現実的ではありません。そんな時におすすめな機能がFacebookダイナミック広告です。

Facebookダイナミック広告では、AIによって広告が自動生成されます。さらに生成される広告はユーザー一人一人に最適化されたものであり、通常の広告よりも高いCV率が期待できるのです。

この記事ではFacebookダイナミック広告を活用して、自動で多くのユーザーに多くの商品を訴求する方法を紹介します。

特にECサイトや求人サイトなど、多くの情報を届けたい人は必見です。

Facebook広告とは?種類やメリット、ターゲティング項目などを解説!

Facebookダイナミック広告とは

まずはじめに「Facebookダイナミック広告とはどんな広告なのか」について紹介します。

Web広告ではさまざまな機能や設定があり、広告効果を生むためにはそれぞれの意味や仕様をしっかりと把握することが重要です。

この記事でFacebookダイナミック広告という言葉をはじめて聞いた人や、あまり詳しく分かっていないという人はここでしっかりと理解しましょう。

Facebookダイナミック広告とは

「Facebookダイナミック広告」とは、FacebookのAIがユーザーに対して最適な広告を自動で生成し配信してくれる機能です。

配信される広告は、あらかじめ登録してある商品情報とユーザーのFacebookアカウントに紐づく閲覧履歴などの情報によって自動生成されます。

Facebookダイナミック広告ではユーザー一人一人にあった広告が配信されるため、より効率的な広告運営が可能です。

Facebookダイナミック広告には、配信できる場所と配信フォーマットに限りがあります。

Facebookダイナミック広告の配信場所

Facebookダイナミック広告は、以下の各サービス・各配信面で利用可能です。

配信面に関しては設定で選択ができるため、FacebookやInstagramなど希望のサービスで広告の展開が可能です。

Facebookダイナミック広告の配信可能場所

  • Facebook
  • Instagram
  • Messenger
  • Audience Network

Facebook

Facebookでは以下の3つの箇所でFacebookダイナミック広告の配信が可能です。

それぞれの配信面の特徴は異なるため、目的に合わせた配信面を設定することが大切です。

配信面 特徴
フィード Facebookのタイムラインに表示される広告。
友人の投稿と同じように投稿されるため広告だと感じさせずに配信することができる。
Facebook広告の中でもっとも一般的な広告で幅広い目的で活用可能。
Marketplace FacebookのMarketplaceの中で配信される広告。
商品の購入に関心があるユーザーに対して広告を表示させる際に最適。
右側広告枠 Facebookをパソコンで開いた際に表示される広告。
スマートフォンでは表示されませんが、画面の右側に長く表示されるためPCユーザーに対しては有効な配信面。

Instagram

InstagramにおいてもFacebookダイナミック広告を配信することができます。

Instagramは比較的若者から人気のサービスであり、若年層に訴求したいサービスの広告に向いています。

Instagramではフィードとストーリーズにおいて、Facebookダイナミック広告の配信が可能です。

配信面 特徴
フィード Instagramのタイムライン上に表示される広告。
Facebookでのフィード広告と同様に、広告と感じさせにくいことが特徴。
リーチ数が多く、幅広い目的で活用可能。
ストーリーズ Instagramのストーリーズを見ているユーザーに対して、ストーリーズ投稿の間に差し込んで表示させる広告。
表示時間は短いが、フルスクリーンで表示されるため確実にユーザーに見てもらうことができる。
ストーリーズは若者を中心に人気の機能であり、Instagram広告において重要な配信。

Messenger

Facebookダイナミック広告はMessengerでも広告の配信が可能です。

Messengerでは、「ホーム」タブのみでダイナミック広告が設定できます。

MessengerはInstagram等に比べてビジネス目的で使用している人が多いため、ビジネス系の広告のコンバージョンが高いことが特徴です。

Audience Network

最後にFacebookダイナミック広告は、Audience Networkでも配信が可能です。

Audience NetworkとはFacebookが提携している他のサービスで広告配信を行う機能です。これによりFacebookやInstagram以外の媒体でも広告が配信できます。

Audience Networkでは、「バナー・インタースティシャル・ネイティブ」の3つの配信面が設定可能です。配信先のサービスにもよりますが、Audience Networkを活用することでより幅広いユーザーにリーチすることができます。

Facebookダイナミック広告のフォーマット

Facebookダイナミック広告では、先述の配信面において以下の3つのフォーマットで広告の配信が可能です。

目的や配信したい商品やサービスの数に応じて適切なフォーマットを選ぶことができます。

Facebookダイナミック広告のフォーマット

  • シングル画像
  • カルーセル
  • コレクション

シングル画像

シングル画像とは、文字通り一枚の画像とテキストによって構成される広告フォーマットです。

Facebookダイナミック広告では複数の商品画像を登録しておくことで、それらの中から1枚を使用して自動で広告が生成されます。

Facebookダイナミック広告では、1枚の画像を使うシングル画像であっても複数の画像を使うカルーセルやコレクションであっても同様に自動で生成されます。そのため同時に複数の商品を訴求できるカルーセルやコレクションを設定することが一般的です。

カルーセル

Facebookダイナミック広告では、カルーセルのフォーマットでも広告配信が可能です。

カルーセルとはシングル画像とは異なり、最大30枚の商品画像を表示できる配信フォーマットです。カルーセルでは、ユーザーが広告を横にスライドすることで表示される画像が切り替わります。

シングル画像とは異なり、複数の商品を訴求できることがカルーセルの魅力です。

コレクション

Facebookダイナミック広告で設定できる最後のフォーマットは、「コレクション」です。

コレクションは、シングル画像とカルーセルを組み合わせたような広告フォーマットです。

広告の上半分にメイン画像が配置され、下半分に複数の画像が配置されます。カルーセルと異なり、同じ画面の中に複数の画像を表示できるフォーマットがコレクションです。

ひとつの商品をメイン画像に設定し、下半分に色違いの商品や類似商品を掲載するなど、多くの使い方ができるのがコレクションの特徴です。

Facebookダイナミック広告のメリット

ここからはFacebookダイナミック広告を活用することで得られるメリットを3つ紹介します。Facebookダイナミック広告は上手に活用することで、時間と手間をかけずに高い広告効果を出すことができます。

より効率的な広告運営を行いたい人にとっては必須の機能です。

Facebookダイナミック広告のメリット

  • 高いCV率が期待できる
  • クリエイティブを作る手間がかからない
  • AIによって配信効率が上がる

高いCV率が期待できる

Facebookダイナミック広告を活用するメリットは、「高いCV率が期待できる」ことです。

Facebookダイナミック広告は、AIによってユーザーの興味関心が高いと判断された広告が自動で生成され配信されます。例えば、ユーザーが直近で閲覧していた商品の類似商品の広告が自動で選ばれて配信されるのです。

そのため通常の1種類の広告を不特定多数の人に配信するよりも高いCV率が期待できます。

クリエイティブを作る手間がかからない

Facebookダイナミック広告を活用する2つ目のメリットは、「クリエイティブを作る手間がかからない」ことです。

先述の通り、Facebookダイナミック広告では配信する広告のクリエイティブはAIが自動で生成してくれます。広告主に必要な作業は、訴求したい商品の情報や画像をあらかじめ登録しておくことのみです。

そのためFacebookダイナミック広告では通常の広告配信よりも短い時間で多くのクリエイティブを作成することができます。

AIによって配信効率が上がる

Facebookダイナミック広告を活用する3つ目のメリットは、「AIによって配信効率が上がる」ことです。配信効率がいいとは、ここではより安い金額で広告配信ができることを意味しています。

Facebook広告では、広告の質や関連度によって広告配信の入札額が変動します。Facebookダイナミック広告ではAIがユーザーとの関連度が高い広告を配信してくれるため、広告の入札額が下がる傾向があるのです。

広告1配信あたりの費用が下がることで、同じ予算でもより多くの人に広告を配信することが可能です。そのためFacebookダイナミック広告では、AIによって通常の広告配信に比べて配信効率が上昇します。

Facebookダイナミック広告と相性の良い商材

AIによってユーザー一人一人に最適な広告が自動生成されるFacebookダイナミック広告ですが、すべての商材に対して相性がいいわけではありません。ここではFacebookダイナミック広告との相性がいい商材を紹介します。

これら4つの商材を取り扱っている人は、Facebookダイナミック広告の活用がおすすめです。もちろんこれら以外の商材を取り扱っている人も、クリエイティブ作成時間の短縮など、Facebookダイナミック広告で多くのメリットを受けることができます。

Facebookダイナミック広告と相性の良い商材

  • ECサイト
  • 求人サイト
  • 不動産サイト
  • 旅行予約サイト

ECサイト

「ECサイト」は、Facebookダイナミック広告との相性がいい商材のひとつです。特に商品数の多いECサイトほど、Facebookダイナミック広告によって効率的な広告運営が行えます。

商品数の多いECサイトでは、すべての商品の広告クリエイティブをつくるのは非常に大変です。Facebookダイナミック広告であれば、それらのクリエイティブを自動で作成しユーザーごとに振り分けてくれます。

ECサイトでFacebookダイナミック広告を活用することで、多くの商品をたくさんのユーザーに届けることが可能です。

求人サイト

次にFacebookダイナミック広告と相性がいい商材は「求人サイト」です。

求人サイトには、職種や採用条件、地域などさまざまな情報が掲載されています。Facebookダイナミック広告では、ユーザーのプロフィールや行動履歴から各ユーザーに最適な求人情報を配信できます。

例えば直近で「保育士」と検索していたユーザーに保育士の求人広告を配信し、「在宅勤務」と検索していた人に在宅勤務ができる求人広告を配信することが可能です。

Facebookダイナミック広告を活用することが、より多くの求人情報を適切なユーザーに伝えることができるのです。

不動産サイト

不動産サイトも、Facebookダイナミック広告との相性がいい商材のひとつです。

不動産サイトにおいては、不動産の地域や間取り、価格などの情報が重要であり不動産ごとの広告を作成するのは非常に手間がかかります。しかしダイナミック広告であればそれらの手間をかけずに多くの不動産情報を広告で配信することが可能です。

また不動産サイトでは、入居者の決定などによる物件の状況変化が激しいことが特徴です。Facebookダイナミック広告ではこれらの状況変化に対応し常に最新情報の広告を配信できるため、広告のメンテにかかる時間もありません。

また購入の金額が大きい不動産では、ユーザーは購入までゆっくりと時間をかけて決断することが一般的です。そのため不動産広告は、同じユーザーに何度も配信することが重要になります。Facebookダイナミック広告であれば、リターゲティングの設定も可能です。過去に閲覧記録があるユーザーに対して同じ物件情報を再度配信することで、より効率的なコンバージョン獲得につながります。

不動産サイトを運営している人は、Facebookダイナミック広告の活用がおすすめです。

旅行予約サイト

最後に、「旅行予約サイト」のようなサイトもFacebookダイナミック広告との相性がいい商材です。ここまで紹介した商材と同様に、旅行予約サイトではホテルの場所や予算などが異なる複数の商材を取り扱っているからです。

ホテルの客室情報や旅行プランなどの商品情報を登録することで、ユーザーが興味関心を持っている事柄に近い広告の配信が行えます。

また旅行に関しても不動産購入と同様に、一度検討しても時期や予算の関係で断念してしまうこともありえます。そのためリターゲティング設定をつけることで、時期が変わったり予算に余裕ができたタイミングで再度同じ旅行プランを提案することが可能です。

Facebookダイナミック広告に不向きな商材

Facebookダイナミック広告は、多くの商品を取り扱っているECサイトや商品ごとの多くの情報が異なる不動産や求人サイトなどの商材と相性がいい機能です。ここではFacebookダイナミック広告との相性が悪い商材を2つ紹介します。

Facebookダイナミック広告は、単品の通販サイトなどのような商品が少ないサイトでの利用はおすすめではありません。これらの商材を取り扱っている人には、通常のFacebook広告による広告運営がおすすめです。

Facebookダイナミック広告に不向きな商材

  • 単品の通販サイト
  • 規模が小さすぎるサイト

単品の通販サイト

特定の商品のみを販売している通販サイトの広告では、Facebookダイナミック広告は適していません。

商品のラインナップが少ない場合、AIがユーザーに合わせて広告を生成するのに十分な情報がないからです。単品の通販サイトの広告運営は、通常の広告設定によってその商品にあった設定を行うほうが効果的です。

規模が小さすぎるサイト

2つ目のFacebookダイナミック広告に不向きな商材は、「規模が小さすぎるサイト」です。

どんな商材のサイトであっても、開設したばかりの規模の小さいサイトではFacebookダイナミック広告はあまり効果的ではありません。

規模が小さいサイトの場合、商品画像やテキストなどの広告素材が少なすぎるからです。広告の素材が少なすぎる場合、最初は通常のFacebook広告の活用がおすすめです。

サイトの規模が大きくなり、素材が充実してきたらFacebookダイナミック広告へ移行しましょう。

Facebookダイナミック広告の設定方法

ここまではFacebookダイナミック広告のさまざまな特徴について紹介してきました。広告クリエイティブを作成する手間をかけずに、ユーザーに合わせた広告を自動で配信できるのがFacebookダイナミック広告の魅力です。そしてその魅力は、多くの商材を取り扱うECサイトや求人サイトなどでより効果を発揮します。

ここからは実際にFacebookダイナミック広告の設定方法を紹介します。ここまで本記事を読んでFacebookダイナミック広告を設定したいと思った人は必見です。3つの手順をひとつずつ紹介していきますので、一緒に設定していきましょう。

Facebookダイナミック広告の設定方法

  • STEP1.カタログの設定
  • STEP2.Facebookピクセルの設定
  • STEP3.キャンペーンの設定

STEP1.カタログの設定

まずは「カタログの設定」です。カタログの設定は、Facebookダイナミック広告を設定する上で一番重要な項目です。

カタログとは、Facebookダイナミック広告で宣伝する商品の情報を入力する場所のことであり、データフィードとも呼ばれます。このカタログに正しい情報が入力されていないと、Facebookダイナミック広告をしても意味がないのです。

カタログの設定は、カタログを作成し、そこに商品情報を登録することで行えます。

カタログの作成

まずはカタログの作成です。カタログの作成は以下の3つの手順で行えます。ここで広告を配信したい商材にあったカタログタイプを選ぶことが重要です。

①コマースマネージャの「キャンペーン作成」からカタログ販売をクリック

②カタログ作成をクリック

③「Eコマース・旅行・不動産・自動車・エンターテインメントメディア」の中から自分の商材にあったカタログタイプを選択

商品情報の登録

カタログが作成できたら、次は「商品情報の登録」です。ここでより多くの商品情報を正しく登録することで、効果的なFacebookダイナミック広告の運営が可能になります。

商品情報の登録には、手動で登録する方法とShopifyなどの外部サービスと連携して登録する方法があります。

手動で商品情報を登録する場合は、「商品情報をアップロードする」を選択します。手動での登録の他に、CSVなどにまとめた商品情報の一括アップロードが可能です。

また「パートナープラットフォームにリンク」を選択することで、外部サービスと連携して商品情報を登録することが可能です。

作成したカタログは、コマースマネージャからいつでも編集ができます。Facebookダイナミック広告では、商品の追加や削除などカタログの定期的なメンテナンスが大切です。

STEP2.Facebookピクセルの設定

カタログの設定が完了したら、次は「Facebookピクセル」の設定を行います。

Facebookピクセルとは、Webサイト上に設置することでユーザーの行動を測定することができるJavaScriptコードです。

Facebookピクセルの設定はWebサイトとアプリで方法が異なります。

Facebookピクセルの設定は初心者の人には少し難しいかもしれません。慣れるまでは簡単な設定で行うことがおすすめです。また後ほど紹介する代理店の専門家に設定を依頼することも効果的な方法です。

WebサイトへのFacebookピクセルの設定

WebサイトへのFacebookピクセルの設定は、以下の3ステップで行えます。

ピクセルイベントは測定したいユーザー行動に合わせて設定しましょう。ECサイトなどの商材を取り扱っている人は、以下の3つのピクセルイベントがおすすめです。

①Facebookピクセルをインストールする

②ピクセルイベントとパラメータを設定する

③ピクセルとカタログを連携させる

ピクセルイベント ユーザー行動
ViewContent カタログに登録された商品を見た
AddToCart カタログに登録された商品をカートに追加した
Purchase カタログに登録された商品を購入した

アプリへのFacebookピクセルの設定

アプリへのFacebookピクセルの設定は以下の3つの手順で行えます。

Facebookピクセルと同様に、測定したいユーザー行動に合わせたFacebook SDKアプリイベントを設定することが大切です。

①Facebook SDKをインストールする

②Facebook SDKアプリイベントを設定する

③カタログとFacebook SDKを連携する

STEP3.キャンペーンの設定

最後は、「キャンペーンの設定」を行います。

キャンペーンの作成の方法は通常の広告と同様です。初めてFacebook広告の設定を行う人はひとつずつゆっくりと設定しましょう。

①広告マネージャから「新しいキャンペーンを作成」を行う

②適切なキャンペーンの目的を選択し、先ほど作成したカタログを選択

③広告セットの名前や予算、配信スケジュールなどの必要項目を入力して「次へ」をクリック

④広告設定の「ダイナミックフォーマットとクリエイティブ」がオンになっていることを確認

⑤配置の「その他のバリエーションを見る」から広告フォーマット「シングル画像・カルーセル・コレクション」を選択

⑥必要に応じて「メインテキスト」や「見出し」などを編集

【2024年最新】Facebook広告で成果を出すコンバージョン設定方法を徹底解説!

Facebookダイナミック広告で成果を出すポイント

前章で紹介した手順に従うことで、Facebookダイナミック広告の設定を行うことができます。しかしすでに感じている方もいるかもしれませんが、Facebookダイナミック広告にはさまざまな設定項目があり、初心者の人には少し複雑です。

慣れない設定に苦戦している人にむけて、Facebookダイナミック広告で成果を出す3つのポイントを紹介します。

設定に自信がない人や、Facebookダイナミック広告を行ってもなかなか効果が出ずに悩んでいる人は必見です。

Facebookダイナミック広告で成果を出すポイント

  • 自動設定を上手に活用する
  • リターゲティング設定の有無を考える
  • できるだけ幅広いオーディエンス設定にする
Facebookのイメージ Facebook広告の分析で見るべき6つの指標!改善アクションも紹介

自動設定を上手に活用する

Facebookダイナミック広告で成果を出すための1つ目のポイントは、「自動設定を上手に活用する」ことです。

Facebookダイナミック広告の魅力のひとつが、ユーザーに合わせた最適な広告配信を自動で行ってくれる点です。そのため設定の中で自動設定を選択できる箇所が複数ありますが、基本的にはすべて自動化の選択をおすすめします。

自動設定にすることで、AIによる判断の幅が広がり常に最新のユーザー状況に合わせた広告配信を行うことができます。

リターゲティング設定の有無を考える

Facebookダイナミック広告で成果を出すための2つ目のポイントは、「リターゲティング設定の有無を考える」ことです。

リターゲティング設定とは、一度広告のクリックや商品の購入などのコンバージョンを獲得したユーザーに対して再度広告を表示する機能を指します。

リターゲティング設定は、取り扱っている商材の特徴に合わせてリターゲティングの有無や詳細設定を決めることが大切です。例えば、消耗品などの比較的購入頻度が高くなる商品の場合、リターゲティング設定をオンにすることでユーザーの再購入が期待できます。一方で、不動産のような一度購入するとしばらくは次の購入がないような商材の場合はリターゲティング設定をオフにすることが望ましいです。不動産サイトにおいては、購入前の広告を閲覧しただけのユーザーに対してはリターゲティング設定をするなどの詳細な設定がおすすめです。

できるだけ幅広いオーディエンス設定にする

最後に「できるだけ幅広いオーディエンス設定にする」こともFacebookダイナミック広告で成果を出すために重要なポイントです。通常の広告配信であればより詳細なターゲティング設定が大切なため、オーディエンス設定を広げることに違和感を感じる人も多いかもしれません。

Facebookダイナミック広告は、オーディエンス設定の幅が広くてもその中からユーザーに適切な広告を表示してくれます。そのためFacebookダイナミック広告では、必要以上にオーディエンスを絞らないことが重要です。オーディエンスの幅を広げることで、AIがより商品との関連性の高いユーザーを見つけてくれます。

Facebookダイナミック広告でなかなか成果がでない人は、オーディエンス設定が狭くなっていないかを確認しましょう。

初心者の方はFacebook広告運用が得意な代理店への依頼がおすすめ!

最後にFacebookダイナミック広告の運営初心者の人におすすめな運用代理店について紹介します。

Facebook広告などのWeb広告には、広告運用を代わりに行ってくれる専門の代理店が存在します。代理店に依頼することで、難しい初期設定やメンテナンスが不要になる他、専門家によるより高い効果が期待できます。

この記事で紹介した設定が難しいと感じる人や、あまり効果が出ずに悩んでいる人はぜひ検討してみてください。

Facebook広告運用を代理店に依頼するメリット

  • 難しい初期設定やメンテナンスが不要
  • 空いた時間を別の作業に使える
  • 専門家の意見をもとに効果的なAIの運用が可能

難しい初期設定やメンテナンスが不要

代理店に依頼することによる1つ目のメリットは、「難しい初期設定やメンテナンスが不要」になることです。

代理店はWeb広告運用の専門家です。彼らに依頼することで、自分たちの理想とする広告運用の設定を行ってくれます。

またWeb広告業界はまだ日々進化しており、常に常識が変化しています。代理店に依頼することで常に最新の状況に合わせた広告設定のメンテナンスが可能です。

空いた時間を別の作業に使える

代理店に広告運用を依頼する2つ目のメリットは、「空いた時間を別の作業に使える」ことです。広告の運用には初期設定やメンテナンス、結果の検証や分析など多くの時間と労力が必要です。代理店に依頼することで、それらの必要な時間と労力を別の作業に使うことができます。

中小企業や個人で広告運営を行っている人にとっては、社内のリソースはとても重要な要素です。代理店に依頼し自社のリソースを別の作業に使いましょう。

専門家の意見をもとに効果的なAIの運用が可能

「専門家の意見をもとに効果的なAIの運用が可能」という点もFacebook広告を代理店に依頼するメリットです。

Facebookダイナミック広告ではAIによって最適な広告運用がなされますが、その設定は自ら行う必要があります。その設定を専門家の意見をもとに行うことで、より効果的なAIによる運用が可能になります。

Facebook広告の運用代行おすすめ代理店10選!選び方のポイントを詳しく解説!

まとめ

この記事ではFacebookダイナミック広告によって、多くのユーザーに最適な商品情報を自動で届ける方法を紹介しました。

Facebookダイナミック広告を上手に活用することで、クリエイティブを作成する手間を省くだけでなく、通常の広告運用より多くのCV獲得が期待できます。

一方でこの記事でも紹介した通りFacebook広告の設定は、初心者の人にとって複雑なものです。そこでこの記事では、Facebook広告の運用を行ってくれる代理店について紹介しました。

代理店に運用を依頼することで、面倒な初期設定やメンテナンスを代わりにやってもらうことができます。さらに空いた時間や自社のリソースを別の作業に充てることでより効率的に業務を進めることが可能です。

ECサイトや不動産サイト、求人サイトなどを広告運営する中小企業の人は、代理店に依頼をし効率的にFacebookダイナミック広告の運用を行いましょう。