「Facebook広告はどんな支払い方法がある？」
「Facebook広告の支払い方法設定を知りたい」
現在、BtoBやBtoC関係なく、多くの企業が利用している運用型広告の1つがFacebook広告です。
Facebook広告はリーチできるユーザーの多さやそのターゲティング精度の高さが魅力のWeb広告です。
本記事では、Facebook広告の支払いに関する情報を徹底解説します。
Facebook広告で利用できる支払い方法の一覧や支払い設定の方法、広告配信時の領収書ダウンロード方法などを知りたい人は必見です。
この記事の内容
Facebook広告とは？
Facebook広告はその名の通りFacebookやInstagramのフィードやストーリーなどへ広告配信ができるプラットフォームです。
Facebook広告はその広告配信のフォーマットの多さやターゲティング精度の高さから人気を集めています。
まずはFacebook広告の3つの特徴を紹介します。
- 多くの人にリーチできる
- ターゲティング精度が高い
- 広告のフォーマットが豊富
Facebook広告とは？種類やメリット、ターゲティング項目などを解説！
多くの人にリーチできる
Facebook広告の1つ目の特徴は、「多くの人にリーチができる」点です。
Facebook広告では、Facebook以外にも「Instagram・Messenger・Audience Network」の3つの場所で配信ができます。
そのためInstagramを利用する若者からFacebookやMessengerを利用する会社員など、さまざまな人へのリーチが可能です。
どんな顧客をターゲットにしていてもFacebook広告であれば狙った顧客へしっかりとリーチできることが魅力です。
ターゲティング精度が高い
Facebook広告の2つ目の特徴は、「ターゲティング精度が高い」ことです。
ご存じの人も多いと思いますがFacebookやInstagramではアカウントを作成する際、名前だけでなく年齢や住所、職業などの個人情報を入力します。さらにユーザーのFacebookやInstagram内での検索や行歴の履歴も各アカウント情報に蓄積されています。
Facebook広告では、それらの細かいユーザー情報を広告配信のターゲットに設定することが可能です。
例えば、「大阪府に住む会社員」や「東京都に住むファッションに興味がある20代女性」などの細かいターゲティングができます。
Facebook広告では、ターゲットになるユーザーに絞って広告を配信することで少ない広告費で高い成果を出すことが可能です。
広告のフォーマットが豊富
Facebook広告の3つ目の特徴は、「広告のフォーマットが豊富」である点です。
Facebook広告では13種類の広告フォーマットが多く用意されており、宣伝したい商品やサービスに最適なフォーマットで広告を作成できます。
例えば、1枚の画像とテキストのみによる画像広告や動画を使った動画広告、複数の画像や動画を使ったカルーセル広告などがあります。
Facebook広告で使用できるフォーマット
- 画像広告
- 動画広告
- スライドショー広告
- カルーセル広告
- インスタントエクスペリエンス広告
- コレクション広告
- リード広告
- ダイナミック広告
- いいね！広告
- イベント参加広告
- Messenger誘導広告
- プレイアブル広告
- クーポン広告
Facebook広告でかかる費用
次に実際にFacebook広告でかかる費用について紹介します。どんなにいい広告手法であっても、その費用が予算オーバーであれば活用することは困難です。
Facebook広告では3つの料金体系が用意されています。そのため予算や広告配信の目的に合わせて料金体系を使い分けることが可能です。
Facebook広告の料金目安は？CPCとCPMの費用相場も解説
インプレッション課金
1つ目の料金体系は「インプレッション課金」です。インプレッション課金はCPM（Cost Per Mille）方式とも言われており、広告の表示に対して料金が発生する課金方式です。
1回の表示に対してかかる費用は、広告が表示される度にオークションによって決まります。
インプレッション課金の特徴
インプレッション課金では、広告の表示回数がより多くなるように配信が行われます。そのためインプレッション課金を活用することでより多くのユーザーに広告を見てもらうことができます。
商品の認知拡大やブランドの知名度向上など、広告を見てもらうことを目的とする場合におすすめです。またインプレッション課金の料金はクリックなどのユーザー行動に依存しないため、予算管理がしやすいことも特徴です。
一方で、自社サイトへの誘導や資料請求などのユーザーの行動を目的とする場合は広告費用とその効果がわかりにくくなります。
インプレッション課金の費用の目安
先述の通り、インプレッション課金では広告の表示回数に応じて広告料金が決定します。料金はオークションによってさまざまですが、1000回の表示で100円以上が一般的です。
インプレッション課金では広告が表示されるだけで料金が発生するため、目的を達成するためには想像以上の予算を必要とする場合があります。
クリック課金
2つ目の料金体系は「クリック課金」です。クリック課金はCPC（Cost Per Click）方式とも言われており、広告がクリックされることによって料金が発生する課金方式です。
1回のクリックでかかる費用は、インプレッション課金と同様にオークションによって決まります。
クリック課金の特徴
クリック課金では広告がクリックされることで料金が発生するため、広告が表示されるだけでは料金は発生しません。そのため無駄な費用を抑えることができ、広告の費用対効果がわかりやすいことが特徴です。
一方でクリック課金は事前に入力した入札単価によって広告配信のオークションが行われるため、入札の単価を低く設定しすぎてしまうと広告の配信が行われない可能性があります。
クリック課金の費用の目安
先述の通り、クリック課金では広告がクリックされた回数に応じて広告料金が決定します。料金はオークションによってさまざまですが、1回のクリックで100円～300円が一般的です。
例えば、クリック単価が200円の場合1,000クリックで200,000円の広告費がかかります。
動画の再生課金（ThruPlay）
最後にFacebook広告の動画広告を利用した場合のみ、ThruPlayと呼ばれる課金方式を取ることができます。
ThruPlayは動画広告の再生数の増加を目的とする際におすすめの課金方式で、動画が最後まで再生されるか15秒以上再生された際に広告費用が発生する仕組みです。
ThruPlayに設定することで動画を15秒以上視聴してくれる可能性が高いユーザーに対してFacebook広告が自動で配信の最適化をしてくれます。
ThruPlayでは1回の動画視聴の広告費の相場は100円～200円です。
Facebook広告の支払い方法
次に実際にFacebook広告で利用できる支払い方法について紹介します。
Facebook広告では「クレジットカード・Paypal・地域限定の手動決済方法」の3つの支払い方法が選べます。
自社で利用しやすい支払い方法の選択が可能です。
1．クレジットカード
Facebook広告の1つ目の支払い方法は、「クレジットカード」または「クレジットカード機能が付いたデビットカード」の使用です。
クレジットカードを登録することで、インプレッション課金やクリック課金で発生した広告費の分だけ毎月請求されます。
またFacebook広告で対応しているクレジットカードの種類は下記の4種類です。自社で取り扱っているクレジットカードがあるか確認しましょう。
Facebook広告で対応しているクレジットカードの種類
- Mastercard
- JCB
- Visa
- American Express
2．Paypal
Facebook広告の2つ目の支払い方法は、「Paypal」です。
Paypalとは、ECサイトやWebサービスなどの決済方法として世界中で利用されているオンライン決済サービスです。日本国内でも多くの企業でPaypalでの支払い方法の導入が進んでいます。
自社の支払い方法としてPaypalが導入されている企業では、Paypalを支払い方法に設定することでカード情報をFacebookに登録することなく支払いが可能です。
3．地域限定の手動決済方法
Facebook広告の3つ目の支払い方法は、「地域限定の手動決済方法」です。
Facebook広告では、登録している地域や通貨によって異なる第3の支払い方法が用意されています。日本においてはオンライン銀行での振込支払いが選択可能です。
手動決済の場合、事前に広告アカウントのプリペイド残高に入金をすることで広告費を支払います。残高が不足していると追加で入金をするまで広告配信が行われないため、手動決済では残高の管理が大切です。
地域限定の手動決済方法を利用する際は、Facebook広告アカウント作成時に「国を日本・通貨を日本円」に設定し、「手動決済」を選択する必要があります。オンライン銀行での振込支払いを利用したい際はアカウント作成の設定を慎重に行いましょう。
Facebook広告の支払い・請求のタイミング
Facebook広告では、広告費の支払い・請求のタイミングを「自動決済」と「手動決済」の2つから選択できます。
各決済方法で支払いのタイミングが異なるため、自社の経理システム等に合わせた選択が可能です。またこれらの決済方法は一度選択すると変更ができないため、アカウント作成時には注意して決めましょう。
自動決済の場合
「自動決済」を選択した場合、事前に設定した請求日と請求額に従って自動で支払いが行われます。
例えば、請求額の最小単位を1万円で設定していた場合、広告費が1万円を超えた時点で1万円が請求されます。
そしてさらに1万円の広告費が発生した際に追加で1万円が請求される仕組みです。
請求日での広告費の合計が2万5千円だった場合、その月の請求は2万円となり請求額の最小単位である1万円を下回る5千円は翌月の支払いに残ります。
最小単位以下の残金は任意のタイミングで支払うことも可能です。
自動決済は、「クレジットカードやクレジットカード機能付きのデビットカード」「Paypal」などの支払い方法で選択ができます。
手動決済の場合
次に「手動決済」を選択した場合、1日1回その日の広告費が広告アカウントの残高から引き落とされます。手動決済では自動決済の請求とは異なり、事前に予想される広告費分の費用を入金しておくことが必要です。
手動決済は日本の日本円を通貨とする広告アカウントでは「オンライン銀行への振込」によって行えます。
Facebook広告の支払い方法の設定・変更手順
次にFacebook広告の支払い方法の設定・変更手順を紹介します。
先述の通り、「自動決済」と「手動決済」の設定については広告アカウント作成時にのみ設定可能です。ここでは一般的な支払い方法として利用されている「自動決済」を設定した際の細かな支払い方法の設定方法を紹介します。
「手動決済」での支払いを希望する人はこの手順では設定できないため注意しましょう。
支払い方法を追加する
まずは「自動決済」において支払い方法を追加する方法です。
Facebook広告では下記の手順で支払い方法を追加し、次に紹介する手順でメインの支払い方法を設定することで広告費の支払いが行えます。
①広告アカウントの「ビジネスホーム」から「広告マネージャ」を開く
②画面左側にある「ビジネスツール」から「請求と支払い」をクリック
③画面中央に表示されている「支払い方法を追加」をクリック
④「クレジットカード」または「Paypal」の中から利用したい支払い方法を選択
⑤「次へ」を選択し、画面を進めることで支払い方法を追加
メインの支払い方法を設定する
次に先ほど追加した支払い方法をメインの支払い方法に設定する方法です。
メインの支払い方法の設定は以下の手順で行います。
①広告アカウントの「広告アカウント設定」を開く
②「支払い設定を開く」をクリック
③「支払い方法」にある追加済の支払い方法の中からメインに設定したいものを選択する
④支払方法の右横にある「・・・」マークを押し、「メインの支払い方法にする」をクリック
メインの支払い方法に設定したものには支払い方法名の横に「メイン」という表示が付きます。そのため現在のメインの支払い方法を確認したい際は同様の手順で「支払い方法設定」を開くことで確認可能です。
また、複数のクレジットカードを追加しているような場合は、必要に応じてメインで使用する支払い方法を変更する必要があります。
支払い方法を変更する
最後に支払い方法の変更を行う手順を紹介します。
登録しているクレジットカードの情報を変更する際などは、以下の手順によって設定変更を行いましょう。
①広告アカウントの「ビジネスホーム」から「広告マネージャ」を開く
②画面左側にある「ビジネスツール」から「請求と支払い」をクリック
③画面右上に表示されている「支払い設定」をクリック
④「支払い方法」にある追加済の支払い方法の中から更新したい支払い方法を選択
⑤支払い方法の右横にある「・・・」マークを押し、「編集」をクリック
⑥変更したい項目を正しく変更し、「保存」をクリック
Facebook広告の支払い履歴の確認方法
次にFacebook広告における支払い履歴の確認方法を紹介します。
企業の宣伝活動において使用した経費の整理を行う際にはこの支払い履歴の確認が便利です。
Facebook広告の支払い履歴の確認手順は下記の通りです。
①広告アカウントの「ビジネスホーム」から「広告マネージャ」を開く
②画面左側の「ビジネスツール」から「請求と支払い」をクリック
③画面が切り替わったら、画面左側にある「支払いアクティビティ」をクリック
④画面中央の「取引」をドロップダウンし「取引」をクリック
⑤「取引」の右側に表示されている「日付」をドロップダウンし、確認したい期間を設定
特定の支払いについて詳細を確認したい場合は、該当の取引の「取引ID」をクリックすることで確認できます。「支払い額・請求時期・請求対象の広告」などの詳細情報がわかります。
Facebook広告の領収書をダウンロードする方法
次にFacebook広告における領収書をダウンロードする方法を紹介します。
企業のマーケティング担当の方などは、社内の経費使用処理などでこの領収書が必要なケースがあります。
その際は以下の手順で領収書のダウンロードが可能です。
①広告アカウントの「ビジネスホーム」から「広告マネージャ」を開く
②画面左側の「ビジネスツール」から「請求と支払い」をクリック
③画面が切り替わったら、画面左側にある「支払いアクティビティ」をクリック
④画面中央の「取引」をドロップダウンし「取引」をクリック
⑤「取引」の右側に表示されている「日付」をドロップダウンし、領収書をダウンロードしたい取引を行った期間を設定
⑥該当する取引が見つかったら、「アクション」の下にあるダウンロードアイコンをクリック
また期間内に行った取引すべての領収書をダウンロードしたい際は以下の手順で行います。
①上記の①から⑤までの手順を行う
②「ダウンロード」をドロップダウンし「すべのての取引をダウンロード（PDF）」をクリック
領収書に記載される住所や宛先を変更したい場合は、広告マネージャの「広告アカウント設定」から「ビジネス情報」から変更可能です。
Facebook広告で月極請求書払いはできる？
ここではFacebook広告における月極請求書払いについて解説します。
通常、Facebook広告では広告費が設定した最小単位額に達するたびに請求が行われる仕組みです。
しかし、月極請求書払いを利用することでその月に発生した広告費が１通の請求書にまとめられます。そのため月極請求書払いを利用することで毎月の取引の件数を減らすことができ、管理が簡単になるのです。
結論、月極請求書払いは特定の条件を満たしたユーザーのみが利用できる機能です。
月極請求書払いが利用できる条件は下記の通りです。
- 直近3か月の間、毎月１万ドル以上の支払いを行っている
- アカウントの管理者、またはファイナンスエディターの権利を持っている
条件を満たしているユーザーは以下の手順によって月極請求書払いの利用申請が行えます。
①「ビジネスマネージャのビジネス設定」または「Meta Business Suite」から「請求と支払い」をクリック
②「クレジットライン」をクリック
③「申請」をクリックし、必要事項をすべて入力
④「ファイルを選択」で法人登記書類または納税書類を送信することで、審査時間の短縮が可能
⑤「次へ」をクリックし、「完了」をクリック
広告にかける予算が大きく、請求書の件数を減らしたい場合はこの月極請求書払いを利用することがおすすめです。
Facebook広告でよくある支払いエラーとその対処法
最後にFacebook広告でよくある支払いエラーとその対処法について解説します。
Facebook広告をはじめとするWeb広告では支払いにエラーが発生すると広告の配信が止まってしまうケースがほとんどです。
企業のマーケティング担当としてFacebook広告を運用しているときなどは、迅速に問題を解決し配信を再開させることが重要です。
支払いのエラーが発生した際は下記のよくあるエラーとその対処法をぜひ参考にしてください。
クレジットカードの利用不可によるエラー
1つ目のよくある支払いエラーは「クレジットカードの利用不可によるエラー」です。
日本国内の広告アカウントの場合は、クレジットカードを利用した支払い方法が一般的です。
クレジットカードによるエラーの際は以下の対処法の実施をおすすめします。
- 別のクレジットカードを登録する
- クレジットカードの有効期限を確認する
- クレジットカードの利用可能額を確認する
- 支払いの請求単位額を減らす
特に一回の利用額に制限があるクレジットカードの場合は請求単位額を少なくすることで解決することが多いです。
Facebook特有のエラー
Facebook広告では、ごくまれに広告アカウント自体の特有の問題などによって支払いにエラーが発生することがあります。
支払いエラーに対してクレジットカードやPaypalに問題が確認できない際は、慌てずFacebookに直接問い合わせましょう。
銀行口座の残高不足によるエラー
グローバル企業が海外で運営している広告アカウントの場合は銀行口座の引き落としによる支払いが可能です。銀行口座の引き落としを選択している際によくあるエラーが「銀行口座の残高不足」によるエラーです。
銀行口座の残高不足の時はすぐに銀行口座に入金をすることで解決します。また新しい別の支払い方法を追加して不足分を支払うことで解決することも可能です。
まとめ
本記事ではFacebook広告の支払いに関する情報を完全解説しました。
Facebook広告では広告が表示されるたびに費用が発生する「インプレッション課金」と広告がクリックされるたびに費用が発生する「クリック課金」の2種類の費用体系が存在します。広告配信の目的や予算などに応じて選択することが大切です。
支払い方法においては、Facebook広告ではアカウント作成時に「自動決済」と「手動決済」の選択を行います。一般的に利用されている「自動決済」ではクレジットカードとPaypalでの支払いが可能です。
具体的なクレジットカードの追加や変更の方法は本記事で紹介した手順に従うことで簡単に行えます。
また最後には支払いに関するよくあるエラーとその対処法を紹介しました。
Facebook広告では支払いにエラーが発生すると解決するまで広告の配信が止まってしまうため、エラーが発生した際は迅速に解決することが大切です。
