グノシーは国内最大級のニュースアプリであり、Yahoo!ニュース、SmartNewsなどと並ぶ国内5強ニュースアプリの一つです。
それだけ大きなメディアであるグノシーに広告を配信できるグノシー広告は、費用対効果が高いWEB広告となっており、広告を出稿している、または出稿を考えているという企業も多くあります。
そんなグノシー広告を自社でも活用したいけど、仕組みや料金など詳しいことが分からないという企業担当者も多いのではないでしょうか?
そこで本記事では、グノシー広告の仕組みや種類、料金などの基礎知識から運用のコツまで詳しく解説していきます。
この記事の内容
グノシー広告とは?
グノシー広告は、スマートフォンで利用できるニュースアプリ「グノシー」に配信できる広告で、株式会社Gunosyによって運営されています。
グノシー広告では、媒体内のコンテンツと同じ形式を保ったインフィード広告を配信できるため、広告らしさを排除したアプローチが可能です。
また、LUCRAやニュースパスなどの株式会社Gunosyが展開する他のメディアにも同時に広告を配信できます。
ユーザー層の違うそれぞれのメディアで多方面に広告を届けることが可能になっています。
グノシー広告の特徴|概要
ここでは、グノシー広告の特徴や他のWEB広告媒体との違い、費用について紹介します。
ユーザー情報
引用:Gunosy MEDIA GUIDE 2022.10-12
グノシーのユーザーは40〜50代以上が中心となっていますが、20〜30代の若い世代にも活用されており、幅広いユーザー層にアプローチできることが特徴のひとつです。
また、男女比は比は男性の方が若干多くなっているものの、大きな偏りはありません。
他の広告媒体との違い
グノシー広告は大きな括りで言うとWeb広告に分類されます。Web広告には、リスティング広告(検索広告)やディスプレイ広告、SNS広告などが存在します。
他の媒体の広告と比べて、グノシー広告は出稿審査が緩い点が特徴です。手軽にWeb広告を運用をしたい際に、グノシー広告はおすすめの広告媒体と言えます。
また、1つのキャンペーンを作成するだけで、ニュースパスやLUCRAなど複数アプリに広告を出稿できるため、多方面に広告を届けることができます。
さらに、配信面(グノシークーポンアズ/グノシーQ スポンサードパッケージ等)によって、独自の訴求を実施できるという点も、グノシー広告の特徴です。
費用形態と相場
グノシー広告の費用形態と料金相場は以下のようになっています。
費用形態 | 料金相場 |
---|---|
クリック課金型 | 1クリックあたり数十円 |
インプレッション課金型 | 1,000インプレッションあたり数百円 |
予約課金型 | 数十万円~数百万円 |
この中でも、多く使われているのはクリック課金型です。
クリック課金型とは、配信した広告がクリックされた際に広告費が課金される形態です。
インプレッション課金型と異なり、広告が表示されただけでは費用が発生しないため、無駄な費用を払う必要がありません。
また、自動入札機能を利用すればグノシーが単価を最適化してくれるため、グノシー広告をこれから始めたいという人でも、最適な単価で運用することが可能です。
グノシー広告の費用形態や料金相場についてはこちらで詳しく解説しています。
グノシー広告の3つのメリット
ここからは、グノシー広告にはどんなメリットがあるのかを見ていきたいと思います。
グノシー広告のメリットとしては、以下の3つが挙げられます。
- 広告が表示されやすい
- 文字を読むこと対するモチベーションが高い
- 幅広いユーザーにアプローチできる
それぞれ詳しく解説していきます。
メリット1:広告が表示されやすい
グノシーはスマートフォンで手軽にニュースを見れるアプリとして、普段の生活の隙間時間で利用している人がほとんどです。
特に、電車やバスの移動時間や仕事の休憩時間、夜の就寝前などに記事を読む人が多くなっています。
そのため、繰り返しアプリを開くユーザーが多く、常に一定量の広告表示が期待できるということです。
また、一定数の広告の表示が見込めるということは、あらかじめクリエイティブごとの成果を予想しやすいというメリットもあります。
メリット2:文字を読むこと対するモチベーションが高い
グノシーは時事通信やエンタメ、スポーツなどのニュース記事を読むためのアプリです。
そのため、グノシーを利用するユーザーは文字を読むことに対してモチベーションが高いということです。
グノシー広告は、記事と記事の間にインフィード枠として表示されるため、ユーザー視線を集めることができる上に、広告感が少ないことでユーザーの警戒心を下げるといったメリットもあります。
メリット3:幅広いユーザーにアプローチできる
先程、グノシーのユーザー情報でご紹介したように、グノシーは20〜50代の幅広いユーザー層に活用されています。
そのため、自社がターゲットとするユーザーに的確なアプローチをすることができます。
グノシー広告の種類
グノシー広告には、以下の8つの広告種類が存在します。
- Gunosy Premium Ads (1day MAX/1day Header MAX)
- Gunosy Premium Ads Video
- Gunosy Premium Ads Display
- Gunosy Premium Native Ads
- グノシーQスポンサードパッケージ
- グッテレ(インフォマーシャル動画広告)
- Gunosy Promotion Ads
- Gunosy Network Ads
それぞれ掲載場所や費用など特徴が異なるため、自社にあったものはどれなのか吟味する必要があります。
①Gunosy Premium Ads (1day MAX/1day Header MAX)
Gunosy Premium Ads 1day MAX は、1日1社限定で配信できる広告です。
グノシーアプリの最上部に大きく掲載されるため、視認性が高くユーザーの目に入りやすくなっており、認知拡大したいときに活用できます。
しかし、最初に言った通り1日1社限定の掲載となるので、枠を確保する必要があります。
掲載面としては、トピックヘッダー(パネルまたはビデオ)とインフィード(記事一覧)に広告を掲載できます。
また、1day Header MAXは基本的な仕組みは1day MAXと同じですが、グノシーに加えてニュースパスにも広告を掲載できます。しかし、1day Header MAXの場合、トピックヘッダーのみの掲載でインフィード枠はありません。
②Gunosy Premium Ads Video
Gunosy Premium Ads Videoは、グノシーアプリの各タブごとのヘッダーに表示できる動画タイプの広告です。
動画広告ということに加えて、1day MAXと同様に大きなサイズで配信できるため、視認性が高く認知拡⼤に活用できます。
各種タブ及び記事のヘッダーに広告を掲載でき、画像広告よりも多くの情報を伝えることが可能です。
③Gunosy Premium Ads Display
Gunosy Premium Ads Displayには、以下3つの掲載方法があります。
- ヘッダーパネル
- インサーション
- クーポンアズ
ヘッダーパネルでは、グノシーとニュースパスで同時配信が可能で、各タブと記事のヘッダーにディスプレイ広告を掲載できます。
また、最低でも100万回のインプレッションが保証されているため、視認率及び誘導効率が⾼く、認知拡⼤に活用できます。
インサーションでは、インフィード枠(記事一覧)の最上位での掲載が保証された広告です。こちらもヘッダーパネル同様に、最低でも100万回のインプレッションが保証されています。
話題性の高い記事や関連記事と共に掲載できるため、話題演出に活用できます。
クーポンアズでは、グノシーアプリのクーポンタブにディスプレイ広告を掲載できます。
ヘッダーパネルとインサーションのようにインプレッション数は保証されていませんが、広告費を抑えられるため、ターゲットをクーポン・グルメに関⼼の⾼いユーザーに限定する場合に最適です。
④Gunosy Premium Native Ads
Gunosy Premium Native Adsは、グノシーで配信されている他の記事と同じ形式で表示させることができる広告です。
他の記事に馴染んで表示されるため、広告色が少なく自然な形で配信することができます。
また、グノシーとニュースパスにおいて、話題の出来事や注目度の高い情報が掲載されるトピックタブに広告を掲載できるため、話題喚起にも活用できます。
⑤グノシーQスポンサードパッケージ
グノシーQスポンサードパッケージは、クイズライブ動画番組「グノシーQ」の番組内で配信できる広告です。
様々な広告をコンテンツに近い形で配信することができることが特徴。番組に特定のフォーマットがなく、要望に沿った広告を配信することが可能です。
また、オプションとしてアンケート調査の実施が可能で、実施結果に応じて訴求内容を変更するなど、効果的なアプローチを行うことができます。
⑥グッテレ(インフォマーシャル動画広告)
商品・サービスを紹介する1分30秒のニュース配信サービス『グッテレ』にて動画広告を配信できる。
かかる費用が配信費⽤のみで、動画製作/⼆次利⽤が無償のお得なパッケージとなっています。
⑦Gunosy Promotion Ads
Gunosy Promotion Adsは、グノシーだけでなく、ニュースパスやLUCRAなどの関連アプリにも配信できる広告です。
課金形式はCPMとCPCから選択でき、年齢や性別以外にも細かいターゲティングが可能です。
また、自動入札機能により、入札価格を自動で最適化してくれるため、手間がかからないのが特徴です。そのため、コンバージョン獲得を目的として利用されることが多い広告となっています。
⑧Gunosy Network Ads
Gunosy Network Ads は、グノシーアプリだけでなく、グノシーと提携している外部パートナーメディアにも広告を配信できます。
様々なジャンルのメディアへ画像や動画での広告配信ができるため、インプレッションが増えることでCTRやCVR獲得に活用することができます。
グノシー広告のターゲティング一覧
グノシー広告はターゲットを絞って配信することができます。
Gunosy広告の種類ごとの設定できるターゲティングは以下のようになっています。
また、グノシー広告はエリア配信も設定することができます。
このようにグノシー広告では細かいターゲティングができることも特徴です。
グノシー広告の配信方法5ステップ
それでは、グノシー広告はどのようにして配信することができるのか、配信までの流れを解説していきます。
グノシー広告は以下の手順で配信することが可能です。
引用:Gunosy Ads
各手順について見ていきましょう。
ステップ1:掲載可能か審査
広告配信の前に、【掲載可否(クライアント・商材)専用フォーム】より配信を希望する商材の掲載可否を審査する必要があります。
引用:Gunosy Ads
掲載禁止商品について詳しくは以下をご参照ください。
参考:Gunosy Ads-広告ガイドライン(第7 掲載禁止商品)
ステップ2:申し込み
掲載可否の審査に通過したら、発注フォームよりGunosy管理画面アカウントの開設を依頼します。
引用:Gunosy Ads
上記フォームで申し込み後、前受金取引の場合のみ、選択した支払い方法に基づいた案内が Gunosyからメールで送られてきます。
ステップ3:キャンペーンの作成とタグの設置
アカウントの開設が完了したら、 Gunosyからメールで送られてくる管理画面URL/ID/PASSで管理画面にログインします。
管理画面にログインできたら、「キャンペーン作成」ボタンよりキャンペーンを新規作成します。
引用:Gunosy Ads
以下の項目はキャンペーン作成後に変更ができないので注意しましょう。
- 広告主体者名
- 表示形式
- 入札形式
- 広告タイプ
- トラッキングツール
- OS
- 性別
キャンペーン作成が完了したら、コンバージョンタグ(必要に応じてマイクロコンバージョン)を設置します。
コンバージョンタグとマイクロコンバージョンタグの設置は少々手間がかかりますので、難しいと感じてしまうかもしれません。
タグの生成から設置、テストの手順まで以下の資料で詳しく解説してあるため、こちらをご参照ください。
参考: Gunosy-GunosyAds Tag Guide
ステップ4:広告の入稿
キャンペーンとタグの作成・設置まで完了したら、広告を入稿していきます。
キャンペーンの「広告」タブにある「新規広告」ボタンより広告が入稿できます。
各項目を入力・ファイルアップロードして、「作成する」ボタンをクリックしてください。
引用:Gunosy Ads
広告の入稿に際して、以下の入稿規定に沿ったURL・テキスト・画像(形状/内容/テキスト)の設定を行いましょう。
引用:Gunosy Ads
ステップ5:掲載スタート
広告の入稿が完了すると再度広告審査に入り、審査に承認されると広告の配信が可能になります。
キャンペーンと広告配信ステータスがいずれも「配信」に設定されている場合、広告が承認された時点で即配信開始されます。
広告配信のタイミングをこちら側で決めたい場合は、配信ステータスを停止にしておくか、キャンペーンを一時停止にしておき、開始したいタイミングで配信の設定を行うようにしましょう。
参考:広告審査(Gunosy Ads管理画面マニュアル)-Gunosy Ads
グノシーにクーポンを掲載する方法
グノシーのクーポンタブへクーポンを掲載するには、グノシーの問い合わせフォームへ掲載を依頼する必要があります。
グノシー広告の管理画面からの入稿には対応していないため、注意しましょう。
グノシー広告運用の5つのコツ
グノシー広告で成果を出すためのコツとして以下の5つのコツを押さえておきましょう。
- クリエイティブを複数パターン試して効果検証する
- ユーザーの目に触れやすい掲載枠を狙う
- クリエイティブの質を上げる
- 遷移先LP(ランディングページ)の質を上げる
- 広告代理店に依頼する
それぞれ見ていきます。
クリエイティブを複数パターン試して効果検証する
グノシー広告には、上記で紹介したように多くの種類があるため、どの配信方法が自社に合っており、最も効果を発揮できるかは、運用してみなければわかりません。
そのため、クリエイティブを複数パターン試して効果検証を行うようにしましょう。
広告を配信したけど効果がイマイチだったからといって、そこからまた新しい広告を作成していては、効率が悪くなってしまいます。
無駄を省いてPDCAを効率よく回していくためにも、あらかじめ複数の広告パターンを作成しておき、それぞれのデータを比較すれば、どの配信方法が自社に合っており、最も効果を発揮できるのかが効率的に選別可能となります。
ユーザーの目に触れやすい掲載枠を狙う
グノシー広告に限らず言えることですが、広告はページ下部よりも上部に掲載されている方が閲覧されやすい傾向にあります。
また、グノシーはトピックごとにタブが分かれており、タブによって広告が表示される確率が変動します。そのため、なるべく広告と関連するタブや人気のあるタブを選択するようにしましょう。
ですが、広告の種類によってはタブの指定ができないものもあるため、掲載位置にこだわりながらも適切な広告を配信することが大切です。
クリエイティブの質を上げる
グノシー広告は、基本的に画像や動画での訴求がメインとなります。そのため、クリエイティブの質にこだわることはとても重要です。また、質の低いクリエイティブはクリック率も低くなってしまいます。
クリエイティブは、ユーザーの目を引くもの、クリックされやすいものはもちろんですが、ブランドイメージに沿ったものや違和感を感じさせないものといったビジュアルの質も意識して作成することによって質を高めることができます。
遷移先LP(ランディングページ)の質を上げる
広告のコンバージョン率を上げるために重要なカギを握っているのがLPです。
なぜ、LPの質を高める必要があるのか。理由は明確です。
せっかく広告を見て商品やサービスに興味を持ってもらったのに、LPの質が低いが故に、コンバージョンに至らないというケースはよくあることだからです。
質の高いLPとは以下のようなものを言います。
- ページの表示速度が早い
- 広告文や検索クエリと関連性が高いテキストが含まれている
- 適度なCTAが設置されている
- ページ上部で結論を伝えている
- フォームがシンプルな設計になっている
これらの項目を自社のLPと照らし合わせ、質の高いLPを提供しましょう。
参考:Webページの表示速度が遅い!?計測方法と今すぐできる改善方法を徹底解説
広告代理店に依頼する
グノシー広告の運用は広告代理店に頼ってみるのもおすすめです。
代理店に依頼することで、自社でグノシー広告を運用するよりも、効率よく広告成果を獲得することができます。
また代理店によっては、グノシー広告で利用する画像や動画の制作も依頼できることがあるため、広告運用と合わせてクリエイティブの制作も依頼することで、より効果的なグノシー広告の運用を行えます。
軌道に乗るまでは代理店に依頼してみてもいいのではないでしょうか。
グノシー広告についてよくある質問
それでは最後に、グノシー広告についてよくある以下の3つの質問にQ&A形式で答えていこうと思います。
- グノシー広告の審査基準は?
- 申込時に必要なものはありますか?
- キャンペーン作成後に変更できない項目はなんですか?
これらの疑問は、事前に払拭しておきましょう。
Q.グノシー広告の審査基準は?
グノシー広告では、以下に該当する商材の広告掲載を禁止しています。
- 法令に違反し又は違反するおそれのあるもの(景品表示法・著作権法等)
- 公序良俗に反するもの(誹謗中傷・詐欺・反社会的勢力等)
- 他人に不快感を与えるもの、他人を惑わせるもの(性に関する表現が露骨・商材の内容が不明確等)
- その他、グノシー広告で禁止されている商品
Q.申込時に必要なものはありますか?
管理画面のIDとしてメールアドレスを使用するため、メールアドレスの準備が必要です。
Q.キャンペーン作成後に変更できない項目はなんですか?
以下の7つの項目はキャンペーン作成後に変更(再編集)することが出来ません。
- 広告主体者名
- 表示形式
- 入札形式
- 広告タイプ
- トラッキングツール
- OS
- 性別
誤って設定してしまった場合は、正しい内容で新しくキャンペーンを作り直す必要があるため、注意してください。
参考:Gunosy Ads-キャンペーン作成後に変更できない項目はなんですか?
まとめ
今回はグノシー広告について解説してきました。
グノシーは国内最大級のニュースアプリでアクティブユーザーが多く、高い費用対効果が期待できることが特徴です。
ユーザーのニーズを汲み取った広告を提供することで、しっかり成果を得ることができるはずです。
また、グノシー広告は、種類が豊富で掲載面が異なるため、それぞれの特徴を把握してから導入するようにしましょう。