TikTok広告とは?費用や運用方法、メリットなどを解説!

「TikTokで広告って実際どうなの?」
「費用や運用方法など知りたい」

と思っている人も多いのではないでしょうか。

本記事ではTikTok広告のメリットや必要な費用目安、運用のコツなどを解説していきます。

この記事を読めばTikTok広告に関する基本情報を理解でき、広告の出し方や効果的な運用方法などを理解できるようになるでしょう。

TikTok広告を始めようか迷っている人はぜひ最後までご覧ください。

そもそもTikTokとは?

TikTokの特徴

TikTokとは短い動画コンテンツを配信できるSNSです。

2023年現在ではYouTubeの「ショート」やInstagramの「リール」など、他の媒体でも短尺動画コンテンツの需要が増えてきていますが、その火付け役となったのがTikTokだと言えるでしょう。

日本におけるTikTokの月間アクティブユーザー数は2021年時点で1,690万人となっています。

TwitterやFacebookなど他のSNSと比べるとまだまだ少ないですが、2017年に国内上陸をしたことを考慮すると最も注目度が高いSNSだと言っても過言ではありません。

TikTokに注目すべき理由

TikTokに注目すべき理由は以下の3つです。

  1. 今後も伸びる可能性が高い
  2. 若者だけが利用者ではない
  3. コンテンツ支出額が他のSNSより多い

それぞれ解説していきます。

今後も伸びる可能性が高い

TikTokはそもそも他のSNSと比べてリリースされたのが遅く、本格的に世界進出したのは2017年です。

Facebookのリリースが2004年、Twitterが2006年なのを踏まえると非常に新しいSNSだと言えます。

現時点では他の代表的なSNSと比べてアクティブユーザー数は少ないですが、リリースからの年数を踏まえると伸び率は非常に高いです。

数値から分かることとして、2022年の「世界のアプリダウンロード数」においてTikTokは全体の1位を獲得しています。

アクティブユーザー数が増えれば増えるほど広告としての価値は大きくなるため、今後も広告運用者にとって目が話せない媒体となるでしょう。

若者だけが利用者ではない

TikTokと聞くと「若者しか使っていないイメージ」を持つ人がいるかもしれませんが、実際は若者だけのSNSではありません。

博報堂の調査によるとTikTokユーザーの平均年齢は2021年時点で約34歳です。Twitter・Instagramユーザーの平均年齢が約38歳なので、そこまで年齢層に差はありません。

「TikTok = 若者向けSNS」とイメージされやすい要因は「若者の動画発信者が多いこと」が影響していると思います。

しかし実際は、皆さんが思っている以上に40代以降のTikTokユーザーは大勢いるのです。

「若者向けの商材じゃないから広告として利用価値はなさそう」と思っている人は、一度立ち止まって「本当に利用価値がないか」をじっくりと考えてみてください。

コンテンツ支出額が他のSNSより多い

同じく博報堂の調査によると、TikTokユーザーはTikTok内での購買意欲が高いことが報告されています。

コンテンツへの支出額が8万円となっており、これはSNS全体平均より2倍高いです。加えて、平均世帯年収もFacebookに次ぐ2位で「646万円」となっています。

これらを踏まえて、TikTokユーザーは「TikTok内で商品やサービスに対して積極的にお金を出してくれる期待が持てる」と言えるでしょう。

つまり効果的に運用すれば、他の広告媒体よりも費用対効果の高い広告運用ができるかもしれません。

若者だけのSNSだと敬遠していたのであれば、考えを改め利用を検討してみてください。

TikTok広告を運用するメリット

TikTok広告を運用するメリットは以下の4つです。

  1. 若年層にアプローチできる
  2. ターゲティング精度が高い
  3. 広告に嫌悪感を抱かれにくい
  4. ユーザーが広告にアクションできる

それぞれ解説していきます。

若年層にアプローチできる

先ほど解説したようにTikTokの平均年齢は約34歳と予想以上に高いですが、そうは言っても10〜20代の利用者が多いのは事実です。

総務省の調査によるとTikTokを含む主要なSNSの「年代別利用率」は以下の図で表されます。

30代以降の利用率も年々上昇しているものの、まだまだ若者向け商材の方が向いていると言えるでしょう。

ターゲティング精度が高い

TikTok広告では特定の特徴を持ったユーザーに対して広告を表示する「ターゲティング」が設定可能です。

例えば、TikTok広告では以下のようなターゲティング項目を利用できます。

  • 年齢
  • 性別
  • 興味関心

これらのターゲティング項目は組み合わせての利用も可能です。例えば「20〜30代の女性でペットに興味があるユーザー」に限定して広告を表示することもできます。

何も設定せず広範囲に向けて広告を表示するよりも、自社のターゲット層に合わせたターゲティング項目を組み合わせる方が効果的な広告運用ができるでしょう。

広告に嫌悪感を抱かれにくい

TikTok広告は他のSNS広告に比べて嫌悪感を抱かれにくいです。

KANTARの調査によると「消費者が好むデジタル広告プラットフォーム」においてTikTokは1位を獲得しています。

ではなぜ消費者からの印象が良いのか。好まれる要因として大きいのは「広告をスキップできること」だと思います。

TikTok広告は通常コンテンツの間に自然な形で広告が表示されるような形式になっており、ユーザーがいつでもスキップ可能です。

YouTubeなどを見ていて「早く動画の続きを見たいのに広告が出てきてうっとうしい」といった経験をしたことがある人は多いでしょう。

TikTok広告ではネガティブな印象を抱かれにくいメリットがある反面、広告に魅力がなければすぐにスキップされてしまうリスクもあります。

嫌悪感を抱かれにくいメリットを最大限活用できるよう、魅力的な広告制作を行いましょう。

ユーザーが広告にアクションできる

TikTok広告は通常コンテンツと同様に、ユーザーが広告に対していいねやコメント・シェアなどのアクションができます。

例えば広告に対して好印象なコメントが多く書き込まれた場合、当然広告で紹介した商材の印象は良くなるでしょう。

広告に限った話ではなく「第三者からの評価」は非常に大きな意味を持ちます。

ただ、逆にネガティブな反応であれば広告効果が下がってしまうリスクがあることは事前に理解しておきましょう。

広告クリエイティブを作成する際には「ユーザーが広告に対してどのような反応をしそうか」といった視点を持っておくことをおすすめします。

TikTok広告の種類と費用相場

TikTok広告は大きく分けて以下の2つに分類されます。

  1. 運用型広告
  2. 予約型広告(純広告)

予約型広告に関してはさらに細分化できるため、詳しく解説していきます。

それぞれの広告において、大体どのくらいの費用がかかるのかの「費用相場」も合わせて紹介するため、ぜひ参考にしてみてください。

運用型広告

運用型広告とは広告主側の自由度が高く、予算調整や掲載期間などの自由度が高い広告です。

TikTok以外にもByteDance社が運営する「BuzzViedeo」とアドネットワーク「Pangle」内にも広告が配信されます。

予約型広告よりも圧倒的に少額から始められるため、個人や中小企業の人でも十分に利用可能です。

また、ターゲティングが利用できるため、自社のターゲットに対してピンポイントで広告を表示できます。

ターゲティングについては後ほど詳しく解説するため、そちらをチェックしましょう。

TikTok広告の「運用型広告」における課金方式と費用相場については下記の表をご覧ください。

課金方式 課金条件 費用相場
クリック課金(CPC) 広告がクリックされるたびに費用が発生する 30〜100円/1クリック
インプレッション課金(CPM) 広告が表示されるたびに費用が発生する 100〜1,000円/1,000回表示
動画再生課金(CPV) 動画が一定時間再生されるたびに費用が発生する 5〜60円/1再生

予約型広告(純広告)

予約型広告(純広告)とは特定の「広告枠」を購入して運用する方法です。

広告の費用が比較的高いので、中小企業や個人の場合はまず「運用型広告」をチェックしてみることをおすすめします。

予約型広告は細かく分類すると以下の4つです。

  1. 起動画面広告
  2. インフィード広告
  3. ハッシュタグチャレンジ
  4. BrandEffect(ブランドエフェクト)

まずはそれぞれの広告における課金方式と費用相場をまとめた表をご覧ください。

広告種類 課金方式 費用相場
起動画面広告 インプレッション課金 500万円〜
インフィード広告 期間契約課金 42万円〜
ハッシュタグチャレンジ 期間契約課金 1,000万円〜
BrandEffect 380万円〜

それぞれ解説していきます。

起動画面広告

起動画面広告とはTikTokアプリ起動時に表示される広告で、TikTokの全ユーザーに対して表示可能です。

1日1社限定で高額な広告なため、基本的に大企業が利用しています。課金方式はインプレッション課金で1,000回表示あたり770円程度です。

1日にTikTokを利用するユーザー数はそこまで大きく変化しないため、大体500万円くらい必要になります。

インフィード広告

インフィード広告はTikTokアプリ内の「おすすめ」に表示される広告です。ターゲティングを利用できるため、無駄な費用が発生しにくい点がメリットだと言えるでしょう。

インフィード広告は細かく分けると4つに分類されます。それぞれの種類の特徴と費用相場は下記の表をご覧ください。

種類 特徴 費用相場
BrandPremium おすすめ欄の80番目以内に表示される 42万円〜
OneDayMax おすすめ欄の4番目に表示される(1回のみ) 330万円〜
OneDayMaxPlus おすすめ欄の4番目に表示される(最大4回) 440万円〜
Top View アプリ起動時に表示される
※1日1社限定
625万円〜

費用が高くなればなるほど「多くのユーザーに見られる」と言えます。

特にTop ViewはTikTokの全ユーザーに対して広告を表示できるため、広告のインパクトは非常に大きいです。

インフィード広告に関しては、予算に余裕がある場合には利用を検討してみてください。

ハッシュタグチャレンジ

ハッシュタグチャレンジとは企業側が特定の#(ハッシュタグ)を付けて、ユーザーに参加してもらいながら認知を拡大する広告です。

ハッシュタグチャレンジの流れとしては以下のようになります。

  1. 公式アカウントでインフルエンサーや芸能人がハッシュタグを用いた動画企画を行う
  2. その動画を見た一般ユーザーが真似をして自分で動画を作成して投稿する
  3. 一般ユーザーの動画を見てそのほかのユーザーも真似をして拡散していく

ハッシュタグチャレンジは非常に強い拡散性を持つ反面、費用が1,000万円〜となっており一般企業が手を出すのは難しいかと思います。

まずは参考程度に理解しておきましょう。

BrandEffect(ブランドエフェクト)

BrandEffect(ブランドエフェクト)とは、いわゆる「加工カメラ」のエフェクトを作成できる仕組みです。

例えばコーセーはブランドエフェクトとして「Biseeパノラマアイズ」を開発しています。

コーセーのアイシャドウの色味などをカメラ越しに体験できるエフェクトで、ユーザーはエフェクトを利用することによって実際の使用感をイメージすることが可能です。

この他にも背景がアニメ空間になるエフェクトなど、商品やサービスを体験できるようなエフェクトを作成して認知拡大を目指せる手法となっています。

ブランドエフェクトも最低でも625万円は必要になるため、あくまで参考程度に理解しておきましょう。

TikTok広告で設定できるターゲティングの特徴

TikTok広告を含む「運用型広告」はターゲティングを利用して運用するのが一般的です。

同時に複数組み合わせることも可能なので、自社のターゲットに適した項目を設定しましょう。

TikTok広告で利用できるターゲティング項目は以下の通りです。

  • デモグラフィック
  • 興味関心・行動
  • デバイス
  • オーディエンス

それぞれ解説していきます。

デモグラフィック

デモグラフィックとは「ユーザー属性」を指定して広告配信できるターゲティングです。

実際に利用できる項目は下記の表をご覧ください。

種類 項目
性別 「男性」「女性」
年齢 「13歳〜17歳」「18歳〜24歳」「25歳〜34歳」「35歳〜44歳」「45歳〜54歳」「55歳以上」
地域(ロケーション) 「国」「都道府県」
言語 アプリ言語設定に基づいた言語

それぞれの項目も同時に選択できます。

例えば、年齢では「13歳〜17歳」と「18歳〜24歳」の2つを組み合わせることで「13歳〜24歳」のユーザーに向けて広告の配信が可能です。

ただ、最初からターゲティングを利用して範囲を狭めすぎるのはおすすめしません。

というのも、ターゲティングを設置しすぎると本来獲得できたはずのユーザーを取りこぼしてしまう可能性があるためです。

実際に「広告を配信した後のデータ」を確認した上で、ターゲティングを利用して絞っていくイメージを持っておきましょう。

興味関心・行動

興味関心・行動とは「ユーザーの興味関心」や「TikTok内の行動」をもとに広告配信できるターゲティングです。

実際に利用できる項目は下記の表をご覧ください。

種類 詳細 項目
興味関心ターゲティング 興味・関心カテゴリー 「教育」「金融」「ペット」など20種類以上のカテゴリがある
行動ターゲティング 動画インタラクション 「特定カテゴリの動画」に対していいねやコメントした経験があるか
クリエイターインタラクション 「特定カテゴリのクリエイター」をフォローまたはプロフィールを閲覧した経験があるか
ハッシュタグインタラクション 「特定ハッシュタグ」が付いている動画を閲覧した経験があるか

興味関心ターゲティングは、ユーザーがTikTok内で閲覧しているコンテンツ(過去60日間)に応じて「この人は〜に興味関心がありそうだ」とAIが判断して決定しています。

また行動ターゲティングは、過去7〜15日以内にインタラクションがあったかどうかが基準です。

デバイス

デバイスとはTikTokを利用しているデバイスの種類やOSなどを指定して広告配信できるターゲティングです。

実際に利用できる項目は下記の表をご覧ください。

種類 項目
通信環境 「Wi-Fi」「2G」「3G」「4G」
OS 「iOS」「AndroidOS」
システムバージョン 「iOs10.0以降」「Android4.0以降」など
デバイスモデル 「iPhone 13以降」「iPad」など
デバイス価格 利用しているデバイスの価格
キャリア 「au」「NTTdocomo」「SoftBank」

オーディエンス

オーディエンスは細かく分けると以下の2つに分類されます。

  1. カスタムオーディエンス
  2. 類似オーディエンス

カスタムオーディエンスとは「一度自社と接点を持ったユーザー」に対して広告を表示できるターゲティングです。

例えば「自社サイトを閲覧したことがある」といったユーザーに向けて広告を配信できます。

類似オーディエンスは、「カスタムオーディエンスで作成したリスト」に似ているユーザーに対して広告配信ができるターゲティングです。

TikTok広告を成功させる運用方法

TikTok広告を成功させる運用方法は以下の3つです。

  1. 運用型広告を利用する
  2. 最初の数秒に力を入れる
  3. TikTokの動画コンテンツを参考にする

それぞれ解説していきます。

運用型広告を利用する

個人や中小企業がTikTok広告を利用するのであれば「運用型広告」の利用がおすすめです。

先ほども解説したように、起動画面広告やハッシュタグチャレンジなどの「予約型広告」は費用も高く予算調整もしにくいため、多くの人におすすめできる広告とは言えません。

運用型広告であれば月に3〜5万円程度からでも始められる上に、広告を配信してからも自由にクリエイティブやターゲティングを調整可能です。

配信後のデータ分析をしっかりと行えば、比較的誰でも効果を感じやすい広告だと言えるため、ぜひ検討してみてください。

最初の数秒に力を入れる

短尺動画コンテンツは「最初の2〜3秒が命」と言われるほど重要です。

TikTok広告はスキップ可能な広告なので、最初の数秒で興味を持ってもらえなければすぐに広告から離脱されてしまいます。

例えば「これはまじでやばい」や「これまだ使ってないの?」など問いかけるワードを冒頭に持ってくることによって、ユーザーの離脱率を下げられるでしょう。

冒頭の構成や言葉はTikTok内の動画だけではなく、YouTubeショートやInstagramリールなど短尺動画であれば何でも参考になります。

普段何気なく見ている短尺動画は短いなりにさまざまな工夫が施されているため、ぜひ参考にしてみてください。

TikTokの動画コンテンツを参考にする

冒頭の構成や言葉だけではなく、TikTok内の動画コンテンツはとにかく参考にしてみましょう。

広告には「広告」と表示されていますが、そこまで目立つ仕様ではないため、広告だと思わずに動画を見てくれる人も一定数います。

明らかに広告だと分かるような内容よりもTikTok内の動画に馴染むように作成すれば、より自然に見てもらえる可能性が高くなるわけです。

また「TikTok広告の運用を効率的に成功させたい」と思っている人は、広告代理店の利用も視野に入れると良いでしょう。

運用型広告は費用対効果が高くおすすめですが、どうしても運用の手間がかかってしまうのが懸念点です。

しかし自社でリソースが足りない場合でも、広告代理店を利用すれば運用業務を丸投げできます。

もし自社で運用できる人材がいない、もしくはリソースが足りない場合には、下記の記事でおすすめの広告代理店を探してみてください。

TikTokに強いおすすめの広告代理店10選!費用相場から代理店選びのポイントまで。 TikTokに強いおすすめの広告代理店10選!費用相場から代理店選びのポイントまで。

TikTok広告におけるクリエイティブ制作のポイント

TikTok広告は基本的に「動画」で作成するため、クリエイティブの良し悪しが顕著に出てしまいます。

クリエイティブは以下の3ポイントを意識した上で制作するようにしましょう。

  1. BGMにこだわる
  2. 動画を15秒以内にする
  3. 実際の表示画面を意識する

それぞれ解説していきます。

BGMにこだわる

短尺動画はBGM1つで雰囲気が大きく異なります。TikTok広告においても「どのBGMを利用するか」によって広告効果が変わってくるでしょう。

つまり、自社のターゲットや商材に適したBGMを選ぶ必要があります。

BGMに正解はありませんが、迷っている場合にはアップテンポのBGMを選択するのがおすすめです。

アップテンポのBGMの方がユーザーがストレスなく見てくれる可能性が高いため、BGM選びの選択肢として頭の片隅に入れておきましょう。

TikTok広告ではTikTokの通常動画とは異なり、利用できるBGMが「商用ライセンスがあるもののみ」となっています。

今日本で流行っている音楽のほとんどが利用できない点は事前に理解しておきましょう。

動画を15秒以内にする

TikTok広告は最大60秒の動画を利用できますが、あまり長すぎるのはおすすめしません。

「情報をとにかく多く伝えたい」と思ったとしても、ユーザーは動画が長すぎるとスキップしてしまう可能性が高いです。

TikTok公式も15秒以内の動画を推奨しているため、とりあえず10〜15秒を目安に広告を作成してみましょう。

実際の表示画面を意識する

TikTok広告が表示される画面では、TikTok内のボタンや仕様で見えにくくなってしまう部分があります。

実際に見てもらった方が分かりやすいと思うので、下記の画像をご覧ください。

画像を見て分かるように、画面の下部分から右下にかけて「広告の説明文」や「いいねなどのボタン」が配置されています。

さらに上部にも「フォロー中」「おすすめ」といった表示があるため、この部分は広告が隠れてしまうことになります。

つまり、TikTok広告では「表示領域」を意識した上で広告クリエイティブを作成する必要があるのです。

TikTok広告の出し方

TikTok広告の「出し方」は大きく分けて以下の3つのステップに分類されます。

  1. アカウント開設
  2. 初期設定
  3. 広告の設定

それぞれのステップを解説していきます。

アカウント開設

TikTok広告を利用するためには「TikTok For Business」のアカウント開設をする必要があります。

メールアドレスもしくは電話番号に加えて、広告主の業界や会社名などを入力すれば簡単に開設可能です。

なおアカウント開設の後は広告で利用する商材のURLなど「広告主審査」があるため、審査に数日かかることもあります。

初期設定

TikTok広告を配信するためには初期設定として以下の4つを設定しておく必要があります。

  1. クレジットカードの登録
  2. タグの設置
  3. イベント設定
  4. オーディエンス設定

上記4つは広告の土台となる設定をするところで、これらを設定しなければTikTok広告は始められません。

初心者の人でも問題なく設定できると思うのでご安心ください。

広告の設定

ここまでの設定が完了すれば、実際に広告を作成するステップです。TikTok広告に関しても他のWeb広告と基本的には同じ流れだと言えます。

広告設定は以下の4ステップです。

  1. 広告キャンペーンの設定:広告を運用する「箱」を決める
  2. 広告セットの作成:ターゲティングなど配信方法を決める
  3. 広告の設定:実際に流す広告を作成する
  4. 広告審査:広告が違反していないかをチェックする

広告媒体の種類によっては「審査時間」が2〜3日かかる場合もあります。

TikTok広告の審査は基本的に24時間以内に終了するため、すぐにでも広告運用を始められるでしょう。

TikTok広告を運用する際の注意点

TikTok広告を運用する際に注意すべき点は以下の2つです。

  1. 利用できない業種がある
  2. 継続的に改善する必要がある

それぞれ解説します。

利用できない業種がある

TikTok広告はすべての業種で利用できるわけではありません。具体的に広告の利用が「禁止」もしくは「制限」されている業界例は以下の通りです。

  • 医療機器
  • 水商売
  • ギャンブル
  • 美容外科
  • 海外不動産取引
  • 出会い系アプリ
  • アルコール飲料

上記の業種には「完全に禁止されている業種」または「一部制限をかけられている業種」などが存在しています。

TikTok広告に限らず、禁止されている業種が存在する広告媒体は多いため事前に確認しておきましょう。

TikTok広告の「利用できない業種」について詳しく知りたい人はTikTok広告ポリシーをご覧ください。

継続的に改善する必要がある

先ほども解説したように、TikTok広告は特に「運用型広告」がおすすめです。

運用型広告は広告を配信してからの「データ分析→改善」のステップが非常に重要なため、日々の継続的な調整が必要になります。

また、TikTok広告は基本的に「動画広告」を利用するため、画像やテキストの広告クリエイティブよりも改善の手間が多いです。

リスティング広告やディスプレイ広告など他のWeb広告と比べて、運用業務が多い点は理解しておくべきでしょう。

自社で運用が難しい場合には広告代理店の利用もおすすめです。「TikTok広告のおすすめ代理店」を解説した記事を先ほど添付したので、そちらをご覧ください。

まとめ:TikTok広告の運用はメリットも多くおすすめ!

TikTok広告はWeb広告の中でも特に「広告に対する嫌悪感が少ない広告」です。

動画広告の作成・改善に手間がかかるものの、注目度が高く非常におすすめの広告となっています。

また、TikTokのユーザーは今後もますます増加していく可能性が高いため、早いうちから広告を利用しておくことによって先行者利益が得られるようになるでしょう。

自社で運用もしくはリソースが足りない場合には「広告代理店」の利用も検討し、TikTok広告をいち早く初めてみるのをおすすめします。