「運用型広告の特徴を分かりやすく知りたい」
「実際はどんな種類や例があるの？」
と思っている人も多いのではないでしょうか。
本記事では運用型広告の基本的な特徴から種類、メリットデメリットなどを解説していきます。
この記事を読めば、運用型広告に関する情報を網羅的に理解できて、自社で利用すべきかどうかを判断できるようになるでしょう。
運用型広告に少しでも興味がある人はぜひご覧ください。
この記事の内容
運用型広告とは
運用型広告の特徴
運用型広告を簡潔に言うと「広告主の自由度が高く、予算や目的に合わせて柔軟に運用できる広告」のことを意味します。
また、街中の看板やテレビCMのように特定の「広告枠」を購入するのではなく、Webサイトやアプリなどさまざまな場所に自動で広告が表示されます。
代表的なリスティング広告を含めWeb広告（インターネット広告）は、基本的に運用型広告が多いです。
また、運用型広告の特徴として、同じ広告枠であったとしてもユーザーによって表示される広告が異なることもあります。
「何の広告が表示されるのか」はユーザーの年齢や性別、過去に閲覧したサイトなどによって決められるわけです。
詳しい説明は後ほどするため、まずはなんとなく理解していただければ大丈夫です。
運用型広告が注目される背景
運用型広告は「スマホやタブレットの普及とそれに伴うインターネット利用者の増加」によって注目度が上昇しています。
スマホやタブレットが普及する前は、広告と言えばテレビや新聞など「費用が高い媒体」で掲載するのが一般的でした。
ただ、インターネット利用者の増加に伴いWeb広告（インターネット広告）も活性化しています。
インターネット上には無数の広告掲載場所があるため、「広告枠を買うタイプ」の広告よりも安く利用可能です。
そういった背景もあり現在では、大手から中小企業、個人に至るまで幅広い層に運用型広告が利用されています。
運用型広告と他の広告との違い
先ほども解説したようにWeb広告は運用型広告が多いですが、他にも以下の3つの種類が存在しています。
- 予約型広告（純広告）
- アフィリエイト広告（成果報酬型広告）
- インフルエンサー広告
それぞれ簡単に解説していきます。
予約型広告（純広告）
予約型広告（純広告）とは、テレビCMや看板のようにインターネット内の「広告枠」を購入して利用する広告です。
費用は安くても数十万円必要な場合が多く、種類によっては数百万円かかる場合もあります。
運用型広告と異なり、広告を表示した後に内容を調整したり、掲載期間を変更したりは出来ません。
費用が高く大手企業向けの場合が多いため、中小企業の人が最初から運用するにはあまり向いていないと思います。
もしピンポイントで「ここに広告を表示したい」と思える場所がある場合には、利用を検討してみてください。
アフィリエイト広告（成果報酬型広告）
アフィリエイト広告（成果報酬型広告）とは、資料請求や商品の購入など、特定の「成果」が発生した場合に費用がかかる広告です。
広告主側があらかじめ「1成果 = 〇円」と決められるため、費用対効果を計算しやすく無駄な費用が発生しにくい傾向があります。
「広告主側が成果あたりの費用を自由に決められる」という特徴はありますが、安くしすぎるのはおすすめしません。
アフィリエイト広告はあくまで「自社商材を広めてくれるアフィリエイター」が「1成果でこのくらいもらえるなら広めよう」と思って初めて成立する広告です。
つまり、単価が安すぎるとそもそもアフィリエイト広告を利用しようと思うアフィリエイターがいなくなってしまいます。
競合がアフィリエイト広告を利用しているのであれば、競合分析などをもとに適切な金額を設定しましょう。
アフェリエイト広告の詳しい内容については以下の記事をご覧ください。
アフィリエイト広告とは？種類やメリット・デメリットをわかりやすく解説
インフルエンサー広告
インフルエンサー広告とはその名の通り、知名度のあるインフルエンサーにSNS内で自社商品を紹介してもらう広告です。
例えば化粧品会社を経営している場合、化粧品を紹介しているインフルエンサーに依頼すればユーザーとの親和性が高くなり効果を期待できます。
ただ、インフルエンサー広告にはリスクが付きものです。商品を紹介してもらった後にインフルエンサーが問題行動などをしてしまった場合、自社への影響も考えられます。
適切なインフルエンサーを利用すれば費用対効果の高い広告手法となりますが、炎上リスクもあるため、インフルエンサー選びには慎重になりましょう。
運用型広告の仕組み
オークション形式
冒頭でも解説したように、運用型広告は特定の広告枠を買って広告を表示するわけではありません。
同じ広告枠でも見るユーザーによって表示される広告が異なる場合もあります。
これは運用型広告の特徴の1つである「オークション形式」が影響しているわけです。
オークション形式とは、通常のオークションと同様に「よりお金を出せる人が広告を掲載できる」という仕組みのことです。
ただ、通常オークションとは異なり「入札価格」だけがすべてではありません。
運用型広告のオークション形式は「広告を見る人の年齢や性別」や「広告の質」、「広告と広告遷移先の関連性」など入札価格以外の項目も加味してオークションが行われます。
しかし「広告が表示できるかどうか」は入札価格の比重が大きいため、競合が多いほど費用が高くなるのが特徴です。
また、入札価格はあらかじめ設定しておくので、広告主が実際に毎回オークションをするわけではありません。
オークションと聞くと「手間が多そう」と思われる人もいらっしゃるかもしれませんが、実際には自動化されているため、広告主は入札価格を設定しておくだけです。
課金方式と費用相場
運用型広告の課金方式は主に以下の6種類です。
- クリック課金（CPC）
- インプレッション課金（CPM）
- 視聴課金（CPV）
- インストール課金（CPI）
- エンゲージメント課金（CPE）
- フォロー課金（CPF）
それぞれ簡単な解説と費用相場を解説していきます。
なお、費用相場はあくまで参考程度に理解しておきましょう。実際には、利用する運用型広告の種類や自社が属する業界によっても大きく異なります。
クリック課金（CPC）
クリック課金（CPC）とは、広告がクリックされるたびに費用が発生する課金方式です。逆に広告がクリックされなければ費用は発生しません。
広告をクリックする時点で「ある程度興味を持ったユーザー」である可能性が高いため、「商品やサービスの販売」や「資料請求」を目的とする場合に向いていると言えます。
クリック課金の費用相場は1クリックでおおよそ10〜300円程度です。
インプレッション課金（CPM）
インプレッション課金（CPM）とは、広告が1,000回表示されるたびに費用が発生する課金方式です。
つまり広告が何度クリックされたとしても費用は変わりません。インプレッション課金は認知拡大やブランディングなど「広告を多くの人に見てもらいたい」という目的の場合に向いていると言えます。
インプレッション課金の費用相場は1,000回表示でおおよそ10〜1,000円程度です。
視聴課金（CPV）
視聴課金（CPV）とは、動画広告で利用される課金方式です。動画広告の視聴回数によって費用が決まります。
ただ、運用型広告の種類によっては「視聴にカウントされる条件」は異なるため、必ずしも「一瞬でも視聴 = 課金対象」ではありません。
例えば以下のような条件を設けている場合もあります。
- 完全に視聴された場合のみ
- 最初の〇秒視聴された場合のみ
視聴課金の費用相場は1視聴でおおよそ5〜60円程度です。
インストール課金（CPI）
インストール課金（CPI）とは、アプリがインストールされるたびに費用が発生する課金方式です。
もし自社でアプリを運営している場合には利用を検討してみてください。
インストール課金の費用相場は1インストールでおおよそ100〜150円程度です。
エンゲージメント課金（CPE）
エンゲージメント課金（CPE）とは、いいねやシェアなど「特定のアクション」が起こるたびに費用が発生する課金方式です。
利用できる媒体はTwitterのみとなっています。エンゲージメント課金の費用相場は1エンゲージメントでおおよそ40〜200円程度です。
フォロー課金（CPF）
フォロー課金（CPF）は、フォロワーを獲得するために利用する課金方式です。利用できる媒体はTwitterとLINE（友だち追加課金）となっています。
フォロー課金の費用相場はおおよそ40〜400円程度です。
運用型広告のメリット
運用型広告を利用するメリットは以下の3つです。
- 少額からでも始められる
- ターゲティングを利用できる
- 広告の改善や停止が簡単にできる
それぞれ解説していきます。
少額からでも始められる
運用型広告はどの媒体でも比較的少額から始められます。媒体によっては最低入札単価を設けていない場合もあるため、月に数千円からでも利用可能です。
ただ予算が少なすぎる場合は広告が表示される回数が少なくなってしまうため、最低でも月に3〜5万円程度で運用するのをおすすめします。
おおよそ月に20〜30万円程度で運用している中小企業が多い印象です。
ターゲティングを利用できる
運用型広告は特定のユーザーに絞って広告を配信する「ターゲティング」が利用できます。
どの業界に関しても、不特定多数に向けて広告を表示するよりも「自社の顧客になりうる人に限定して広告を出した方が費用対効果が高い」のは言うまでもないですよね。
利用する媒体によってどのような項目でターゲティングできるのかは異なりますが、一般的に以下のような例が挙げられます。
- 年齢
- 性別
- 居住地
- 興味関心
複数の項目を同時に設定できるため、組み合わせて利用することによって自社のターゲットにピンポイントで広告を表示できるようになります。
運用型広告はターゲティングありきの広告なので、最終的には細かくターゲティング項目を設定していくイメージを持っておきましょう。
広告の改善や停止が簡単にできる
運用型広告は「広告の停止や改善」がすぐに実行できます。
例えばテレビCMは一度広告を作成して公表した場合、特別な理由がない限り修正や改善などはできませんよね。
運用型広告であれば「ここのタイトルちょっと微妙だな」など改善点が見つかり次第すぐに変更できます。
また、「今月は広告以外の予算が増えて広告費を抑えたい」といった場合でもすぐに予算の調整が可能です。
月の広告費を減らすのも可能ですし、その日のうちに広告を完全にストップしてそれ以上広告費がかからないような設定もできます。
何かしらのトラブルが起きた場合でもすぐに対応できるのは嬉しい点ですよね。
運用型広告のデメリット
運用型広告は基本的にメリットが多く、誰にでもおすすめできる広告です。ただ、事前に理解しておきたいデメリットもあります。
運用型広告のデメリットは以下の3つです。
- 知識や経験がいる
- 運用の手間がかかる
- 予算管理の必要がある
それぞれ解説していきます。
知識や経験がいる
運用型広告で効果を実感するためには、ある程度の知識と経験が必要です。初心者の人が始めていきなり高い効果を出すのは難しいと思います。
ただ、初心者の人でもゼロから始めて効果を出している人も少なくありません。
運用型広告の知識は運用していく中で身に付く知識も多いため、継続して努力すれば集客経路として利用できる可能性も高いでしょう。
初心者が始めてすぐに結果が出るものではないため、知識と経験が必要な点は事前に理解しておいてください。
運用の手間がかかる
運用型広告は「広告を出稿する前の準備」よりも「出稿した後の調整」に手間がかかります。
逆に言えば広告出稿前の準備はそこまで多くないため、その日のうちから広告運用をスタートできる場合もあります。
ただ、運用を開始してからは広告クリエイティブの調整やターゲティング設定など、日々手間がかかる業務も多いです。
運用型広告を利用する際には専任の担当者を付けた方が良いため、あらかじめ自社のリソースを確認しておきましょう。
予算管理の必要がある
運用型広告はテレビや新聞、看板のように「1枠 = 〇円」といった決められた金額はありません。
上限予算を設定しなければ思った以上に広告費がかかってしまう場合もあります。
ただ、予算を設定すればその範囲内で広告を運用できるため、設置した予算以上に広告費が増幅する心配はありません。
上限予算を設定して、予想外に余分な広告費がかからないように注意しましょう。
代表的な運用型広告の種類一覧
一口に「運用型広告」といっても、細かく分類すると様々な種類が存在しているため、同じ種類に分類して解説するのは好ましくない場合もあります。
したがって、下記に解説するそれぞれの運用型広告に関する特徴を理解しておきましょう。
運用型広告の代表的な種類一覧は以下の通りです。
- リスティング広告（検索連動型広告）
- ディスプレイ広告
- SNS広告
- 動画広告
それぞれ解説していきます。
リスティング広告（検索連動型広告）
リスティング広告（検索連動型広告）とは、GoogleやYahoo!などの「検索エンジン」において、検索結果の上部または下部に表示される広告です。
「特定のキーワード」に対して広告を表示できるため、購買意欲の高いユーザーにアプローチできます。
例えば札幌市でマンションリフォーム会社を経営している場合を想定してみましょう。
この場合、以下のような検索キーワードで広告を表示するのが効果的です。
- 「札幌 リフォーム マンション」
- 「マンションリフォーム 札幌市」
- 「マンションリノベ 札幌」
ただ、競合が多いキーワードは費用が高くなる傾向があります。つまりリスティング広告は「どのキーワードで広告を配信していくのか」を決めるのが非常に重要な工程です。
リスティング広告の特徴は以下の表をご覧ください。
| おすすめの利用目的 | 商品やサービスの販売 資料請求や問い合わせなど |
| 利用できる主な課金方式 | クリック課金 |
| 費用相場 | クリック課金：約80〜1,000円 |
リスティング広告を利用できるのはGoogleまたはYahoo!です。
リスティング広告の詳しい内容については下記の記事で解説しています。
リスティング広告とは？利用すべき企業の特徴や仕組みなどを解説！
ディスプレイ広告
ディスプレイ広告とは、Webサイトやアプリ上にテキストと画像や動画を組み合わせて表示される広告です。
ディスプレイ広告はアドネットワークを利用して広告を出稿します。アドネットワークとは「広告主」と「広告を載せたいメディアや個人ブロガー」の仲介業者のようなものです。
アドネットワークを利用すれば広告主は自分で営業しなくても、さまざまなWebサイト上に広告が表示できるようになります。
ターゲティングを利用すれば特定のユーザーやWebサイトに限定して広告を表示できるため、ターゲティングの設定次第では費用対効果の高い運用ができるでしょう。
ディスプレイ広告の特徴は下記の表をご覧ください。
| おすすめの利用目的 | 商品やサービスの認知拡大 |
| 利用できる主な課金方式 | クリック課金 インプレッション課金 |
| 費用相場 | クリック課金：約10〜100円/1クリック インプレッション課金：約10円〜500円/1,000回表示 |
ディスプレイ広告はリスティング広告と同様に、Google（GDN）もしくはYahoo!（YDA）のどちらかを利用して始めましょう。
それぞれの詳しい内容は下記の記事をご覧ください。
GDNとは？YDA（旧YDN）との違いやメリット、費用相場なども徹底解説！
YDA(旧YDN)とは？広告の特徴や仕組み、GDNとの違いまで徹底解説！
SNS広告
SNS広告とはその名の通り、SNS上に表示される広告です。
ユーザーが発信している通常投稿に自然な形で溶け込むように広告が表示されるため、嫌悪感を抱かれにくい特徴があります。
また、SNS広告の種類によっては広告に対していいねやシェアなどユーザーがアクションできる場合も。
いいねやシェアなどが頻繁に起きれば、広告が拡散されて本来アプローチできなかったユーザーまで広告の範囲が広がります。
また、SNS広告は他の運用型広告と比べてターゲティング精度が高いのも特徴の1つです。
利用するSNS媒体によって設定できる項目は異なりますが、FacebookやInstagramは特にターゲティング精度が高いと言われています。
SNS広告の特徴は下記の表をご覧ください。
| おすすめの利用目的 | 商品やサービスの認知拡大 |
| 利用できる主な課金方式 | クリック課金 インプレッション課金 アプリインストール課金 動画再生課金 エンゲージメント課金 フォロー課金 |
| 費用相場 | クリック課金：約10〜200円/1クリック インプレッション課金：約10〜500円/1,000回表示 アプリインストール課金：約100〜250円/1インストール 動画再生課金：約5〜20円/1再生 エンゲージメント課金：約40〜100円/1エンゲージメント フォロー課金：約40〜100円/1フォロー |
SNS広告の特徴や課金方式、費用相場に関しては利用する媒体によって大きく異なるため、参考程度に理解しておきましょう。
動画広告
動画広告とは、Web広告のうち動画クリエイティブを用いた広告です。
「リスティング広告」や「SNS広告」のように「広告自体の種類」ではなく、あくまで広告クリエイティブの話です。
つまりSNS広告で動画を利用する場合にも、それは動画広告に分類されます。ただ、他のクリエイティブとは特徴が異なるため、分けて特徴を理解していきましょう。
動画広告を利用できる媒体の代表例はSNSとYouTubeです。動画広告はテキストや画像に比べてユーザーの興味を引きやすい傾向があります。
動画広告の情報量はテキストに比べて5,000倍とも言われており、上手く活用すれば大きなインパクトがあると言えるでしょう。
また、動画広告の需要は年々増加傾向にあるため、今後もますます利用価値が大きくなっていく可能性が高いです。
動画広告の特徴は下記の表をご覧ください。
| おすすめの利用目的 | 商品やサービスの認知拡大 |
| 利用できる主な課金方式 | クリック課金 インプレッション課金 動画再生課金 |
| 費用相場 | クリック課金：40〜100円/1クリック インプレッション課金：約500〜2,000円/1,000回表示 動画再生課金：約1〜20円/1再生 |
動画広告の詳しい内容については以下の記事をご覧ください。
動画広告とは？メリットや種類一覧、配信可能な媒体などを解説！
運用型広告で利用する媒体の選び方
先ほど運用型広告の種類について解説しましたが、「じゃあどれを使うべきなのか」という疑問を持っている人もいらっしゃるでしょう。
もしどれを使うか迷っている人は、まずは以下の3つを確認してみてください。
- 運用目的を明確にする
- 広告媒体の特徴を理解する
- 自社のターゲット層を理解する
それぞれ解説していきます。
運用目的を明確にする
大前提として「なぜ運用型広告を利用するのか」を明確にするようにしてください。運用目的次第では、そもそも運用型広告以外を利用した方が良い場合もあると思います。
また、運用型広告の種類にはそれぞれ強み弱みがあるため、目的を理解しておかなければ広告運用が失敗する可能性が高いです。
例えば、リスティング広告は基本的に認知拡大にはあまり向いていません。
広告自体がテキストのみで表現の幅が狭い上に、アプローチできる範囲も狭いため商品やサービスの販売（コンバージョン）目的で利用されることが多いです。
運用型広告が気になっている場合には、まずは利用する目的を明確にしましょう。
広告媒体の特徴を理解する
運用型広告に分類されていたとしても利用できる機能や特徴は大きく異なるため、あらかじめ理解してから媒体を選ぶようにしましょう。
また、SNS広告に関してはさらに細かく分類されているため、それぞれの媒体ごとの理解をしておくべきです。
例えば、利用できるターゲティング項目もSNSによって異なります。「子供の有無」や「特定地域から〇kmに住んでいる人」などは利用できるSNSも少ないです。
他にも広告のフォーマットや課金方式など媒体によって異なるため、運用型広告を始める前に理解しておきましょう。
自社のターゲット層を理解する
媒体の特徴を理解したとしても、自社のターゲット層を理解できてなければ「どの媒体だと自社のターゲット層にアプローチできるのか」が分かりません。
特にターゲット層の年齢は必ず理解しておくべきでしょう。
例えば「年齢層が40代以降」と比較的高い場合、若者ユーザーが多いTikTokや Instagramなどはあまり向いていない可能性が高いです。
媒体の機能が優れていたとしても、そもそも自社のターゲット層が少なければ広告効果が低くなってしまうでしょう。
もしターゲット層が明確でなければ、ペルソナ分析などをもとに明確化するようにしてください。
運用型広告で成果を出すコツ
最後に運用型広告の運用で成果を出すコツを4つ紹介します。
- データ分析から改善を繰り返す
- ターゲティングを狭くしすぎない
- 広告遷移先のクオリティを高める
- 担当者がいない場合には代理店を利用する
それぞれ解説していきます。
データ分析から改善を繰り返す
まず大前提として理解して欲しいことは、「運用型広告は最初から成果が出る広告ではない」ということです。
用意周到な準備をしてから運用型広告を始めるのではなく、ある程度形になったらすぐに始めることをおすすめします。
というのも運用型広告はテレビCMなどと違い、実際に広告を出稿してから「広告内容」や「ターゲティングなどの各種設定」を変更できるのが特徴です。
どれだけ広告運用に慣れていたとしても、実際に広告を配信してみないとどのような効果が出るのかは分かりません。
したがって重要度が高いことは、広告を配信した後の「データ分析→改善」のステップです。
広告の管理画面からいつでもデータを確認できるため、広告効果を日々チェックして改善し続ける姿勢を持ちましょう。
ターゲティング狭くしすぎない
運用型広告は複数のターゲティング項目を同時に設定可能です。
ただ、運用初期からターゲティング項目を絞りすぎるのはおすすめしません。
先ほども解説したように運用型広告は実際に運用してみなければ、どのような効果が出るのか正確に判断することは難しいです。
つまり、初めからターゲティング項目を絞りすぎるとアプローチできる人数が少なくなってしまいます。
結果として、本来獲得できたはずのターゲットを取りこぼしてしまう可能性がでてしまうのです。
運用型広告はデータ分析を確認して、広告効果の悪い項目から順にターゲティングで除外していくイメージを持っておいてください。
広告遷移先のクオリティを高める
広告運用のスキルや経験ももちろん重要ですが、運用型広告が成功するかは「広告遷移先のLPやホームページの質」も非常に重要です。
どれだけ広告運用が上手かったとしても、そもそもLPやホームページなどの「広告遷移先のクオリティ」が低ければ最終的な目的は達成されません。
運用型広告はとりあえず始めてみる姿勢が重要ですが、広告効果を高めるためにはある程度クオリティが高い遷移先を用意すべきです。
広告遷移先に関してもGoogleアナリティクスやヒートマップなどを用いたデータ分析で改善し続けましょう。
担当者がいない場合には代理店を利用する
「運用型広告を始めたいけど人材が不足している」という企業も少なくないと思います。
もし自社での運用が難しい場合には運用型広告に強い広告代理店を利用するのがおすすめです。
代理店に頼むことによって運用業務を丸投げできるため、人員を新たに増やすことなく運用型広告を始められます。
ただ、運用型広告は運用担当者のスキルによって効果に差が出るため、しっかりと実績のある代理店を選ぶ必要があります。
下記の記事で数ある広告代理店の中から、運用型広告の実績が豊富で安心できる代理店に絞って紹介しました。
価格なども同時に解説しているため、興味がある人はぜひご覧ください。
運用型広告に強いおすすめ代理店13選！選び方や費用相場も解説
まとめ：運用型広告はメリットも多く初心者におすすめ！
運用型広告は少額から始められる上に、運用方法次第で高い広告効果を期待できる非常におすすめの広告です。
初めのうちは費用対効果が悪いと思いますが、「データ分析→改善」のステップを根気強くやれば初心者の人でも効果を感じやすい広告だと思います。
運用型広告に興味がある人は、自社のターゲット層や広告媒体の特徴、運用目的などを明確にしてすぐにでも始めましょう。
