Instagram広告とは？【初心者向け】概要やメリット・デメリットを解説！

「Instagram広告とはどういった広告なのか知りたい」
「Instagram広告を利用すると収益の拡大に期待できるのだろうか」

Web担当者の方でそのようなお悩みを抱えていませんか？

Instagram広告は画像や動画を活用したクリエイティブ広告でユーザーの閲覧・行動履歴など細かいターゲティング設定ができることが特徴です。ほかのSNSに比べて一度に多くの情報をユーザーに伝えられるために、ビジネスにも有効な手段として用いられています。

この記事ではInstagram広告を知りたいWeb担当者様に向けて、Instagram広告の概要・メリット・デメリット、広告の種類、課金方式など解説します。

この記事を読めばInstagram広告の基礎知識を学ぶことができるので、わからなくてお困りの方はぜひ参考にしてください。

この記事の内容

Instagram広告とは
Instagram広告の特徴・メリット
Instagram広告の3つのデメリット
Instagram広告のターゲティング
Instagram広告のフォーマット
Instagram広告の課金方法は4種類
Instagram広告で費用対効果を上げる3つの方法
Instagram広告を出稿する方法は2種類
- 自社で運用する場合の方法
- 代理店に任せるのもおすすめ！
Instagram広告｜まとめ

Instagram広告とは

Instagram広告とはInstagram上で商品やサービスを宣伝するための広告形態です。

Instagramは世界でも人気のあるソーシャルメディアプラットフォームの1つであり、Instagram上での存在感を確立することがブランドの認知度を高め、顧客の獲得につながると考えています。

Instagram広告はフィード広告・ストーリーズ広告・動画広告・リール広告など写真や動画を中心に構成されているため商品やサービスを視覚的に魅力的に表現し、ユーザーの目を引けることが特徴です。

企業のマーケティング戦略においてSNSプラットフォームの1つとして重要な役割を果たし、魅力的なコンテンツを制作することが広告効果を高めるためには不可欠といえるでしょう。

Instagram広告の特徴・メリット

Instagram広告の特徴・メリットは下記の3つです。

大規模なユーザー層にリーチできる
高度のターゲティングが可能
設定が簡単な上に低予算で出稿できる

大規模なユーザー層にリーチできる

Instagramは2022年1月時点で世界に約14億人以上のアクティブユーザーを抱えており、世界中のユーザーに対してサービスや情報を届けるための発信力を持っています。

引用：総務省

写真や動画を通じたコミュニケーションで、言葉の壁を意識せずに世界中のユーザーとつながるために、多くのビジネスチャンスがあるといえるでしょう。

日本国内でもアクティブユーザー数が3300万人を超えており、10代〜20代の利用率も70％を超えています。

引用：総務省　令和３年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査

さらに女性の利用が54％と過半数を超えており、今後も若年層の女性をターゲットとするビジネスに期待できるでしょう。

Instagramは利用者の90%が1つ以上のビジネスをフォローしているとMeta社が公表しています。

Instagramでは企業が単に情報を発信するだけでなく、消費者とダイレクトにやり取りができます。ビジネスアカウントを開設し、運用することで世界中のユーザーに自社商品やサービスを効率的にリーチできるでしょう。

高度のターゲティングが可能

Instagram広告ではユーザーの興味関心や行動履歴などの情報をもとにターゲット層を細かく設定できる機能があります。

具体的には興味関心・年齢・性別・居住地・言語・デバイス・購買履歴など多様な要素を考慮してターゲティングが設定できるため、より正確なユーザーにアプローチすることが可能です。

高度なターゲティングにより広告のクリック率やコンバージョン率を向上させ、効率的な広告キャンペーンが見込めるでしょう。

設定が簡単な上に低予算で出稿できる

Instagram広告は設定がかんたんな上に低予算で出稿できます。

広告出稿の際に必要な最低予算も1日1ドルと低く設定されているため、小規模なビジネスや個人事業者でも手軽に広告宣伝ができるメリットがあります。

Instagram広告はFacebook広告マネージャーを利用して広告の出稿が可能です。Facebook広告マネージャーは広告のターゲティング・クリエイティブの作成・予算の管理など、広告出稿に必要な機能を網羅しており、初心者でもかんたんに操作ができます。

Instagram広告を利用することで効果的なマーケティングが可能となり、ビジネスの認知度向上や売上増加につながることが期待できるでしょう。

Instagram広告の3つのデメリット

Instagram広告の3つのデメリットは下記のとおりです。

拡散性が期待できない
広告費が高額になる場合がある
広告をスルーされる可能性がある

拡散性が期待できない

Instagramは他のSNSのようなシェアやリツイート機能がないため、拡散性が期待できないデメリットがあります。

フォロワー以外の方へ認知されづらく、他のSNSに比べて新規顧客の獲得にはあまり向きません。

自社ブランドの認知が目的であれば、他のSNSも検討しなければならないでしょう。

ただし、ハッシュタグを活用することでより多くの潜在顧客にリーチが見込める可能性があります。どうしてもInstagramで認知を拡大したい場合はハッシュタグの使い方を工夫してみましょう。

広告費が高額になる場合がある

Instagram広告では広告費を自由に設定することができますが、競合が激しい業界や人気商品では広告費が高額になる可能性があります。

競合が激しい業界や人気商品では予算が少なすぎると場合によっては広告を十分に表示することできないまま予算が無くなってしまう可能性があるので注意しましょう。

初めてInstagram広告を運用する場合は目的にもよりますが、月に数万円程度の予算を目安に始めるのがおすすめです。

費用対効果を十分に測定できるように目的に適した広告予算を事前に計算しておきましょう。

広告をスルーされる可能性がある

Instagram広告は広告の内容やクリエイティブがユーザーに興味を引かない場合や広告表示頻度が高すぎる場合はスルーされる傾向があります。

Instagramはビジュアルコンテンツが豊富にあるSNSです。そのため、広告のクリエイティブにもこだわることが大切です。美しい写真や動画を使用し、魅力的なコピーを作成することでユーザーの目を引くことができます。

また、Instagramの特徴であるフィルターやスタンプ・ストーリーズ機能などを活用してクリエイティブ性を高めることも重要です。

ユーザーにとって魅力的なコンテンツを提供することで広告をスルーされる可能性が低くなります。

Instagram広告のターゲティング

コアオーディエンス

コアオーディエンスはInstagramユーザーに対する一般的なターゲティングのことです。性別・年齢・場所・趣味・興味などのデータを利用して広告を見る可能性が高い人たちをターゲットにします。Instagramはユーザーがプロフィールに登録した情報を利用して、コアオーディエンスのセグメントを作成します。

地域	国や都道府県・市区町村・特定のエリアから半径2kmなどピンポイントでユーザーを指定できる
年齢	Facebookに登録可能な13歳から64歳まで年齢の範囲を指定できる
性別	性別を限定して配信したい場合は選択する
性別	Facebookに登録可能な13歳から64歳まで年齢の範囲を指定できる
言語	ターゲットの言語を選択。日本在住の英語利用者にもアプローチ可能
つながり	Facebookページ・アプリ・またはイベントとつながっている人を抽出する
興味関心	「アクティビティ」「いいね」をしたデータから特定範囲のユーザーを指定
行動	過去の購入履歴や、デバイスの利用状況などに基づいてターゲティングを設定

カスタムオーディエンス

カスタムオーディエンスは既存の顧客やファン・アプリユーザーなどのような既知のグループをターゲットにします。

カスタムオーディエンスでは電子メールリスト・アプリのインストールリスト・ウェブサイトのトラッキングピクセル・SNSのフォロワーリストなどを使用して、既存の顧客リストを作成します。その後、リストをInstagramにアップロードして、ターゲット広告の配信が可能です。

連絡先リスト	CRMシステムやメールアドレスリストの情報を基にFacebookで顧客や見込み客とつながることが可能
サイトの訪問者	Facebookピクセルを使用すると過去にウェブサイトで閲覧したアイテムのターゲット広告を表示が可能
アプリの利用者	Facebook SDKを実装することでアイテムの閲覧・購入などのアプリ内アクションを実行するよう促せるような関連性の高い広告を作成可能

類似オーディエンス

類似オーディエンスは既存のカスタムオーディエンスと似た興味や属性を持っている新しいターゲット層を作成可能です。

Instagramはカスタムオーディエンスから情報を取得し、似た属性や行動を持つ人たちを自動的に見つけ出します。

既存の顧客に似た新しいターゲット層を作成することで顧客とすばやく効果的につながれるでしょう。

Instagram広告のフォーマット

Instagram広告の代表的なフォーマットは下記の5つです。

写真広告（フィード広告）
動画広告
カルーセル広告
ストーリーズ広告
発見タブ広告

写真広告（フィード広告）

写真広告（フィード広告）はInstagramのフィードに表示される広告で1枚の写真を使用して商品やサービスを紹介が可能です。

広告クリエイティブには広告と記載がありますがタイムライン上に自然と広告が表示されるので、ユーザーにも違和感なく見てもらえます。

さらに広告のクリエイティブには「詳しくはこちら」といったCTA（コール・トゥ・アクション）ボタンを配置することができ、ユーザーのクリックを容易に促せます。

ボタンをクリックすることで自社ウェブサイトやECサイトなどに直接遷移することができるので、購入や申し込みなどの行動につなげたい場合はおすすめです。

動画広告

動画広告はInstagramのフィードやストーリーズ・リールに表示される広告で動画を利用することでより多くの情報を伝えることが可能です。

写真広告と同様にタイムライン上に自然と広告が表示され、テロップやエフェクトなども挿入できます。

動画広告は最長120秒を載せられ、自動的に動画は再生します。

ユーザーの行動を促すCTA（コール・トゥ・アクション）ボタンを配置することができるため、商品の魅力が伝わる映像配信することで自社サイトへの誘導が期待できるでしょう。

動的なブランドストーリーの訴求や商品やサービスの詳細な情報を伝えたい企業におすすめです。

カルーセル広告

カルーセル広告は最大10つの画像や動画を1つの広告にまとめて表示できる広告です。

Instagramのフィードに表示され、ユーザーがスワイプすることで広告内の複数のコンテンツを見ることができるため、ユーザーに自社の商品やサービスを深く知ってもらいたい場合に有効です。

自社の商品やサービスを複数紹介したい場合におすすめの広告です。

ストーリーズ広告

ストーリーズ広告はInstagramのフィード上部に表示されるストーリーズに表示される広告フォーマットです。

スマートフォンの縦型のフルスクリーン広告で最大15秒の動画や静止画を使用して広告を配信することができ、より高いエンゲージメント率を得ることができます。

ストーリーズは多くのユーザーに見られるために新規顧客へのアプローチを重視したい企業におすすめの広告です。

日本国内のデイリーアクティブユーザーの70％が利用しているために、注目の広告機能といえるでしょう。

発見タブ広告

発見タブ広告はInstagramアプリの「発見」タブに表示される広告フォーマットで新しいものを積極的に探しているユーザーに直接働きかける特徴があります。

発見タブ広告はユーザーが興味を持つ可能性のあるコンテンツを発見するために利用される場所であるため、新しいものを積極的に探している新規見込顧客の獲得が見込めるでしょう。

新店舗の開店や新商品の発売など新たな情報を発信したい企業におすすめの広告です。

Instagram広告の課金方法は4種類

ここではInstagram広告の課金方法の4種類を解説します。

課金名	課金方式	おすすめ企業
クリック課金（CPC）	広告をクリックしたユーザーの数に応じて料金が発生	・自社のウェブサイトやランディングページなどへ誘導したい
インプレッション課金（CPM）	広告が1000回表示されるごとに料金が発生	・知名度を高めたい場合
動画視聴時間（CPV）	動画広告の視聴時間に応じて料金が発生	・より多くの視聴時間を獲得したい場合
アプリインストール課金（CPI）	広告をクリックしたユーザーがアプリをインストールした場合	アプリのダウンロード数を増やしたい場合

Instagram広告の費用相場は競合状況や広告主が設定した予算によって大きく異なります。しかし、一般的にはCPCで数円から数百円、CPMで数円から十数円、CPVで数円から数十円、CPIで数百円から数千円程度の費用がかかるとされています。

さらに詳しくインスタグラム広告の費用を知りたい方は下記のリンクを参考にしてください。

2022年9月5日インスタグラム広告の費用はどれくらい？広告の種類別費用相場などを分かりやすく解説！

Instagram広告で費用対効果を上げる3つの方法

Instagram広告で費用対効果を上げる3つの方法は下記のとおりです。

クリエイティブにこだわる
ターゲティング機能を利用する
分析・改善をし、PDCAをしっかり回す

クリエイティブにこだわる

Instagram広告で費用対効果を高めるためにはターゲットユーザー層を正確に把握し、魅力的なクリエイティブな広告にこだわることが必須です。なぜなら、魅力的で興味深い広告はユーザーに印象を与え、製品やサービスに興味を持たせることができるためです。

クリエイティブな広告はより多くの注目を集め、企業にとってより多くの費用対効果（ROI）を生み出す可能性があります。例えば、広告の画像やビデオに魅力的なデザインを取り入れたり、キャッチーなキャプションを利用することでユーザーが興味を持つ可能性が高まり、クリックやコンバージョン率の上昇に期待できます。

さらに、クリエイティブな広告は競合する他社との差別化を図ることが可能です。Instagram上は多くの広告で溢れかえっているため、競争が激しくなっています。クリエイティブな広告を作成することで自社ブランドを目立たせ、ユーザーに自社製品やサービスを認知させることができるでしょう。

しかし、広告感満載のクリエイティブは逆にユーザーを遠ざけてします可能性があるのでつくりこみ過ぎはあまりおすすめしません。

あくまで自然に魅力的なクリエイティブな広告を制作することができる企業はInstagram広告を活用することで顧客獲得やブランドの認知度向上など費用対効果が見込めるでしょう。

ターゲティング機能を利用する

ターゲティング機能を利用することでより正確なターゲット層に広告を配信できるために費用対効果が期待できます。

Instagram広告では広告を配信する際にさまざまなターゲティングオプションを利用できます。例えば年齢・性別・位置・興味関心などユーザーの属性や行動に基づいて広告の配信先を絞り込めます。これにより広告が興味のあるユーザーに届きやすくなり、クリック率やコンバージョン率が向上する可能性があるでしょう。

また、ターゲティング機能を利用することで興味のないユーザーに配信することがなくなるため、無駄な広告費を削減が可能です。

詳細なターゲティング機能を利用することでユーザーにとっても自分の興味や関心に合わせた広告を見ることができるため、さらに費用対効果の向上が見込める可能性があります。

分析・改善をし、PDCAをしっかり回す

Instagram広告で費用対効果を高めるためには分析・改善を行いPDCAサイクルをしっかり回すことが必須です。

PDCAサイクルとはPlan（計画）- Do（実行）- Check（評価）- Act（改善）の4つのステップを繰り返し、効果的な広告戦略を確立する手法です。

計画段階では目標を設定し、広告戦略を立てます。次に実行段階では、立てた広告戦略を実際に実行します。評価段階では実行結果をデータ分析し、成果を評価します。最後に改善段階では評価結果を元に広告戦略を改善し、再度計画を立てます。

分析を行うことで広告の成果を評価し、課題を把握することができます。分析にはクリック数やコンバージョン数などの数字データを中心に広告の表示回数やエンゲージメント率、広告掲載時間帯などの情報を集め、データ分析することが必要です。

広告の弱点を特定し、改善策を考え、PDCAサイクルを回すことで費用対効果を高めることに期待できるでしょう。

Instagram広告を出稿する方法は2種類

自社で運用する場合の方法

Instagram広告を出稿する前に下記を準備します。

Facebookアカウント
InstagramのアカウントはInstagramのアカウントで出稿したい場合のみ

Instagram広告を出稿する手順は下記のとおりです。

Facebook広告マネージャーにログインする。
まず、Facebook広告マネージャーにログインします。Facebook広告マネージャーはInstagram広告の出稿や設定を行うためのツールです。
キャンペーンを作成する。
Facebook広告マネージャー内でInstagram広告用の新しいキャンペーンを作成します。キャンペーンを作成する際には目的や予算、ターゲットオーディエンスなどの設定を行います。
広告セットを作成する。
キャンペーン作成後、広告セットを作成します。広告セットでは広告の表示タイプや掲載期間、予算、ターゲットオーディエンスの設定などを行います。
広告を作成する。
広告セット作成後、広告の作成を行います。広告の作成では画像や動画などのメディアファイルのアップロード、テキストの設定、リンク先URLの設定などを行います。また、複数の広告バリエーションを作成することもできます。
プレビューを確認し、送信する。
広告の作成が完了したら、プレビューを確認し、必要に応じて修正を行います。修正が終わったら広告を送信します。
審査を受ける。
送信した広告はFacebookが設けた審査基準に従って審査を受けます。審査基準に合わない広告は掲載が許可されない場合があります。
広告が掲載される。
審査が完了した広告はInstagram上で掲載されます。広告の掲載期間や予算の管理は広告セット内で設定することができます。