企業の営業やマーケティングに活用する手段としてメールは欠かせません。
しかし、大量のメール配信に手間を感じている、到達率が思うように上がらないといったお悩みはありませんか?
そのような企業のメール配信における課題を解決できるのが、メール配信システムです。
本記事では、メール配信でできることからメリットや費用、おすすめサービスまで網羅的に紹介していきます。メール配信に課題感のある方はぜひ参考にしてください。
この記事の内容
メール配信システムでできること
メール配信システムとは、メールを自動配信できて配信効率を高められるシステムです。メール配信システムでできることは大きく以下の3つ。
- 自動かつ高速で一斉にメール配信ができる
- HTMLメールを作成できる
- 到達率・開封率を測定できる
自動かつ高速で一斉にメール配信ができる
メール配信システムを使用すると、顧客へのメールを一斉に自動かつ高速で配信できます。
システムを使用せずに数百〜数千件のメールを配信しようとすれば、サーバーが処理に耐えきれず遅延が発生しかねません。しかしメール配信システムなら数分で送信が完了します。
また、メール配信をするにあたって、登録情報をもとに配信先ごとにメッセージを自動変換できるため、入力の手間も最小限に抑えられるでしょう。
HTMLメールを作成できる
メール配信システムでは直感的な操作でHTMLメールの作成が可能です。
HTMLメールとは、Webページ作成に使われるHTMLを用いて作成されるメールのこと。テキストカラーや画像を組み合わせたリッチなメールの配信に効果的です。
HTMLメールの作成には、基本的なWebの知識が欠かせませんが、メール配信システムなら、各項目にメッセージを入力するだけといった簡単な操作で作成できるため、訴求効果の高いメールも手軽に配信できます。
到達率・開封率を測定できる
メール配信システムはメールの到達率や開封率の測定もできます。
メール配信で成果を上げるには、実行だけでなく分析や改善も必要になります。分析や改善を行わないと課題などが見つけられず、成果につながらない施策を続けてしまう恐れがあるためです。
メール配信システムを使用すると、メールの到達率や開封率の他にも、クリック率やCVR(コンバージョン率)も自動で測定してくれます。グラフなどでわかりやすく可視化されるツールであれば、今後のマーケティング施策にも活かせるでしょう。
メール配信システムの料金相場
メール配信システムにかかる費用には、初期費用と月額費用の2種類があります。
一般的な相場は以下のとおりです。
初期費用 | 10,000〜50,000万円程度 |
---|---|
月額費用 | 2,000〜15,000円程度 |
なお、サービスによっては初期費用が無料のものや長期利用で月額費用の割引が適用されるものもあるので、比較検討するときにチェックしてみてください。
メール配信システムを導入するメリット
メール配信システムを導入するメリットは、主に以下の3つです。
- メール配信の手間が減る
- メールマーケティング施策の成果が向上する
- セキュリティ強化も可能
それぞれのメリットについて、確認していきましょう。
メール配信の手間が減る
メール配信システムでは、一斉に高速でメール配信できるほか、メールアドレスや宛名が自動で入力できます。
また数時間かかることもあるメール配信の手間をかなり削減でき、効率的な配信が可能です。
時間が短縮できることで、メール配信にかかっていた手間を他の業務に回すこともでき、全体的な効率化向上にも繋がるでしょう。
メールマーケティング施策の成果が向上する
メール配信システムでは、到達率や開封率、クリック率、CVR(コンバージョン率)などを測定できます。
そのため、メール配信の効果分析が簡単にできるようになり、日々改善することが可能です。
PDCAサイクルを効率的に回せるため、到達率・開封率を向上させやすく、効果的なメールマーケティング施策ができるようになるでしょう。
セキュリティ強化も可能
メール配信において必要なのがセキュリティ対策です。顧客のメールアドレスや住所など大量の個人情報を抱えている場合は特に、情報漏洩に注意しなければなりません。
メール配信システムは、こうしたリスク対策も万全に設計されています。
配信したメールを一元管理できるほか、通信の暗号化やログ管理といった機能が充実しており、安心して活用できるでしょう。
メール配信システムを導入するデメリット
一方、メール配信システムの導入には、デメリットもあります。
主なデメリットは、以下の3つです。
- 迷惑メールフォルダに振り分けられることがある
- ランニングコストが発生する
- 設定が難しく慣れるまで時間がかかる
それぞれのデメリットについて、1つずつ見ていきましょう。
迷惑メールフォルダに振り分けられることがある
メール配信システムには、迷惑メールフォルダに入らない対策がされているものの、その精度は100%ではありません。
とはいえ、メール配信システムを使用すれば受信ボックスへの到達率は大きく改善されます。
また受信ボックスにおける到達率の分析ができるため、「なぜ到達しなかったのか?」などの課題の発見にも役立ちます。よって、今後配信するメールの改善にもつながるでしょう。
ランニングコストが発生する
メール配信システムには様々な機能が搭載されているため、その分費用もかかります。
費用相場は前述の通り、初期費用が10,000〜50,000円、月額費用が2,000〜15,000円と、システムによって幅があることが分かります。
ツールを導入するにあたって、費用対効果も加味したうえでメール配信システムを決めるのが好ましいでしょう。
設定が難しく慣れるまで時間がかかる
メール配信システムを初めて導入する担当者にとっては、設定の難しさを感じるかもしれません。設定項目が複数あると、何をどう設定すれば良いのか戸惑うこともあるでしょう。
メール配信システムを導入しても使いこなせなければ意味がありません。そのため初めて導入する際は、ドラッグ&ドロップなど簡単な動作で設定ができることや、必要な機能のみのシンプルなものなど、使いやすさを重視したシステムを検討してみてください。
中には無料体験可能なツールもありますので、本導入前に一度体験してみることも大切です。
メール配信システムの選び方
ここでは、メール配信システムを選ぶ際に、重要になる3つのポイントを解説します。
- 必要な機能があるか
- セキュリティ要件を満たしているか
- サポート体制が充実しているか
それぞれのポイントを1つずつ見ていきましょう。
必要な機能があるか
メール配信システムには、登録フォームの作成が簡単にできる機能や高度な分析ができる機能など、様々な機能が搭載されています。
そのため、メール配信システムの利用にあたって、自社に必要な機能が搭載されているかは確認しておきましょう。
もしどんな機能が必要かわからない場合は、メール配信の利用目的から考えてみることをおすすめします。
セキュリティ要件を満たしているか
企業によっては、セキュリティ要件を定めている場合もあるでしょう。
その場合、メール配信システムのセキュリティが企業のセキュリティ要件を満たしているかを確認しておく必要があります。
また、セキュリティ要件を満たしている場合でも、システムによってセキュリティに差があるので、セキュリティに対する取り組みなども判断材料に入れると良いでしょう。
サポート体制が充実しているか
使い方がわからない場合や不具合が出た場合には、サポートが必要になります。
しかし、システムによっては英語での対応しか行われていないシステムもあるため、事前に確認しておくことが大切です。
また、メール配信システムを使ったことがない方に向けに、導入時に操作方法の説明やポイントなどを解説してくれる場合もあるため、有効活用しましょう。
メール配信システムおすすめ10選
それでは、おすすめのメール配信システムを10社紹介します。
- blastmail
- WiLL Mail
- Cuenote FC
- 配配メール
- Mailsales
- NEXLINK
- Customers Mail Cloud
- EXPA
- AutoBIz
- オレンジメール
それぞれの配信システムの特徴を見ていきましょう。
blastmail
項目 | 内容 |
---|---|
登録アドレス数 | 無制限(プランによる) |
初期費用 | 10,000円〜 |
月額費用 | 3,000円〜 |
運営会社 | 株式会社ラクスライトクラウド |
公式サイト | https://blastmail.jp/ |
blastmailは、デロイトトーマツミック経済研究所による2022年の調査で、11年連続でシェアNo.1となっています。
大手企業のみならず官公庁や中小企業にも利用され、契約社数は18,000社を超えています。
1時間あたり28,000通の配信が可能なことや月額3,300円(税込)からの利用ができるハードルの低さなどが人気の理由です。
WiLL Mail
項目 | 内容 |
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登録アドレス数 | 要お問い合わせ |
初期費用 | 0円 |
月額費用 | 4,000円(税別)〜 |
運営会社 | 株式会社サパナ |
公式サイト | https://willcloud.jp/ |
Will Mailは直感的にHTMLメールの作成ができる点が魅力的なメール配信システムです。
HTMLメールを作成するには、ドラッグ&ドロップのマウス操作だけで可能なため、専門知識がなくてもデザイン性を追求したメールを作ることができます。
また、配信結果もグラフやヒートマップでの表示で、直感的に見れるため、改善ポイントが瞬時に把握できるでしょう。
Cuenote FC
項目 | 内容 |
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登録アドレス数 | 無制限(プランによる) |
初期費用 | 30,000円(税抜)〜 |
月額費用 | 5,000円(税抜)〜 |
運営会社 | ユミルリンク株式会社 |
公式サイト | https://www.cuenote.jp/ |
Cuenote FCは、配信速度がトップクラスのメール配信システムで、1時間あたり1,000万通の送信ができます。
月間70億通もの配信実績を誇り、それらのデータを分析することで、迷惑メールフォルダに振り分けられないための対策がなされています。
追加費用なしで様々な機能が利用できるほか、丁寧なサポート体制が整えられてる点も魅力の1つです。
配配メール
項目 | 内容 |
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登録アドレス数 | 要お問い合わせ |
初期費用 | 要お問い合わせ |
月額費用 | 要お問い合わせ |
運営会社 | 株式会社ラクス |
公式サイト | https://www.hai2mail.jp/ |
配配メールは、メールマーケティングに適したメール配信システムです。
アプローチの効率化や専属のコンサルタントによるサポートにより、1年でアポ数が4.5倍になった事例もあるとのことです。
加えて、分析に必要な作業を自動化する機能も搭載されているため、効率よく営業活動が可能になります。
Mailsales
項目 | 内容 |
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登録アドレス数 | 500,000件 |
初期費用 | 10,000円(無料トライアルの場合は0円) |
月額費用 | 4,950円〜 |
運営会社 | セールスディビジョン株式会社 |
公式サイト | https://mailsales.jp/ |
Mailsalesは、営業DXに最適のメール配信システムで、初心者でも使いやすいような設計が特徴です。
100件までの登録であれば、期限を気にせず無料体験できます。
無料体験中でも基本的な機能は利用できるため、導入しようか迷っている場合は、お試しで使ってみてから判断することをおすすめします。
NEXLINK
項目 | 内容 |
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登録アドレス数 | 要お問い合わせ |
初期費用 | 0円 |
月額費用 | 0円 ※メール配信の利用があれば、2,000円(税込)〜 |
運営会社 | 株式会社ネクスウェイ |
公式サイト | https://faxdm.nexway.co.jp/service |
NEXLINKは、メールやFAXの一斉送信ができるシステムです。
メール配信システムの提供だけでなく、原稿作成や原稿チェックもしてくれるため、メール配信に慣れていない方でも利用しやすいのが特徴です。
390万件の法人リストをもとにFAXも送信できるため、顧客開拓にもつながるでしょう。
Customers Mail Cloud
項目 | 内容 |
---|---|
登録アドレス数 | 要お問い合わせ |
初期費用 | 要お問い合わせ |
月額費用 | 要お問い合わせ |
運営会社 | HENNGE株式会社 |
公式サイト | https://smtps.jp/ |
Customers Mail Cloudは、クラウドを利用したメール配信システムで、簡単に利用できる点が特徴です。
スパム対策など、確実にメールを届けるための対策が簡単に利用できるようになっているため、メール配信システムを利用したことのない方でもおすすめです。
24時間365日、安心なセキュリティシステムのもと管理されているため、安全・安心に利用できる点も魅力の1つです。
EXPA
項目 | 内容 |
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登録アドレス数 | 要お問い合わせ |
初期費用 | 5,000円(税込) ※期間限定で無料キャンペーン実施中 |
月額費用 | 3,800円(税込)〜 |
運営会社 | 株式会社エキスパート |
公式サイト | https://ex-pa.jp/ |
EXPAは、メールだけでなくLINE、SMSでの発信も自動化できるツールです。
メールだけでなく、LINEやSMSでの発信を強化している企業も多く、1つのツールに依存せず、複数のツールを組み合わせた発信ができます。
さまざまな機能を一括で管理できるため、コスト削減にもつながり、かなり便利に利用できるでしょう。
AutoBIz
項目 | 内容 |
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登録アドレス数 | 原則無制限(プランによる) |
初期費用 | 11,000円(税込) |
月額費用 | 1,815円(税込)〜 |
運営会社 | 株式会社 ビズクリエイト |
公式サイト | https://autobiz.jp/ |
AutoBIzは、20年以上の歴史があるメール配信スタンドで、導入実績は18,000社を超えています。
高機能なメール配信を搭載しているにもかかわらず、月額1,815円から利用できるため、費用を抑えて利用することができます。
また、平日の日中時間帯であれば電話ですぐに質問できるなど、サポートが充実している点も多くの企業から支持されている理由の1つでしょう。
オレンジメール
項目 | 内容 |
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登録アドレス数 | 要お問い合わせ |
初期費用 | 12,800円(税込) |
月額費用 | 2,480円(税込) |
運営会社 | 株式会社オレンジスピリッツ |
公式サイト | https://mail.orange-cloud7.net/front_c/ |
オレンジメールは、導入からわずか10分でメールが送信できる操作性の高さが特徴的なメール配信システムです。
「よくある質問」を100問以上用意しているため、疑問点の多くは自己解決できるなど、充実したサポート体制も魅力の1つでしょう。
30日間無料体験が可能なプランもあるため、お試しで導入してみるのがおすすめです。
まとめ
メール配信システムは、メール作成および配信の効率化だけでなく、マーケティング施策にも有効です。
ただし、自社に適したシステムを導入しなければ、費用がかかるだけでプラスにはなりません。
「なぜ導入するのか、どの点を重視するのか」を考えながら、メール配信システムの利用を検討してみてください!