GDNのクリック単価の相場は?課金方式や費用対効果を高めるポイントも合わせて解説!

GDNのクリック単価の相場は?課金方式や費用対効果を高めるポイントも合わせて解説!

「GDNを運用したいけど、実際にどれくらいクリック単価がかかるか分からない…」

「そもそもGDNのクリック単価って何?」

上記のようなお悩みを抱えている方、少なくないと思います。特にこれから初めてGDNを運用する場合、クリック単価について理解が不足しているケースも少なくありません。

そこで本記事では、GDNのクリック単価の相場について、課金方式や費用対効果を高めるポイントと合わせて解説していきます。

GDNのクリック単価の相場を知りたい方、またGDNのクリック単価について理解を深めたい方は、ぜひ最後までご覧になってください。

まずはGDNの基礎内容について確認!

GDNの費用について確認していく前に、まずはGDNの基礎内容について確認していきましょう。

GDNとは「Googleディスプレイネットワーク」の略称で、Googleが提供するディスプレイ広告サービスとなります。Googleディスプレイ広告という名前で認知されてる方も多いかもしれません。

Googleと提携しているメディアやサイト、Googleアドセンスが設置された個人ブログなどにディスプレイ広告を掲載可能です。

GDNを配信できる大手メディア・サイトの具体例は下記の通りです。

  • 朝日新聞デジタル
  • 価格.com
  • ダイアモンドオンライン
  • 東洋経済オンライン
  • ニフティ
  • Ameba
  • BIGLOBE
  • 楽天
  • ニコニコ動画
  • クックパッド
  • クラシル など

知名度の高いメディアサイトで広告を配信できるので、短期間で商品・サービスの認知度を高めたい際にもGDNは最適です。

またGoogleアドセンスとは、個人ブログ・サイトを収益化できるサービスの一つです。

運営者がGoogleアドセンスを設置すると、ブログ上にGoogleディスプレイ広告が表示されます。広告がクリックされる度に、ブログ運営者に広告収入が入る形式です。

YDAとの違いについて

GDNと混同しやすいWeb広告媒体としてYDAが挙げられます。YDAは「Yahoo! ディスプレイアドネットワーク」の略称で、Yahoo!が提供しているディスプレイ広告配信サービスです。

GDM・YDAともにディスプレイ広告を配信する点は一致していますが、内容に関しては異なる部分もあります。

下記、GDN・YDAの違いの一例です。

  • 広告の配信先
  • ターゲティング機能
  • 掲載基準
  • 予算管理の方法

たとえば広告の配信先について、GDNの場合は前述した通り大手メディアサイト・Googleアドセンスを設置したブログ・サイトが広告配信先の中心になります。

これに対して、YDAではYahoo! JAPANYahoo!ニュースなど、Yahoo!が運営するサイト・サービスを中心にディスプレイ広告の配信が行われます。

Yahoo! JAPANは日本最大級のポータルサイトということもあり、幅広いユーザーにディスプレイ広告を配信することが可能です。

自社商品・サービスの内容や広告配信したいターゲット層に合わせて、GDN・YDAを使い分けることがポイントになります。

GDNの運用がおすすめなケース

GDNの運用がおすすめなケースとして、商品・サービスの認知度を高めたい場合が挙げられます。GDNは大手メディアサイトや個人ブログまで、ネット上のあらゆる場所に幅広く掲載することが可能です。

また画像・動画を使って広告配信できるため、テキスト広告よりも視認性が高くなります。広告をクリックされなくても、広告掲載するのみで商品・サービスの認知度を高めることも十分可能です。

商品・サービスの認知度を高めたい場合に、GDNは最適なWeb広告媒体といえるでしょう。

GDNの課金方式は主に3種類

次にGDNの課金方式について見ていきましょう。

GDNの課金方式は下記の3種類に分かれています。

  • インプレッション課金方式
  • クリック課金方式
  • コンバージョン課金方式

インプレッション課金方式

インプレッション課金方式は、広告が表示された際に費用が発生する課金方式です。厳密には、広告が1,000回表示されたタイミングで費用が発生します。

クリック課金方式とは反対に、広告がクリックされても費用が発生することはありません。

広告クリック後のコンバージョン獲得よりも、商品・サービスの認知度アップブランディングを目的に広告運用したい際に最適な課金方式です。

クリック課金方式

クリック課金方式とは、広告がクリックされた際に広告費が発生する課金方式です。広告が表示されるのみでは費用は発生しません。

このため、広告クリック後のコンバージョン獲得に対して広告費を使いたい際におすすめの課金方式となります。

コンバージョン課金方式

コンバージョン課金方式とは、設定したコンバージョンが1件発生するごとに費用が生じる課金方式です。広告表示やクリックのみでは費用は発生しません。

コンバージョン獲得に対して費用を投下できるので、費用対効果を無理なく高めやすい課金方式になります。

ただし、GDNでコンバージョン課金方式を利用するためには下記の条件を満たさねばなりません。

  • 過去30日間でコンバージョン数が100件以上
  • 発生したコンバージョンのうち、90%以上が広告クリックから7日以内に発生

上記の条件を満たすためには、まずはクリック課金方式・インプレッション課金方式のいずれかで広告運用の実績を積まねばなりません。

GDNのアカウントを開設してからいきなりコンバージョン課金方式を使うことはできないので注意してください。

GDNのクリック単価の相場は?

GDNのクリック単価の相場は、1クリックあたり50円~100円ほどになります。

ただし、このクリック単価はあくまでも相場です。広告のジャンルによってはクリック単価が相場よりも大幅に高いケースも少なくありません。

また設定した入札単価によっても、実際に生じるクリック単価に違いが出てきます。上記のクリック単価の金額はあくまでも相場と考えて、実際のGDN運用にあたるようにしましょう。

GDNの運用予算は自由に設定可能

GDNの運用予算は、広告主が自由に設定可能です。予算の範囲内で無理なく広告運用できるので、広告予算が限られている場合でも安心してGDNを利用できます。

また広告予算の変更も好きなタイミングで行えます。集中的に集客したい時期に広告予算をかけるといった使い方も可能です。予算設定の自由度が高い点、GDNの魅力の一つといえるでしょう。

クリック単価と入札単価は異なる

クリック単価と混同しやすい用語として「入札単価」が挙げられます。クリック単価はその名の通り、広告がクリックされた際に発生する費用を指しますが、入札単価は必ずしもクリック単価そのものを指す訳ではありません。

入札単価は、広告主が設定するクリック単価の上限金額を指します。そのためクリック単価が入札単価を超える金額にはなりません。設定した入札金額(上限金額)の範囲内でクリック単価が決まる、と理解してください。

GDNのクリック単価の相場が高くなる要因

GDNのクリック単価の相場が高くなる理由として、下記の3点が挙げられます。

  • 人気分野の商材・サービスを扱っている
  • 自動入札で「コンバージョンの最大化」が設定されている
  • クリエイティブの品質が悪い

人気分野の商材・サービスを扱っている

人気分野の商材・サービスを扱っている場合、GDNのクリック単価相場が高くなる傾向にあります。人気分野の場合、各広告主が入札単価を高く設定しているケースが多いです。

このため、クリック単価の相場が高くなってしまい、十分な広告表示を確保できない可能性が生じてきます。

人気分野の商材・サービスを扱う場合は、広告運用を行って採算が取れるかどうか事前に確認するようにしましょう。

自動入札で「コンバージョンの最大化」が設定されている

自動入札を使用している場合、「コンバージョンの最大化」を設定しているとクリック単価が高くなりやすいです。

コンバージョンの最大化では、広告クリック後のコンバージョンを獲得するために広告の入札単価が高く設定されてしまう可能性が高いです。

入札単価が高く設定されるとクリック単価の上限が高くなるため、結果的にクリック単価の相場も高くなりやすいです。

クリエイティブの品質が悪い

クリエイティブの品質が悪いと入札単価が上がってしまう原因になります。

GDNの広告掲載の頻度は「品質スコア」に影響を受けます。高品質な広告であるほど、低い入札単価でも広告掲載を行うことが可能です。

反対に、品質スコアが低い場合だと、広告掲載するために入札単価を高く設定しなければなりません。

またクリック率が低下してしまうと、広告が低品質と見なされてしまう可能性もあるので注意しなければなりません。

ユーザーにとって有意義な内容の広告であれば、クリック率は自然と高まってきます。複数のクリエイティブパターンを試してみて、ユーザーの反応が良い広告クリエイティブの特徴を把握していきましょう。

GDNのクリック単価を抑えるポイント

GDNのクリック単価を抑えるためには、下記のポイントを押さえることが重要です。

  • 利用しないオーディエンスターゲティングを外す
  • 自動入札で「クリック数の最大化」を選択する
  • フリークエンシー設定を緩める
  • 別の広告媒体も活用する

利用しないオーディエンスターゲティングを外す

GDNでクリック単価を抑えるためには、まずは利用しないオーディエンスターゲティングを外しましょう。

利用しないオーディエンスターゲティングを外すことで、幅広いユーザーに広告を見てもらいやすくなります。広告配信対象のユーザーが増えれば、広告のクリック率も高まりやすいです。

前述した通り、広告のクリック率が低下してしまうと広告の品質が低いと判断されてしまいます。不要なオーディエンスターゲティングは解除して、広告の配信対象を増やして広告のクリック率を高めていきましょう。

自動入札で「クリック数の最大化」の選択を外す

自動入札で「クリック数の最大化」を選択してしまうと、クリック単価が高く設定されてしまう傾向にあります。

クリック数を増やすためには広告表示をさせることが第一ですので、どうしてもクリック単価も高くなってしまうのです。

自動入札を使用する場合でも、クリック数の最大化は外しておいた方が費用の節約になります。

フリークエンシー設定を緩める

フリークエンシー設定を緩めることで、クリック単価を抑えやすいです。フリークエンシーとは、一定期間に1人のユーザーに対して同じディスプレイ広告を掲載する回数を指します。

フリークエンシー設定を厳しく設定すれば、同じ広告を繰り返し表示することになるため、商品・サービスの認知度は高めやすいです。

ただし、ユーザーが同じ広告に飽きてしまい、広告のクリック率が低下してしまう可能性もあります。クリック率が低下すると、クリック単価の高騰を招きやすいです。

フリークエンシーの設定を緩めることで、1人のユーザーに同じ広告が何回も表示されてしまうことを防げます。結果的にクリック率の低下を改善しやすくなるため、クリック単価の上昇防止にも繋がってきます。

別の広告媒体も活用する

GDNを運用してどうしてもクリック単価の上昇が抑えられない場合は、別の広告媒体の利用も検討してみましょう。別の広告媒体を利用することで全体的な費用を抑えて広告運用できるケースもあります。

広告用画像・動画を活用して広告運用したい場合は、SNS広告の活用がおすすめです。SNS広告ではデフォルトの投稿で画像・動画が使用されていることが多いので、広告を投稿の中に自然に溶け込ませることができます。

Web広告の媒体による違いは以下の記事で解説していますので、合わせてチェックしてみてください。

Web広告の費用はどれくらいかかる?費用の決まり方や相場を詳しく解説! Web広告の費用はどれくらいかかる?費用の決まり方や相場を詳しく解説!

GDNのクリック単価を適切に設定して運用したい際は「広告代理店」の利用がおすすめ!

自前でGDNのクリック単価の調整が上手くいかない場合は、GDNに精通した広告代理店に依頼するのがおすすめです。広告代理店であれば、商品・サービスのジャンルに応じて適切な入札単価を設定して運用してくれます。

入札単価の調整は経験に裏付けさればノウハウがないと難しい面もあります。

時間をかけてノウハウを蓄積する時間的・資金的余裕がある場合は問題ありませんが、短期間でGDNの運用成果を得たいとなると、やはり広告代理店に依頼した方が安心です。

また広告代理店はGDN以外にも様々な広告媒体を扱っているところが多いです。GDNと合わせて他の広告媒体を運用したい際にも、広告代理店は心強いパートナーになってくれるでしょう。

GDNのクリック単価の相場を把握して広告運用に活かしていこう!

GDNのクリック単価の相場は、設定した広告予算や入札単価によって変わってきます。クリック単価の費用相場はありますが、トータルの費用はそれぞれ異なると考えて良いでしょう。

GDNのクリック単価を抑えるためには、ポイントを押さえて改善を進めていく必要があります。自前でクリック単価の改善を行うのが難しい場合は、GDNに精通した広告代理店に運用・改善を依頼するようにしましょう。

本記事の内容を参考にして頂き、GDNのクリック単価について理解を深めて頂けると幸いです。