「DSP広告の運用を始めたいけど、どれくらい費用がかかわるか分からない…」
「DSP広告運用で費用対効果を高めるポイントを知りたい!」
上記のようなお悩みを抱えている方、多くいらっしゃると思います。実際、DSP広告を初めて運用する場合だと、費用感が分からないケースは多いです。
そこで本記事では上記のようなお悩みを解決するべく、DSP広告の費用や種類、費用対効果について詳しく解説していきます。DSP広告の費用について知りたい方、これからDSP広告の運用を始めたい方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
この記事の内容
DSP広告とは
DSPとは「Demand-Side Platform」の略称で、広告主(Demand-Side)側のプラットフォームを経由して配信される広告のことです。
DSP広告が配信されるしくみ
DSP広告が配信されるしくみは、下記の通りです。
- ユーザーが広告掲載サイトに流入する
- 広告リクエストがSSPに送られる
- SSPからDSPに広告リクエストが送られる
- DSPで広告の入札(オークション)が実施される
- DSPからSSPに入札結果の通知が送られる
- SSPから広告掲載サイトに最高入札額の通知が送られる
- 落札したDSPに広告リクエストが送られる
- 広告が配信される
上記のようなステップを経て広告が配信されます。上記のステップが、広告掲載サイトにユーザーが流入するたびに行われると考えてください。
※SSPとは「Supply-Side Platform」の略称で、広告枠を提供しているメディア、Webサービスなど各種媒体社の広告枠販売や広告収益の最大化を支援するツールを指します。
広告掲載サイト・メディアとDSPの間に入って広告枠の入札情報や広告リクエストを処理する役割を果たしています。
GDN・YDNとは異なる
DSP広告はGDN・YDNとは異なります。GDNはGoogle、YDNはYahoo!が提供する広告配信プラットフォームです。SSPを経由せずに配信元のGoogle・Yahoo!が広告枠の入札から配信広告の決定まで管理を行います。
GDN・YDNを利用したい場合は、Google広告・Yahoo!広告でアカウント登録が必要になるので注意してください。
DSP広告の効果的な使い方
DSP広告の効果的な使い方として、購買意欲の高いユーザーに対してピンポイントで広告配信する方法が挙げられます。
DSP広告は、サイト訪問したユーザーに合わせて最適な配信広告を自動的にマッチングしてくれます。詳細な配信設定を行わなくても広告運用の最適化が実現できるので、Web広告運用が初めての方でも無理なく運用を行いやすいです。
主なDSP広告の種類
次にDSP広告の種類について確認していきましょう。
主なDSP広告の種類として、下記の5つが挙げられます。
- Criteo(クリテオ)
- UNIVERSE Ads(ユニバーズアズ)
- Freak Out(フリークアウト)
- ADMATRIX DSP(アドマトリックス)
- GMO DSP
Criteo(クリテオ)
(引用元:Criteo公式HP)
Criteo(クリテオ)とは、ディスプレイ広告形式のダイナミック型リターゲティング広告になります。
ダイナミック型のリターゲティング広告は、cookieから抽出したユーザーの商品閲覧履歴をもとにして、配信する商品・サービスの広告を自動生成して配信する形式の広告です。
広告リンクは商品・サービスの詳細ページに直結させることが可能です。商品・サービス購入や申し込みなどコンバージョン獲得を狙いたい場合に、Criteoは最適な広告といえるでしょう。
UNIVERSE Ads(ユニバーズアズ)
(引用元:UNIVERSE Ads公式HP)
UNIVERSE Ads(ユニバーズアズ)は、国内最大規模の売上シェアを誇る広告配信プラットフォームです。
運営会社のマイクロアド社が提供しているマーケティングデータプラットフォーム「UNIVERSE」と接続することが可能になっています。多種多様なデータを広告運用で活用できるので、各業界・業種に最適なDSP広告運用を実現可能です。
またUNIVERSE Adsでは、AI基盤を用いた自動入札ロジックも搭載されています。独自のアルゴリズムをもとに入札金を最適化してくれるので、広告運用の費用対効果を高めやすい点も強みです。
Freak Out(フリークアウト)
(引用元:Freak Out公式HP)
Freak Out(フリークアウト)は、2011年に国産初のDSPをリリースしたマーケティング企業です。現在、Freak OutのDSPは、下記の5つのプラットフォームによって構成されています。
- Red(マーケティングプラットフォーム)
- MOTHER(データマネジメントプラットフォーム)
- ASE(位置情報マーケティングプラットフォーム)
- Poets(プレミアムアドプラットフォーム)
- Scarlet(広告収益最大化プラットフォーム)
上記の5つのプラットフォームの中で、DSP配信の中核を担っているのがREDです。REDは最先端の独自機械学習エンジンを搭載しています。
動画・ネイティブ・ディスプレイなど各種広告フォーマットにおいてフリークアウト独自のターゲティング技術を活用して広告配信を行うことが可能です。
ADMATRIX DSP(アドマトリックス)
(引用元:ADMATRIX DSP公式HP)
ADMATRIX DSP(アドマトリックス)は、国内最大のIPデータ量と特許出願技術による独自のターゲティング機能を搭載したDSPです。
国内の企業などBtoBマーケティングに強みをもっています。企業向け商品・サービスの広告配信を行いたい場合にDMATRIX DSPは最適です。
またADMATRIX DSPは、従来のバナー広告に加えて様々なクリエイティブフォーマットでの配信にも対応しています。動画広告やインフィード広告など様々なプラットフォームで広告配信したい際にも、ADMATRIX DSPはおすすめです。
GMO DSP
(引用元:GMO DSP公式HP)
GMO DSPは、成果報酬制で良質なユーザーを獲得できるアプリ向けのDSPになります。ユーザーのアプリの利用状況やデジタルコンテンツの購入履歴など、アプリ内データを活用して最適な広告配信を自動的に行ってくれる点、GMO DSPの強みです。
自社商品・サービスの購入意欲が高いユーザーを抽出して広告配信を行えるので、広告成果の獲得にこだわってDSP運用を行いたい場合にもGMO DSPは最適です。
DSP広告の出稿費用
DSP広告の出稿費用は利用するプラットフォームによって差が出てきますが、大まかに下記金額が相場になります。
課金方式 | 費用相場 |
---|---|
クリック課金方式(CPC) | 1クリックあたり20円~100円 |
インプレッション課金方式(CPM) | 1,000 impあたり100円~500円 |
トータルの費用は、広告のクリック数や表示回数によっても変わってきます。広告予算を設定した上で、実際にかかった費用を確認しながら広告の出稿頻度を調整していくことが重要です。
DSP広告の予算の決め方
DSP広告の予算を決める際は、下記の2つの方法を活用して決めていくのがおすすめになります。
- クリック単価の相場から逆算する
- 成果目標から逆算する
クリック単価の相場から逆算する
まずおすすめしたい予算設定の方法が、クリック単価の相場から費用を逆算する方法です。
DSP広告のクリック単価の相場は、前述したとおり「1クリックあたり20円~100円」ほどです。想定のクリック数を1,000回とすると、広告予算は「20円~100円×1,000回=20,000円~100,000円」ほどになってきます。
ただし、実際のクリック単価は常に変動してきますので、広告予算を柔軟に組み直す姿勢も必要です。クリック単価の上振れも考慮した上で、余裕を持たせて予算を設定するようにしましょう。
成果目標から逆算する
成果目標から広告予算を逆算するのもおすすめの予算設定方法です。たとえば、2,000円の商品を広告経由で100個売りたい場合、予算の目安は「2,000円×100個=200,000円」になります。
ただし、上記の金額と同額の予算で運用してしまうと、目標の個数を売っても利益が残りません。実際は、金額×目標個数の金額よりも低い金額で予算設定する必要があります。
DSP広告の費用対効果を高めるポイント
DSP広告の費用対効果を高めるためには、下記のポイントを押さえて広告運用することが重要です。
- 各媒体のターゲティング方法を確認する
- 広告の配信先を把握する
- 運用目的に合わせた課金方式を選ぶ
①各媒体のターゲティング方法を確認する
まずは各DSP広告媒体のターゲティング方法を確認しましょう。DSP広告のターゲティングは、広告媒体ごとに活用するデータが異なってきます。
たとえば、別のマーケティングプラットフォームのデータを活用する媒体もあれば、アプリからユーザーデータを取得してターゲティングを行う媒体もあります。
自社商品・サービスのターゲット層に合わせたターゲティングが実施できるか、事前にチェックしておきましょう。
②広告の配信先を把握する
DSP広告の配信先の把握も必ず行いましょう。DSP広告媒体によって、広告の配信先は異なってきます。
大手メディア・サイトに配信できるDSP広告もあれば、中小規模のメディア・サイトを中心に配信を行う媒体もあるので、自社商品・サービスに合わせて選択することが重要です。
また1つの媒体でなるべく多くのメディア・サイトに広告配信できる方が、より幅広くユーザーに広告を表示しやすくなります。対応している配信先の種類も合わせて確認するようにしましょう。
③運用目的に合わせた課金方式を選ぶ
運用目的に合わせた課金方式を選ぶことも、DSP広告の費用対効果を高めるポイントです。
たとえば、商品・サービスの認知度を高めたい場合は、インプレッション課金方式を活用した方が費用を抑えやすくなります。
また広告クリック後の商品・サービス購入などのコンバージョン獲得を目標にする場合は、クリック課金方式を活用した方が良いでしょう。闇雲に課金方式を選択するのではなく、広告運用の目標に合わせて課金方式を選択してみてください。
まとめ
DSP広告の費用は掲載媒体や課金方式によって費用が異なってきますが、クリック課金方式であればおおむね「1クリックあたり20円~100円」、インプレッション課金方式であれば「1,000 impあたり100円~500円」が費用相場です。
DSP広告の運用を自前で行うのが難しい場合は、広告代理店に運用を依頼しましょう。
広告代理店に依頼することで、DSP広告に精通したプロが広告運用を行ってくれます。自社で広告運用を行うよりも短期間で着実に広告運用の成果を得やすいです。
またDSP広告で利用するバナー画像の制作までまとめて依頼することもできます。
これまでリソース不足でDSP広告の運用を諦めていた場合でも、広告代理店を利用すれば本業のリソースを削ることなくDSP広告を運用可能です。
広告代理店を上手く活用して、効率よくDSP広告の運用を進めていきましょう。