広告代理店の選び方9項目!依頼前に見るべきチェックポイントも紹介

広告運用を実施したいけどノウハウや知識もなく、プロに依頼したいもののどこに依頼すればいいのか迷っていませんか?

そんなとき心強い味方となってくれるのが広告代理店ですが、選び方を間違えて思うような成果を出せず失敗するケースも少なくありません。

そこで本記事では、広告代理店の正しい選び方と、依頼前に見るべきチェックポイントを紹介していきます。

広告代理店を選ぶ前に知っておくべき3つのタイプ

広告代理店を選ぶ前に前提知識として、3つの種類について紹介していきます。

  1. 総合広告代理店
  2. 専門広告代理店
  3. ハウスエージェンシー

総合広告代理店

まず総合広告代理店は、テレビやラジオ、街の看板、新聞や雑誌、インターネット広告まで、あらゆる媒体の広告を扱っています

企業が扱う商品やアピールしたい内容など、それぞれのニーズに最適な媒体を選べるのが強みです。

幅広い選択肢の中から、自社に最適な広告運用を選べます。

専門広告代理店

次に専門広告代理店は、特定の媒体広告に特化しています。

テレビやラジオ、街の看板、インターネット広告など、ジャンルに特化した広告運用をサポートするのが特徴です。

デジタル媒体や紙媒体それぞれの専門や、地域密着型など専門といっても多岐にわたります。

自社が求める媒体に対応していれば心強い味方となってくれるでしょう。ただし、他媒体と掛け合わせた広告戦略を実施する場合には不向きです。

ハウスエージェンシー

そしてハウスエージェンシーは、特定の企業を専属でサポートする広告代理店のこと。自社でのワンストップ運用が可能になるため、情報漏洩のリスクを軽減できる魅力があります。

また情報共有がスムーズになることや、仲介手数料がかからないことでコスト削減にもつながります

国内でもハウスエージェンシーを有する大手企業は多くあり、社内部署を独立、子会社化してハウスエージェンシーとするケースも少なくありません。

中には特定の企業以外からも案件を受託し、総合広告代理店と類似の業務を行っていることもあります。

広告代理店を選ぶ前に社内で整理しておきたいこと

広告代理店に依頼しても、選び方を間違えれば成果は得られないでしょう。

そこで広告代理店選びで失敗しないためにも、選ぶ前に社内で整理しておくべきポイントを3つ確認しておきましょう。

  1. 集客の目的を明確化する
  2. 自社の強みや特徴は何か再確認する
  3. 依頼における費用対効果を考える

集客の目的を明確化する

はじめに確認しておきたいポイントは、集客の目的を明確化すること。

「なんとなく集客率をあげたい」など目的が漠然としたままでは、問題点や改善点を見つけにくいので効果的に対処するのは難しいでしょう。

新たな層を開拓したい、商品の知名度をあげて売上を伸ばしたいなど、集客の目的を明確化しておくことが大切です。

自社の強みや特徴は何か再確認する

企業をアピールするための広告運用を考えたとき、自社の強みや特徴を認知してもらうことはとても重要です。

自社の強みは何か、競合と比較してどんな特徴があるのかなど、社内で再確認しましょう。

依頼における費用対効果を考える

広告代理店に依頼する際は、広告費以外にも初期費用や運用手数料がかかります。

また運用手数料については、最低出稿金額を設定している場合もあるので注意しましょう。

広告代理店に依頼する前に、全体像から見た費用対効果も確認しておくことが大切です。

広告代理店の正しい選び方・基準9つ

広告代理店を選ぶにあたって、何を基準に見極めればいいかわからないでしょう。ここからは、広告代理店の正しい選び方と見るべき9つの基準について紹介していきます。

  1. 最低予算が設定されているか
  2. 広告費の支払いタイミングはいつか
  3. 広告運用の実績が充実しているか
  4. 運用や改善などサービス範囲は広いか
  5. 豊富な運用媒体に対応しているか
  6. 認定資格を保有しているか
  7. 担当者のスキルレベルは高いか
  8. 担当者との相性は良いか
  9. 利用者の口コミや評判は良好か

最低予算が設定されているか

まず、最低予算の設定有無は確認しておきましょう。

そもそも最低予算の有無で、広告代理店の良し悪しが決まるわけではありません。ですが、代理店ごとに「月5万円から」「月100万円から出ないと請け負わない」など設定金額はさまざまです。

たとえ最低予算以下でも、手数料を支払えば対応可能な場合もありますが、余計な費用がかかります。最低予算が低く設定されているほど依頼しやすいと感じるでしょう。

設定金額に応じてサービスの範囲が異なる場合もある点を含め、広告代理店を選ぶ際は、自社の広告予算を考慮しつつ精査しましょう。

広告費の支払いタイミングはいつか

広告費の支払いタイミングは、前払いや売り掛け可能など代理店で異なります。

代理店の中には初回の依頼のみ前払いをお願いするケースや、小規模の代理店では立て替えが難しく先出しを条件にしていることもあるでしょう。

代理店側で立て替え可能であれば、依頼主様の初期にかかる負担が軽減されるため、大きなメリットです。

ただし、支払いタイミングは広告運用の成果に直接影響するものではありません。その点だけで選択するのはその他の損失を防ぐうえでも避けましょう。

広告運用の実績が充実しているか

広告運用実績は、代理店を選ぶうえでの見極めポイントです。

代理店の実績があっても、担当者によって経験や実績には差があります。

また自社と異なる業界での実績があっても、同業界の実績があるとは限りません。

さらに広告媒体にもさまざまな種類があるので、自社にとって最適な広告運用の実績の有無を確認しましょう。

運用や改善などサービス範囲は広いか

広告代理店によって対応するサービス範囲は異なります。

アカウント作成や運用など、基本的なサービスは月額料金に含まれているのが一般的です。

しかし広告運用には、レポート作成や改善が必要になった場合の提案やコンサルティングが必要になるケースも多くあります。

サービス範囲が広いほど手厚いサポートが受けられますが、料金が高くなるので予算とバランスも考えながら見極めましょう。

豊富な運用媒体に対応しているか

広告には、テレビやラジオ・新聞や雑誌・インターネット広告・交通や街看板などさまざまな媒体があります。

特定の媒体のみでの運用を希望する場合は専門広告代理店、あらゆる媒体での運用を前提としている場合は総合広告代理店が適しているでしょう。

自社が求める広告運用と代理店が扱う運用媒体が合っていることも重要です。

認定資格を保有しているか

広告代理店が媒体の認定資格を保有していれば、その媒体における専門知識がある証拠です。

有名な資格として、Google広告認定資格やYahoo!プロモーション広告プロフェッショナル認定資格などが挙げられます。

対象の媒体での広告運用を希望しているなら、保有する資格にも着目し、ノウハウや知見を有しているかも確認しておいてください。

担当者のスキルレベルは高いか

知名度の高い広告代理店は実績もあり、経験豊富な担当者が多く在籍しているイメージがあるかもしれません。

しかし実際は担当者によってスキルレベルが異なります。数多くの人材がいる中で、スキルレベルの低い担当者が運用をサポートする可能性もあるでしょう。

広告代理店を選ぶ際は、担当者個々のスキルレベルも要チェックです。

担当者との相性は良いか

経験豊富で多くの実績を持つ担当者であっても、人柄がいいとは限りません。初回のミーティングから「話が噛み合わない」「あまり要望を汲み取ってくれない」など感じることもあるでしょう。

担当者との相性が悪ければ、打ち合わせをするたびにストレスを感じたり、意思疎通ができなかったりといった苦労があります。

進捗の共有や定例ミーティングなど、小まめなコミュニケーションが欠かせない広告運用だからこそ、担当者との相性にも目を向けましょう

利用者の口コミや評判は良好か

知名度が高く多くの実績を持つ広告代理店でも、実際に利用してみないと分からないことは多くあります。

そこで選ぶ前に、広告代理店を実際に利用した方の口コミや評判などがないかチェックしましょう。

利用者の口コミや評判が良好であれば、依頼先として検討の余地があります

広告代理店を選ぶときに外せないチェックポイント

では最後に、広告代理店を選ぶうえで外せないポイントについて5つ紹介していきます。

  1. 大手だから良いという考えを捨てる
  2. 広告代理店に案件の丸投げはNG
  3. 企業のイメージアップを謳う代理店は避ける
  4. 知名度よりも人柄を重視する
  5. 4社ほどの複数見積もりを取る

大手だから良いという考えを捨てる

まず、大手の広告代理店だから成果を出してくれるだろうという考えは捨てましょう。

そもそも大手の広告代理店は、運用実績が豊富な人材が多数在籍していることは確かですが、低予算ではなかなか依頼できません

そして、多くの人材を採用しているため、中には経験や実績が乏しい新人担当者をアサインされる可能性もあるでしょう。

そこで、代理店単位だけではなく、担当者単位でも成果を期待できるかを見ておきましょう。

大手だから必ずしも良いわけではなく、中には小規模な広告代理店だからこそ、臨機応変に対応してもらえる場合もあります

広告代理店に案件の丸投げはNG

広告代理店に依頼すれば安心だと考え、広告運用を丸投げしてしまい失敗するケースは珍しくありません

広告運用において多様化する消費者ニーズに対応するには、代理店とのコミュニケーションも必要です。

例えば、業界に関する知見は依頼主様が優れているのは間違いないでしょう。知見の共有を積極的に行えば、広告運用の成果に結びつくはずです。

全ての業務を代理店に丸投げするのではなく、サポートする心持ちで少しでも早く成果を出せるように働きかけましょう。

企業のイメージアップを謳う代理店は避ける

広告運用の目的は、CVの獲得アップや売上の最大化など、数字で見える部分です。コストをかけてまで企業のイメージアップを図る施策はあまり得策ではないでしょう。

そこで企業のイメージアップを謳う広告代理店は避けてください。

実績が乏しいか質がそれほど高くない可能性があるため、依頼をしても成果は得られないでしょう

知名度よりも人柄を重視する

広告運用を広告代理店に依頼しても、すぐに成果が出るわけではありません。

広告代理店の担当者とは、打ち合わせやレポートの受け取りなどコミュニケーションを取りながら長期的な付き合いをしていきます。

高いスキルと実績や経験を持つ担当者は魅力的に思えますが、相性が悪ければ付き合いづらさを感じるでしょう

広告代理店を選ぶ際は知名度よりも、依頼主様の要望にも親身に対応してくれるか、仕事がしやすいと感じられるかなど人柄も重視してください。

4社ほどの複数社から見積もりを取る

広告代理店を選ぶにあたって、必ず4社ほどの複数社から見積もりを取り、比較検討しましょう。

まずは気になる広告代理店を6社前後選出し、そこから最終的に4社ほど候補を決めます。

それぞれに見積もりを依頼して、担当者の人柄や依頼における費用対効果、自社に最適な広告運用ができるかを比較しましょう。

しっかり比較してから吟味することで、依頼主様に最適な広告代理店を見つけられます

まとめ:広告代理店は正しい選び方で最高のパートナーを見つけよう!

広告代理店は日本全国に多々あり、実績や経験豊富な企業も数多く見られます。その中から最適な依頼先を見つけるのは、決して容易ではありません。

しかし本記事でご紹介した選考基準やポイントをおさえれば、依頼先の理想像が見えてくるはずです。イメージした通りの代理店を見つけられれば、高い成果も期待できるでしょう。

広告運用で大きな成果を掴み取るためにも、自社にとって最高のパートナーを見つけてください。