Facebook広告の審査基準とは？抵触しやすいポリシーの対処法を徹底解説

「Facebook広告って広告の掲載に審査があるの？」

「審査基準はなに？」

「審査に落ちたらどうしたらいいの？」

この記事ではこのような疑問をすべて解決します。これからFacebook広告を始める方やなかなか審査に合格できない方、確実に審査に合格したい方は必見の内容です。

最後には誰でも簡単に審査に合格できる代理店の利用方法について紹介しています。Facebook広告初心者の方はぜひ参考にしてみてください。

2023年4月16日Facebook広告とは？種類やメリット、ターゲティング項目などを解説！

そもそも、Facebook広告の審査とは？

Facebook広告で広告を配信するためには審査に合格する必要があります。

まずはFacebook広告の審査について基本的な情報をまとめます。Facebook広告をこれからはじめて活用する人は、ぜひ最初にこれらの基本情報をチェックしましょう。

審査の概要

そもそもFacebook広告の審査とは、出稿した広告が国の法律やFacebook広告が定める広告ポリシーに違反していないかどうかを確認する工程です。この審査に合格した広告のみが実際に各配信媒体で配信されます。

Facebook広告の審査対象は以下の5つです。Facebook広告をはじめる際は、広告ポリシーに違反しないようにクリエイティブ等を作成する必要があります。

• 広告のテキスト
• 広告に載せる画像
• ターゲティング設定
• 広告の配置
• 遷移先のランディングページ

審査の目的

Facebook広告の審査は主に以下の3つの目的で実施されます。

• 良くない広告からユーザーを守る
• 出稿ミスなどのトラブルから広告主を守る
• 法律に従った広告かどうかを確認する

Facebook広告では審査を実施することによってユーザーと広告主の双方を守っています。3つの目的について詳細をそれぞれ解説します。

1．良くない広告からユーザーを守る

Facebook広告で審査が行われる1つ目の目的は、「良くない広告からユーザーを守る」です。

ここで言う良くない広告とは、誤った内容の広告や誤解を生む表現のある広告のことです。それらの広告を配信してしまうと広告の内容を鵜呑みにしたユーザーが不利益を被る可能性があります。そういった事態を未然に防ぐために良くない広告は審査でチェックされます。

2．出稿ミスなどのトラブルから広告主を守る

Facebook広告で審査が行われる2つ目の目的は、「出稿ミスなどのトラブルから広告主を守る」です。

広告審査は、広告主による誤字や実際と異なる広告を設定しているなどのミスを確認する目的でも実施されています。例えば広告主のミスにより間違った広告が配信された場合、広告主のイメージ低下、最悪の場合損害賠償の請求や業務停止命令を受けるなどの可能性があります。

Facebook広告では、配信前の広告に審査を実施することによりこういった事態から広告主を守っているのです。

3．法律に従った広告かどうかを確認する

Facebook広告で審査が行われる3つ目の目的は、「法律に従った広告かどうかを確認する」です。

広告の配信には、表示方法を規制する景品表示法や画像などの著作物を規制する著作権法、医薬品などにおいては薬機法など多くの法律が定められています。Facebook広告の審査では広告がこれらの法律に違反していないかどうかの確認が行われているのです。

最近では令和５年に広告であることを隠して配信を行うステルスマーケティングが景品表示法違反に加えられました。Facebook広告では時代に合わせて変化する法律にもしっかりと対応した審査が実施されています。

審査のタイミング

次にFacebook広告の審査が行われるタイミングについて解説します。

審査は「配信開始前」と「運用中の設定変更時」の2つのタイミングで実施されます。

配信開始前とは、具体的には広告作成後全ての設定を終え広告の入稿が完了した後のことです。広告テキストや画像、ターゲティング設定などの項目が後ほど紹介する審査基準に従って審査されます。

またFacebook広告では一度審査が承認された後の運用中の設定変更時にも審査が行われます。広告クリエイティブやターゲティング設定の変更を行う度に新たな審査が必要です。この運用中の設定変更時の審査は見落としてしまう人も多いので注意しましょう。予算や入札金額、掲載期間以外の項目を変更する際は審査が必要になります。

またどちらの審査も通常であれば24時間以内に完了するケースがほとんどです。しかし広告の内容によっては審査に時間がかかる場合や、審査に落ちてしまうと再検査になる場合があります。広告の配信開始日に希望がある場合はスケジュールに余裕をもって審査を受けましょう。

審査の方法

最後に審査の方法ですが、最近では技術の進化によって多くの工程がAIによって自動化されています。この審査方法により、多くの審査は24時間以内に完了します。

しかし広告の内容によってはAIによって検出されその後担当者の目視での確認が行われます。その場合は24時間以上の時間がかかることがあるため、余裕をもったスケジュールで審査に出すことが大切です。

Facebook広告の審査基準（ポリシー）

ここからは実際にFacebook広告の審査基準（ポリシー）について解説していきます。Facebook広告では以下の4つの審査基準によって審査が行われています。

• 制限コンテンツ
• 禁止コンテンツ
• 動画広告における審査基準（ポリシー）
• リード獲得広告における審査基準（ポリシー）

これらの基準は先述の法律に関する基準やFacebook広告が独自に設定している基準などさまざまです。審査に落ちないためにこれらの基準をしっかりと理解しておくことが大切です。

制限コンテンツ

まずはFacebook広告で制限コンテンツとされているコンテンツについてです。

制限コンテンツは掲載の禁止ではありませんが、掲載するためには何らかの条件をクリアする必要があります。例えば日本国内の配信の場合、アルコール飲料の広告はターゲティング設定を20歳以上に設定することが必要です。制限コンテンツの一部を以下の表にまとめます。

禁止コンテンツ

次にFacebook広告では掲載が禁止されているコンテンツも存在します。

禁止コンテンツは制限コンテンツとは異なり、いかなる理由でも広告掲載ができないため注意が必要です。

禁止コンテンツの一部を以下の表にまとめます。以下のコンテンツが含まれる広告は審査に合格できないためしっかりと確認しましょう。

動画広告における審査基準（ポリシー）

Facebook広告では動画広告のみに適応される審査基準が存在します。動画広告を配信したい場合は、上記で説明した制限/禁止コンテンツに加えて以下の2つの基準にも注意しましょう。

リード獲得広告における審査基準（ポリシー）

Facebook広告ではリード獲得広告でのみ適応される審査基準も存在します。

リード獲得広告とは、広告の中に入力フォームなどを入れることでメールアドレスなどのお客様情報を獲得する広告です。お客様の情報を取り扱うリード獲得広告では、取得可能な情報に制限があります。

リード獲得広告での審査基準の一部を以下にまとめます。Facebook広告でお客様の情報の獲得を目的とする際はこれらの基準を確認しましょう。

Facebook広告の審査落ちを防ぐ！チェックポイント3つ

前章ではFacebook広告の具体的な審査基準について解説しました。

Facebook広告の審査落ちを防ぐためには以下の3つのチェックポイントに気を付けましょう。

• 制限／禁止コンテンツを確認する
• 動画／リード獲得広告は追加のポリシーを確認する
• ユーザーを混乱させる表現を使わない

まずは先ほど紹介した制限/禁止コンテンツ、そして動画/リード広告に追加で存在する審査基準の確認です。

そしてさらにFacebook広告では、個人の特性に関わる内容や肌の露出が多い広告などユーザーを混乱させる表現やクリエイティブの使用は推奨されていないため注意しましょう。

Facebook広告で審査落ちしやすい広告の特徴5選

先述の審査基準に従った広告であれば基本的には審査に落ちることはありません。しかし審査基準は多岐にわたり、すべてを完璧に把握することは困難です。そのため予期せぬところで審査に引っかかってしまうこともめずらしくはありません。ここでは実際にFacebook広告で審査落ちしやすい広告の5つの特徴を紹介します。

• ページの遷移先が正しくない
• 絵文字や伏せ字などの利用
• 誇大広告及び虚偽広告
• 個人的な特性などを断定・暗示する
• 成人向け商品や成人向けと判断

審査基準を確認することに加えて、これらの5つの特徴に気を付けることでより確実に審査に合格できます。

ページの遷移先が正しくない

「審査基準は確認したのになぜか審査に落ちてしまった」

という時によくある原因が、「ページの遷移先が正しくない」です。広告の誘導先のURLに以下のような問題がある場合、審査に通らないため注意が必要です。

• 遷移先のURLがエラーページ、未完成のページである場合
• 運用中の遷移先のURLが変更になった場合
• 遷移先のURLが広告の内容と無関係の内容を多く含む場合

広告の出稿を行う際は遷移先のURLが正しいか、またURLの期限切れや変更の危険性はないかなどを確認しましょう。

絵文字や伏せ字などの利用

Facebook広告では、「絵文字や伏せ字などを利用」することで審査に落ちることがあります。

「なぜ絵文字を使うことで審査に落ちるの？」

と思う方も多いと思いますが、実は過去に絵文字を使って禁止コンテンツの内容を表現して広告を配信した実例があるのです。

また「この製品の効果は○○です」や「この製品の効果は・・・」など一部を伏せていたり、最後をぼかしたりしている伏せ字表現も審査を迂回していると判断される危険性があります。

絵文字や伏せ字を使ったアダルトコンテンツやアルコール類の表現を防ぐために、Facebook広告では絵文字や伏せ字の使用は推奨されていません。健全な使用方法であっても、審査時間が通常より長くなることもあるため注意して使いましょう。

誇大広告及び虚偽広告

Facebook広告の審査に落ちやすい広告の特徴として、「誇大広告及び虚偽広告」に見えてしまう広告があります。

日本では景品表示法によって誇大広告及び虚偽広告は禁止されています。誇大広告とは、「商品やサービスの内容や価格が実際よりも優れているかのように宣伝する」広告です。また虚偽広告とは、「実際とは異なる内容」の広告のことです。

具体的には、「製品やサービスの使用前/使用後（Before/After）」の画像を使うことや体の一部に寄った画像を使用し筋トレやダイエットの効果を表現することを指します。

特に誇大広告についてはわかっていてもついついやってしまう方も多いポイントなので、広告を作成する際は注意しましょう。

個人的な特性などを断定・暗示する

「個人的な特性などを断定・暗示する」内容の広告には注意が必要です。

よくある該当例としては、「○○の病気をお持ちの方はぜひご相談ください」や「お金に困っている方は当社のサービスをご利用ください」などの広告文です。これらのようにターゲットなる人の特徴や属性に言及した広告は審査に落ちやすいので気を付けましょう。こういった文章は「○○の治療が受けられます」や「○○な金融サービスを提供しています」などの個人の属性に触れない表現にすることで審査に通りやすくなります。

成人向け商品や成人向けと判断

最後に広告クリエイティブが「成人向け商品や成人向けと判断」されることで審査に落ちてしまう例です。

もちろん先述の通り、成人向け商品は制限コンテンツとされているためターゲティング設定などの条件を満たしていないと審査には通りません。ここで注意したいのは、成人向け商品ではない広告が成人向け商品と判断されてしまう危険性です。例えば美容系の広告で肌の露出の多い人の画像を使用した際などはAIによって成人向けと判断される可能性があります。

特に肌の露出がある広告を考えている場合は、成人向けと判断されないように注意しましょう。

Facebook広告の審査状況の確認方法

ここでは、Facebook広告の審査状況の確認方法を解説します。出稿した広告の審査状況は以下の手順で確認可能です。

①広告マネージャを開く

②広告一覧画面の「配信」の欄を確認する

③以下の表記から審査状況を判断する

先述の通り、通常Facebook広告の審査は24時間以内に完了します。しかしコンテンツによっては審査に時間がかかる場合があります。審査に出してもなかなか配信が始まらないときは上記の手順で審査状況を確認しましょう。

Facebook広告で審査落ちしたときの対処法は？

ここまでFacebook広告の審査に落ちないために気を付けるポイントについて解説してきました。しかし残念ですがどんなに気を付けていても審査に落ちてしまうことはあるのです。

ここでは実際に審査に落ちてしまったときの対処法について解説します。審査に落ちてしまったときは焦らずに以下の3つのステップで対処しましょう。

1. 審査落ちした理由を確認する
2. 広告を修正する
3. 再審査を申請する

審査落ちした理由を確認する

Facebook広告の審査に落ちてしまったときは、まず最初に審査落ちした理由を確認しましょう。

Facebook広告の審査に落ちてしまった際には、登録しているメールアドレスの通知が届きます。通知にあるリンクから「アカウントのクオリティ」を開くことで審査落ちした理由の確認が可能です。

また通知以外にも広告マネージャからでも審査落ちした理由の確認は可能です。

広告を修正する

審査に落ちてしまった理由を確認した後は、広告の修正を行います。Facebook広告では審査落ちの理由は明かされますが、具体的な違反の場所は明かされません。そのため広告の画像やテキスト、ターゲティング設定など審査落ちの理由から修正が必要な場所を推測することが必要です。

審査落ちの理由や先ほど紹介した審査落ちしやすい広告の特徴5選などを参考に、広告の修正を行いましょう。

再審査を申請する

広告の修正が完了したら、再審査の申請を行います。再審査は修正した広告を再度出稿することで自動的に行われます。

また最初の審査結果が不当だと感じる場合は、修正を入れずに再審査をリクエストすることも可能です。再審査のリクエストは「アカウントのクオリティ」から審査落ちした該当広告を選択し「審査をリクエスト」をクリックすることで申請できます。

初心者の方はFacebook広告運用が得意な代理店への依頼がおすすめ！

最後にFacebook広告初心者の方におすすめな代理店への依頼について紹介します。

Facebook広告をはじめとするWeb広告には、代わりに運用を行ってくれる代理店が存在します。代理店に依頼することには以下の3つのメリットがあり、Facebook広告初心者の方や運用へのリソースが足りていない中小企業におすすめです。

• 審査基準を深く理解している
• 高い効果を期待できる
• その他のマーケティング手法への展開が容易

審査基準を深く理解している

代理店に運用依頼をする1つ目のメリットは、「審査基準を深く理解している」ことです。

この記事で紹介した通り、Facebook広告にはユーザーや広告主を守るためのさまざまな審査基準が設定されています。これらの審査基準をしっかりと把握することは簡単ではなく、確認作業には多くの時間が必要です。しかしFacebook広告のプロである代理店であれば審査基準を深く理解しており、審査基準に対応した広告配信が可能です。

審査基準の確認の時間を節約したい方やより確実に審査に合格したい方は代理店の利用をおすすめします。

高い効果を期待できる

代理店に運用依頼をする2つ目のメリットは、「高い効果を期待できる」ことです。

本記事では審査について解説してきましたが、広告運用においては審査に合格することがゴールではありません。審査に合格したのちに、商品の販売やブランドの認知拡大などの効果を出すことが大切です。さまざまな業界や同業他社の広告の運営経験がある代理店であれば、より高い効果を出すためのクリエイティブや設定のノウハウを持っています。

より短期間で高い効果を出したい方は代理店への依頼がおすすめです。

その他のマーケティング手法への展開が容易

代理店に運用依頼をする3つ目のメリットは、「その他のマーケティング手法への展開が容易」という点です。

Web広告にはFacebook広告の他に、Google広告やYahoo!広告など多くの媒体があります。同じWeb広告とはいえ、広告媒体が変われば設定の方法や審査の基準などが変わり、それらすべてを理解しなおすことはとても大変なことです。一般的な代理店であればFacebook広告以外のWeb広告にも対応しているため、追加のリソースを使うことなく別のマーケティング手法への展開が可能になります。

将来的にFacebook広告以外のWebマーケティング手法にも挑戦したいと思っている方は最初から代理店に依頼することがおすすめです。

2022年8月31日Facebook広告の運用代行おすすめ代理店10選！選び方のポイントを詳しく解説！

まとめ

Facebook広告では広告の内容や設定に関して審査に合格した広告のみが実際に配信されます。広告の審査では国が定める法律に準拠した広告かどうかの確認や、ユーザーや広告主にとって不利益がないかどうかなどの確認が行われます。

広告主は制限/禁止コンテンツを含んでいないかやその他定められているポリシーに違反していないかを事前に確認することが大切です。

そしてこの記事では審査に落ちやすい広告の特徴や万が一落ちてしまったときの対処法について解説しました。Facebook広告の審査前にはこれらの項目をしっかりと確認してから広告の出稿を行いましょう。

また審査基準の確認が面倒な方や審査に合格できるか不安な方のために、Facebook広告の代理店の利用について解説しました。代理店の利用は、審査に合格しやすくなることに加え、配信での高い効果の期待や別媒体への展開の容易さなどが魅力です。

Facebook広告初心者の方や審査になかなか合格できない方はぜひ一度代理店に相談してみましょう。