「Facebook広告の分析って何を見たらいいの?」
「Facebook広告の分析はどこから見れる?」
Facebook広告を実際に配信しているものの「どうやって分析すればよいのか分からない」「Facebook広告の分析指標を知りたい」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
そこで本記事では、Facebook広告の分析指標や分析の基本について解説します。
この記事を読むことで、Facebook広告の分析の基本が分かり、指標の確認方法が身に付くでしょう。Facebook広告を使いこなしたいという方は、ぜひ参考にしてみてください。
この記事の内容
Facebook広告を分析する上で知っておきたいこと
Facebook広告の分析を行う前に、以下2点について理解しておきましょう。
- 機械学習モデルがコンバージョンの繋がりやすさを決める
- 機械学習モデルが動きやすいアカウント構造にする
なお、Facebook広告の種類やターゲティング項目については、以下の記事で詳しく解説しています。こちらもあわせてお読みください。
Facebook広告とは?種類やメリット、ターゲティング項目などを解説!
ここからは、それぞれのポイントについて解説します。
機械学習モデルがコンバージョンの繋がりやすさを決める
Facebook広告では、機械学習モデルによってコンバージョンに繋がるかどうかが決まります。
Facebook広告における機械学習モデルとは、データから学習しながら効率的に広告を表示するプログラムのことです。このプログラムを用いて、自社が持っている情報や広告の配信実績をもとにコンバージョンの繋がりやすさを計算します。
たとえば、ヒゲ脱毛に関する広告を配信した後、「20~30代男性からのコンバージョンは多いものの、20代女性からのコンバージョンは少なかった」といった結果が出たとします。こうした結果から、「20代〜30代男性をメインに配信すればコンバージョンに繋がりやすい」などの法則を導き出すのが機械学習モデルです。
Facebook広告は、コンバージョンを最大化するために「情報収集期間」と呼ばれる期間を設けます。この間に、すべてのユーザー・配信方法・時間帯からどのような方法で広告を配信すればよいのかを学習していきます。
なお、情報収集期間についてはFacebook 広告の管理画面から確認可能です。
機械学習モデルが動きやすいアカウント構造にする
Facebook広告でコンバージョンを最大化するには、機械学習モデルが動きやすいアカウント構造にすることが重要です。その理由は、情報収集が不足していると機械学習が進まないからです。
そのため、Facebook広告では各広告セットで1週間に50件以上のコンバージョンを発生させるように推奨しています。こうした性質から、広告クリエイティブやリンク先の訴求やターゲットが同一であれば広告セットをまとめるなど、シンプルな構造にすることがポイントです。
Facebook広告分析の基本!まずみるべき3つのこと
Facebook広告分析を行う際は、以下3つのポイントを意識しましょう。
- 設定した目的に対する現状の成果を把握する
- 費用対効果を確認する
- 設定した予算通り使えているか確認する
上記のポイントを意識することで、広告運用の改善ポイントが見えてきます。ここからは、それぞれのポイントについて解説します。
設定した目的や目標に対する現状の成果を把握する
はじめに、Facebook広告運用の目的に対して、どのような現状であるのかを確認します。たとえば、目的を「新規顧客の獲得」とし、目標を「Facebook広告から1カ月に15件のコンバージョンを獲得する」とする場合は、現状どれくらいのコンバージョンを獲得できているのか確認します。
もし月半ばの時点で10件程度獲得できているなら、このまま達成する見込みがあると考えられるでしょう。一方で、月半ばの時点で5件程度しか獲得できていない場合は、コンバージョンを獲得するために改善策が必要です。
このように、目的及び目標と現状の成果を確認することで、必要な改善策を考えられます。
また、Facebook広告では広告の目的を下記から選択することが可能です。Facebook広告を運用するときは一番近い目的を選ぶようにしましょう。
Facebook広告運用の活用目的 | 内容 |
---|---|
認知拡大 | できるだけ多くのユーザーに興味をもってもらう |
トラフィックの獲得 | リンク先にユーザーを誘導する |
エンゲージメントの獲得 | ユーザーとのつながりを得る |
リード獲得 | 見込み顧客を獲得する |
アプリの宣伝 | アプリのインストール・アプリ内課金を促進する |
売上向上 | ECサイトでの購入数を増やす |
費用対効果を確認する
広告運用で成功するには、費用対効果を確認することが重要です。Facebook広告は、成果に応じて配信状況を変更できる運用型広告です。そのため、運用が上手くいけば費用対効果の改善も期待できます。
費用対効果については、CPA(Cost Per Action)で確認可能です。CPAはコンバージョンなどのアクションごとに発生する費用のことで、CPAが低いほど費用対効果が高いと考えられます。
もしCPAが下げられない場合は、オーディエンスの変更やクリエイティブの改善に取り組みましょう。
設定した予算通り使えているか確認する
Facebook広告で設定した予算通りに運用できているかを確認することも大切です。設定した予算を使えていないと、ターゲティングや入札方法に問題があるかもしれません。
たとえば、1日あたりの予算が2,000円だった場合、それを大きく下回っていると予算を効率よく使えていないと考えられます。特に予算の半分以下しか使えていない場合は、運用方法の見直しが必要です。
Facebook広告の分析指標と対策ポイント
Facebook広告の分析指標とその対策ポイントは以下の通りです。
Facebook広告の分析指標 | 指標の意味 | 対策ポイント |
---|---|---|
クリック数(CT) | 広告がクリックされた回数 | クリック率を改善する |
クリック率(CTR) | 表示された広告がクリックされた割合 | 広告クリエイティブを見直す |
コンバージョン率(CVR) | アクセスしたユーザーのうちコンバージョンに至った割合 | Facebook広告とランディングページ(LP)の関係性を見直す |
コンバージョン単価(CPA) | コンバージョンに対して発生する費用の平均 | 広告設計全体を見直す |
フリークエンシー | ユーザー1人あたりの広告の平均表示回数 | 広告・オーディエンスを見直す |
インプレッション数(IMP) | 広告が表示された回数 | オーディエンス・入札額を見直す |
インプレッション単価(CPM) | 広告の表示回数に対するコスト | 広告の入れ替えを検討する |
上記の指標や対策ポイントを把握することで、どのように運用すればよいのかが見えてくるでしょう。ここからは、それぞれの分析指標と対策ポイントについて解説します。
クリック数(CT)
クリック数は「CT(Click Through)」とも呼ばれ、広告がクリックされた回数を示す指標です。クリック数が多いほど自社サイトにアクセスするユーザーが増えるため、Facebook広告の分析において重要な指標です。
ただし、クリック数の平均は広告の出稿状態によって左右されます。そのため、クリック数単体で広告の状況を分析することはできません。Facebook広告の効果測定では、クリック数よりもクリック率に注目しましょう。
クリック率(CTR)
クリック率は「CTR(Click Through Rate)」とも呼ばれ、表示された広告がどれくらいクリックされたかを示す割合のことです。たとえば、ある期間に広告が100回表示されて15回クリックされた場合、クリック率は15%となります。
クリック率が低い場合、表示されているにもかかわらずクリックしたいとは思えない、あるいは無視されていると考えられます。そのため、クリックしたくなるよう広告クリエイティブを見直す必要があるでしょう。ターゲットの興味・関心を考え直し、広告のデザインやキャッチコピーに反映します。
コンバージョン率(CVR)
コンバージョン率は「CVR(Conversion Rate)」とも呼ばれる指標で、広告経由で自社サイトにアクセスしたユーザーのうち、どれくらいのユーザーがコンバージョン(会員登録や商品購入など)に至ったのかを示す割合のことです。
コンバージョン率が低い時は、Facebook広告とランディングページ(LP)の関係性を見直しましょう。たとえば、Facebook広告を見たときは魅力を感じたのに、ランディングページではその魅力がなかった場合、イメージとのギャップによってコンバージョンに至らない可能性があります。
ただし、コンバージョン率という項目はFacebook広告のビジネスマネージャにありません。とはいえ、広告運用を行う上で無視できない重要な指標となるため、定期的な試算と見直しをおすすめします。
コンバージョン単価(CPA)
コンバージョン単価は「CPA(Cost Per Action・顧客獲得単価)」とも呼ばれ、広告経由で獲得した顧客や成果の1人あたりにかかった費用のことです。広告費をコンバージョン数で割って算出されます。
コンバージョン単価が上がる原因はさまざまです。たとえば、入札価格が上昇しているケースもあれば、必要以上に広告がクリックされているケースも。コンバージョン単価のみでは原因は分からないため、ほかの指標と照らし合わせながら探る必要があります。そのうえで、広告設計全体の見直しを行いましょう。
なお、コンバージョン単価は取り扱い商品やサービスによって最適な価格が異なります。適切なCPAを見極めるためには、商品の価格やほかの広告を参考にしてください。
フリークエンシー
フリークエンシーとは、ユーザー1人あたりの広告の平均表示回数のことです。
フリークエンシーが増えるほどユーザーは何度も広告を目にすることになるため、クリック率が低下する傾向にあります。クリック率が下がるとその広告の価値が低いとみなされるため、インプレッション数(IMP)が減ったり、インプレッション単価(CPM)が増加したりします。
そのためフリークエンシーが増加した際は、広告やオーディエンスを見直しましょう。たとえば、新しい広告を配信するとクリック率が高まり、フリークエンシーを減少できることがあります。
インプレッション数(IMP)
インプレッション数とは、広告が表示された回数を意味します。多くの場合、商品の認知拡大やブランディングを目的とした施策の指標に用いられます。
インプレッション数が多いほど多くのユーザーに表示されていると考えられ、広告効果が期待できます。反対にインプレッション数が少ないと、ユーザーに見られていないため改善が必要です。
インプレッション数が少ない場合は、オーディエンスの幅が狭すぎるため表示されていない可能性があります。
そのため、インプレッション数が少ない場合はオーディエンスの幅を見直すのがおすすめです。
ただし、Facebook広告におけるインプレッション数は、広告の規模によって左右されます。平均値を出すのが難しいため、次に解説する「インプレッション単価(CPM)」も合わせて参考にしてみましょう。
インプレッション単価(CPM)
インプレッション単価は「CPM(Cost Per Mille)」とも呼ばれ、広告の表示回数に対するコストを示す指標のことです。クリック単価では1クリックごとのコストを示しますが、インプレッション単価では1,000回表示されるごとのコストを示します。
インプレッション単価が高い場合は、オーディエンスの見直しや広告の入れ替えを検討してみましょう。Facebook広告では、コンバージョンを目的に運用する場合は課金方式がCPMに設定されます。
Facebook広告で測定した指標の確認方法
Facebook広告で測定した指標を確認する方法は以下の通りです。
- 広告マネージャを開く
- 列をカスタマイズする
- 表示させたい項目を選択する
この記事では、広告マネージャを利用した方法を紹介していきます。広告マネージャとはFacebookが提供している広告管理ツールで、ビジネスマネージャのアカウント開設さえすれば、誰でも無料で利用可能です。
広告掲載以外に、広告配信停止やクリエイティブの差し替えなどの管理もできるため、利用していない方は開設してみましょう。
ここからは、それぞれのステップについて解説します。
1. 広告マネージャを開く
はじめに広告マネージャを開きましょう。トップページでは運用中の広告データを確認できます。
2. 列をカスタマイズする
トップページから確認できない指標もあるため、「列をカスタマイズ」をクリックします。
3. 表示させたい項目を選択する
列のカスタマイズ画面のチェックボックスから、表示させたい指標を編集できます。表示させたい指標にチェックを入れ、非表示したい指標はチェックを外します。設定した指標は、広告マネージャのトップ画面から確認可能です。
ちなみに弊社がサマリーの確認として利用している項目は下記になります。
是非参考にしてみてください。
- キャンペーン
- 予算
- 配信
- アトリビューション設定
- インプレッション
- リーチ
- リンクのクリック
- 結果
- 結果の単価
- CPC(リンクのクリック)
- CPC(リンククリックスルー率)
- 消化金額
- CPM(インプレッションの単価)
- フリークエンシー
- 品質ランキング
- エンゲージメント率ランキング
- コンバージョン率ランキング
上記の項目を基に例えば動画広告の数値を見たいときは視聴再生回数や視聴率等の指標を入れたりと項目をカスタマイズして使っています。
またプリセットとして保存しておくと次回以降のアクセスがとても簡単になるので、是非とも活用していきましょう。
Facebook広告の指標を効果的に分析する方法
Facebook広告の指標を分析するには、以下5つの方法が効果的です。
- 広告の目的に合わせて指標を絞る
- 正確なデータを収集する
- 広告ごとに比較する
- 他媒体の広告と比較する
- PDCAを素早く回す
これらの方法を取り入れることで、より効果のあるFacebook広告運用ができるようになるでしょう。ここからは、それぞれの方法について解説します。
広告の目的に合わせて指標を絞る
Facebook広告を分析する際は、その目的に合わせて指標を絞ることが大切です。
たとえば、ブランディングや認知拡大を目的に出稿している場合は、「リーチ数」や「インプレッション数(IMP)」に注目してみましょう。そもそも広告が表示されていないと、広告を見てもらう機会を得られません。
一方で、自社商品の購入や会員登録など、コンバージョンを目的にしているなら「リーチ数」と「クリック率(CTR)」の分析が必要になります。コンバージョンを獲得するには、ターゲットに表示されていることが大前提。リーチ数はあるのにクリック率が低い場合は、広告に問題があると考えられるでしょう。
このように、目的に従って指標を見るようにすることで、効率的に改善施策に取り組めるようになりますよ。
正確なデータを収集する
Facebook広告を効果的に分析するポイントとして、正確なデータを収集することが挙げられます。利用するデータが不正確だと、分析結果が役に立たないからです。
正確なデータ収集には、データの内容に合わせて最適なツールを選ぶ必要があります。
たとえば、Facebook広告が表示される前の行動や、表示された後の行動を把握するには、「Googleアナリティクス」や「広告効果検証ツール」のようなツールが役立ちます。一方で、広告のインプレッション数やクリック率を求めるなら広告マネージャーが必要でしょう。
広告ごとに指標を比較する
複数のFacebook広告を出稿している場合は、自社の広告同士で指標を比較しましょう。比較することで、改善点を見つけることができるからです。
たとえば、ある広告ではクリック率が高いのに、別の広告ではクリック率が低い場合、出稿の設定やクリエイティブに問題があるかもしれません。その原因を探して改善することで、クリック率の改善ができるでしょう。あまりにも結果が出ていない場合は、その広告の出稿をやめるという判断もできます。
このように、広告同士を比較することで改善策や対応が見つかります。定期的に見直すようにしてみましょう。
他媒体の広告と比較する
Facebook広告以外のSNS広告やリスティング広告なども出稿している場合は、一度比較してみましょう。他媒体の広告と比較することにより、Facebook広告に効果があるのかどうか見直すことができます。
たとえば、Instagram広告やYouTube広告の方が効果が出ている場合、Facebook広告を続ける必要はないかもしれません。特にSNS広告は媒体に依存するため、ターゲットユーザー層によっては、そもそも媒体が合っていない可能性もあります。
一方で、他媒体の広告よりもFacebook広告で成果が出ているなら、Facebook広告に絞るという方法もあります。
このように、多媒体でも広告を出稿している場合は一度比較してみることをおすすめします。
PDCAを素早く回す
Facebook広告の分析を行う際は、PDCAを素早く回すことがポイントです。PDCAの回転を速くすることでより効果的に出稿できるようになり、結果的に余計なコストがかからなくなります。
運用結果を分析したら、改善点とその対策を見つけましょう。テストを実施して結果が良かったら運用に反映するなど、PDCAサイクルに落とし込んでいきます。
Facebook広告の指標分析を踏まえた改善アクション
Facebook広告の指標分析を行ったら、結果に応じて以下のような改善策を実施しましょう。
- クリエイティブを改善する
- オーディエンス・配信面設定を確認する
- 予算配分を見直す
- アカウント構造を改善する
なお、Facebook広告の広告効果を高めるポイントについては、以下の記事でも詳しく解説しています。こちらもあわせてお読みください。
Facebook広告は費用対効果が高い?広告効果を高めるポイントを徹底解説!
クリエイティブを改善する
Facebook広告の改善アクションの一つとして、クリエイティブの改善が挙げられます。広告はクリエイティブに左右されるため、ベストなクリエイティブを見つけることが重要です。
どのクリエイティブがよいのかを探すには、A/Bテストを用いるのがおすすめ。A/Bテストとは、AパターンとBパターンを用意し、効果が高かったものを採用する方法です。たとえば、2種類のキャッチコピーを使って広告を制作し、よりクリックされた方を採用します。
クリエイティブの具体的な改善方法として、以下のような方法が挙げられます。
- 新規クリエイティブを追加する
- 画像から動画広告へ変更する
- ランディングページ(LP)を見直す
一度に全ての方法を取り入れる必要はなく、改善方法として有効なものから始めてみるとよいでしょう。ここからは、それぞれの方法について解説します。
新規クリエイティブを追加する
クリック率が悪い場合は、新規クリエイティブを追加してみましょう。広告をクリックしてもらうには、目に留まった瞬間に興味を持ってもらう必要があります。
そのためには、まずはキャッチコピーを見直してみるのがおすすめ。キャッチコピー作成では、リンク先にどのようなメリットがあるのかを端的に伝えることがポイントです。
また、広告に使用しているテキストのフォントやサイズを見直してみるのも効果的。強調させたいテキストを目立たせることで、伝わりやすくなるでしょう。
画像から動画広告へ変更する
画像を用いた広告で効果が出ない場合は、動画広告に変更してみましょう。画像広告は静止画でしか表示できませんが、動画広告なら動きや音声からもユーザーにアプローチできます。インパクトもあり印象に残りやすいため、ユーザーの関心を惹きつけやすくなるでしょう。
Facebook広告の動画広告は、以下のように3種類があります。
Facebook広告の動画広告 | 特徴 |
---|---|
インストリーム広告 | 見込み顧客の獲得・販売促進にも利用できる |
フィード広告 | 認知拡大に有効 |
ストーリーズ広告 | スマホに最適化されている |
リール広告 | 一般投稿の間に広告表示され認知拡大に有効 |
それぞれ広告が表示される形式が異なるため、それぞれに合わせて動画を制作するようにしましょう。たとえば、ストーリーズ広告はスマホに最適化されたもので、縦長に表示できるよう制作する必要があります。
ランディングページ(LP)を見直す
コンバージョン率が低い時は、広告からの遷移先となるランディングページ(LP)の見直しが必要です。原因として、広告のイメージとランディングページの内容がマッチしていないことが考えられるからです。
たとえば、広告をクリックして欲しい気持ちが先走って効果を煽るようなコピーを使用すると、ランディングページの内容とズレてしまうことがあります。一貫性がないとランディングページから離脱されるだけでなく、ブランドや企業の信頼を失うケースもあるでしょう。
ネガティブなイメージを定着させないためにも、ランディングページ(LP)の内容を再確認することが重要です。
オーディエンス・配信面設定を確認する
オーディエンス・配信面設定を確認するのも、改善アクションとして効果的です。Facebook広告がクリックされない原因として、オーディエンス設定が上手く行っていない可能性があるからです。
たとえば、オーディエンス設定が狭くなりすぎていると、リーチできる範囲が狭くなります。そのためインプレッション数やインプレッション単価の低下に繋がるのです。最適なオーディエンス設定をしようとするあまり、狭くし過ぎないように気を付けましょう。
同時に、配信面の設定の見直しも大切です。Facebook広告では以下のように複数の媒体で広告を配信できます。
- Audience Network
- Facebook Messenger
媒体ごとにユーザー層が異なるため、商品やサービスの性質によってはFacebookには向いているけどInstagramには向いていないものも存在します。
そこで、設定を見直す際は媒体別にレポートを確認するのがおすすめ。それぞれの広告の成果を比較することで、どのように設定すればよいのかが見えてくるでしょう。
予算配分を見直す
初めから広告キャンペーンを上手く設定できるとは限りません。そこで、予算配分は定期的に見直すことが大切。広告設定の見直しは、広告の効果が期待通り得られなかった場合や、ターゲットを新規開拓したい場合など状況に合わせて行うことがポイントです。
また、キャンペーン運用中にコンバージョン率やクリック率の改善がみられた場合、予算を増やしてみるのもよいでしょう。
アカウント構造を改善する
広告の効果を最大化するために、アカウント構造を改善するのも重要な施策です。その基準として、各広告セットで50件以上のコンバージョンが発生しているかチェックしてみましょう。
Facebook広告では、1週間に50件以上のコンバージョンを発生させるように推奨しています。50件以上のコンバージョンを獲得できていない場合、機械学習モデルの成果が下がってしまいます。すると十分なデータを収集できません。
50件以上のコンバージョンが発生していない場合は、広告セットを細かく分類しすぎている可能性があります。できるだけ広告セットを集約することで、アカウント構造を改善できるでしょう。
まとめ
この記事では、Facebook広告で見るべき分析指標について解説しました。Facebook広告では、機械学習モデルによってコンバージョンに繋がるかどうかが決まります。そのためには、機械学習モデルが動きやすいアカウント構造にすることが重要です。
Facebook広告で分析を行う際は、まずなぜ広告を出稿するのか目的を明らかにしましょう。設定した目的に対する現状の成果を把握し、費用対効果や予算について確認することで、目的を達成させるための改善策を立てられるようになります。
Facebook広告にはいくつも指標があります。そのため、すべての指標を気にするのではなく、広告の目的に合わせて指標を絞ることがポイントです。また、複数の広告を出稿している場合は、成果を比較することで改善策が見つかるでしょう。
また、ユーザーが広告をクリックするかどうかは、クリエイティブが優れているかどうかによって決まることも多いです。キャッチコピーやフォント、サイズなどを調整することで、よりユーザーの目に留まりやすくなるでしょう。ほかにも、画像から動画に変更するのも効果的です。
これからFacebook広告分析を始める方は、ぜひこの記事で紹介した方法を参考に広告効果を高めてください。