「Facebook広告ってどういう広告なの?」
「他のSNS広告との違いを知りたい」
と思っている人も多いのではないでしょうか。
本記事ではFacebook広告の特徴や仕組み、広告の掲載場所などを解説していきます。
この記事を読めばFacebook広告を利用すべき理由や広告運用を成功させるコツなどを理解していただけるでしょう。
Facebook広告に少しでも興味がある人はぜひご覧ください。
この記事の内容
Facebook広告の概要と特徴
Facebook広告はFacebook内だけに広告が表示できるわけではありません。Facebookに加えてInstagramなどにも広告が表示できます。
2023年現在、Facebookの国内ユーザー数が約2,600万人、Instagramが約3,300万人であることから非常に多くのユーザーにアプローチできる広告だと認識していただけるでしょう。
Facebook広告の特徴は以下の5つです。
- 少額からでも始められる
- 広告の効果測定ができる
- ターゲティング精度が高い
- ABテストが簡単に利用できる
- 外部サービスへ広告出稿できる
それぞれ詳しく解説していきます。
少額からでも始められる
Facebook広告は広告の予算や掲載期間を比較的自由に決められる「運用型広告」です。
1日の予算を設定しておけばその範囲内で広告が表示されるため、柔軟性も高いと言えるでしょう。
また、最低出稿額が100円と定められているため、極論を言えば1日100円から利用できます。
ただ、予算が少なすぎるとそもそも広告が表示・クリックされる回数が極端に少なくなってしまう可能性が高いです。
最低でも月に3〜5万円程度の予算を用意しておくのをおすすめします。
広告の効果測定ができる
Facebook広告に限らず、Web広告では広告の効果測定が非常に重要です。Facebook広告では具体的に以下のような項目が測定できます。
- インプレッション数
- クリック数
- クリック率
- クリック単価
- コンバージョン数
効果測定をすることによって「広告Aのクリック率が悪いから画像を入れ替えよう」などといった改善ができるわけです。
逆に言うとFacebook広告は改善ありきの広告だと認識しておいた方が良いと言えます。広告は出して終わりではなく、出した後の「改善」に注力するようにしましょう。
ターゲティング精度が高い
Facebook広告は他のSNS広告と比べてもターゲティング精度が高いことで有名です。これはFacebookが実名制SNSであることが要因の1つと言えます。
ターゲティング項目の内容は詳しく後述しますが、例えば以下の項目でターゲティングが可能です。
- 年齢や性別
- 子供の有無
- 職種
- 設定地域から半径◯m
上記したうち「職種」や「設定地域から半径◯m」などのターゲティング項目は他のSNS広告では利用できない場合もあります。
特に実店舗などを構えている人にとって指定地域の範囲内限定で広告が表示できるのは非常に嬉しい点ですよね。
Facebook広告は基本的に「ターゲティングを利用した上で運用するもの」だと認識しておきましょう。
ABテストが簡単に利用できる
ABテストとはAとBの2種類の広告を同時に出稿し、どちらの広告の効果が高いのかを把握する手法です。
広告タイトルにおけるABテストは以下のような例が考えられます。
- 広告Aのタイトル:利用者数が前年比150%!
- 広告Bのタイトル:前年より1.5倍利用されています!
通常ABテストは自分で2つの広告(AとB)を作成してアナログ的に行うものですが、Facebook広告は初めからABテストができるツールが組み込まれています。
ABテストをする際は「1点以外はすべて同じ項目にする」ことを心がけるようにしましょう。
複数の項目を変えてしまうと、どの項目が要因となってAとBの広告効果に違いが出たのか判断できなくなってしまいます。
画像であれば画像、テキストであればテキストのみを変更して優劣を判断するようにしましょう。
外部サービスへ広告出稿できる
冒頭でも述べたように、Facebook広告の配信面は実名制SNS「Facebook」だけではありません。
その他の配信面と特徴を表でまとめたのでご覧ください。
配信面 | 特徴 |
主要SNSでは唯一の実名制SNS
30代〜40代の利用者が多い |
|
写真や動画投稿がメインのSNS
利用者の約6割が女性 |
|
Messenger(メッセンジャー) | 世界で利用者は13億人だが、日本国内の利用者は少ない |
Audience Network(オーディエンスネットワーク) | Facebookが提携しているアプリやサイトに広告が配信できる「アドネットワーク」
食べログやグノシーなど |
配信面の選択は「自動配置」と「配置を編集」の2つが選択できます。「自動配置」はFacebookが自動的に最適な配信面を選択してくれる機能です。
逆に「配置を編集」は手動で配信面を選択する方法となっています。ただ、「食べログのみに広告掲載」などAudience Network内の掲載場所は指定できません。
初心者であればまずは「自動配置」を選択して広告を運用していくのがおすすめです。
各配信面で実際に広告が掲載される場所は詳しく後述します。
Facebook広告の配信面と掲載場所
先ほど解説したようにFacebook広告の配信面は4つに分類されています。それぞれの配信面での具体的な広告掲載場所は下記の表をご覧ください。
配信面 | 広告の掲載場所 |
フィード Marketplace 動画フィード 右側広告(PCのみ) ビジネス発見 ストーリーズ リール インストリーム動画 検索 インスタント記事 |
|
フィード プロフィールフィード 発見タブ ストーリーズ リール |
|
Messsenger | 受信箱 広告メッセージ ストーリーズ |
Audience Network | 提携サイトもしくはアプリ内の各所 |
掲載場所の名称を見てピンと来ないものがある場合は「Meta広告の配置について」をご覧いただければと思います。
Facebook広告の広告フォーマットと推奨サイズ
Facebook広告は代表的な画像以外にもさまざまなフォーマットを利用できます。フォーマットの種類は以下の4つです。
- 画像広告
- 動画広告
- カルーセル広告
- コレクション広告
それぞれの詳しい内容と推奨サイズを解説していきます。
画像広告
画像広告は最も一般的に利用されているフォーマットです。FacebookやInstagramなどほぼすべての掲載場所にて利用できます。
例えば、Facebook内で利用できる掲載場所は以下の通りです。
- フィード
- 右側広告枠
- インスタント記事
- インストリーム動画
- Marketplace
- ストーリーズ
- 検索結果
- ビジネス発見
Facebook以外の画像が利用できる掲載場所は「Facebook広告ガイド」をご覧ください。
また、画像広告で推奨されるサイズやファイルタイプなどの特徴を以下の表でまとめました。
名称 | 推奨事項 |
ファイルタイプ | JPGまたはPNG |
アスペクト比 | 1:1または1.91:1 |
サイズ | 1,080 × 1,080または1,200 × 628 |
画像サイズに関しては「どこに広告を掲載するのか」によって推奨サイズが異なります。ただ、汎用性の高さから表に記載してあるサイズをとりあえず設定するようにしましょう。
配信面別の画像サイズなどの詳しい解説も「Facebook広告ガイド」に記載してあるため、気になる人はチェックしてみてください。
動画広告
動画広告は音声や動画にて訴求できるフォーマットです。広告の作成に時間がかかるデメリットがありますが、画像では表現しにくい商材にも利用できます。
動画広告も画像広告と同様に、Facebookやその他の配信面においてもさまざまな掲載場所で利用可能です。
例えば、Facebook内で利用できる掲載場所は以下の通りです。
- フィード
- 動画フィード
- リール
- インスタント記事
- インストリーム動画
- Marketplace
- ストーリーズ
- 検索結果
- ビジネス発見
Facebook以外の詳しい内容は「Facebook広告ガイド」をご覧ください。
動画広告で推奨されるサイズやファイルタイプなどの特徴を以下の表でまとめました。
名称 | 推奨事項 |
ファイルタイプ | MP4、MOVまたはGIF |
アスペクト比 | 1:1または4:5 |
動画の長さ | 1秒〜241分 |
動画広告は最初の数秒で続きを見てもらえるかどうかが決まるため、数秒でユーザーが見たくなるような訴求を心がけましょう。
掲載場所によってアスペクト比や動画の長さなども変わってくるため、詳細は「Facebook広告ガイド」を確認してください。
カルーセル広告
カルーセル広告は複数の画像や動画を利用できるフォーマットです。2枚〜10枚の間で好きな枚数を指定できます。
Facebook内で利用できる掲載場所は以下の通りです。
- フィード
- 右側広告枠
- インスタント記事
- インストリーム動画
- Marketplace
- ストーリーズ
- 検索結果
- ビジネス発見
Facebook以外の詳しい内容は「Facebook広告ガイド」をご覧ください。
カルーセル広告で推奨されるサイズやファイルタイプなどの特徴を以下の表でまとめました。
名称 | 推奨事項 |
ファイルタイプ | 画像の場合:JPGまたはPNG 動画の場合:MP4、MOVまたはGIF |
アスペクト比 | 1:1 |
動画の長さ | 1秒〜240分 |
カルーセルで利用できるアスペクト比は「1:1」のみです。画像・動画どちらを利用する場合でも正方形のみしか利用できない点を理解しておきましょう。
詳細は「Facebook広告ガイド」をご覧ください。
コレクション広告
コレクション広告は広告の上部に「メインの画像もしくは動画」、下部に「3〜4点の画像」で構成されたフォーマットです。
アパレルや小物などの小売業を経営している人によく利用されています。Facebook内で利用できる掲載場所は以下の通りです。
- フィード
- 右側広告枠
- インスタント記事
- インストリーム動画
- Marketplace
- ストーリーズ
- 上の検索結果
- ビジネス発見
Facebook以外の詳しい内容は「Facebook広告ガイド」をご覧ください。
コレクション広告で推奨されるサイズやファイルタイプなどの特徴を以下の表でまとめました。
名称 | 推奨事項 |
ファイルタイプ | 画像の場合:JPGまたはPNG 動画の場合:MP4、MOVまたはGIF |
アスペクト比 | 1:1または1.91:1 |
サイズ | 1,080 × 1,080または1,200 × 628 |
詳細は「Facebook広告ガイド」をご覧ください。
コレクション広告は画像や動画をタップすると「インスタントエクスペリエンス」が表示されます。
インスタントエクスペリエンスとはアプリ内で商品一覧をフルスクリーンで表示できる仕組みです。
インスタントエクスペリエンスが利用できるおかげて、実際に自社サイトに誘導する前に多くの情報を伝えられるようになります。
アパレルや小物などの小売業を経営している場合には仕組みを理解しておきましょう。
Facebook広告のターゲティング
先ほど解説したように、Facebook広告はターゲティング精度が高いことで有名です。Facebook広告のターゲティングは大きく分けて以下の3つに分類されます。
- コアオーディエンス
- カスタムオーディエンス
- 類似オーディエンス
それぞれ詳しく解説していきます。
コアオーディエンス
コアオーディエンスとはユーザーの基礎情報に基づいて行うターゲティングです。具体的な項目は下記の表をご覧ください。
ターゲティング項目 | 詳細 |
性別 | 「男性」「女性」「すべて」から選択 |
年齢 | 13〜65歳の範囲で1歳刻みで選択可能
65歳以上は細かく選択できない |
地域 | 都道府県、市区町村、もしくは地図上で特定地域から半径1〜80km圏内でも選択可能 |
言語 | 日本語や英語などから選択可能 |
利用者層 | 学歴、子供の有無、交際、仕事、世帯年収などを指定可能 |
興味・関心 | 「スポーツ・アウトドア」「テクノロジー」「ビジネス」などに興味関心があるユーザーを選択可能 |
行動 | 過去の購入履歴や経験などの行動に基づいて選択可能
「旅行をよくする人「特定の商品の購入経験者」など |
つながり | 広告主のFacebookアカウントをフォローや投稿にいいねした人を選択可能
逆に除外することもできる |
これらのターゲティング項目は複数組み合わせて利用できます。
例えば「30歳〜35歳の男性で東京駅から10km圏内に住んでいる経営者の人」に向けて広告を配信することも簡単に可能です。
ただ、最初からターゲティング項目を設定しすぎるのはおすすめしません。ターゲティングはすればするほど広告を表示できるユーザー総数は当然限られてきます。
まずは広めに広告を配信して、効果が悪い項目から順次ターゲティングで絞っていくのがおすすめです。
カスタムオーディエンス
カスタムオーディエンスとはすでに自社と何らかの接点をもったユーザーとFacebookのデータを組み合わせて、自社に接点を持ったユーザーのみに広告を表示するターゲティングです。
カスタムオーディエンスはFacebook広告における「リターゲティング(リマーケティング)」だと認識しておいて問題ないです。
一度自社と接点を持ったユーザーは不特定多数のユーザーに比べてコンバージョン率(CVR)は当然高くなる傾向があります。
具体的に利用できる顧客データの種類をまとめた表をご覧ください。
種類 | 特徴 |
ウェブサイトカスタムオーディエンス | 自社のウェブサイトに来た、もしくはサイト内で特定の行動をしたユーザーを選択可能
事前にウェブサイト内にピクセルコードを埋め込む必要がある |
アプリアクティビティカスタムオーディエンス | 自社のアプリの利用者やアプリ内で特定の行動をしたユーザーを選択可能
事前にFacebook SDKを実装する必要がある |
顧客リストカスタムオーディエンス | メールアドレスや電話番号、住所などのリストを作成することで、Facebookアカウントと一致しているユーザーを選択可能 |
エンゲージメントカスタムオーディエンス | 自社のFacebookアカウントに対して特定の行動をしたユーザーを選択可能 |
オフラインアクティビティカスタムオーディエンス | 実店舗に来たもしくは実際に電話をかけてきた、など特定の行動をしたユーザーを選択可能
事前にオフラインイベントセットを作成する必要 |
この中でも特に利用されるのが「ウェブサイトカスタムオーディエンス」です。これを用いることによってディスプレイ広告のリターゲティングとほとんど同じような機能を利用できます。
自社サイトへの来訪者が少ない場合の利用はあまりおすすめできませんが、ある程度の利用者数を確保できているのであれば利用を検討してみてください。
もう少し具体的な内容を知りたい人は「カスタムオーディエンスについて」をご覧ください。
類似オーディエンス
類似オーディエンスとはカスタムオーディエンスで作成したリストをもとに行うターゲティングです。
名前の通り「自社サイトに来たユーザー」などカスタムオーディエンスで作成したリストのユーザーに類似したユーザーに対して広告を表示できます。
カスタムオーディエンスだけではアプローチできるユーザーが限られてしまうため、類似オーディエンスも併用して利用していくのがおすすめです。
ただ、カスタムオーディエンスのユーザー数が少なすぎると類似度を図る精度が悪くなってしまう点には注意してください。
類似度合は1〜10%まで指定でき、数字が大きくなればなるほど類似度合いが低くなります。
Facebook広告オークションの仕組み
Facebook広告は広告配信に「オークション形式」を採用しています。オークション形式とはその名の通り、競合とのオークションによって広告が表示できるかどうかが決まってくる仕組みです。
ただ、通常のオークションとは異なりただ単に「入札額」だけで決められるわけではありません。
オークション形式に関わってくる項目は以下の3つです。
- 入札単価
- 推定アクション率
- 広告の品質
それぞれ解説していきます。
入札単価
入札単価とは広告主が広告に対してどのくらい費用をかけられるのかの「上限額」です。オークション形式という名前の通り、3つの項目で最も影響力が大きいのは入札単価だと言えるでしょう。
つまり、極論を言えば入札単価を非常に高く設定すれば広告はより多く表示されるわけです。
ただ、現実的に「広告費<広告の効果」を実現させなければならないため、最適な入札単価を決める必要があります。
注意点として、Facebook広告は「〇〇円出さなければ広告が全く表示されない」という分岐点のようなものはありません。
あくまで「入札単価を上げれば上げるほど広告の表示回数が増え、逆に下げれば表示回数が減る」とイメージしておきましょう。
推定アクション率
推定アクション率とは広告に対してユーザーがどのようなアクションを示すのかを推定した指標です。
簡単に言えば「広告とユーザーとの関連性の高さ」だと認識しておきましょう。ユーザーにとって広告が魅力的であればあるほど推定アクション率は高くなります。
「関連性の高さ」はユーザー1人1人が過去にFacebook上で起こしたアクションをもとにした指標です。
推定アクション率を高めれば高めるほど入札単価を低くしても広告が表示されるようになるため、費用対効果が当然高くなります。
広告の品質
広告の品質は以下の3つの指標で計算されます。
- 品質ランキング
- エンゲージメント率ランキング
- コンバージョン率ランキング
それぞれの特徴を表でまとめたのでご覧ください。
指標 | 特徴 |
品質ランキング | 広告を見たユーザーからの評価などをもとに計測される指標で、五段階に分かれている |
エンゲージメント率ランキング | 広告に対するいいねやコメント、シェアなどが起きる確率で、品質ランキングと同様に五段階に分かれている |
コンバージョン率ランキング | 広告に対する最終的なコンバージョンが発生する確率で、五段階に分かれている |
Facebook広告の課金方式
Facebook広告は広告の運用目的によって課金方式が以下の2つに分類されています。
- クリック課金(CPC)
- インプレッション課金(CPM)
それぞれ詳しく解説していきます。
クリック課金(CPC)
クリック課金とは広告がクリックされるたびに費用が発生する課金方式です。つまり、広告がクリックされなければ費用は発生しません。
広告をクリックする人は少なからず広告に対して興味を持った可能性が高いユーザーだと言えます。
つまり、クリック課金であれば「広告費≒見込み客にアプローチできた回数」と言えるでしょう。
クリック課金の相場は1クリックあたり100〜200円程度です。ただ、費用相場は競合の数や商品・サービスの特徴によって大きく異なります。
あくまで相場であることを認識しておきましょう。
インプレッション課金(CPM)
インプレッション課金とは広告が1,000回表示されるたびに費用が発生する課金方式です。
インプレッション課金はおもに認知拡大やブランディングに利用されることが多いですが、コンバージョンを目的にもできます。
表示回数によって費用が決まっているため、広告が何度クリックされたとしても費用は変動しません。
つまりクリック率が高ければそれだけ費用対効果に直結するのが特徴です。クリック課金やインプレッション課金は必ずしも自由に設定できるわけではありません。
インプレッション課金の費用相場は1,000回表示あたり1,000〜5,000円です。ただ、クリック課金と同様にあくまで相場であることを理解しておきましょう。
広告の運用目的によって選択できる課金方式が異なるため、気になる人は下記の記事をご覧ください。
Facebook広告の料金目安は?CPCとCPMの費用相場も解説
Facebook広告の予算目安
メリットでも触れたように、Facebook広告は1日の最低出稿額が100円です。つまり1ヶ月3,000円程度で運用できる計算になります。
逆に上限予算はないため、かけようと思えば費用は無限にかけられるわけです。
これらの特徴から「じゃあ実際にどのくらい費用をかければ正解なのか」と疑問に思われる人も多いでしょう。
結論、中小企業や個人がFacebook広告を利用するのであれば月に10〜30万円程度が相場だと言われています。
ただ、最初からそこまで予算をかけたくないと思う人も中にはいるでしょう。
予算が少なすぎるとそもそも広告が表示される回数が極端に少なくなってしまうため、まずは月に3〜5万円程度から始めてみるのもおすすめです。
Facebook広告を成功させるポイント
Facebook広告を成功させるポイントは以下の5つです。
- 広告の運用目的を明確にする
- 効果測定からの改善を続ける
- 自動入札を上手く活用する
- 競合他社の広告をリサーチする
- 広告遷移先のクオリティを高める
それぞれ詳しく解説します。
広告の運用目的を明確にする
Facebook広告に限った話ではありませんが、広告の運用目的を明確にするのは初めのステップです。
運用目的が明確でなければ広告の掲載場所やターゲティング、課金方式など「何を設定すべきか」が判断できません。
また、Facebook広告は広告の運用目的を選択する項目があり、Facebookが目的に応じた最適な場所に広告を表示してくれる仕組みがあります。
広告を実際に始める前に「なぜFacebook広告を始めるのか」については明確にするようにしましょう。
効果測定からの改善を続ける
Facebook広告は広告を配信する前の準備ももちろん重要ですが、それ以上に広告を配信した後の行動次第で成功するかどうかが決まってきます。
冒頭でも述べたように、Facebook広告は広告の表示回数やクリック率などの効果測定ができるため、できれば毎日広告のデータをチェックするようにしましょう。
特に、広告クリエイティブに正解はありません。同じ広告クリエイティブだとユーザーに飽きられてしまう可能性も高いため、何種類か用意して時期によってローテーションを組むのもおすすめです。
いずれにせよ、定期的にチェックして改善していくことで成功へと近づくと認識しておいてください。
自動入札を上手く活用する
Facebook広告には入札方法として以下の4つが存在しています。
- 最小単価
- 平均目標達成単価上限
- ターゲット単価
- 入札価格上限
この中で初心者におすすめなのが自動入札である「最小単価」です。予算を設定すればその予算内で最大の効果を出せるようにFacebookが自動的に入札をしてくれます。
Facebookの機械学習を利用した入札方法なため、最初は精度が低いことも多いです。学習がある程度蓄積されれば効果が発揮されるため、事前に自動入札の特徴を理解しておきましょう。
競合他社の広告をリサーチする
初心者がFacebook広告を利用する場合、競合分析をせずにイメージのみでクリエイティブなどを作成してしまうケースも多いです。
広告に限った話ではありませんが、既に参入している競合を参考にして自社に応用するのが近道なことも多いですよね。
Facebook広告でも同様に、競合他社から成功要因を分析した上で広告クリエイティブを作成するのがおすすめです。
Facebook広告ライブラリを使うことによって競合他社のクリエイティブを検索できます。閲覧できるのはあくまでクリエイティブのみで、ターゲティングや入札方法などは検索できません。
広告の遷移先のクオリティを高める
広告の質や運用方法ももちろん重要ですが、費用対効果を高めるためには「遷移先(LPなど)のクオリティ」が高くなければなりません。
最終的な目的が「商材の販売」であればユーザーの行動は「広告をクリック→自社サイト(LP)に来訪→商材の購入」の流れになります。
広告でいくら集客ができたとしても自社サイトの質が悪ければ最終的な目的は達成できません。
遷移先のクオリティが低いのであれば、LPO(ランディングページ最適化)などを優先的に行うのがおすすめです。
広告と同様にABテストなどを実施し、広告から集客したユーザーを獲得できるようなサイトを作成するようにしましょう。
LPOの具体的な実施方法などが気になる人は下記の記事をご覧ください。
Facebook広告の運用方法とそれぞれのメリット
Facebookを運用する方法は以下の2つがあります。
- インハウス(社内)
- 代理店を利用
それぞれのメリットを詳しく解説していきます。
インハウス(社内)運用
インハウスでFacebook広告を運用するメリットは以下の2点です。
- 商材を熟知している
- 広告費以外の費用がかからない
商品やサービスを理解しているため、クリエイティブ作成や各種設定のイメージが付きやすいかと思います。
また、広告費以外に必要なコストがないため、上手く運用すれば代理店を利用するよりも費用対効果が高くなると言えるでしょう。
ただ、広告が上手く運用できる人材がいない場合には余分な広告費が発生してしまうケースも多いです。
かといって新しく人材を確保するには、人材確保の諸費用や新たな人件費なども必要になってしまいます。
社内にFacebook広告、もしくはWeb広告に精通している人がいるのであればインハウス運用を選択するのがおすすめです。
代理店を利用
代理店を利用してFacebook広告を運用するメリットは以下の2点です。
- 運用業務を丸投げできる
- シンプルに広告運用が上手い
代理店を利用すれば社内のリソースをFacebook広告に割く必要が無くなるため、新たに人材を確保したり人員配置を変えたりする必要もないでしょう。
商品やサービスの特徴の共有やミーティングなどは行う必要がありますが、広告運用の手間はほとんどかかりません。
また、代理店は当然Facebook広告のプロですので運用当社から高い効果を期待できるでしょう。
初心者が闇雲に広告を運用するよりも、代理店に頼んだ方が結果的に費用対効果が高くなるといったケースは珍しくありません。
広告運用担当者がいない場合や新しく人材を確保するのが面倒な人はFacebook広告の代理店利用を検討してみてください。
「代理店ってたくさんあるけど、Facebookに強いとこってどこなの?」という人は、下記の記事をご覧ください。
Facebook広告の運用に強い代理店を10社紹介しています。
Facebook広告の運用代行おすすめ代理店10選!選び方のポイントを詳しく解説!
まとめ:Facebook広告はターゲティング精度が高くておすすめ!
Facebook広告は他のSNS広告と比べてターゲティング精度が高いため、自社のターゲットにピンポイントで広告を配信できます。
また、InstagramやMessengerなど別の配信先へも広告を表示できるため、非常に多くのユーザーにアプローチが可能です。
予算も調整しやすく初心者の人でも始めやすい広告ですので、ぜひチャレンジしてみてください。