Twitter広告とは？やり方や仕組み、クリエイティブの種類などを解説！

「Twitter広告はどういう仕組みなの？」
「クリエイティブの種類なども知りたい」

と思っている人も多いのではないでしょうか。

本記事ではTwitter広告の仕組みやクリエイティブの種類一覧、運用のやり方などについて解説していきます。

この記事を読めば、Twitter広告に関する基本的な情報を一通り理解していただけるでしょう。

Twitter広告を始めたいと思っている人はぜひ最後までご覧ください。

Twitter広告の概要と特徴

Twitter広告とはTwitterのタイムラインや検索結果に表示される広告です。

種類によっては、通常のツイートの間に広告が表示される「インフィード広告」の1種に分類されます。

インフィード広告は自然な形で表示されるため、ユーザーに嫌悪感を抱かれにくいのが特徴です。

ただ、広告には必ず「広告」と記載してあるため、通常のツイートとは明確に区別されています。

そのほかTwitter広告の特徴は以下の3つです。

1. 拡散性を利用できる
2. 若年層にアプローチできる
3. ターゲティングを利用できる

それぞれ解説していきます。

拡散性を利用できる

Twitter広告は通常の投稿と同じようにいいねやコメント、リツイートが可能です。

広告に対していいねやリツイートをしてもらえば、本来広告を表示できなかったユーザーにまで広告の範囲を広げられます。

また、Twitter広告最大の特徴は「二次拡散には広告費がかからない」という点です。具体的には下記の特徴が挙げられます。

• ユーザーAに広告を表示→課金対象
• ユーザーAが広告をリツイートしてユーザーBが広告を閲覧→B分は課金対象外
• ユーザーBがいいねしてユーザーCが広告を閲覧→C分は課金対象外

つまり、課金されるタイミングはあくまで「最初に広告を表示（もしくはクリック）したユーザーのみ」となるわけです。

広告に対していいねやリツイートをしてもらえば、二次拡散による広告費は発生しないため、当然費用対効果は高くなります。

広告を利用する際には「ユーザーがいいねやリツイートをしたくなるのか」といった基準も組み入れることで、Twitterの拡散性を利用できるでしょう。

若年層にアプローチできる

総務省の調査によると、10〜20代の若年層におけるTwitterの利用率はいずれも60%以上と高いです。

Instagramにはやや劣るものの、Facebookと比べると若年層の利用者は多い傾向にあります。

TikTokは若年層の割合が多いもののユーザー数がまだまだ少ないため、「10〜20代の若年層におけるユーザー数」はTwitterの方が多いです。

若年層向けの商材を扱っているのであれば、Twitter広告を選択肢に入れるのが良いでしょう。

ターゲティングを利用できる

Twitter広告はユーザーの年齢や性別、居住地などを限定して広告を配信することが可能です。

例えば、大阪市で男性向けのスポーツ用品を経営しているとします。この例の場合、「大阪市在住の20〜40代の男性」というターゲティング項目を設定して広告を配信できるわけです。

ターゲティングを利用することによって、自社の求めるユーザーに対してピンポイントで広告を表示でき、費用対効果が高くなります。

ただ、ターゲティング項目を最初から狭く設定しすぎるのはおすすめしません。まずは広めに広告を配信して、広告効果の悪い項目からターゲティングで絞っていくのがおすすめです。

ターゲティング項目に関しては詳しく後述します。

Twitter広告の種類

Twitter広告には以下の5つの種類があります。

1. プロモ広告（旧プロモツイート）
2. フォロワー獲得広告（旧プロモアカウント）
3. Twitterテイクオーバー（旧プロモトレンド）
4. Twitterライブ
5. Twitter Amplify

それぞれ解説していきます。

プロモ広告（旧プロモツイート）

プロモ広告とは通常のツイートの間に表示される広告で、Twitter広告で最も利用されている種類です。

タイムライン以外にも「検索結果」や「ユーザーのプロフィール」などに表示されることもあります。

広告のクリエイティブは画像や動画、複数の画像（カルーセル）など幅広い種類から選択可能です。

Webサイトへの誘導だけではなくアプリインストールボタンも設置できるため、比較的どのような目的でも利用しやすい種類だと言えます。

フォロワー獲得広告（旧プロモアカウント）

フォロワー獲得広告とは言葉の通り、「フォロワーを獲得するための広告」で、「通常のツイートの間」や「おすすめユーザー欄」に広告が表示されます。

「フォロワー獲得専門の広告」は珍しく、TwitterとLINE（公式アカウント）のみで利用可能です。

Twitterでのフォロワー数を伸ばしたいと思っている場合には利用を検討してみてください。

Twitterテイクオーバー（旧プロモトレンド）

Twitterテイクオーバーとは細かく分類すると、以下の3つに分類されます。

1. タイムラインテイクオーバー
2. トレンドテイクオーバー
3. トレンドテイクオーバープラス

タイムラインテイクオーバーとは、「ユーザーがその日の最初にTwitterを開いた際」にタイムライン上に表示される広告です。
1日（24時間）1社限定の広告で、Twitter広告の中でも最も費用が高く数千万円必要になります。

トレンドテイクオーバーは、「おすすめ」や「トレンド」などの話題検索タブ（虫眼鏡）にて表示される広告です。

トレンドテイクオーバープラスは、トレンドテイクオーバーとは異なり動画や画像、GIF画像も利用できます。

いずれの広告も1日1社限定の広告で、非常にインパクトが大きいです。ただ、費用も数千万円〜となるため、あくまで大手企業向けの広告だと言えるでしょう。

Twitterライブ

Twitterライブとは実際にリアルタイムで動画を配信できる広告です。

新商品の発表やファッションショーなど「ライブ」の重要性が高い場合に利用されています。

「イベントページ」を作成することによって、ライブ広告内に外部リンクや画像、説明文なども表示可能です。

例えばリアルタイムで新商品を紹介しながら「外部リンクで購入ページに誘導する」といった手法も取られています。

Twitter Amplify

Twitter AmplifyはCMのような形で表示される広告です。

大手メディアなどの動画ツイートの開始前にCMのような形で広告を表示できます。

広告が表示されるのは「Twitter社が提携している大手メディアのみ」となっているため、予期せぬところに広告が表示されるリスクは低いです。

Twitter Amplifyは細かく分けると以下の2つに分類されます。

カテゴリだけでは不十分なため、特定メディアに表示したい場合には「Amplifyスポンサーシップ」を選ぶようにしましょう。

Twitter広告で利用できるクリエイティブの種類

Twitter広告は種類によって「利用できるクリエイティブ」が異なります。

種類別の詳しいクリエイティブはTwitterの「広告クリエイティブの仕様」をご覧ください。

今回はTwitter広告の中でも最も一般的に利用される「プロモ広告」において利用できるクリエイティブを解説していきます。

1. テキスト広告
2. 画像広告
3. 動画広告
4. カルーセル広告
5. モーメント広告

それぞれ解説していきます。

テキスト広告

テキスト広告とは文字のみを利用した広告です。

12文字はリンク分としてあらかじめ消費されているため、上限の140文字から12文字分を引いた128文字が利用できる文字数となります。

テキストのみの広告は表現の幅が狭いため、ユーザーの興味を引くのが難しいです。

画像広告

画像広告とはテキストに加えて画像を利用できる広告です。

Twitter広告で最も利用されているのが画像広告で、テキスト広告よりも表現の幅が広いのが特徴として挙げられます。

テキストで利用できる文字数はテキスト広告と同様に128文字です。

動画広告

動画広告とはテキストに加えて動画を利用できる広告です。

テキストよりも、動画を使うことによってより魅力的に表現できる商品やサービスも珍しくないでしょう。

また、基本的にTwitter内のツイートはテキストもしくは画像が多いため、動画広告はユーザーの目に留まりやすいです。

動画は最大2分20秒まで利用できますが、長すぎるのはおすすめしません。

ユーザーはそこまで長時間広告を見ない可能性が高いため、できれば15秒くらいで完結させるのがおすすめです。

カルーセル広告

カルーセル広告とは2〜6枚の画像もしくは動画をスライド形式で表示できる広告です。

ただ、1つのカルーセル広告で画像と動画の同時利用はできません。画像であれば画像のみ、動画であれば動画のみ2〜6枚利用できるわけです。

複数の商品やサービスを一度に紹介したい場合などに適切だと言えます。

モーメント広告

モーメント広告とは複数のツイートをまとめた広告です。

広告をクリックすると複数のツイートがまとめて表示されるため、1つのツイートだけでは表現しきれない場合においての利用をおすすめします。

Twitter広告のキャンペーン目的

Twitter広告を利用する場合には「広告を利用する目的」を決める「広告キャンペーンの目的」を選択しなければなりません。

広告のキャンペーン目的は大きく「ブランド認知の向上」「購入検討」「コンバージョン」の3つに分類されます。

Twitter広告で利用できるターゲティングの種類

Twitter広告のターゲティングは大きく分けて以下の3つです。

1. オーディエンスの特性
2. オーディエンスタイプ
3. 既存のオーディエンス

それぞれ詳しく解説していきます。

オーディエンスの特性

「オーディエンスの特性」とはユーザーの基本的な特徴でのターゲティングです。

具体的な項目は下記の表をご覧ください。

これらのターゲティング項目を併用することも可能です。

例えば、地域・年齢・性別を組み合わせて「東京都に住む18歳〜24歳の男性」に向けて広告配信することができます。

オーディエンスタイプ

「オーディエンスタイプ」を利用すると、よりユーザーのプライベートな部分に関するターゲティングができるようになります。

詳しい種類は下記の表をご覧ください。

さらに、「オーディエンスタイプ」と「オーディエンスの特性」を組み合わせることも可能です。

自社の状況に合わせて複数個組み合わせて利用してみてください。

既存のオーディエンス

「既存のオーディエンス」とは、すでに自社に対して興味を示しているユーザーに対するターゲティングです。

既存のオーディエンスには以下の2つの種類が存在します。

1. フォロワーターゲティング
2. カスタムオーディエンス

フォロワーターゲティングは名前の通り、自社のアカウントをフォローしているユーザーに向けて広告を配信できるターゲティングです。

カスタムオーディエンスとは、一度自社と接点を持ったユーザーに対して広告を表示する手法で、リマーケティング（リターゲティング）広告と同じような機能を持ちます。

カスタムオーディエンスは細かく分けると以下の3つです。

すでに自社との接点を持っているユーザーが多い場合には「既存のオーディエンス」が非常に有効な手段です。

また、実店舗を経営している場合には、今後「カスタムオーディエンス」を利用することを視野に入れてメールアドレスを獲得しておくのも1つの方法だと言えます。

Twitter広告の課金方式と費用の目安

Twitter広告の課金方式

Twitter広告で利用できる課金方式と費用相場は下記の表をご覧ください。

動画再生数課金（CPV）の「一定条件下」とは以下の3つが挙げられます。

1. 動画が画面の50%以上表示された状態で2秒経過した場合
2. 動画が画面全体に表示された状態で3秒経過した場合
3. 動画が画面の50%以上表示された状態で6秒経過した場合

Twitter広告の費用目安

Twitter広告は運用型広告なので、最低金額は決められていません。

ただ、予算が少なすぎると広告が表示されない、もしくは表示回数が極端に少なくなってしまう可能性が高いです。

最低でも月に3〜5万円程度を予算として用意するのをおすすめします。できれば20万円程度が理想的です。

詳しい予算の決め方や「費用対効果を高めるコツ」などは下記の記事をご覧ください。

2022年9月6日Twitter広告の費用相場は？Twitter広告の種類やターゲティングなども合わせて解説！

Twitter広告の注意点

Twitter広告を始める前に、以下の3つの注意点を理解しておきましょう。

1. 配信されない場合がある
2. 強制終了させられる可能性がある
3. 拡散性の高さが炎上リスクに繋がる

それぞれ解説していきます。

配信されない場合がある

Twitter広告を始めたのにもかかわらず、「広告が配信されない」といったトラブルが発生する例も少なくありません。

万が一広告が配信されない場合には以下の2点を確認してみましょう。

1. アカウントもしくは広告が審査中ではないか
2. 予算/入札額が適切か

広告は事前に必ず審査にかけられます。Twitterのポリシーに違反している場合などは審査に通らない可能性も。

また、入札額や予算が少なすぎるとそもそも広告が表示されません。審査に通っているのにもかかわらず、広告が配信されない場合には予算と入札額を引き上げてみましょう。

強制停止させられる可能性がある

Twitter広告はTwitterのポリシーに違反した場合、最悪「強制停止」させられてしまう可能性も。

強制停止されると広告キャンペーンがすべて停止されてしまいます。軽微な違反であればメッセージが届き、そこを修正すれば問題ないことが多いです。

ただ、重大な違反の場合には一発アウトの場合もあるため、Twitter広告を始める前には事前にポリシーを把握した上で利用するようにしましょう。

拡散性の高さが炎上リスクに繋がる

Twitter広告は他のSNSと比べても拡散性が高いのが特徴です。

リツイートやいいねなどの「二次拡散」には広告費用が発生しない点も大きなメリットだと言えるでしょう。

ただ、拡散性の高さゆえに「炎上リスク」も高くなってしまいます。

ユーザーに不快感や不信感を与える広告内容であれば、悪い意味でリツイートされてすぐに炎上してしまう危険性も。

広告を配信する前には複数人でチェックして炎上リスクに備えておくことをおすすめします。

Twitter広告で成果を出すやり方

Twitter広告で成果を出すやり方は以下の3つです。

1. 配信目的を明確にする
2. ターゲット層を理解する
3. クリエイティブやターゲティングを見直す

それぞれ解説していきます。

配信目的を明確にする

Twitter広告は広告を始める前に「広告のキャンペーン目的」を選ぶ必要があります。

「なぜTwitter広告を始めるのか」について明確になっていなければキャンペーンを選ぶ段階でも立ち止まってしまうでしょう。

また、目的が明確でなければターゲティング項目も絞りづらくなってしまいます。

Twitter広告を始める第一段階としてまずは「配信目的」を明確にしましょう。

ターゲット層を理解する

「自社の商品やサービスに興味を持つユーザー」を理解していなければ、最適なクリエイティブ作成やターゲティング設定が難しくなってしまいます。

ターゲット層が違えば「クリエイティブやターゲティングの正解」も違うため、ペルソナ分析などを行い、あらかじめユーザーについての理解を深めておくのがおすすめです。

クリエイティブやターゲティングを見直す

Twitter広告は実際に広告を配信した後に「どのくらい効果があったのか」を分析できます。

効果を分析することによって「このクリエイティブはクリック率（CTR）が高いな」とか「40代以降のコンバージョン率（CVR）が低いな」といった事実が分かるわけです。

つまり、Twitter広告は実際に広告を配信した後の「効果測定→改善」が非常に重要になります。

広告を配信した後もクリエイティブやターゲティングは定期的に見直すようにしましょう。

Twitter広告の運用方法とそれぞれのメリット

最後にTwitter広告を運用する方法について解説していきます。Twitter広告の運用方法は以下の2つです。

1. インハウス（社内）で運用する
2. 広告代理店を利用する

それぞれのメリット・デメリットを解説していきます。

インハウス（社内）で運用する

インハウス（社内）で運用するメリットは以下の2点です。

1. 商材を熟知している
2. 費用を抑えられる

広告運用にはターゲティング設定やクリエイティブ作成など、商材の理解度合いが直結する項目があります。

インハウスで運用するのであれば当然商材への理解は深いため、ターゲティング設定やクリエイティブ作成などが大きく外れることはないでしょう。

また、必要な費用は「広告費」のみであるため、広告運用が上手くできれば最も費用対効果の高い運用方法だと言えます。

ただ、広告運用の経験者がいない場合には逆に費用対効果が悪くなってしまう可能性も少なくありません。

運用型広告は良くも悪くも「運用方法」に結果が左右されます。プロと初心者では広告の結果に天と地ほどの差が出るでしょう。

Twitter広告に慣れている、もしくはWeb広告に精通している人材が社内にいるのであればインハウス運用をおすすめします。

広告代理店を利用する

広告代理店を利用するメリットは以下の2点です。

1. 運用業務を丸投げできる
2. 広告運用が上手く効果を期待できる

広告代理店を利用する最も大きなメリットは「業務を丸投げできること」です。

広告代理店を使えば今までの業務に支障が出ることなく、新たにTwitter広告を始められます。

「商材の特徴やターゲット層を広告代理店に理解してもらうための打ち合わせ」は必要ですが、運用が始まってしまえばほとんどすることはありません。

また、広告代理店は当然広告運用のプロですので、高い効果を期待できます。

広告代理店を使わずに初心者が闇雲にTwitter広告を運用するよりも、広告代理店を利用する運用の方が「結果的に費用対効果が高くなった」という例も珍しくありません。

Twitter広告の運用経験者がいない、もしくは新たに人材を雇うのが面倒だと思う人は広告代理店の利用を検討してみてください。

ただ、広告代理店選びは非常に重要です。特にSNS広告は種類によって運用方法が異なるため、「Twitter広告に強い広告代理店」を選ばなければなりません。

下記の記事でTwitter広告に強みを持っている広告代理店を10個ほど紹介しました。気になる人はぜひご覧ください。

2022年9月1日Twitter広告のおすすめ代理店10選！Twitter広告の基礎知識も合わせて解説！

まとめ：Twitter広告は拡散性を利用できるのが特徴！

Twitter広告は他のSNSとは異なり「拡散性」を利用できるのが特徴的です。

広告がリツイートやいいねされるたびに費用対効果が高くなるため、少ない広告費で多くのユーザーに広告を見てもらえるかもしれません。

また、ターゲティングやクリエイティブの種類なども他のSNS広告と比べても遜色ないです。

ユーザー数ももちろん多いため、「SNS広告を始めたいけど、どこにするか迷っている」という人はぜひTwitter広告を検討してみてください。

自社に運用できる人材がいない場合には、広告代理店を利用した上でTwitter広告を始めるのもおすすめです。