ABテストツールのおすすめ10選!選ぶうえで重要なポイントも解説

2台のパソコンが並ぶイラスト

Webサイトの運営や広告出稿をするうえで、一度制作したホームページやランディングページから成果が生まれるとは限りません。繰り返し改善を実施していく必要があります。

そこでCVRやCTRの改善など、Webページを改良するために役立つのがABテストです。ABテストツールを活用すれば、効果的な施策を実施できます。

しかしABテストツールは種類が多いため、どれを選べばいいかわからず悩んでしまうのではないでしょうか。

そこで本記事では、ABテストツールの概要やおすすめツール10選を紹介していきます。ABテストツールを選ぶポイントも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

そもそもABテストとは?

ABテストを実施しているイラスト

ABテストは、事前に仮説立てたAとB2つのパターンを用意して、どちらがより高いCVRやCTRを獲得できるか比較する検証のこと。テスト結果に基づき、検証と改善を繰り返すことでWebサイトの最適化を実現します。

さらにABテストを継続することで、より良いCVRやCTRに引き上げられるでしょう。

ABテストツール選びで失敗しない5つのポイント

 

パソコンに向かいABテストを行う人

効果的なABテストを実施するためには、用途に合ったツール選びが欠かせません。そこで、ABテストツール選びで失敗しないために5つのポイントを紹介します。

  1. サイトの規模やテスト頻度に合った料金形態か
  2. 直感的な操作ができるか
  3. ABテスト以外にCRO機能はあるか
  4. ドメインの登録数とPV数に制限はないか
  5. 国内産か海外製か

サイトの規模やテスト頻度に合った料金形態か

まず、サイトの規模やテスト頻度に合わせた料金形態であるか確認しましょう。

ABテストツールには、無料と有料のものがあります。有料ツールは多機能ですが、自社サイトの規模やテスト頻度と適していなければ使いづらいと感じるでしょう。

ABテストツールの中には、無料でも活用しやすいツールもありますので、まずはお試しで活用してみてください。有料ツールも無料トライアルで体験し、自社に必要なツールかどうかを確認しましょう。

なお、有料ツールの料金形態は、テストページのPV数に応じた従量課金制、Webサイト全体におけるPV数による月額固定制の2種類に分かれます。自社のWebサイトの規模やテスト頻度に合った料金形態であるかチェックしてください。

直感的な操作ができるか

ABテストツールは、サイトを最適化するために継続的に活用します。

そこで操作が複雑なツールだと、そもそもABテストの実施までに時間がかかってしまうため、直感的な操作ができるかを確認しましょう。

なお、自身だけでなくスタッフ全員が活用しやすいかを確認してください。

ABテスト以外にCRO機能はあるか

実施をするうえで、入力フォームの最適化やヒートマップ分析といったCRO(コンバージョン率最適化)もコンテンツ改善に欠かせません。

ABテストツールの中には、そうしたCRO機能搭載のタイプもあるため、確認しておきましょう。

ABテストの特化型か多機能型か、使用用途に合わせて導入を検討してください。

ドメインの登録数とPV数に制限はないか

ABテストツールの中には、ドメインの登録数や計測できるPV数に制限を設けているものがあります。

自社でドメインが異なる複数サイトを運営している場合、登録数に制限があると活用しづらいでしょう。

また、PV数にも制限があるなら、自社が目標とする規模感に応じて最適なツールやプランを選ばなければいけません。

そこで、もし現状のPV数が少なくても、今後増える可能性を考慮する必要があります。

Webサイトの規模が大きい、今後PV数の増加が見込まれる場合は、ドメイン登録数やPV数に対する制限の有無をしっかりと確認しましょう。

国内産か海外製か

ABテストツールで海外ユーザーを対象にする場合は、外国製の方が適している場合があります。しかしマニュアルやサポートが外国語のみの場合があるので注意しましょう。

なお、国内産のABテストツールは、マニュアルもサポートも日本語なので安心です。

ABテストツールのおすすめ10選

スマホ画面でABテストを実施するイラスト

それでは、ABテストツールのおすすめを10選を紹介していきます。

  1. Googleオプティマイズ
  2. Robee
  3. Flipdesk
  4. FURUMAI
  5. Gyro-n
  6. CVX
  7. Optimizely
  8. CODE Marketing Cloud
  9. Repro
  10. グロースハック365

Googleオプティマイズ

Googleオプティマイズの公式サイト

運営企業 Google
主な機能 ABテスト
AB/n テスト
多変量テスト
リダイレクトテスト
サーバーサイドテスト
料金 無料
公式サイト https://marketingplatform.google.com/intl/ja/about/optimize/

Googleオプティマイズは、無料で利用できるABテストツールです。ABテストはもちろんのこと、比較対象を増やして比較できる A/B/nテストにも対応しています。

ページ上で複数の要素を比較する多変量テストや、別のWebページを比較するリダイレクト、独自パターンを作成しテストを実施するサーバーサイドテストにも対応。

無料でありながら、豊富な機能を搭載しているのが特徴です。

公式サイトを見る

Robee

Robeeのホームページ画像

運営企業 株式会社Macbee Planet
主な機能 ユーザーの行動分析
広告効果の自動分析
ABテスト
接客ポップアップ
チャットボット
料金 要問い合わせ
公式サイト https://www.robee.tech/

Robeeは、LTV指標によるユーザーとのコミュニケーション設計を重視したABテストツールです。

ユーザーの新規獲得から継続までワンストップで分析したり、課題に合ったカスタマイズを行ったりできます。さらにゼロパーティデータによる多角的なユーザー分析も可能です。

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Flipdesk

Flipdeskのホームページ画像

運営企業 株式会社フリップデスク
主な機能 ターゲティング
レポート
ABテスト
表示回数制限
デザインテンプレートなど
料金 ライトプラン:20万PVまで/月額8,000円(税抜)
スタンダードプラン:80万PVまで/月額50,000円(税抜)
公式サイト https://flipdesk.jp/

Flipdeskは、ユーザーの情報収集やターゲティング、接客アクションなど豊富な機能を搭載しています。

さまざまな機能を活用することで、サイト改修なしでフレキシブルなWeb接客を実現するのがポイント。

さらに、直リンクやポップアップ、HTMLの置換・挿入といった3つの基本アクションでCVRやCT向上に貢献します。

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FURUMAI(Web改善さくらさん)

FURUMAIのホームページ画像

運営企業 株式会社ティファナ・ドットコム
主な機能 Webデータ解析
サイト自動改善
ABテストなど
料金 要問い合わせ
公式サイト https://www.tifana.ai/products/furumai

FURUMAIは、AIがサイトを自動で解析し、問題点を改善してくれるツールです。

Web制作25年以上の経験とノウハウを学習したAIに任せるだけなので、手軽にコンバージョンアップを図ることができます。

料金は問い合わせが必要ですが、サイト運営に必須となる機能が揃っているのが特徴です。

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Gyro-n

Gyro-nのホームページ画像

運営企業 株式会社ユニヴァ・ジャイロン
主な機能 EFOツール(エントリーフォーム最適化)
入力フォームの改善
フォーム入力支援機能
スマホ完全対応EFO
フォームA/Bテストなど
料金 要問い合わせ
公式サイト https://www.gyro-n.com/efo/

Gyro-nは、デジタルマーケティングをサポートするサービスを提供しています。

Gyro-n EFOは、エントリーフォームを最適化するツールですが、フォームA/Bテストが可能です。

設定はサポートデスクが行うので手軽ですし、スマートフォンにも対応しており、さまざまなシーンで活用しやすいでしょう。

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CVX

CVXのホームページ画像

運営企業 株式会社ポストスケイプ
主な機能 ABテスト
ヒートマップ分析
LPページ制作など
料金 初期費用+年間費
公式サイト https://lpo.conversion-x.jp/lp02?cvx_expid=136

CVXは、LPページの制作から分析・改善まで、さまざまな運用ニーズに対応しているクラウド型のLPOツールです。

直感的な操作が可能で、ABテストやページ分析などにも対応しています。HTMLの編集やタグ設置不要なので、素早くテストを繰り返せるのがポイントです。

複数のパターンを同時にテスト運用したいときにも活躍します。

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Optimizely

Optimizelyのホームページ画像

optimizelyのホームページ画像

運営企業 株式会社ギャプライズ
主な機能 ABテスト
パーソナライゼーション
モバイルアプリでのABテスト
フルスタックなど
料金 要問い合わせ
公式サイト https://optimizely.gaprise.jp/

Optimizelyは、ページ改修からABテストまでスピーディーに実行できます。ABテストは、iOSとAndroidアプリ内での実行も可能なので、デバイスに左右されないのも魅力です。

さらに従来のABテストとは異なるフルスタックにも対応しているので、あらゆる環境でのテストにも対応しています。

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CODE Marketing Cloud

CODE Marketing Cloudのホームページ画像

運営企業 株式会社エフ・コード
主な機能 ユーザーの行動分析
Web接客用のウィジェット作成など
料金 要問い合わせ
公式サイト https://codemarketing.cloud/

CODE Marketing Cloudは、専門的な知識がなくても簡単に使えるツールです。

豊富なテンプレートが用意されており、タグの設置やバナーなど簡単な内容を決めるだけですぐに施策を実行。ABテストは基本機能に搭載されており、Google AnalyticsやMAツールと連携も可能です。

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Repro

Reproのホームページ画像

運営企業 Repro株式会社
主な機能 ABテスト
有意差自動判定機能など
料金 要問い合わせ
公式サイト https://repro.io/

Reproは、ポップアップ型とチャット型の2種類に対応しており、Webとアプリの売上最大化を実現できるツールです。

タグの設置だけでWebに表示されるメッセージのカスタマイズができます。

チャットやSNSなどマルチチャネルとの連携も可能なので、ユーザーとの継続的なコミュニケーションの実現にも役立ちます。

ABテストの設定もわかりやすく、有意差はアルゴリズムが自動判定するので簡単です。

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グロースハック365

グロースハック365のホームページ画像

運営企業 株式会社コミクス
主な機能 アクセス解析
KPI設計
課題抽出
ABテスト
効果検証
料金 要問い合わせ
公式サイト https://www.comix.co.jp/

グロースハック365は、サイト内全体をスピーディーに最適化するサービスです。

10年以上のCVR最適化支援実績を武器に、幅広いニーズに対応。アクセス解析からABテストに効果検証まで、1チーム3名体制でクライアントにスタッフを配属し対応します。

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ABテストツールを使う3つのメリット

2台のスマートフォンでABを実施しているイラスト

では、ABテストツールの使用によるメリットを3つ紹介します。

  1. 工数削減しつつCVR向上が期待できる
  2. 低予算でサイト改善につながる
  3. 客観的な根拠に基づき的確に改善できる

工数削減しつつCVR向上が期待できる

ABテストツールを利用すると、簡単な操作で誰でも簡単にABテストを実施できます。

通常、Webサイトの改善には想定される複数の要素を考慮しなければいけません。1つずつ手作業で試していくのは膨大な時間を要します。

また、手探りで多くのデータを扱う場合、思わぬヒューマンエラーが生じる場合もあるでしょう。

ABテストツールを導入すれば、作業工数の削減とCVR向上効果も期待できます。

低予算でサイト改善につながる

ABテストツールの使用により、サイトを大幅にリニューアルせずとも、細かな改善点を可視化できます。

よって、コスト削減にもつながるでしょう。低コストでCVR向上を果たし、サイト改善ができれば、利益の増加にも直結します。

投資リスクを少なくできるのも、嬉しいポイントです。

客観的な根拠に基づき的確に改善できる

ABテストツールは、サイトのデータに基づき客観的な視点での改善を実現します。

根拠のあるデータに基づき検証や問題点を見出すので、的確な改善ができるのは大きなメリットと言えるでしょう。

ABテストツールを活用して成果を出すポイント

ABテストの分析結果を表すイラスト

ABテストツールを効果的に活用するにはいくつかのポイントがあります。成果をあげるために、以下4つのポイントをおさえましょう。

  1. ABテストの目的を明確にする
  2. 検証前に必ず仮説を立てる
  3. 検証にかかる時間を想定してスケジュールを組む
  4. 一度に実施するABテストは1要素にする

ABテストの目的を明確にする

ABテストを実施する前には、必ず目的を明確化してください。というのも、闇雲なABテストの実施は効果的な改善につながらないからです。

改善策の実施が目的になる恐れもあるため、注意しなければいけません。

そもそもABテストをどんな目的で実施するのか、どのページからテストするのかをはっきり決めておきましょう。

検証前に必ず仮説を立てる

ABテストの実施前に、仮説を立てることも重要です。

しっかりと仮説を立てることで、目的に対する的確な改善案が見えてきます。逆に仮説を立てずに実施すると、テストの結果を正しく解釈することができません。効果がでても根拠がわからず、検証に時間がかかってしまうことも。

テストをしたら必ず分析や振り返りが必要ですので、ABテストを成功させるためにも仮説をしっかりと立てましょう。

検証にかかる時間を想定してスケジュールを組む

ABテストが一度の実施で終わるケースは基本的にはありません。繰り返し継続的に実施する場合が多いでしょう。

そこで、検証時間を想定したスケジュール設定が大切です。

またテストの実施だけでなく、必要なデータの集計にも膨大な時間がかかります。PV数が増えれば増えるほど、その分時間を要するでしょう。

1回のテストにかかる時間や、Webサイト全体の改善までにかかる時間を想定し、スケジュールを組んでおいてください。

一度に実施するABテストは1要素にする

ABテストを実施するにあたって、一度に検証する要素は1つに絞ることが大切です。

一度に複数の要素をテストしようとすると、どのポイントがどの改善につながるのか把握できません。検証対象が複雑化し、その分多くの時間を要するでしょう。

ABテストで成果につなげるためにも、一度の検証では1要素に絞って実施してください。

まとめ:ABテストツールで効果的なCVR向上を目指そう

ABテスト中のパソコン画面

CVR向上を目指すためのサイト改善には、改善点の導きと実行に膨大なコストがかかるケースも少なくありません。

しかしABテストツールを導入すれば、他の改善すべきポイントが明確化し、工数削減と低予算でのサイト改善効果が期待できます。

自社サイトで効果的なCVR向上を目指したいと考えているなら、ABテストツールの導入をご検討ください。