「Web広告を運用したいけど、どれくらい費用がかかるか分からない…」
「Web広告を運用する前に、運用費用を把握しておきたい！」
上記のようなお悩みを抱えている方、少なくないと思います。特に初めてWeb広告を運用するとなると、費用面について不安を感じてしまうのも無理はありません。
そこで本記事では、上記のようなお悩みを解決するべく、Web広告の費用について決まり方や相場と合わせて詳しく解説していきます。ぜひ最後まで読んでみてください。
この記事の内容
まずはWeb広告の概要を確認！
費用について見ていく前に、まずはWeb広告の概要について確認していきましょう。
今回解説するWeb広告の種類は下記の通りです。
- リスティング広告（検索広告）
- ディスプレイ広告
- SNS広告
- 動画広告
- アフィリエイト広告
- 記事広告
リスティング広告（検索広告）
リスティング広告（検索広告）とは、Googleの検索エンジンの最上部に表示できるテキスト広告です。
リスティング広告は検索されたキーワードに連動して表示される広告が変わります。たとえば「東京 プログラミングスクール」と検索すると、東京にあるプログラミングスクールの広告が中心に表示される形です。
リスティング広告を掲載するキーワードは広告主が自由に選ぶことができます。広告で宣伝する商品・サービスの内容やターゲット層に合わせて表示できる点、リスティング広告の強みといって良いでしょう。
ディスプレイ広告
ディスプレイ広告とは、画像・動画を活用して配信できるWeb広告になります。
ディスプレイ広告の中でも、Googleが提供するディスプレイ広告が「GDN（Googleディスプレイネットワーク）」です。
GDNではGoogleと提携しているメディアやサイトやGoogleアドセンスを設置している個人ブログなどに広告を配信できます。
Googleアドセンスとは、ブログ・サイト上にGoogleのディスプレイ広告を表示する代わりに、広告がクリックされる度に集積が発生するサービスです。個人ブログ・サイトを収益化する方法として多くのブロガー・サイト経営者に活用されています。
Googleアドセンスが設置された個人ブログ・サイトで広く広告配信できる点も、GDNならではの強みといえるでしょう。
SNS広告
SNS広告とは、FacebookやInstagram、Twitterといった各種SNSで配信できる画像・動画広告です。
SNSは多くのユーザーを抱えていることもあり、ターゲットユーザーに対して広告配信を行いやすい点が強みです。
また画像・動画の投稿がデフォルトになっている面も強く、広告画像・動画を自然に馴染ませやすい点も特徴になります。
動画広告
動画広告とは、その名称の通り広告動画を配信できるWeb広告になります。代表的な動画広告としては、YouTube動画広告が挙げられます。
YouTube動画広告は、動画の再生前後や再生中に配信することができます。スキップできる広告から一定時間スキップできない広告、数秒の短い広告など様々なフォーマットが提供されている点も特徴です。
また動画である分、テキスト広告画像広告と比べて視認性が高い点も強みになります。
アフィリエイト広告
アフィリエイト広告とは、広告がクリックされた後に商品・サービス購入などの成果が発生した場合に費用が生じるWeb広告です。
成果が発生しなければ広告費は発生しないため、広告運用の費用対効果を高めやすい点が強みになります。
ただし、他の広告媒体と比較して広告費が高くなりやすいため、商品・サービスの単価と広告費を比べた上で運用していくことが重要です。
記事広告
記事広告とは、メディアサイトの記事コンテンツと同じフォーマットで配信できるWeb広告です。通常の記事コンテンツと同じように商品・サービスに関する紹介文が掲載されるため、広告色を抑えやすいです。
また知名度が高いメディアサイトで記事広告を掲載すれば、商品・サービスの認知度も高めやすくなります。
Web広告の費用の決まり方
次にWeb広告の費用の決まり方について見ていきましょう。
Web広告の費用の決まり方は、大きく分けて下記の7つに分類されます。
- クリック課金方式
- インプレッション課金方式
- エンゲージメント課金方式
- 動画視聴課金方式
- 成果報酬課金方式
- 期間保証課金方式
- PV保証課金方式
クリック課金方式
クリック課金方式とは、広告がクリックされた際に費用が発生する課金方式です。広告が表示されるのみでは広告費は発生しません。
広告をクリックするユーザーは広告内容に関して何かしら興味・関心を抱いている可能性が高いです。このため、広告クリック後に商品・サービスを購入してくれるケースも多くなります。
広告クリック後のコンバージョン獲得に対して広告費を使いたい際に、クリック課金方式は最適といって良いでしょう。
インプレッション課金方式
インプレッション課金方式とは、広告が表示されるタイミングで広告費が発生する課金方式です。例えGoogleディスプレイ広告では広告が1,000回表示されたタイミングで広告費が生じます。
クリック課金方式とは反対に、広告がクリックされても広告費は発生しません。商品の認知度を高めたい際に、インプレッション課金方式は最適といえます。
エンゲージメント課金方式
エンゲージメント課金方式とは、1つのエンゲージメントを獲得するごとに費用が発生する課金方式で、SNS広告でよく採用されています。
たとえば、Twitter広告の場合だと広告に対する「いいね」「リプライ」をエンゲージメントとして設定して運用を行えます。
エンゲージメント獲得に対して費用を投下できるので、広告運用の費用対効果も自然と高めやすいです。
動画視聴課金方式
動画視聴課金方式とは、広告動画が視聴された際に費用が発生する課金方式になります。主にYouTube動画広告やSNS広告で採用されている課金方式です。
広告動画が視聴されない場合は費用が発生しないため、広告動画の視聴に対して広告費を使いたい際に最適です。
成果報酬課金方式
成果報酬課金方式とは、商品・サービス購入や資料請求など各種成果が発生した際に費用が発生する課金方式です。
広告が表示・クリックされるのみでは費用は発生しません。成果獲得に対して広告費を使えるので、広告運用の採算を取りやすい点がメリットになります。
期間保証課金方式
期間保証課金方式とは、広告掲載の期間を保証する代わりに固定の広告費が発生する課金方式です。大手メディアサイトでの広告掲載の際によく見られる課金方式になります。
期間に関しては数日から数週間など幅広いです。ただし、広告掲載の期間が長くなるほど課金される広告費も高くなります。
PV保証課金方式
PV保証課金方式とは、事前に契約した広告の表示回数に達するまで広告掲載を保証する代わりに、固定の広告費が発生する課金方式になります。
契約した表示回数まで広告を掲載できるので、商品・サービスの認知度を着実に高めたい際におすすめの課金方式です。
ただし、契約した表示回数によっては広告費が高額になるケースもあります。
大手メディアの場合だと、総額で数百万円以上の費用が発生する可能性もゼロではありません。広告予算にゆとりのある場合に活用できる課金方式と考えて良いでしょう。
【課金方式別】Web広告の費用相場
課金方式別のWeb広告の費用相場は下記の通りです。
| 課金方式 | 費用相場 |
|---|---|
| クリック課金方式 | 数十円～数千円 / 1クリック |
| インプレッション課金方式 | 数十円～数百円 / 1,000 imps |
| エンゲージメント課金方式 | 1円～数百円 / 1エンゲージメント |
| 動画視聴課金方式 | 1円～数百円 / 1視聴 |
| 成果報酬課金方式 | 100円～数万円 / 1成果 |
| 期間保証課金方式 | 数十万円～数百万円 |
| PV保証課金方式 | 数十万円～数百万円 |
広告媒体によっても費用相場は変わってきますが、大まかに上記費用相場の通りにまとめられます。
ただし、こちらの金額はあくまでも相場で、トータルの広告費は設定した予算金額によって変わってきます。予算設定する際の参考として活用してもらえると幸いです。
Web広告の費用対効果を高める方法
Web広告の費用対効果を高める方法として、下記の7つが挙げられます。
- ターゲット層・運用目的に合った媒体を選択する
- 目的に沿った課金方式を選ぶ
- 画像・動画などのクリエイティブの質を高める
- ターゲティング機能で配信先を絞る
- 最初は低予算で運用を始める
- ROASを確認・分析する
- LPOを実施する
ターゲット層・運用目的に合った媒体を選択する
Web広告運用の費用対効果を高めるためにまず押さえて欲しいのが、ターゲット層・運用目的に合った媒体の選択です。
ターゲット層・運用目的に合った広告媒体を選択することで、広告内容に興味・関心を抱いてくれやすいユーザーにリーチしやすくなります。
たとえば、20代女性に向けた美容系サービスを宣伝したい際は、女性の若年層ユーザーが多いInstagramで広告運用するのが最適です。
同じWeb広告という括りでも、ユーザー層や配信フォーマットなどは様々です。最初は複数のWeb広告を併用して、ユーザーの反応を分析していくのもおすすめになります。
目的に沿った課金方式を選ぶ
広告運用の目的に合った課金方式を選ぶことも、費用対効果を高めるポイントです。
たとえば、商品・サービスの認知度アップを狙うのであればインプレッション課金、商品購入後のコンバージョン獲得を狙いたい場合はクリック課金方式がおすすめになります。
目的に合わない課金方式を活用してしまうと、費用を無駄に使用してしまう可能性が高いです。媒体の選択と合わせて、どの課金方式が最適か、も事前に明確にしておきましょう。
画像・動画などのクリエイティブの質を高める
画像・動画を使用する広告の場合、クリエイティブの質を高めることも重要です。
ディスプレイ広告やSNS広告など、広告用画像・動画がフォーマットのメイン部分を占めている場合、クリエイティブの質によって広告運用の成果が左右されてきます。
ユーザーの興味・関心を刺激するような画像・動画となっているか、細かくチェックしてください。
とはいえ、最初から完璧なクリエイティブを作成するのはなかなか至難でもあります。ユーザーの反応を見ながら繰り返しクリエイティブの改善を行うのがおすすめです
ユーザーの反応が良かったクリエイティブの特徴を蓄積していけば、今後のクリエイティブ作成に活かしやすくなります。
ターゲティング機能で配信先を絞る
ターゲティング機能で配信先を絞ることも、Web広告の費用対効果を高めるポイントです。ターゲティング機能を活用すれば、自社商品・サービスのターゲット層に合わせて広告配信を行えます。
ターゲット層以外のユーザーに対して広告配信しなくて済む点もメリットです。余計な広告費を使わずに済むので、費用対効果を自然と高めることができます。
最初は低予算で運用を始める
Web広告運用を行う際、最初は低予算で始めるようにしましょう。いきなり多額の予算を組んで広告運用してしまうと、資金を浪費してしまう可能性が高まります。
低予算で徐々に広告運用になれていき、少しずつ予算を増やしていけばは資金的にも精神的にもゆとりを持てるのでおすすめです。
ROASを確認・分析する
Web広告運用の費用対効果を高めるためには、ROASの確認・分析も重要です。
ROAS（Return on Advertising Spend）とは、投下した広告費に対する売上を%で示した比率になります。ROASの数値が高ければ、費用対効果の高い広告運用を実現できる状態といえます。
反対にROASの数値が低い場合は、広告費を無駄に使用している可能性が高くなります。広告費を使っているのになぜ売上アップに繋がっていないのか、項目ごとに詳細に分析していかねばなりません。
コンバージョン獲得に繋がっていなかったり、広告費の金額が高すぎる等、ROASを低下させている原因を突き止めて改善を進めていきましょう。
LPOを実施する
LPOを実施することで、Web広告の費用対効果を高めやすくなります。LPOとは「Landing Page Optimization」の略称で、日本語で「ランディングページ最適化」と呼びます。
ランディングページ（LP）は、検索エンジンやWeb広告を経由して表示される最初のサイトページになります。
Web広告の流入先となるLPは、商品・サービスの紹介や購買・申し込みページに特化しているものが多いです。
ランディングページの質がよくないと、せっかくWeb広告で集客してもユーザーの離脱に繋がってしまいます。LPOを実施することで、広告から流入してきたユーザーを着実にコンバージョン獲得へ繋げることが可能です。
LPOの具体例としては、たとえばLPに掲載する情報の内容を変えてみたり、サイトのレイアウトを変える、商品・サービス購入への導線を明確にする等の施策が挙げられます。
どの施策にも共通するのが、ユーザーの視点に立ってLPを改善していくことです。ユーザーにとって使いやすいLPを構築していけば、離脱率は自然と低くなっていきます。
LPOについては下記の記事で詳説しているので、ぜひ合わせてお読みください。
LPOとは？実施の流れから具体的な施策まで徹底解説
Web広告の費用対効果を高めるには広告代理店の利用がおすすめ！
Web広告の費用対効果を高めるポイントについて解説していきましたが、初めてWeb広告運用を行う場合だと中々うまく成果が得られないケースもあります。
もちろん、継続して広告運用してスキル・ノウハウを蓄積していくことも重要ですが、短期間で着実に成果を得たい場合だとすべて自力で行うのは遠回りかもしれません。
そこでぜひ活用して欲しいのが、Web広告に対応した広告代理店です。
広告代理店にはWeb広告運用に精通した運用担当者が数多く在籍しています。スキル・ノウハウを活かして費用対効果の高いWeb広告運用を実現してくれる点、広告代理店の強みです。
現在、Web広告運用を扱う代理店の数は非常に増えています。最初から特定の代理店に絞らずに、複数の代理店を比較した上で最終的な依頼代理店を決めるようにしましょう。
各媒体ごとのおすすめの広告代理店については以下の記事で詳説しています。気になる方はチェックしてみてください。
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Web広告を活用して商品・サービスの販促を効率よく進めよう！
Web広告の費用は媒体・課金方式により様々ではありますが、実際は広告主が設定した予算によってトータルの費用が決まってきます。
運用の目的や宣伝する商材・サービスに合わせて媒体・課金方式を選ぶことで、広告の費用対効果を高めることが可能です。
自社でWeb広告の運用を行うのが難しい場合は、Web広告に対応した広告代理店に運用を依頼しましょう。広告代理店に依頼すれば、広告媒体の選定から出稿、運用まですべて一括して任せることが可能です。
本記事の内容を参考にして頂き、Web広告の費用について理解を深めて頂けると幸いです。
