「Xではどんな分析ができるの?」
「Xの分析ツールにはどんな機能がある?」
「Xの分析ツールの選び方のポイントが知りたい」
Xの分析をしたいと考えている方は、このような悩みがあるのではないでしょうか。
Xの分析をすると、投稿に対する反応やユーザーのニーズ、最新のトレンドなどを把握でき、効果的な運用が可能になります。
そこで当記事では、Xで分析ができる内容について紹介していきます。
Xの分析が必要な理由と分析方法に加え、おすすめの分析ツールについても解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
X(旧Twitter)の分析とは?

Xの分析とは、フォロワー数、ポスト数、リポスト数、「いいね」の数などのデータを分析することを指します。
フォロワーの動向や投稿の反応などのデータを可視化することで、ユーザーのニーズや反応、Xの最新のトレンドなどの把握が可能です。
分析結果を活かして、ユーザーのニーズに合った情報を含んだ投稿、アクティブユーザーに見てもらえる日時に投稿をするなど、自社アカウント運用に活かしてフォロワーの増加につなげられます。
X(旧Twitter)の分析が必要な理由

Xの分析は、自社アカウントの投稿に対するユーザーの反応を見て、投稿の改善点を見つけ、ユーザーのニーズに沿った投稿ができるようにするために必要です。
さらに、Xの分析は、自社アカウントの運用状況の把握だけでなく、競合他社の動向を把握するためにも必要になります。
漠然とXのアカウント運用をしていても、どのくらいの成果が出ているのかがわかりにくいため、Xの分析を行ってデータを可視化して情報を整理する必要があります。
自社アカウントと競合他社との差別化をはかり、ファンを作るためには、自社アカウントの投稿の精度を上げ、競合他社のアカウントを分析することが必要不可欠です。
競合他社のアカウント分析では、ポスト・ユーザーとのコミュニケーションを分析して、戦略を把握して、自社のアカウント運用の最適化をはかれます。
X(旧Twitter)で分析できる内容

Xで分析できる内容は、以下の4つが挙げられます。
- 自社アカウントの投稿の効果
- 自社アカウントのフォロワーやターゲット層の特徴
- 競合アカウントの投稿
- トレンド
次から、分析できる内容について詳しく解説していきます。
自社アカウントの投稿の効果
自社アカウントの投稿の効果を測定・分析しましょう。
自社アカウントの投稿の効果には、ユーザーに投稿を見られた回数を表す指標である「インプレッション数」や投稿に対するユーザーの「いいね」などの反応を表すエンゲージメント率があります。
インプレッション数が多くても、エンゲージメント率が低ければ、ユーザーのニーズに合った投稿ではなかったと判断できるでしょう。
これは、投稿を見てくれたユーザーが多いにもかかわらず、「いいね」やリポストをしてくれていない「ただ見られただけ」の投稿だからです。
ユーザーにアクションを起こしてもらうために、エンゲージメント率が高い投稿を分析して、ユーザーニーズの把握に活かすことが大切です。
自社アカウントのフォロワーやターゲット層の特徴
自社アカウントをフォローしているユーザーや自社がターゲットとしているユーザーの特徴を把握しましょう。
例えば、ターゲット層がビジネスパーソンの場合、勤務時間中である8時〜12時、13時〜17時ごろはXを見られない時間帯になります。
そこで、携帯を開いてXの投稿を確認するであろう時間を予測し、通勤時間の7〜8時、昼食時の12時〜13時、退勤後の20〜21時ごろに投稿を集中させるなどの対策が必要です。
また、学生をターゲットにしている場合は、あまり堅苦しくない文章にする、ポップで目を引く画像を用いるなど、ターゲット層に合わせて投稿内容を変化させましょう。
競合アカウントの投稿
競合他社のアカウントの投稿をチェックして、自社のアカウントと差別化できる点のヒントを得ることができます。
競合アカウントの投稿時間や投稿内容、投稿回数、ハッシュタグ、ユーザーの反応などを参考にして分析しましょう。
競合アカウントの優れている点は参考にし、自社アカウントでしかできない強みを見つけ出して差別化をはかり、自社のファンを獲得することが重要です。
トレンド
Xのトレンドは日々移り変わるため、常に最新トレンドを把握しておくことが大切です。
Xのトレンドに対応した投稿ができれば、おすすめにのりやすくなり、多くのユーザーに投稿を見てもらえます。
トレンドに沿った投稿で、今までリーチしていなかった層へのアプローチやフォロワー獲得につながるでしょう。
X(旧Twitter)で分析する方法

Xで分析する方法は以下の3つが挙げられます。
- アナリティクスで分析する
- X分析ツールで分析する
- ChatGPTで分析する
それぞれの分析方法を解説していきます。
アナリティクスで分析する
Xアナリティクスとは、X公式の分析ツールです。
自社アカウントの投稿がどのくらい見られているかや「いいね」された数、フォロワーの増減などを数値化して確認できます。
ただし、Xアナリティクスは自社アカウントのみ分析可能で、競合アカウントの分析はできません。
自社アカウントの運用状況を把握して、投稿内容や時間の改善に活かしましょう。
X(旧Twitter)分析ツールで分析する
X分析ツールとは、Xのアカウントの投稿を分析し、ユーザーの反応やフォロワーの増減などのデータを確認・検証できるツールです。
X分析ツールでは、複数アカウントの一括管理や予約投稿、自動フォローなどの機能が搭載されています。
自社アカウントの投稿へのユーザーのインプレッションやエンゲージメント率などのデータをエクスポートして可視化でき、X運用の改善に活かせます。
エンゲージメント率が高い投稿の時間帯や曜日などから、投稿時間の最適化をはかり、ユーザーに有益な情報を届けられる最適なタイミングを検討してみましょう。
ChatGPTで分析する
ChatGPTは、質問に対してAIが最適な回答を導き出すチャットサービスです。
XをChatGPTで分析する際は、まずXアカウントからAnalyticsデータをダウンロードします。
次に、ダウンロードしたデータをChatGPTにアップロードし、必要なデータを引き出すための指示(プロンプト)を入力します。
例えば、ポストの時間帯とエンゲージメントの表の出力を指示した場合、エンゲージメント率が高い時間帯を把握可能です。
自社の目的に応じてさまざまなプロンプトが入力でき、欲しいデータを入手できます。
X(旧Twitter)アナリティクスの分析方法

Xアナリティクスの分析方法は、以下の5つが挙げられます。
- 過去28日間のパフォーマンス
- 月ごとの投稿概要
- 日別のインプレッションと投稿数
- 投稿ごとのインプレッションとエンゲージメント
- データのエクスポート
分析方法について解説していきます。
過去28日間のパフォーマンス
Xアナリティクスでは、ホーム画面の「概要」というタブから、過去28日間のパフォーマンスを確認できます。
分析できるパフォーマンスには、ポスト数、@ポスト、総インプレッション数、フォロワー数、プロフィールへのアクセス数などがあります。
データの数値化と簡単なグラフの表示によって、過去28日間の自社アカウントの運用状況を視覚的に確認可能です。
月ごとの投稿概要
Xアナリティクスのホーム画面の「概要」というタブから、月ごとの投稿概要が確認できます。
投稿概要には、該当の月にもっとも多く見られた投稿、もっともエンゲージメント率が高かった投稿、フォロワーの中でもっともフォロワー数の多いユーザー、もっとも見られた画像・動画付きの投稿が確認可能です。
投稿の概要以外に、プロフィールのアクセス数も確認でき、自社に興味を持っているユーザー数が把握できます。
日別のインプレッションと投稿数
Xアナリティクスのホーム画面の「概要」というタブから、日ごとの投稿数と、投稿が見られた数が確認できます。
例えば、平日よりも休日の方が日中の投稿に対するインプレッションが多い、平日は朝と夜にインプレッションが多いなど、ユーザー動向を把握可能です。
投稿ごとのインプレッションとエンゲージメント
Xアナリティクスのホーム画面の「コンテンツ」というタブから、投稿ごとの見られた数と、投稿に対するアクションがあったかどうかを確認できます。
例えば、インプレッションが多いのにエンゲージメント率が低い投稿は、ユーザーのニーズに沿った投稿ではなかったと判断できるでしょう。
インプレッション・エンゲージメントがどちらも高い投稿から、改善のヒントを得られます。
データのエクスポート
Xアナリティクスのホーム画面の「概要」というタブから、データを「投稿ごと」または「日ごと」で選択し、CSVファイルでエクスポートして、ダウンロードが可能です。
データのエクスポートは、集計期間の選択、指標を選択、集計の単位、グラフの種類を選択し、出力されたデータをCSV形式のファイルでダウンロードできます。
インプレッションやエンゲージメントの高い投稿を「投稿ごと」または「日ごと」でダウンロードすれば、ユーザーニーズに沿った投稿の特徴、最適な配信日時のヒントを得られます。
X(旧Twitter)分析ツールの選び方のポイント

Xアナリティクスも使い勝手がよいですが、Xの分析ツールも便利な機能が搭載されているのでおすすめです。
Xの分析ツールの選び方のポイントは、以下の4つが挙げられます。
- 自社の目的に合った機能が搭載されているか
- 豊富な保有データと分析機能があるか
- 長期運用でも自社の予算で対応できる料金であるか
- ほかのSNS媒体の分析もできるか
選び方のポイントをおさえて、最適な分析ツール選びの参考にしてみてください。
自社の目的に合った機能が搭載されているか
分析ツールは、それぞれ分析できる機能が異なるため、自社の目的に合った機能が搭載されているかを確認しましょう。
例えば、ユーザーの動向を詳しく知りたい場合は、ソーシャルリスニングツールのような、さまざまなSNSツールからユーザーの発信を集計することに特化した機能があるツールの利用がおすすめです。
分析したいデータを明確にして、効率的に使えるツールを選びましょう。
豊富な保有データと分析機能があるか
分析ツールによって、保有するデータ数と分析機能が異なります。
自社アカウントだけでなく、競合他社の動向を調査したい企業は、さまざまなSNS媒体のユーザーの情報を豊富に保有するツールがおすすめです。
細かな条件を設定して、より具体的なデータ収集をしたい場合は、ポジティブ・ネガティブなコメントを含む投稿の検索など、さまざまな分析機能が揃っているツールを選びましょう。
長期運用でも自社の予算で対応できる料金であるか
分析ツールは、無料で使えるもの、月額料金を支払って有料で使えるもの、買い切りのものなどさまざまな料金設定になっています。
本格的な分析をしたい場合は、無料で使えるツールでは物足りなさを感じるでしょう。
X分析ツールの費用相場は、月額6,000円〜50,000円程度となっています。
月額料金を支払う有料のツールの場合、毎月問題なく支払える金額であるかを確認しておくことが大切です。
また、GASラボのように「X自動化ツール」が買い切りで15,000円となっており、一度購入すれば月額費用が発生しないツールもあります。
分析ツールは短期間ではなく、長期的に活用して、ユーザーの反応が多い投稿や、曜日・時間帯などの調査を行っていく必要があります。
そのため、長期運用でも問題なく支払える料金設定であるかを確認しておきましょう。
ほかのSNS媒体の分析もできるか
分析ツールは、Xに特化したもの、InstagramやFacebookなど、ほかのSNS媒体に対応しているものがあります。
Xだけでなく、他のSNSの運用も行なっている企業は、複数のSNSアカウントを管理するために、リソースがかかり、効率的な運用ができない可能性が高いでしょう。
X以外のSNS媒体の分析もできるツールを活用すれば、XとほかのSNS媒体の投稿を分析し、ユーザーの反応を見ながら改善できます。
Xと他のSNSの効果も最大化させたい企業は、複数の媒体に対応している分析ツールを活用して、一括管理する方法がおすすめです。
X(旧Twitter)分析ツールおすすめ10選
Xの分析ができるおすすめツール10選を紹介します。
- 1.XTEP
- 2.Xアナリティクス
- 3.つぶやきデスク
- 4.Hootsuite
- 5.Buffer
- 6.X Pro(旧:TweetDeck)
- 7.SocialDog
- 8.SINIS for X
- 9.Social Insight
- 10.ツイプロ
自社の目的に合った分析ができる、ツール選びの参考にしてみてください。
1.XTEP

費用 | 22,000円/月 |
特徴 | X特化型 |
「XTEP」は、X特化型のX公式APIを活用した分析ツールです。
同ツールは、「いいね」「フォロー」などのトリガーを設定し、条件を満たしたユーザーに自動DMを送信できるため、自社投稿に興味を持ったユーザーへ効率的にアプローチできます。
Xには、参加条件を満たした応募者の中から抽選を行い、当選者のみにDMで賞品などを送付する抽選キャンペーンという仕組みがあります。
同ツールでは、抽選キャンペーンを自動化でき、当選者への連絡などのリソースの削減が可能です。
さらに、抽選キャンペーンは使い放題なので、費用をおさえられるメリットもあります。
2.Xアナリティクス

費用 | XのPremium会員:980円/月 |
特徴 | X公式・X特化型 |
「Xアナリティクス」は、X公式のX特化型の分析ツールです。
同ツールを使用するためには、XのPremium会員になる必要があり、費用はサイト経由で月額980円です。
同ツールでは、最大で1年の日時指定が可能であり、長期的な運用に最適といえます。
「いいね」「インプレッション数」「エンゲージメント」「エンゲージメント率」「プロフィールへのアクセス数」「ポスト」「リポスト」などの指標を確認が可能です。
「インプレッション数」「エンゲージメント」などのデータをエクスポートできるので、投稿の改善のヒントを得ることができます。
3.つぶやきデスク

費用 | ビジネス:55,000円/月(税込)エンタープライズ:220,000円/月(税込) |
特徴 | X、Facebookに対応 |
「つぶやきデスク」は、他部署など、チームでXやFacebookを運用したい企業におすすめです。
チームで共有できる便利なツールで、リーダーの承認機能があるため、不用意な発言によるアカウントの炎上リスクをおさえられます。
予約投稿機能で、社員のリソースを大幅に削減し、投稿のデータをエクスポートして分析・解析することで、投稿の改善点を見つけられます。
4.Hootsuite

費用 | 標準:12,999円/月 高度:39,000円/月 |
特徴 | X、YouTube、Instagram、Facebook、LinkedIn、Pinterestに対応 |
「Hootsuite」は、対応可能なSNS媒体が豊富であるため、複数のSNSを運用している企業の分析ツールにおすすめです。
同ツールは、1つの画面で複数のSNSコンテンツを自動スケジューリングでき、各コンテンツを最適な時間に配信可能であるため、業務効率が各段にアップします。
また、SNS上の発言を集約できる機能があり、影響力のあるフォロワーの発言をチェックすることで、迅速な対応ができ、企業の信頼度向上につながります。
5.Buffer

費用 | 無料:0円必需品:5ドル/月(日本円:約710円)チーム:10ドル/月(日本円:約1422円) |
特徴 | X、Facebook、Instagram、LinkedIn、Google+、Pinterest |
「Buffer」は、複数のSNS媒体に対応した分析ツールです。
無料プランは、アカウント3つまで利用でき、予約投稿機能がついています。
投稿の分析やユーザーへの返信機能、チームで作業を行う機能などは、有料プランで利用可能です。
有料プランは、1アカウントで月額710円ほどで利用できるので、コストをおさえて分析ツールを活用したい企業におすすめです。
6.X Pro(旧:TweetDeck)
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費用 | XのPremium会員:980円/月 |
特徴 | X公式・X特化型 |
「X Pro」は、XのPremium会員になると利用できる、X公式の分析ツールです。
同ツールは、「特定のキーワードを含むポスト」「特定の言語」「特定期間」など、特定的なポストを検索できます。
高度な検索機能を駆使して、細かく制度の高い情報を収集することで、ユーザーのニーズを知り、投稿の改善に活かせます。
7.SocialDog

費用 | 無料プラン:0円Personal:1,480円/月Professional:4,980円/月Business:19,800円/月 |
特徴 | X、Instagram、Facebookに対応 |
「SocialDog」は、予約投稿やフォロー・フォロワーの管理、高度な分析機能やグラフを使ったデータの可視化ができる分析ツールです。
「@ポスト」の情報を収集して、ユーザーのニーズの調査ができ、競合他社のフォロワーや投稿数などのデータを分析して自社アカウントの改善に活かせます。
複数のSNSアカウントをチームで管理・運用できる機能が備わっているため、チームで安全にSNS運用・分析がしたい企業におすすめです。
8.SINIS for X

費用 | 無料 |
特徴 | X特化型 |
「SINIS for X」は、無料で利用できるX特化型の分析ツールです。
同ツールは、ダッシュボードでXアカウントの主要データの一覧が確認できるため、改善点をすぐに見つけられ、迅速に対応できます。
フォロワー数の増減をグラフで視覚的に確認できるため、増減の時期から理由を導き出し、改善に活かせます。
毎月5件まで予約投稿でき、投稿分析機能を使って伸びている投稿を確認して、ユーザーニーズの確認が可能です。
9.Social Insight

費用 | 要問い合わせ |
特徴 | X、Instagram、Facebook、YouTube、TikTok、LINE、note、Pinterest、Threads、mixi、LinkedIn、Bluesky対応 |
「Social Insight」は、複数の媒体に対応している分析・運用ツールです。
同ツールは、X公式のAPIを活用しており、複数のアカウントを一括管理できます。
自社アカウントだけでなく、競合他社の分析もできるため、差別化をはかるためのヒントを得られます。
設定した条件を達成したユーザーにプレゼントを送る、キャンペーン業務を楽にする機能が搭載されているため、効率的にキャンペーンを実施したい企業におすすめです。
10.ツイプロ

費用 | 無料 |
特徴 | X特化型・プロフィール検索に特化 |
「ツイプロ」は、Xのプロフィール検索に特化した分析ツールです。
同ツールの検索窓にキーワードを入力して検索すると、プロフィール内に指定キーワードのテキストが含まれているアカウントが表示される仕組みです。
ユーザーのプロフィールを確認すると、興味関心などのニーズ調査に活かせます。
プロフィールの充実度は、フォロワー獲得に必要不可欠であるため、どのような情報を発信するアカウントであるか明確にして、自社のファンを増やしましょう。
まとめ:X(旧Twitter)分析ツールで解析して効率的な運用をしよう
Xの分析ツールは、複数のアカウントのデータを一括で管理でき、効率的にデータ収集・解析が可能になります。
分析ツールによって、搭載されている機能が異なるため、自社の目的に合った機能が搭載されている使い勝手の良いツールを選びましょう。
ぜひ当記事を参考にして、自社の目的に合ったX分析ツールを見つけ、効率的な運用に活かしてみてください。