「商談会とは何か今更聞けない……」
「商談会を成功させるためのポイントが知りたい!」
商談会では、効率的にビジネスパートナーと出会えるメリットがあります。
そこで当記事では、商談会を成功させるポイントについて紹介していきます。
商談会前にやっておくべき事前準備と、気をつけなくてはならない注意点も解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
商談会の特徴とは?

商談会とは、出展企業と来場企業がビジネスマッチングを目的として、一度に多くの企業と商談を行うBtoBイベントです。
商談会では、出展企業と来場した企業の双方にメリットがある、効率的なビジネスマッチングが可能です。
出展企業は、商品・サービスの認知拡大や販路拡大、商談成立などの目的で商談会へ出展を行います。
一方で来場した企業は、出展企業の商品・サービスを体験して、ビジネスパートナー探しや新規ビジネスの展開を目的として参加しています。
商談会では、参加企業を事前に把握できるため、商談したい企業をあらかじめ決めた状態で参加可能です。
なお、商談会と似ている言葉で比較されるのが、展示会です。
展示会は、商談会と異なり、見込み顧客の獲得を目指して開催されており、不特定多数を商談相手とできるという、特徴があります。
商談会に参加するメリット

商談会に参加するメリットは、4つ挙げられます。
- 業界の最新のトレンド・ニーズなどの情報を収集できる
- 自社商品・サービスのマーケティング調査ができる
- 複数の企業と出会えるため効率的に商談を進められる
- 新規ビジネスの開拓や拡大が期待できる
メリットについて詳しく解説していきます。
業界の最新のトレンド・ニーズなどの情報を収集できる
商談会に参加すると、同じ業界の企業に出会えるため、情報交換ができます。
業界の最新トレンドやニーズを知ることで、自社商品・サービスの需要を確認でき、同じ業界の競合他社の動きもわかる点がメリットです。
情報共有できるビジネスパートナーが見つかると、有益な情報を入手できます。
自社商品・サービスのマーケティング調査ができる
商談会では、自社商品やサービスを多くの企業に体験してもらえるため、反応を見ることで商品・サービスの改善に活かせるメリットがあります。
商談会をマーケティング調査の一環として活用でき、企業からの意見を商品・サービスの改善や開発に活かせます。
自社商品のサービスへの反応を見れて、意見交換ができるため、ビジネスマッチングと同時に自社商材のニーズ調査もできる点が大きなメリットです。
複数の企業と出会えるため効率的に商談を進められる
商談会の特徴であり、大きなメリットが複数の企業と出会える点です。
一般的に企業が商談をしようと思えば、1社ずつ営業して回り、商品やサービスをアピールする必要があります。
また、商談会は地道に営業するよりも効率的に商談の回数が増えるので、比例して成約の件数も伸ばしやすい点がメリットです。
新規ビジネスの開拓や拡大が期待できる
商談会では、複数の企業との出会いがあることから、新規ビジネスの開拓や拡大が期待できます。
商談相手の企業に商品・サービスを知ってもらい、意見交換をする中で、新しいビジネスのヒントを得られることもあります。
互いに需要があると感じたら商談が成立し、ビジネスパートナーとして新規事業や事業拡大を目指すことも可能です。
商談会を成功させるためのポイント

商談会を成功させるためのポイントは、3つ挙げられます。
- 取引したい企業を具体的にイメージしておく
- 自社商品・サービスのアピールポイントを明確にしておく
- スピーディーにアフターフォローをする
注意点を押さえて、商談会を成功させましょう。
取引したい企業を具体的にイメージしておく
商談会は、事前に出展企業と参加企業を把握できるため、取引したい企業を具体的にイメージできます。
取引したい企業先に、どのように自社の商品・サービスをアピールするかを考えておきましょう。
具体的なイメージができていれば、限られた時間内でスムーズに紹介でき、商談がうまく進みやすくなる効果が期待できます。
自社商品・サービスのアピールポイントを明確にしておく
自社商品やサービスのアピールポイントを明確にして、商談会に挑みましょう。
商品・サービスの説明をだらだらとしても、商談相手に印象的なアピールはできません。
商品・サービスの強みを全面に打ち出してプレゼンできれば、正しく伝えたい情報を伝えられます。
スピーディーにアフターフォローをする
商談会でやりとりをした企業には、商談会後にお礼のメールを送りましょう。
商談会では、情報交換や商談など企業とのつながりが自社にとって有益となります。
商談会が終われば関係が終わるということにはならないように、アフターフォローをしっかりと行いましょう。
「連絡先を聞かれたにもかかわらず、何も連絡がない」という不満が発生しないように、すみやかにお礼の連絡をすることが大切です。
商談会で失敗しないための事前準備

商談会で失敗しないための事前準備は、3つ挙げられます。
- 商談相手先企業をリサーチしておく
- パンフレットやサンプル品を用意しておく
- 予備の商材のパンフレットも用意しておく
事前準備があるかないかでは、大きな差が出るため、しっかりと準備して商談会に参加しましょう。
商談相手先企業をリサーチしておく
商談会に参加する企業がわかったら、企業情報をリサーチしておきましょう。
相手先企業の情報を知れば、どのように商品・サービスを活用するか具体的に考えられるため、効果的なプレゼンができます。
企業情報を勉強してきた上で、商談に臨んでいることが伝わると、相手先企業に好印象を与えられ、前向きに検討してもらえるメリットもあります。
パンフレットやサンプル品を用意しておく
自社商品・サービスについて、商談会の中ではすべて伝えきれない場合も、パンフレットやサンプル品を用意しておけば、商談会後もアピールできます。
商談会では、アピールポイントだけ伝えて、詳細についてはパンフレットを確認してもらうようにすれば、効率的なPRが可能です。
予備の商材のパンフレットも用意しておく
パンフレットは、商談会でPRしたい商材以外の商材のパンフレットも用意しておくことがおすすめです。
自社がPRしたかった商材での商談がうまく行かなかった場合でも、他の自社商品に興味を示してもらえるケースがあります。
商談会ですべての商品のPRはできないため、パンフレットを使って、その他の商材も効率よくアピールしましょう。
商談会で注意すべきポイント

商談会で注意すべきポイントは、5つ挙げられます。
- 商談会はあくまできっかけ作り
- 一方的にならずに聞き手にまわる
- 限られた時間を有効に活用して商材をアピールする
- 受け身にならず積極的に話しかける
- 質問や要望にはすぐに対応する
商談会のポイントを押さえて、商談をうまく進めましょう。
商談会はあくまできっかけ作り
商談会はあくまでも商談のきっかけ作りであるということを念頭に置いておかなくてはなりません。
商談会で無理やり商談を成立させようとするのではなく、あくまでも商談につながるきっかけを作る場であると心得ておきましょう。
商談会で話を聞いてもらえた企業には、商談会後につながりをもつことで、成約につながるケースもあるため、アフターフォローをすることが大事です。
一方的にならずに聞き手にまわる
商談相手に自社の商品やサービスをアピールすることにとらわれすぎて、一方的な話にならないように注意しましょう。
むしろ商談会では、自社の商品・サービスの意見や要望を聞くよい機会にもなります。
商談相手の要望を聞いて、どのような商材・サービスのニーズがあるのか把握すると、商材の改善ができ、商談がうまく進む可能性が高くなります。
限られた時間を有効に活用して商材をアピールする
商談会では、1社ごとに対話ができる時間は限られているため、限られた時間を有効に活用して商材のアピールに注力しましょう。
例えば、企業説明から始めてしまうと、時間内に商材をアピールできなくなってしまうため、企業説明は不要です。
商材のアピールポイントも1〜2つほどに絞っておき、スマートに説明できるように準備しておくと時間を有効利用できます。
受け身にならず積極的に話しかける
商談会では、多くの企業に積極的に話しかけることが大切です。
他社から話しかけてもらうのを待つのではなく、自社から商材のアピールをしていきましょう。
積極的に話しかけて多くの企業と接点を持つことで、商談会には参加していない知り合い企業を紹介してもらえるなど、ビジネスチャンスにつながる可能性が広がります。
ただし、自社の商品・サービスの無理な押し売りはしないように注意し、バランスを考えて話しかけるようにしましょう。
質問や要望にはすぐに対応する
商談会で商談相手に質問される、要望があった際はスピーディーに対応しましょう。
商談会では、商談相手から商品・サービスへの質問や要望を伝えられることがあります。
質問や要望への対応はなるべく早く行い、商談会中に解決できない内容は、商談会後に解決出来次第、連絡をしてフォローすることが大切です。
質問や要望をしたにもかかわらず、その後何も反応がない場合は印象が良くないので、注意が必要です。
おすすめの商談会5選

ビジネスマッチングが期待できる、おすすめの商談会5選を紹介します。
- Doomoの商談会
- JETRO(日本貿易復興機構)の商談会
- 公益財団法人 全国中小企業振興機関協会の商談会
- 日本政策金融公庫の商談会
- 東京商工会議所の商談会
商談会ごとに特徴があるため、参加企業の特性などから、自社にぴったりの商談会を探してみてください。
1.Doomoの商談会

開催企業 | アイエックス株式会社 |
---|---|
所在地 | 東京都渋谷区恵比寿南3丁目1-1 いちご恵比寿グリーングラス 6階 |
特徴 | 東京・大阪を中心にテーマ別の交流会を開催 |
公式サイト | https://doomo.jp/ |
「Doomo」は、東京・大阪を中心として、テーマ別で開催されているビジネス交流会です。
「Webクリエイター」「不動産」「経営者」「フリーランス」など、幅広い業種や役職別のテーマ型のビジネス交流会を開催しています。
豊富なテーマの交流会の中から、自社の目的に合った交流会へ参加可能です。
交流会の形式は、立席型の交流会と着席型の交流会があります。
立席の交流会は、着席せずに自由に手の空いている方と交流し、着席の交流会は、基本的には1テーブルあたり3~5名で歓談し、一定時間が経過したら席を移動して多くのビジネスマンと交流できる仕組みになっています。
2.JETRO(日本貿易復興機構)の商談会
.jpg)
開催企業 | 独立行政法人日本貿易振興機構(ジェトロ) |
---|---|
所在地 | 東京都港区赤坂1丁目12-32 |
特徴 | 日本国外とつながりをもてるビジネス交流会 |
公式サイト | https://www.jetro.go.jp/ |
「JETRO(日本貿易復興機構)」は、商談会を通じて日本企業のビジネスチャンスの拡大をサポートしています。
開催地や「輸出・販路開拓」「海外進出」などの目的、「コンテンツ」「デザイン」などの業種から、自社の目的に合った商談会を検索できます。
特に、海外に張り巡らしたネットワークや豊富な海外見本市事業の経験を活かして、日本企業のサポートができる点が強みです。
海外進出を検討している企業におすすめの商談会です。
3.公益財団法人 全国中小企業振興機関協会の商談会

開催企業 | 公益財団法人 全国中小企業振興機関協会 |
---|---|
所在地 | 東京都中央区新川2-1-9 石川ビル 2階・3階 |
特徴 | 中小企業向けの商談会を地域単位で開催 |
公式サイト | https://www.zenkyo.or.jp/ |
「全国中小企業振興機関協会」は、中小企業の販路の多角化や経営の安定などの支援を図る目的で、商談会を開催しています。
同協会と都道府県協会が連携をとり、地域単位で商談会を開催している点が特徴です。
中小企業に特化した商談会であり、地域別で開催されているため、地域の根ざした企業とビジネスパートナーになりたい企業におすすめです。
4.日本政策金融公庫の商談会

開催企業 | 株式会社日本政策金融公庫 |
---|---|
所在地 | 東京都千代田区大手町1-9-4 大手町フィナンシャルシティ ノースタワー |
特徴 | 日本全国のみならず海外企業との商談会を開催 |
公式サイト | https://www.jfc.go.jp/ |
「日本政策金融公庫」は、「全国オンライン商談会」や「アグリフードEXPO東京」などの商談会を開催しています。
「全国オンライン商談会」では、商談会をオンラインで開催することで、多様化するマッチングニーズに対応し、全国の企業と出会えるメリットがあります。
「アグリフードEXPO東京」は、全国各地の農林水産物をつくる生産者や、地元産品を活用した食品を製造する食品企業に特化し、広域的な販路拡大の機会を提供する展示商談会です。
国産にこだわった食品を取り扱う企業に、特におすすめの商談会です。
5.東京商工会議所の商談会

開催企業 | 東京商工会議所 |
---|---|
所在地 | 東京都千代田区丸の内3-2-2(丸の内二重橋ビル) |
特徴 | 予算を抑えた展示会パッケージブースあり |
公式サイト | https://www.tokyo-cci.or.jp/ |
「東京商工会議所」は、東京で開催される「商談会・展示会」や「異業種交流会」などの開催を行い、新規取引先発掘・取引拡大を支援しています。
商談会では、食品・雑貨などの大手バイヤー企業と個別に商談ができる「東商バイヤーズミーティング」を定期的に開催しています。
他にも、「全国ものづくり受発注商談会&技術連携マッチング」に参加すれば、工業製品・サービスの受注・発注や技術連携が可能です。
また、普段出会えない首都圏のバイヤーに直接アピールできる「食品商談会」があり、販路拡大の効果が期待できます。
商談の機会が生まれる会食コミュニティならAkey会

「Akey会」は、商談会ではありませんが、商談の機会が生まれる会食コミュニティとして、活用がおすすめです。
「Akey会」の基本情報は以下の通りです。
開催企業 | 株式会社AKEY |
---|---|
所在地 | 東京都世田谷区北沢2-27-9 |
特徴 | ビジネス交流会 |
公式サイト | https://akey.co.jp/ |
「Akey会」は、経営者・決裁者と会食しながらビジネスマッチができるビジネス交流会です。
毎月40回の交流会を開催し、毎回新しいビジネスパートナーと出会えます。
経営者や決裁者のみが参加できる交流会であるため、社内稟議が必要なく、商談へつながりやすいメリットがあります。
まとめ:商談会でビジネスパートナーを見つけて新規ビジネス開拓・拡大させよう
商談会は、同時に複数の企業と出会えて、効率的にビジネスパートナーを見つけられるメリットがあります。
自社の商品・サービスの認知拡大だけでなく、業界のニーズや需要を知り、企業の反応を見ることでマーケティング調査としての活用も可能です。
商談会はあくまでも商談のきっかけとなる場であるため、アフターフォローを行い、商談会後も継続的にアプローチしていきましょう。
ぜひ当記事を読んで、商談会で新規ビジネスの拡大や事業拡大ができる、ビジネスパートナーを見つけてください。