従業員の勤務状況を把握するのに便利な勤怠管理システム。多くの会社がさまざまな勤怠管理システムをリリースしているものの、それぞれ異なる特徴があり、自社に最適なシステムを選ぶのは簡単ではありません。
無料で利用できるシステムなら、気軽にお試しできるでしょう。
そこで本記事では、無料の勤怠管理システムの機能や選び方、おすすめのシステム12選を紹介します。「使いやすい勤怠管理システムを導入したい」「無料版と有料版の違いが知りたい」という方は最後までご覧ください。
無料の勤怠管理システムの機能
無料の勤怠管理システムは、勤怠管理に必要な最低限の機能を提供しているものがほとんどです。出勤・退勤打刻、休憩時間・残業時間の記録などの基本的な機能は、無料の勤怠管理システムでも利用可能です。
また、無料の勤怠管理システムの中には、シフト管理機能を備えているものも少なくありません。従業員のスケジュール調整が容易になり、シフトの偏りや適切な人員配置を実現できるため、業務効率の向上につながるでしょう。
さらに、一部の勤怠管理システムでは、勤怠データの集計やレポート機能まで無料で利用可能です。従業員の勤怠データを分析することで、出勤状況や働き方の傾向把握、課題解決による生産性向上を実現します。
無料の勤怠管理システムを比較・検討する際は、どのような機能が使えるか、従業員にとって使いやすいかどうか、などに注目するのがポイントです。
無料の勤怠管理システムと有料サービスの違い
無料の勤怠管理システムと有料サービスの違いは、以下の4つです。
- アカウント数に制限がある
- 利用できる機能に制限がある
- データ容量・保存期間に制限がある
- サポート内容に制限がある
それぞれの違いについて、詳しく解説します。
アカウント数に制限がある
無料の勤怠管理システムの場合、アカウント数に制限がある場合がほとんどです。無料版は、小規模な企業や少人数のチーム向けに提供されていることが一般的で、大企業が利用するには物足りないかもしれません。
有料の勤怠管理システムでは、オプションを利用することで、より多くのアカウントを登録できる場合が多いです。人数が多い大企業や、多岐にわたるプロジェクトをもつ組織で利用する際は、有料版を選ぶのが一般的です。
利用できる機能に制限がある
無料の勤怠管理システムは、勤怠管理に必要な基本的な機能のみを提供する傾向があります。出勤・退勤打刻、基本的なレポート機能、シフト管理などは多くのシステムで利用できますが、高度な機能やカスタマイズ性は制限される場合がほとんどです。
一方、有料版では、より高度な機能が利用可能。複雑なシフトパターンの管理、勤怠データの詳細な分析、統合された給与計算機能などが提供されることもあります。
データ容量・保存期間に制限がある
無料の勤怠管理システムは、データ容量や保存期間に制限がかかる場合があります。大量のデータ処理、長期間のデータ保持をする際は、やや不向きといえるでしょう。
有料の勤怠管理システムの場合、無料版よりも大きなデータ容量を利用できるうえに、長期間にわたるデータ保管も可能です。勤怠管理システムを選ぶ際は、データ容量や保存期間に注目するのもポイントです。
サポート内容に制限がある
無料の勤怠管理システムは、サポートが限定的である場合がほとんどです。通常はメールやFAQを通じた対応が主流であり、即時サポートが難しい、サポート範囲に限りがあるなどの制限があります。
有料の勤怠管理システムでは、無料版と比べて迅速かつ専門的なサポートが利用できます。24時間対応や電話サポートなど、高度なサポート体制が整っているサービスも少なくありません。
無料なのに重宝する勤怠管理システムの選び方
無料なのに重宝する勤怠管理システムの選び方は、以下の5つです。
- クラウド型・オンプレミス型で選ぶ
- 業務利用に支障がないシステムを選ぶ
- サポート体制が十分なシステムを選ぶ
- 従業員が扱いやすいシステムを選ぶ
- 有料プランへ移行を踏まえて検討する
それぞれ解説します。
クラウド型・オンプレミス型で選ぶ
無料の勤怠管理システムは、クラウド型とオンプレミス型の違いを理解した上で選択することが重要です。クラウド型は手軽に導入できてリモートワークにも適していますが、オンプレミス型はセキュリティなどを自社管理できるという利点があります。
企業ごとの勤怠管理システムの運用方法に合わせて選ぶことが重要です。
業務利用に支障がないシステムを選ぶ
無料であるがゆえに、一部のシステムでは機能制限がある場合があります。業務利用に支障がないか、必要な機能のなかで不足部分がないかどうかを確認してから選びましょう。
特に、法令遵守や業界規制に適合しているかどうかという点は確認必須事項となります。
サポート体制が十分なシステムを選ぶ
無料の勤怠管理システムでも、十分なサポートが提供されるかどうかは確認すべきポイントです。
トラブルや疑問が生じた際に、迅速かつ適切なサポートを受けられることが、勤怠管理システムの運用において重要です。
十分なサポートが確保されたシステムを選ぶことで、円滑なシステム運用が実現します。
従業員が扱いやすいシステムを選ぶ
システムの使いやすさは、従業員の満足度やストレスの緩和に直結します。
勤怠管理システムは全従業員が利用するものであるため、直感的に操作できるような分かりやすいUIとなっているか確認しましょう。
ストレスなく利用できるシステムを選ぶことで、その他業務に注力できるため、生産性向上にもつながります。
有料プランへ移行を踏まえて検討する
無料の勤怠管理システムを導入する場合、将来的に有料プランに移行する可能性を検討しておくことが大切です。
無料プランの利用中に物足りなさを感じた場合、有料プランに移行することで解決できる場面は少なくありません。
オプションとして提供されている拡張機能や自社の成長見込みも考えながら、将来的なスケーラビリティも考慮した選択をしましょう。
無料の勤怠管理システムおすすめ12選
無料で利用できるおすすめの勤怠管理システムは、以下の12選です。
- ジョブルポ
- TIME CARD
- HRMOS勤怠 by IEYASU
- キンクラ
- スマレジ・タイムカード
- Pochikin
- MosPオープンソース勤怠管理
- SMART TIMES
- KOKODAS
- オツトメ!
- タブレット タイムレコーダー
- フリーウェイタイムレコーダー
それぞれ解説します。
ジョブルポ
運営会社 | アーバン・コーポレーション株式会社 |
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料金(税込) | 月額1,098円 |
無料トライアル | ⚪︎(1ヶ月間) |
公式 | https://www.jrupo.com/attendance/ |
ジョブルポは、中小企業向けにおすすめな無料で利用できる勤怠管理システムです。年末調整機能も標準搭載で、経理業務の効率化にもつながります。
使いやすいUIとシンプルな操作性が特徴で、従業員の出退勤管理やシフト管理、給与計算を効率化します。無料版でも基本的な機能は十分に利用できるので、簡単に始められる点が魅力です。
\1ヶ月間の無料トライアルあり!/
TIME CARD
運営会社 | 株式会社スマレジ |
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料金(税込) | スタンダード:月額無料 プレミアム:月額2,420円 プレミアムプラス:月額4,840円 エンタープライズ:月額7,260円 |
無料トライアル | なし |
公式 | https://timecard.smaregi.jp/ |
TIME CARDは、シンプルながら機能が豊富な無料の勤怠管理システムです。給与計算、休暇管理、シフト管理、日報、プロジェクト管理、勤怠管理の枠を超えた機能も備えています。
スマートフォンやWebブラウザを利用した出勤・退勤打刻が可能で、従業員の効率的な勤怠管理をサポートします。オプションで有料機能を追加することもできるため、企業のニーズに柔軟に対応してくれるでしょう。
\月額無料の勤怠管理システム!/
HRMOS勤怠 by IEYASU
運営会社 | IEYASU株式会社 |
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料金(税込) | 無料プランあり 有料プラン:月額100円〜 |
無料トライアル | ⚪︎(1ヶ月間) |
公式 | https://hrmos.co/kintai/ |
HRMOS勤怠は、IEYASU株式会社が提供する無料のクラウド型勤怠管理システムです。6万社以上の登録実績を持つ大手の勤怠管理システムです。
従業員の出勤・退勤打刻や休暇情報、給与計算までを一元管理することができます。シンプルながら柔軟な機能を提供しており、中小企業から大企業まで広く利用されています。
\お得な無料プランも!/
キンクラ
運営会社 | CLINKS株式会社 |
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料金(税込) | フリー:無料 ビジネス:月額150円 エンタープライズ:月額300円 |
無料トライアル | ⚪︎(翌月末まで) |
公式 | https://www.kintaicloud.jp/ |
キンクラは、従業員数20人まで無料で利用可能な勤怠管理システムです。各種情報リアルタイム把握 · 細かい承認フローも設定可能。
Webブラウザや専用アプリを通じて出勤・退勤打刻が行えるうえに、シフト管理や労働時間の集計など基本的な勤怠管理機能も搭載しています。使い勝手がよく、容易に導入できるのが特徴です。
\20人まで無料で使える!/
スマレジ・タイムカード
運営会社 | 株式会社スマレジ |
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料金(税込) | スタンダード:月額無料 プレミアム:月額2,420円 プレミアムプラス:月額4,840円 エンタープライズ:月額7,260円 |
無料トライアル | – |
公式 | https://timecard.smaregi.jp/ |
スマレジ・タイムカードは、さまざまな勤怠情報を一元管理できる無料の勤怠管理システムです。勤怠情報を利用した給与計算、休暇管理も可能で業務効率化につながります。
従業員の勤怠情報と売上データを一元管理することで、効率的な経営判断を可能にします。飲食店や小売店など、販売業において特に適した勤怠管理システムです。
\月額無料の勤怠管理システム!/
Pochikin
運営会社 | Pochikin |
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料金(税込) | 無料 |
無料トライアル |
– |
公式 | https://pochikin.com/ |
Pochikinは中小企業向けの無料クラウド型勤怠管理システムです。PCやタブレット、スマホで利用できるという柔軟性が魅力的。
ユーザーフレンドリーなデザインと直感的な操作性が特徴で、従業員のシフト管理や勤怠報告も容易にできます。利用料金無料でも十分な機能を試すことができるでしょう。
\無料クラウド型勤怠管理システム!/
MosPオープンソース勤怠管理
運営会社 | 株式会社マインド |
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料金(税込) | MK-LSP:110,000円 |
無料トライアル | – |
公式 | https://mosp.jp/ |
MosPはオープンソースは、自由度の高いカスタマイズが可能な勤怠管理システムです。400社以上の実績があり、約60項目の機能が搭載されています。
企業独自の要件に合わせてシステムを構築できるうえに、多言語対応や柔軟なワークフロー設定も行えます。オープンソースならではの自由な拡張性を活用できるのがポイントです。
\自由にカスタマイズ可能!/
SMART TIMES
運営会社 | グローブコム株式会社 |
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料金(税込) | – |
無料トライアル | – |
公式 | https://www.smarttimes.jp/ |
SMART TIMESは、クラウド型の無料勤怠管理システムです。インターネットを介しての勤怠管理が可能なFeliCa(フェリカ)カードを使用したシステムでになります。
主に中小企業向けに開発されており、簡単な導入と直感的な操作性を強みとしています。シンプルな使い勝手を求める企業におすすめの勤怠管理システムといえるでしょう。
\無料で使えるシンプルな勤怠管理!/
KOKODAS
運営会社 | ココダス株式会社 |
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料金(税込) | 無料 |
無料トライアル | – |
公式 | https://www.kokodas.jp/product/usb-timeclock/ |
KOKODASは、ICカードを利用した無料勤怠管理システムです。USBタイムレコーダーを利用することで、月額料金0円、5名まで永久無料で利用できます。
5名を超えて登録する場合には、登録時に1人あたり99円かかるものの、他のサービスと比較してもコスパの良い勤怠管理システムといえるでしょう。エクセル集計、時刻補正、打刻忘れ防止などの特徴があります。
\コスパ抜群の勤怠管理システム!/
オツトメ!
運営会社 | ネクストライブ株式会社 |
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料金(税込) | 無料 |
無料トライアル | – |
公式 | https://www.otsutome.net/ |
オツトメ!は、複雑な操作を排除し、シンプルながら使いやすいUIが特徴的な勤怠管理システムです。導入により、勤務時間の管理コストを大幅削減できます。
パソコン・スマホ・タブレットから利用できるため、企業ごとの状況に合わせて柔軟な導入ができるでしょう。基本的な出勤・退勤打刻から外部システムとの連携機能まで揃っており、小規模な組織やフリーランスにも適しています。
\シンプルで使いやすいUIが特徴!/
タブレット タイムレコーダー
運営会社 | 株式会社ネオレックス |
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料金(税込) | 無料 |
無料トライアル | – |
公式 | https://www.tablet-time-recorder.net/ |
タブレット タイムレコーダーは、iPadをタイムレコーダーとして利用する無料の勤怠管理システムです。タブレット上のシンプルな画面での勤怠打刻が可能で、オフィスや工場の共有タブレットとして効果的に活用できます。
3人まで無料、4人以上でもクラウド製品よりお得に利用できるため、コストを抑えたい企業におすすめ。導入が容易で手軽に使い始めることができるのもポイントです。
\3人まで無料で使える!/
フリーウェイタイムレコーダー
運営会社 | 株式会社フリーウェイジャパン |
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料金(税込) | 無料版あり 有料版:月額1,980円 |
無料トライアル | – |
公式 | https://freeway-timerecorder.com/ |
フリーウェイタイムレコーダーは、無料で利用できるタイムレコーダーシステムです。
10人まで永久無料で利用できるため、コスパの良いサービスといえるでしょう。11人以上は人数無制限で価格は月額1,980円のみ。
クラウド型システムなので、オンプレミス型システムを利用している企業が導入すると、管理費用の削減にもつながります。
\10人まで永久無料で利用可能!/
まとめ:無料の勤怠管理システムは有料版への移行も想定して導入しよう
勤怠管理システムを利用する際は、無料版と有業版の違いを理解することが重要です。アカウント数や利用できる機能、データ容量、サポート内容などを確認して、無料版でどこまで利用できるのか、事前に確認する必要があります。
無料の勤怠管理システムを導入する際は、有料版への移行も想定して導入することが大切です。同じサービスの有料版で利用できる機能を理解しておくと、事業が成長したときもスムーズに対応できるでしょう。